用語集
は
バイカイ 【 ばいかい 】
取引員や会員が同一銘柄、同一限月の同枚数を、同一値段で売り、及び買いとして売買を成立させること。
配当 【 はいとう 】
株式を公開している企業が、株主に対して利益を分配すること。
配当金 【 はいとうきん 】
企業が株主に対して利益を分配する時のお金の事。
売買回転率 【 ばいばいかいてんりつ 】
ボラティリティーなどを表す指標で、売買高を上場株式数で割った物。
これによって、上場株式数の増加に伴う影響を補正する事が出来る。売買高÷平均上場株式数 で求める事が出来る。
売買管理銘柄 【 ばいばいかんりめいがら 】
ある銘柄が過度に買われるなどして、売買状況に異常をきたす恐れがある場合に、証券取引所が指定した銘柄のこと。
売買管理銘柄に指定されると、規制措置がとられる。
売買規制措置 【 ばいばいきせいそち 】
東京証券取引所において、取引に異常がある、若しくは起こる可能性がある場合、定款において必要な規制措置を行う事が出来ると定めたもの。
売買玉 【 ばいばいぎょく 】
取引所で売買約定し、未決済のもの。
【同意語】 建玉、玉
売買証拠金 【 ばいばいしょうこきん 】
商品取引員が取引所に預ける証拠金のこと。
売買単位 【 ばいばいたんい 】
取引所で売買を行う最小の単位。
売買手数料 【 ばいばいてすうりょう 】
商品取引員が取引所に納める手数料。
売買報告書 【 ばいばいほうこくしょ 】
売買成立後、商品取引員が顧客に対して通知する売買の詳細が記載された書類。
端株 【 はかぶ 】
1株未満の株式のことで、新株式の分割などによって発生する。ただし端株主には総会における議決権などの共益権は認められていない。
場勘 【 ばかん 】
委託者の値洗い計算の基になる値段。通常は大引値を帳入値とする。
又、追証などの計算の元になる値段。<>[同意語] 場勘定、帳入値段
場勘定 【 ばかんじょう 】
委託者の値洗い計算の基になる値段。通常は大引値を帳入値とする。
又、追証などの計算の元になる値段。
【同意語】 場勘、帳入値段
始値 【 はじまりね、はじめね 】
その日の最初の取引、又は後場の最初の取引の値段。
【同意語】 寄り付き値
場立ち 【 ばたち 】
立ち会い場で売買を行う人。市場代理人、市場代表者とも言う。
発会 【 はっかい 】
新甫限月の最初の立ち会いをいう。
【反意語】 納会
端 【 はな 】
板寄せ取引銘柄で、売り注文の枚数と買い注文の枚数の差。<>売り玉数が買い玉数より少ないとき「売りはな」、買い玉の方が少ないときは「買いはな」という。
放れる 【 はなれる 】
相場が保ち合いの状態から上昇、又は下落すること。
早受渡し 【 はやうけわたし 】
先物取引の受渡しは、通常納会日以後に行われ、それ以前は受渡しの必要はないが、受渡日到来前でも、希望する者は取引所に申し出て、受渡し日以前に受渡しを行うことが出来る制度。しばしば、相場のかく乱材料として注目される。
波乱含み 【 はらんぶくみ 】
相場が乱高下しそうな気配があること。
バリュー・ファンド 【 ばりゅー・ふぁんど 】
株価が企業価値に比べて割安な株をバリュー株と呼ぶが、このバリュー株に投資を行うことを指す。
反対売買 【 はんたいばいばい 】
取引において、買い玉を転売、または売り玉を買い戻すこと。
半値押し 【 はんねおし 】
上昇幅の半分程度、下がること。1/2押しともいう。その他、1/3押しや2/3押し、62%押しなどもある。「半値戻し」の逆の意味。
半値戻し 【 はんねもどし 】
下落幅の半分程度、上がること。1/2戻しともいう。その他、1/3戻しや2/3戻し、62%戻しなどもある。「半値押し」の逆の意味。
反発 【 はんぱつ 】
下降相場の状態で、反転して上昇に転じること。基本的に短期間に限った上昇を意味している。「反落」の反対の意味。
反落 【 はんらく 】
上昇相場の状態で、反転して下落に転じること。基本的に短期間に限った下落を意味している。「反発」の反対の意味。
ひ
日足 【 ひあし 】
1日を1単位とする日々の値動きを罫線で示したもの。日本では通常4本値(始値・高値・安値・終値)を用いたローソク足で表す。
