用語集
し
地合い 【 じあい 】
相場の状況を表す言葉で、相場状況が良い場合には「地合いが良い」。相場状況が悪い場合には「地合いが悪い」と言う。
時間優先の原則 【 じかんゆうせんのげんそく 】
同値で出された指値注文は、先に出された注文を優先して成立させると言う優先順位のこと。
仕切り 【 しきり 】
買い建玉を転売、売り建玉を買戻しして、売買を終了させること。
【同意語】 落ち、手仕舞い
仕切り決済 【 しきりけっさい 】
建玉を買い(買い建玉)で持っていれば売り、売り(売り建玉)で持っていれば買い戻しを行う事によって終了、処分すること。
仕切値 【 しきりね 】
転売・買戻しした値段。
【反意語】 落値
【反意語】 建値
自己玉 【 じこぎょく 】
商品取引業者は自社の利益を目的として自己売買を行うが、その建玉のこと。
自己資本比率 【 じこしほんひりつ 】
企業の総資本に占める自己資本の割合。この自己資本比率が高ければ、他人資本(=負債)が少ないことを意味し、企業体質の強さ・安全さを示す。
自己売買 【 じこばいばい 】
証券会社や銀行などが、自己の計算で株式や債券、為替などの金融商品を売買(投資)すること。ディーリングともいう。
しこり玉 【 しこりぎょく 】
安値で売った後に相場が上がり、又は高値で買った後に相場が下がって、損計算となっているために、仕切るに仕切れなくなってしまった建玉。しこり玉が多い取組内容は、一般的に踏みによる急騰、投げによる急落の可能性を潜在的に秘めており、値幅が大きくなりやすい。
【同意語】 因果玉
市場介入 【 しじょうかいにゅう 】
中央銀行がある目的をもって(円安にしたい、円高にしたい等)市場に参加し、大量の資金を使って行う取引。
市場リスク 【 しじょうりすく 】
市況変動などによって資産や負債等の価値が変動するリスクのこと。市場リスクには、金利リスク、価格変動リスク、為替リスクの三つのリスクがある。
システミックリスク 【 しすてみっくりすく 】
金融機関や証券会社が何らかの理由で決済不履行となった場合に、その不履行によって他の金融機関が不履行に陥るといったように、1つの金融機関の不履行が連鎖し、全体が麻痺するようなリスク。
下押す 【 したおす 】
相場が安くなることをいう。
下支え 【 したざさえ 】
相場が下落しそうで下がらないこと。下落しそうなとき、強い材料が潜んでいて下がらないことがある。または買い方が資金力にものをいわせて、次々と買って下落させずに、買い材料の出現まで頑張ること。
下値 【 したね 】
値段の安いところ、または下落幅。
【反意語】 上値 。
下値追い 【 したねおい 】
引き続いて値下がりし、その値を追いかけるように一段と売気が盛んになること。
【反意語】 上値追い
市中相場 【 しちゅうそうば 】
取引所以外の取引によって付けられた相場のことで、場外相場、店頭相場ともいう。貴金属のローカル市場(ロコ市場)などは、しばしば先物価格に影響を与える。
確り 【 しっかり 】
相場が堅調で、少々高いこと。
実効為替レート 【 じっこうかわせれーと 】
表面上の為替レートだけでは判断しきれない各通貨ごとの対外競争力を単一の指標で総合的に捉えたもの。
日銀調査統計局が発表する円の実効為替レートは、円と主要通貨の為替レートを各国別の輸出金額等による貿易ウエイトで加重平均し、1973年3月を100とした場合の指数で表した「名目実効為替レート」と、各国の物価上昇率を調整した「実質実効為替レート」がある。
実質金利 【 じっしつきんり 】
物価変動の影響を考慮し、「名目金利」から物価上昇率を差し引いた実際の金利。
実質GDP 【 じっしつじーでぃーぴー 】
本当の財の価値を算出するため、物価変動の影響を取り除いたもの。
実需 【 じつじゅ 】
実際にある需要のこと。
仕手 【 して 】
大口の注文を出すことにより、相場の値動きを左右し収益を狙う投資家。
指定替え 【 していがえ 】
東京証券と取引所の市場第1部に指定されている銘柄が、市場第2部に指名されること。
指定倉庫 【 していそうこ 】
取引所が現物の受渡し場所として指定する倉庫のこと。指定倉庫在庫が定期的に発表される銘柄(ゴム、小豆、等)では、在庫の増減が先物価格に影響を与えることがある。
仕手株 【 してかぶ 】
短期的に大きな利益を得ようとする投資家が好んで売買する株の銘柄。一般的に資本金が小さくて発行済み株式数が少ないものの、市場に出回っている株が多い小型株がターゲットにされやすいようです。
仕手相場 【 してそうば 】
仕手集団による売買を背景に激しい値動きをする相場のこと。
地場 【 じば 】
取引所の会員、会員の従業員、又は常時会員の店に出入りして相場を張る玄人の相場師を指し、その手口は、一般の委託者、商社などと区別され、注目されることもある。
【同意語】 地場筋
地場受け 【 じばうけ 】
その他の証券会社などから注文を受ける事。自社で受ける事が出来る注文をわざわざ他の証券会社に流すと言うことは、顧客の資金の横領などの危険性もあるため、定款によって禁止されている。
資本金 【 しほんきん 】
株主から払い込まれたお金の内、会社が資本金としたもの。
資本収支 【 しほんしゅうし 】
国家間の直接投資や証券投資などの資本取引の収支。
週間足 【 しゅうかんあし 】
