用語集
た
貸借対照表 【 たいしゃくたいしょうひょう 】
株式を上場している企業は期末毎に財務諸表を公表しなくてはならないが、その中で財務の内容や、状態を明らかにするための表のこと。
大衆筋 【 たいしゅうすじ 】
商社や問屋、メーカーなどの当業者やプロ投資家などに対して一般の投資家を「大衆」と呼び、一般投機家を主たる客にして受託業務を営む取引員のこと。
大証 【だいしょう 】
大阪証券取引所の略。
大勢 【 たいせい 】
相場の見通しを立てる場合に、向こう一週間から10日間くらいを「目先(めさき)」、半月から1ヵ月くらいを「中勢(ちゅうせい)」、2~3ヶ月くらいを「大勢(たいせい)」または「大局(たいきょく)」といい、中・長期的な見通しのことをいう。
大納会 【 だいのうかい 】
一年の最後の立ち会いのこと。
【反意語】 大発会
大発会 【 だいはっかい 】
一年の最初の立ち会いのこと。
【反意語】 大納会
大量保有開示制度 【 たいりょうほゆうかいじせいど 】
不当な買い占めを防ぐため、上場企業の株式の5%を超えて購入する場合、金融庁などに届けなければならない制度。
ダウ工業株30種平均 【 だうこうぎょうかぶ30種へいきん 】
ニューヨーク証券取引所に上場されている銘柄の内、優良な30の代表的銘柄の株価の平均のこと。アメリカのダウ・ジョーンズ社が発表している。
ダウ採用銘柄 【 だうさいようめいがら 】
平均株価指数であるNYダウ、日経ダウを求める際に採用されている銘柄のこと。
高値 【 たかね 】
ある期間内の一番高い値段。例:一日の高値、今年の高値、など。
【反意語】 安値
高値覚え 【 たかねおぼえ 】
前の高値から考えて、相場がまだ上がる見込みをつけて買うこと。
高値警戒 【 たかねけいかい 】
相場がしばらくの間上昇し、そろそろ売られるのではないかと言う警戒感から買い控えられること。
【反対語】突っ込み警戒
高値掴み 【 たかねつかみ 】
相場の一番高いところで買ってしまうこと。
高値引け 【 たかねびけ 】
前引け、大引けで最終の値段が最も高いこと。
高納会 【 たかのうかい 】
納会日で、前日よりも高い価格で納会したこと。
立ち会い 【 たちあい 】
取引所での取引のこと。
立会時間 【 たちあいじかん 】
取引所で取引が行われる時間。各取引所にて売買が出来る時間。
立会場 【 たちあいじょう 】
実際に証券・商品などを取引する場所のこと。
タックス・ヘイブン 【 たっくすへいぶん 】
租税避難地。法人税・所得税などの税率が極めて低いか全く存在しない国や地域のことで、企業の中にはこうした場所にペーパーカンパニーなどを設け税金対策を行うものもある。カリブ海のケイマン諸島やスペイン沖に位置する英国領ジブラルタルなどが代表的な地域である。
建玉 【 たてぎょく 】
売買契約が成立していて、決済されずに残っている取引のこと。「たちぎょく」ともいう。買い契約が成立しているものを買い建玉、売り契約が成立しているものを売り建玉と呼ぶ。
建値 【 たてね 】
通常は、新規の売買が約定した値段のこと。
【反意語】 落値、仕切値
ダブつく 【 だぶつく 】
市場で売り物が多く余っていること。
短期金利 【 たんききんり 】
取引期間が一年未満の金利のこと。
単純平均株価 【 たんじゅんへいきんかぶか 】
対象の銘柄を決め、その対象銘柄の株価を合計して銘柄数で割ったもの。株価水準を計る際の代表的な指標の1つとされている。
単純平均利回り 【 たんじゅんへいきんりまわり 】
有価証券を購入した時に支払った金銭に対する配当の割合を表したもの。1株当たりの平均配当÷単純株価平均×100 で求める事ができる。
たんす株 【 たんすかぶ 】
購入した株式を証券会社に預けずに手元に置いて保管すること。証券会社に保護預りしている株券を引き出すと、たんす株となる。