引かされる 【 ひかされる 】
相場を張って、損をすること。「引かれる」とも言う。
日柄整理 【 ひがらせいり 】
保ち合い、または下げ気味だった相場が、少し上がること。
引け 【 ひけ 】
市場での売買が終了する時間を指す。
引け際 【 ひけぎわ 】
引け値 【 ひけね 】
一日の最後の値段のこと。
【同意語】 終値
ビット 【 びっと 】
買気配値のことで、銀行が顧客などから外貨を買うときに使用するレート。
「オファー」や「アスク」の逆の意味。
非農業部門就業者数 【 ひのうぎょうぶもんしゅうぎょうしゃすう 】
農業部門以外の産業に従事する労働者数の増減を表す指数。月ごとの変動が大きいため、過去数ヶ月のデータと見比べて判断材料にする方がよい。
日計り 【 ひばかり 】
その日に売買して作った建玉を、次の日まで持ち越さず、その日のうちに反対売買によって決済してしまうこと。1日のなかで売買が完結すること。売買益目的に日計り(商い)を頻繁に行う投資家をデイ・トレーダーという。
評価損益 【 ひょうかそんえき 】
保有している有価証券などを、現在の価格で決済した時にどの位の差損益が出るかを計算した物。「値洗い」と同等の意味。
標準品取引 【 ひょうじゅんひんとりひき 】
商品取引所の取引において、一定の標準品を定め、売買約定はその標準品について行い、受渡しは標準品と受渡供用品の格付けによる格差を加減して行なうことが出来る取引方法。
ふ
ファンダメンタルズ 【 ふぁんだめんたるず 】
経済の基礎的条件のことで、インフレ率、経済成長率、失業率、国際収支などの総称。こうした指標をもとにして、為替相場の先行きを予想する手法のことをファンダメンタル分析と呼び、過去の値動きから将来の値動きを統計的に予想するテクニカル分析の対極に位置する。
ファンダメンタルズ分析 【 ふぁんだめんたるずぶんせき 】
ファンダメンタルズを使用して相場の先行きを予測する手法。
ファンド 【 ふぁんど 】
多数の人から資金を募り、それで投資などを行う集団をいう。一般的には投資信託の意味合いで用いられる。
投資家が投資した資金を信託会社が運用し、利益が出た場合には出資額に応じて投資家に分配する。元本の保証はなく、損失が合った場合にも投資かが負うこととなる。
フィラデルフィア連銀調査(米国指標) 【 ふぃらでるふぃあれんぎんちょうさ 】
米国のフィラデルフィア連銀が、ペンシルバニア、デラウェア、ニュージャージーの3州の景況感、経済活動の現状を指数で表したもの。
フォワード 【 ふぉわーど 】
先渡し取引。外国為替取引において通貨の受渡期日が2営業日を越えるものを指す。
一般的には先物取引と呼ばれることもあるが、取引所による一斉立会のもと標準品の売買がなされるフューチャーズ(Futures)とは取引条件が当事者間で決定される相対取引である点が異なる。
この取引で用いられる相場(Forward Rate)は市場での直接の売買が行われておらず、受渡期日2営業日以内の直物相場(Spot Rate)と2通貨間の金利差から算出されたスワップレート(Swap Rate)により導き出される。
噴き値 【 ふきね 】
相場が急に上げる状態を「噴き上げ」といい、その状態でついた高値を「噴き値」という。
復配 【 ふくはい 】
しばらくの間、業績低迷などの理由で配当が出なかった株式が、業績回復に伴って配当を出すこと。
複利 【 ふくり 】
預金などに対して支払われる金利収入を、再投資すると仮定して出される金利。欧米ではこの考え方が一般的となっている。
【反対語】単利
負債比率 【 ふさいひりつ 】
貸借対照表上の項目の一つで、自己資本に対する負債の割合の事。レバレッジ比率、ギアリング比率とも呼ばれる。この値が低ければ低いほど財務的に安全性が高いと言う事になる。
プットオプション 【 ぷっとおぷしょん 】
対象商品を決められた価格で、決められた日に売ることの出来る権利。「コールオプション」と反対の意味。
浮動株 【 ふどうかぶ 】
株主が保有している株式ではなく、市場において売買されている株式のこと。浮動株が多いほど、市場での流通量が多く、流動性は高いと言える。
踏み 【 ふみ 】