一週間を1単位として書く罫線。略して週足(しゅうあし)。週間足は一般的に、中期的な価格の傾向を読むのに適しているとされている。
【参照】日足
十字線 【 じゅうじせん 】
チャート上に見られる、始まりと終わりが同じ価格で終了することを表す寄引同事線の一種。
住宅着工件数(米国指標) 【 じゅうたくちゃっこうけんすう 】
米国における月中に建設された新設の住宅戸数。発表される数値は季節調整済みの年率換算したベースとなっている。
新築の家を建てると言うことは、その中で暮らすための生活必需品を新たに購入するということとなり、景気循環の面からも重要視される指標の一つとなっている。
充用 【 じゅうよう 】
委託証拠金として、現金の代わりに預託された有価証券のこと。
銘柄によって、評価される割合が異なるが、時価総額を上回ることはない。
【同意語】 代用
需給相場 【 じゅきゅうそうば 】
需要と供給の関係を背景に推移する相場のこと。
受託会員 【 じゅたくかいいん 】
商品取引所の加入会員のうち、当該商品市場における取引の委託を受けることの許可を主務大臣から受けた商品取引員である会員のこと。
順鞘 【 じゅんざや 】
受け渡し期日が近い限月の値段が安く、遠い限月になるにつれて値段が高くなっている状態のこと。
一般的に「順鞘に買いなし」などと、売り方有利といわれる。
【反意語】 逆鞘
順張り 【 じゅんばり 】
相場が上がりそうな時に買い、下がりそうだったら売る、と言うように相場の流れに沿って売買する方法。「逆張り」と反対の意味。
証拠金 【 しょうこきん 】
【参照】取引証拠金
証拠金取引 【 しょうこきんとりひき 】
少額の資金を取引業者に預託する事で、預託した資金以上の取引を行う取引。
例えば、1万ドルの取引を実際に行う場合、($1=¥110)110万円の資金が必要となります。しかし、取引業者が定めた証拠金、8万円(業者によって異なる)を預託することによって、1万ドルの運用をする事が可能となる。
上場 【 じょうじょう 】
取引所において取引すること。
上場商品 【 じょうじょうしょうひん 】
取引所において取引が行われている商品。
上場銘柄 【 じょうじょうめいがら 】
証券取引所で会社の株式の売買を認められた株式のこと。売買を認めてもらうためには基準があり、この基準を満たさないと上場できない。上場すると社会的認知度が上がる。
上伸 【 じょうしん 】
上昇している相場がさらに上昇すること。
消費者信頼感指数 【 しょうひしゃしんらいかんしすう 】
消費者に対し、現在の景況感、雇用判断、そして半年後の景況感、雇用判断、所得に対する楽観、悲観についてのアンケートを元に作成された指数。
消費者物価指数 【 しょうひしゃぶっかしすう 】
一般消費者の家計支出の中で、日常的に購入する商品とサービスの小売段階での値段の動きを表す指数で、毎月、総務庁統計局から発表される。一般の世帯の消費生活に必要な支出が、物価の変動によってどのような影響を受けるかがわかる。
商品取引業者 【 しょうひんとりひきぎょうしゃ 】
主務省の許可を受けた商品取引所の会員。
ショート 【 しょーと 】
為替取引においてポジション(持ち高)を保有する際に、ある通貨が他通貨に対して売り越しの状態にあること。買い越しにある場合には、ロング、売り買いのバランスが取れていて為替リスクがない状態をスクエアという。例えば米ドル・日本円の取引で、円を売っていれば円・ショート(ドル・ロング)となる。
ショートポジション 【 しょーとぽじしょん 】
為替や株式の取引において、新しく売りの建玉を作ること。「ロングポジション」と反対の意味。新規売りの建玉を買戻して決済することをショート・カバーという。
所得税 【 しょとくぜい 】
それぞれの個人の所得に対して課税される税金。会社などの収益に対して課税される税金は「法人税」と言う。
新規失業保険申請件数(米国指標)【しんきしつぎょうほけんしんせいけんすう】
米国内における失業者が、初めて失業保険を申請した件数を集計したもの。米国では失業問題が大きくなっており、為替の動向をうらなう上でも重要な指標と言える。
新規建玉 【 しんきたてぎょく 】
新たに建玉すること。
申告分離課税 【 しんこくぶんりかぜい 】
他の所得と区分して課税される方法。株式の売買益などがこれにあたり、譲渡所得(売却益)に対して26%の税率で終了する。
新値 【 しんね 】
これまでなかった水準の値段を指し、新しい高値を新高値、新しい安値を新安値という。一般的に、相場の目標として意識されやすい。
新甫 【 しんぽ 】
納会後、新しく生まれる限月のこと。
信用取引 【 しんようとりひき 】
投資家が証券会社に委託保証金を預託することにより、買い付け資金や売付株式を借りて行う取引。投資家が十分な資金や証券を持っていない時に有効。
信用取引には株式市場の流動性を高める役割がある反面、仮需を生み出し、市場形成を不安定にする場合もある。わずかな手持ち資金で大きな取引が可能となる反面リスクも高まる。
信用リスク 【 しんようりすく 】
外貨預金などを扱っている銀行や、外国債券を発行している企業や政府機関などが経営破綻に陥って、預金や債券の元利金返済に支障をきたすリスクのこと。このリスクを回避するためには、事前に債券格付けなどをチェックする必要がある。