担保 【 たんぽ 】
証拠金取引を行う際に証券会社などに預け入れる証拠金のこと。
単利 【 たんり 】
預金などに対して支払われる金利収入を、再投資しないと仮定して出される金利。日本ではこの考え方が一般的になっている。
【反対語】複利
ち
地政学リスク 【 ちせいがくりすく 】
国の政治的、地理的要因によって起こる可能性のあるリスクのこと。
チャート 【 ちゃーと 】
価格の動きをグラフで表したもの。
【同意語】 罫線(けいせん)
ちゃぶつく 【 ちゃぶつく 】
買うと下がり売ると上がるというように、相場が思惑と外れて損をすること。また、上げ下げが定まらないことをちゃぶつき相場とも呼ぶ。
中央銀行 【 ちゅうおうぎんこう 】
各国の通貨・金融政策を司る銀行。国の経済・金融情勢に応じて金利水準を一定方向に誘導したり、外国為替市場に介入する権限が与えられている。
中型株 【 ちゅうがたかぶ 】
東京証券取引所の一部に上場している銘柄の内、上場株式数が6千枚以上2億株未満の銘柄。
中間配当 【 ちゅうかんはいとう 】
1年決算の会社が営業年度の中間で行う株主に対する利益の配分。1974年の商法改正で、企業の決算が年2回から1回になったのに伴い、それまで配当金を2回に分けて支払っていたことから、改正後も営業年度の中途で利益を配分することになったのが中間配当。
中心限月 【 ちゅうしんげんげつ 】
商いが最も盛んに行われている限月。一般的に、海外相場は期近が中心限月だが、国内相場は期先が中心限月となる。
帳入差金 【 ちょういれさきん 】
前日の帳入値段と当日の帳入値段との差額。
帳入値段 【 ちょういれねだん 】
個々の売買契約(建玉)の評価損・評価益を計算する(値洗いを行う)にあたって、計算の基準となる値段。値洗いレート、セトルメント・プライス(Settlement Price)ともいう。
調整 【 ちょうせい 】
買建玉、若しくは売建玉が増えて来た時などに、反対売買によって一旦仕切り、ポジションを減らすこと。
【同意語】整理
提灯 【 ちょうちん 】
自己の信念ではなく、有力な仕手の売買を材料とし、それに賛同して売買すること。
このような方法を「ちょうちん張り」、そのように相場を張る人達を「ちょうちん筋」という。
直接金融 【 ちょくせつきんゆう 】
企業などが資金を調達する際に、銀行などの仲介者を通さず、証券会社が間に入り直接投資化などから資金を調達する方法。
直接税 【 ちょくせつぜい 】
所得税や相続税など、実際に税金を納める人と、税金を支払う人が同じタイプの税金。
【反対語】間接税
つ
月足 【 つきあし 】
ロウソク足チャートの一つで、一ヶ月間の値動きを「始値」「高値」「安値」「終値」で表しているもの。この他、日足や週足などがある。
突っ込み警戒 【 つっこみけいかい 】
相場がしばらくの間下落し、そろそろ戻してくるのではないかと言う警戒で売り控えられること。
【反対語】高値警戒
繋ぎ 【 つなぎ 】
保険つなぎ(ヘッジ)のこと。買いポジションに対する売りつなぎと、売りポジションに対する買いつなぎとがある。又は、鞘取りをねらって、現在のポジションを維持しながら、反対の売買を仕掛ける場合も、つなぎと呼ぶことがある。
つなぎ売り 【 つなぎうり 】
相場の値下がりを予想している時に、実際に保有している証券を売却するのではなく、信用取引を利用して新規に売ること。
強気 【 つよき 】
将来相場は上昇すると見越すこと。
【反意語】 弱気
強材料 【 つよざいりょう 】
相場を上昇にむかわせるとみられる要因(情報・データ等)。
【同意語】 好材料、買い材料<>【反意語】 悪材料、売り材料、弱材料
強含む 【 つよぶくむ 】
相場が上昇する気配を見せていること。
【反意語】 弱含む
つれ高 【 つれだか 】