売り建玉を持っている時に、相場が上昇すると損が出るが、それ以上の損をしないために、損失を覚悟で買い手仕舞いすること。
【反意語】 投げ
フューチャーズ 【 ふゅーちゃーず 】
先物取引のこと。
プライベートバンキング 【 ぷらいべーとばんきんぐ 】
資産家などの特定富裕層に対して、財産の総合管理を行い、税務・資産相続・運用などの広範な金融情報の提供並びに、これらの業務の代行までを行うサービス。
基本的にはスイスに代表される欧米の金融機関によって個人を対象に行われているが、金融ビックバンの進展により邦銀でもこうした細かなケアを行う業務の活発化が期待されている。
プラザ合意 【 ぷらざごうい 】
1985年9月22日、先進5カ国蔵相会議の席でなされた過度のドル高を是正するための合意。会合がニューヨークのプラザホテル開催されたことに由来する。
これを受けて日本・米国・西ドイツ(当時)の通貨当局を中心に協調介入が行われ、合意直前には1ドル=242円前後であった相場はその後1週間で220円80銭まで円高が進行しドルは一気に10%近く下落した。
ブラックマンデー 【 ぶらっくまんでー 】
1987年10月19日の月曜日に起こったニューヨークダウの暴落のこと。月曜日に起こったためにこう呼ばれている。
この暴落はニューヨークだけにはとどまらず、世界の市場へと広がっていった。原因としては売買に「プログラム売買」を使っており、持ち株の価格が一定以下 になると自動的に売りに出すようにプログラムされていたため、売りが売りを呼ぶ結果となり大暴落が起こったとされている。
不良債権 【 ふりょうさいけん 】
破綻、もしくは実質破綻した企業などが発行した債券のこと。回収不能、もしくは回収困難な債券のこと。現在、日本の不良債権総額は約31兆8000億円といわれており、景気回復の足かせとなっているため、この不良債権処理が大きな課題となっている。
ブル 【 ぶる 】
相場が上昇してくると予想する強気な見方。「ブル」とは牛の事で、牛の角が上を向いている事から付いた名前。逆に相場が下落してくると予想する弱気な見方を「ベア」という。
ブルベア統計 【 ぶるべあとうけい 】
テクニカル指標(移動平均線、平均足、新値足、MACD、RSI、RCI等)を、上昇(ブル)、下降(ベア)、横ばい、に分けて相場の強弱感を判断しようとする指標。
プレミアム 【 ぷれみあむ 】
今現在の価格よりも将来の価格の方が高いもの。「ディスカウント」の逆の意味。為替取引の場合、先渡し相場(Forward Rate)が直物相場(Spot Rate)に対して割高になっている状態(先高)のことを指す。
逆に割安の場合(先安)はディスカウント、同水準の場合は直先フラットという。一般にスポットとフォワードの価格差(直先スプレッド)は、2国間の金利水準の差により決定されるため、低金利国の通貨はプレミアム、高金利国の通貨はディスカウントとなる。
ブローカー 【 ぶろーかー 】
株式や債権などの取引を仲介する業務又は仲介を行う人のこと。
へ
ベア 【 べあ 】
相場が下落してくると予想する弱気な見方。「ベア」とは熊の事で、熊は手を上から下に振り下ろす事から付いた名前。
ペイオフ 【 ぺいおふ 】
金融機関が破綻した際に、今までの法律では預貯金は全額保護されていたが、2003年の4月1日より同じ金融機関に預けてある預貯金の合計が1000万円を超える場合には、超えた分の預貯金は保証されず、預貯金者のリスクとなった。これを「ペイオフ」と呼ぶ。
平準化 【 へいじゅんか 】
取引所機能の1つである「価格平準化機能」のこと。つまり価格が需給を調整するとともに、先物市場においても、地域的差異や時間的差異を調整すること。
ベージュブック 【 べーじゅぶっく 】
米国の連邦準備銀行がまとめた地域の経済状況を報告する文章のこと。地区連銀経済報告。
ヘッジ 【 へっじ 】
保険つなぎ。現物市場での価格変動リスクを先物市場等の利用して回避すること。将来の価格が値上がりするリスクを回避するために先物を買っておく「買いヘッジ」と、値下がりリスクを回避するために先物を売る「売りヘッジ」がある。
ヘッジファンド 【 へっじふぁんど 】
