用語集

ふ

ファンダメンタルズ 【 ふぁんだめんたるず 】
経済の基礎的条件のことで、インフレ率、経済成長率、失業率、国際収支などの総称。こうした指標をもとにして、為替相場の先行きを予想する手法のことをファンダメンタル分析と呼び、過去の値動きから将来の値動きを統計的に予想するテクニカル分析の対極に位置する。


ファンダメンタルズ分析 【 ふぁんだめんたるずぶんせき 】
ファンダメンタルズを使用して相場の先行きを予測する手法。


ファンド 【 ふぁんど 】
多数の人から資金を募り、それで投資などを行う集団をいう。一般的には投資信託の意味合いで用いられる。
投資家が投資した資金を信託会社が運用し、利益が出た場合には出資額に応じて投資家に分配する。元本の保証はなく、損失が合った場合にも投資かが負うこととなる。


フィラデルフィア連銀調査(米国指標) 【 ふぃらでるふぃあれんぎんちょうさ 】
米国のフィラデルフィア連銀が、ペンシルバニア、デラウェア、ニュージャージーの3州の景況感、経済活動の現状を指数で表したもの。


フォワード 【 ふぉわーど 】
先渡し取引。外国為替取引において通貨の受渡期日が2営業日を越えるものを指す。
一般的には先物取引と呼ばれることもあるが、取引所による一斉立会のもと標準品の売買がなされるフューチャーズ(Futures)とは取引条件が当事者間で決定される相対取引である点が異なる。
この取引で用いられる相場(Forward Rate)は市場での直接の売買が行われておらず、受渡期日2営業日以内の直物相場(Spot Rate)と2通貨間の金利差から算出されたスワップレート(Swap Rate)により導き出される。


噴き値 【 ふきね 】
相場が急に上げる状態を「噴き上げ」といい、その状態でついた高値を「噴き値」という。


復配 【 ふくはい 】
しばらくの間、業績低迷などの理由で配当が出なかった株式が、業績回復に伴って配当を出すこと。


複利 【 ふくり 】
預金などに対して支払われる金利収入を、再投資すると仮定して出される金利。欧米ではこの考え方が一般的となっている。
【反対語】単利


負債比率 【 ふさいひりつ 】
貸借対照表上の項目の一つで、自己資本に対する負債の割合の事。レバレッジ比率、ギアリング比率とも呼ばれる。この値が低ければ低いほど財務的に安全性が高いと言う事になる。


プットオプション 【 ぷっとおぷしょん 】
対象商品を決められた価格で、決められた日に売ることの出来る権利。「コールオプション」と反対の意味。


浮動株 【 ふどうかぶ 】
株主が保有している株式ではなく、市場において売買されている株式のこと。浮動株が多いほど、市場での流通量が多く、流動性は高いと言える。


踏み 【 ふみ 】
売り建玉を持っている時に、相場が上昇すると損が出るが、それ以上の損をしないために、損失を覚悟で買い手仕舞いすること。
【反意語】 投げ


フューチャーズ 【 ふゅーちゃーず 】
先物取引のこと。


プライベートバンキング 【 ぷらいべーとばんきんぐ 】
資産家などの特定富裕層に対して、財産の総合管理を行い、税務・資産相続・運用などの広範な金融情報の提供並びに、これらの業務の代行までを行うサービス。
基本的にはスイスに代表される欧米の金融機関によって個人を対象に行われているが、金融ビックバンの進展により邦銀でもこうした細かなケアを行う業務の活発化が期待されている。


プラザ合意 【 ぷらざごうい 】
1985年9月22日、先進5カ国蔵相会議の席でなされた過度のドル高を是正するための合意。会合がニューヨークのプラザホテル開催されたことに由来する。
これを受けて日本・米国・西ドイツ(当時)の通貨当局を中心に協調介入が行われ、合意直前には1ドル=242円前後であった相場はその後1週間で220円80銭まで円高が進行しドルは一気に10%近く下落した。


ブラックマンデー 【 ぶらっくまんでー 】
1987年10月19日の月曜日に起こったニューヨークダウの暴落のこと。月曜日に起こったためにこう呼ばれている。
この暴落はニューヨークだけにはとどまらず、世界の市場へと広がっていった。原因としては売買に「プログラム売買」を使っており、持ち株の価格が一定以下 になると自動的に売りに出すようにプログラムされていたため、売りが売りを呼ぶ結果となり大暴落が起こったとされている。


不良債権 【 ふりょうさいけん 】
破綻、もしくは実質破綻した企業などが発行した債券のこと。回収不能、もしくは回収困難な債券のこと。現在、日本の不良債権総額は約31兆8000億円といわれており、景気回復の足かせとなっているため、この不良債権処理が大きな課題となっている。


ブル 【 ぶる 】
相場が上昇してくると予想する強気な見方。「ブル」とは牛の事で、牛の角が上を向いている事から付いた名前。逆に相場が下落してくると予想する弱気な見方を「ベア」という。


ブルベア統計 【 ぶるべあとうけい 】
テクニカル指標(移動平均線、平均足、新値足、MACD、RSI、RCI等)を、上昇(ブル)、下降(ベア)、横ばい、に分けて相場の強弱感を判断しようとする指標。


プレミアム 【 ぷれみあむ 】
今現在の価格よりも将来の価格の方が高いもの。「ディスカウント」の逆の意味。為替取引の場合、先渡し相場(Forward Rate)が直物相場(Spot Rate)に対して割高になっている状態(先高)のことを指す。
逆に割安の場合(先安)はディスカウント、同水準の場合は直先フラットという。一般にスポットとフォワードの価格差(直先スプレッド)は、2国間の金利水準の差により決定されるため、低金利国の通貨はプレミアム、高金利国の通貨はディスカウントとなる。


ブローカー 【 ぶろーかー 】
株式や債権などの取引を仲介する業務又は仲介を行う人のこと。