人気が上がり買われている株式につられて他の株式が買われ、値段が上昇すること。追随高ともいう。
つれ安 【 つれやす 】
人気が下がり売られている株式につられて他の株式が売られ、値段が下降すること。
て
手空き 【 てあき 】
現在、建玉のない状態。または、返還可能額を指して、建玉に仕える資金として使われる。
ディーラー 【 でぃーらー 】
場立ちのこと。又は、商品取引員の自己玉を売買する人のこと。
ディスクロージャー 【 でぃすくろーじゃー 】
disclosure
株式を公開する時に、企業の内容を開示しなくてはならない制度のこと。日本語で「企業内容開示制度」と呼ばれる。これは株式に投資をする投資家が、その企業を判断する事が出来るように開示を義務付けたもの。
デイトレーダー 【 でいとれーだー 】
低コストのオンライン取引をベースに、短期的に株や為替の売買を行い、利益を得ようとする投資家の事。日計りトレーダーとも言われる。
手掛かり難 【 てががりなん 】
投資家が売買するための判断材料が少ない状態。「材料難」と同じような意味。
出来高 【 できだか 】
成立した売買の数をいう。売り1枚、買い1枚を併せて出来高1枚とする。
出来値 【 できね 】
売買が成立した値段。
【同意語】 売買約定値
手口 【 てぐち 】
取引所で成立した売買の当事者、及びその売買数量の状態のこと。
手仕舞い 【 てじまい 】
買い建玉を転売、売り建玉を買戻しして、売買を終了させること。
【同意語】 落ち、仕切り
手抜け幅 【 てぬけはば 】
取引する際に、委託者が取引員に支払う往復手数料を、取引対象となる銘柄の倍率で割った数値で、建値からいくら動けば、支払う手数料以上に利益が出るかの目安。
【同意語】 抜け幅
デリバティブ 【 でりばてぃぶ 】
株式や為替、債権などの元となるもの(原資産)から導き出された取引で、先物取引やスワップ取引、オプション取引などがこれに当たる。「金融派生商品」とも呼ばれている。
天候相場 【 てんこうそうば 】
農作物の生育する春から秋にかけて、天候材料を背景に動く相場のこと。
一般的に値動きが激しくなりやすい
天井 【 てんじょう 】
相場が上がりきったポイント。
【反意語】 底
天底 【 てんそこ 】
相場の天井と底のこと。すなわち、相場の最高値と最安値のこと。
転売 【 てんばい 】
買い約定を反対に売って売買約定関係を解消することを言う。
【反意語】 買戻し
と
動意 【 どうい 】
保ち合いを続けていた相場が、上下どちらかの方向に動き出しそうなこと。
投機 【 とうき 】
差金決済を前提にし、利ざやを稼ぐことを目的に取引すること。
【同意語】 スペキュレーション
当業者 【 とうぎょうしゃ 】
上場商品の売買、売買の仲介、取次ぎ、生産、加工などを業務としている関連業者。受渡しを前提として、取引に参加することが多いが、リスクヘッジニーズもある。
東京証券取引所 【 とうきょうしょうけんとりひきじょ 】
日本橋兜町にある日本最大の証券取引所のこと。株式や債券の取引を行っている。
当限 【 とうぎり 】
受け渡し月がきた限月のこと。又は、一番期近の限月を指すこともある。
投資可能資金額 【 とうしかのうきんがく 】
ご入金額上限額および建玉可能な証拠金額のこと。初回の契約時に設定する。
投資顧問会社 【 とうしこもんがいしゃ 】
企業や団体、機関投資家、年金基金などの特定の顧客から預かった資金を専門に運用する投資一任業務に携わる会社のこと。実際の運用は行わずに助言業務のみを行う会社もある。
投資信託 【 とうししんたく 】
不特定多数の資金をひとまとめにして株式や債券などの有価証券を中心に分散投資を行う金融商品。
当社委託者証拠金 【 とうしゃいたくしゃしょうこきん 】
受託契約準則(以下、準則)に規定する委託者証拠金で、(株)日本商品清算機構(以下、JCCH)が算出する「取引証拠金維持額」以上で設定することになっています。