投資家から集めた多額の資金を世界中の市場に投入してハイリターンを狙う投資ファンドの総称。明確な定義は存在せず、一般的には投資家保護の規制から免れるよう柔軟な投資戦略を採るファンドに対して広く用いられる。
1940年代末に登場した本来のヘッジファンドは、売りと買いの組み合わせでリスクを回避する比較的規模の小さなものが多かったが、1992年の欧州通貨 危機の際に注目された資産総額10億ドルを越えるヘッジファンドは、相場の方向性により大きくポジションを傾け、元本の何倍もの巨額の資金を動かす極めて 投機色の強いものとなっている。
1998年夏、ロシア危機の際に生じた米国大手のLTCM(Long-Term Capital Management)の経営破綻はヘッジファンドのリスクを顕在化させた。こうしたことから、米国政府やBISなどでヘッジファンドの情報開示、金融機 関のリスク管理強化が提案されるなど規制当局による監視体制が強まりつつある。
ベンチマーク 【 べんちまーく 】
資信託やその他さまざまな投資の運用成果を計るための比較対照となる指標。
ベンチャー企業 【 べんちゃーきぎょう 】
時代のニーズにこたえた、新しい技術や製品で成長していく企業のこと。一般的に新しく興された会社を指し、既存の企業が新しい製品や技術で成長してもベンチャー企業とは呼ばない。
変動金利 【 へんどうきんり 】
金融機関へ預金したお金に対する利息が、その時々の金利情勢によって変化する金利の事。
「固定金利」と反対の意味。
変動相場制 【 へんどうそうばせい 】
外国為替相場の決定を市場取引に任せる制度。世界各国で広く採用されているが、現実問題としては各国の通貨当局は自らの判断で必要に応じた市場介入を行い、行き過ぎた相場の動きをコントロールする管理された変動相場制を取り入れているのが一般的である。
戦後1ドル=360円で固定されていた円相場は1971年8月、それまでの常識とされていた金とドルとの交換が停止されたことで一気に上昇し、平価の上下1%以内の変動幅に維持することを義務づけた固定相場制(ブレントンウッズ体制)は行き詰まりを見せた。
その後も変動幅を上下2.25%に広げて固定相場制度の再建が試みられたが、ドルの信認は回復されず最終的に日本が変動相場制への移行を発表したのは1973年2月14日のことである。
ほ
棒上げ 【 ぼうあげ 】
相場が急上昇すること。
【同意語】急騰・暴騰
棒下げ 【 ぼうさげ 】
相場がが急落すること。
【同意語】暴落
法的整理 【 ほうてきせいり 】
経営困難になった企業が清算、もしくは再建を行うため、裁判所に申請をして行う法的な手続き。会社更生法や破産法などがこれに当たる。
暴落 【 ぼうらく 】
相場が急下落すること。
【同意語】棒下げ
ポートフォリオ 【 ぽーとふぉりお 】
複数の資産に対する投資配分の組み合わせ。本来は「紙挟み」「折りカバン」といった意味であるが、転じて、預金・有価証券・不動産など様々な資産を、安全性・収益性・流動性といった選択基準に基づいて組み合わせた資産構成をいう。
保管振替制度 【 ほかんふりかえせいど 】
有価証券の権利移転を行いやすくするため、有価証券を一箇所に集中保管し、実際の受渡しではなく、口座の振替によって権利を移転する事ができるようにした制度。
保険繋ぎ 【 ほけんつなぎ 】
一つのリスクを他のリスクにかけつなぐこと。
【同意語】 ヘッジ
ポジション 【 ぽじしょん 】
持ち高(建玉)のこと。買い持ちを「ロング」、売り持ちを「ショート」、中立を「スクエア」と呼ぶ。
ポジション調整 【 ぽじしょんちょうせい 】
投資家が保有している有価証券(ポジション)などが、片一方に偏ってしまった時に、そのバランスをとるために行う売買の事。
ボトムサイクル 【 ぼとむさいくる 】
安値と安値を結んだ周期的な波動のこと。
ボラティリティ 【 ぼらてぃりてぃ 】
数値の散らばり具合を示す、統計学でいう標準偏差のこと。例えば同じ平均値に収まる動きをする金融資産であっても、価格の散らばり幅が上下100円である のか500円であるのかによってボラティリティは異なり、より大きな値動きをする後者の方を「ボラティリティが高い」という。