用語集
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ベア 【 べあ 】
相場が下落してくると予想する弱気な見方。「ベア」とは熊の事で、熊は手を上から下に振り下ろす事から付いた名前。
ペイオフ 【 ぺいおふ 】
金融機関が破綻した際に、今までの法律では預貯金は全額保護されていたが、2003年の4月1日より同じ金融機関に預けてある預貯金の合計が1000万円を超える場合には、超えた分の預貯金は保証されず、預貯金者のリスクとなった。これを「ペイオフ」と呼ぶ。
平準化 【 へいじゅんか 】
取引所機能の1つである「価格平準化機能」のこと。つまり価格が需給を調整するとともに、先物市場においても、地域的差異や時間的差異を調整すること。
ベージュブック 【 べーじゅぶっく 】
米国の連邦準備銀行がまとめた地域の経済状況を報告する文章のこと。地区連銀経済報告。
ヘッジ 【 へっじ 】
保険つなぎ。現物市場での価格変動リスクを先物市場等の利用して回避すること。将来の価格が値上がりするリスクを回避するために先物を買っておく「買いヘッジ」と、値下がりリスクを回避するために先物を売る「売りヘッジ」がある。
ヘッジファンド 【 へっじふぁんど 】
投資家から集めた多額の資金を世界中の市場に投入してハイリターンを狙う投資ファンドの総称。明確な定義は存在せず、一般的には投資家保護の規制から免れるよう柔軟な投資戦略を採るファンドに対して広く用いられる。
1940年代末に登場した本来のヘッジファンドは、売りと買いの組み合わせでリスクを回避する比較的規模の小さなものが多かったが、1992年の欧州通貨 危機の際に注目された資産総額10億ドルを越えるヘッジファンドは、相場の方向性により大きくポジションを傾け、元本の何倍もの巨額の資金を動かす極めて 投機色の強いものとなっている。
1998年夏、ロシア危機の際に生じた米国大手のLTCM(Long-Term Capital Management)の経営破綻はヘッジファンドのリスクを顕在化させた。こうしたことから、米国政府やBISなどでヘッジファンドの情報開示、金融機 関のリスク管理強化が提案されるなど規制当局による監視体制が強まりつつある。
ベンチマーク 【 べんちまーく 】
資信託やその他さまざまな投資の運用成果を計るための比較対照となる指標。
ベンチャー企業 【 べんちゃーきぎょう 】
時代のニーズにこたえた、新しい技術や製品で成長していく企業のこと。一般的に新しく興された会社を指し、既存の企業が新しい製品や技術で成長してもベンチャー企業とは呼ばない。
変動金利 【 へんどうきんり 】
金融機関へ預金したお金に対する利息が、その時々の金利情勢によって変化する金利の事。
「固定金利」と反対の意味。
変動相場制 【 へんどうそうばせい 】
外国為替相場の決定を市場取引に任せる制度。世界各国で広く採用されているが、現実問題としては各国の通貨当局は自らの判断で必要に応じた市場介入を行い、行き過ぎた相場の動きをコントロールする管理された変動相場制を取り入れているのが一般的である。
戦後1ドル=360円で固定されていた円相場は1971年8月、それまでの常識とされていた金とドルとの交換が停止されたことで一気に上昇し、平価の上下1%以内の変動幅に維持することを義務づけた固定相場制(ブレントンウッズ体制)は行き詰まりを見せた。
その後も変動幅を上下2.25%に広げて固定相場制度の再建が試みられたが、ドルの信認は回復されず最終的に日本が変動相場制への移行を発表したのは1973年2月14日のことである。