当社においては、以下の計算式により銘柄ごとの証拠金を算出し、その合計額を「当社委託者証拠金:とします。
式:( PSR※1 × 銘柄毎片建満玉枚数※2 ) + 納会月割増証拠金
※1 プライススキャンレンジの略称。JCCHにおいて、SPANにより算出した銘柄ごとの証拠金基本額。
取引ルール/当社委託者証拠金について
当社必要証拠金 【 とうしゃひつようしょうこきん 】
建玉をする上で必要な証拠金として、当社が定めた証拠金です。
値洗損益金通算額が損計算になる等で「受入証拠金の総額」が前述の「当社委託者証拠金」を下回る場合には、「受入証拠金の総額」がこの「当社必要証拠金」を上回るまで追加の証拠金を差し入れて頂きます。
当社においては、以下の計算式により算出された金額を銘柄毎の証拠金として設定し、その合計額を「当社必要証拠金」とします。
式:(PSR×銘柄毎片建満玉枚数)+納会月割増証拠金
但し、SPANパラメータの内容によっては、PSR以外のSPANパラメータを使用して計算する場合があります。
現在は「当社必要証拠金」は「当社委託者証拠金」と同額となります。
(例:SPANパラメータの「商品内スプレッド割増額」がPSRを上回る場合、PSRに代えて商品内スプレッド割増額を使用します。)
(注1)「PSR」・・・プライススキャンレンジの略称。JCCHにおいて、SPANにより算出した銘柄毎の証拠金基本額。
(注2)「片建満玉枚数」・・・売建玉と買建玉を保有している場合、どちらか多い方の建玉枚数。通常は同銘柄全限月の売建玉枚数合計と買建玉枚数合計で算出する。納会月割増証拠金においては納会限月の建玉のみで算出する。
取引ルール/当社必要証拠金について
東証 【 とうしょう 】
東京証券取引所の略。
東証株価指数 【 とうしょうかぶかしすう 】
1968年1月4日における東証1部全銘柄の時価総額を100とし、その後の時価総額を指数化したもの。東京証券取引所が1969年7月に公表を開始し、現在では分単位で東京証券取引所の相場報道システムにより各種情報端末等に伝達されている。
登録外務員 【 とうろくがいむいん 】
商品取引員の役員及び使用人であって、商品取引所法に基づき、主務大臣の登録を受け、商品市場における取引の受託等または委託の勧誘を行なう外務員のこと。
途転 【 どてん 】
方針を変えて、売り方ならば売り玉を手仕舞いし、反対に買い玉を建てること。買い方ならば買い玉を手仕舞いし、反対に売り玉を建てることをいう。
取組高 【 とりくみだか 】
売買約定が成立したもので、まだ手仕舞いをしていない玉の数。
取引単位 【 とりひきたんい 】
1枚当たりの売買単位。 (例)金→1000g、とうもろこし→100t 等
トリプル安 【 とりぷるやす 】
株式、債券、通貨がそれぞれ下落すること。日本であれば株価の下落とともに債券価格が下落(長期金利が上昇)し、円安が進むという状況を指している。当然国内景気にとってはマイナス要因として作用する。
ドルペッグ制 【 どるぺっぐせい 】
中央銀行が必要に応じて介入を行うことによって、自国通貨の為替相場をドルに対して連動させる通貨制度。ドルに対する為替リスクが少なくなる反面、金融政策の自由度が奪われることで弊害も大きい。
トレイリングストップ 【 とれいりんぐすとっぷ 】
利益の出ているポジションを保有しているとき、損失にならないように利食いの逆指値(ストップ)注文を設定すること。これにより、ポジションと逆方向に価格が変動した場合、トレイリングストップによりある程度の利益を確保でる。また、利益を伸ばすことができる手法。
トレンド 【 とれんど 】
相場の大まかな流れのこと。チャートを大きく見た時に相場が上昇しているような場合を「上昇トレンド」と言い、下降しているような場合を「下降トレンド」と言う。