FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/09/29/08:12:55

米国株式市場は上昇:金融株の買いがけん引

NYダウは40.49ドル高の22381.20、ナスダックは0.19ポイント高の6453.45で取引を終了した。米長期金利が高止まりしている影響から利ざや拡大期待で金融株への買いが続いたものの、税制改革案への期待で上昇した反動による利益確定売りも出たため、上昇の勢いは限られた。4-6月期GDP確定値が市場予想を上振れしたほか、週間新規失業保険申請件数が概ね市場予想に一致したものの、相場への影響は限られた。VIX指数は9.87から9.55へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドルが総じて売られる展開

ドル/円は、日経先物が下落したことをながめ、リスク回避的なドル売りが先行した。また、対欧州通貨でドル安が進んだ影響を受けたほか、米長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなり、徐々に下げ幅を拡大した。米4-6月期GDP確定値が市場予想より強い結果となったことで下げ渋る場面もあったが戻りは鈍かった。ユーロ/ドルは、対欧州通貨でドル安が進んだ影響を受けたほか、一部ユーロクロスの上昇につれた買いが入り、昨日高値1.179ドルを上抜けて一時1.803ドルまで上昇した。1.18ドル台では戻り売りも観測されるなど上値の重さも目立ったが、総じて底堅く推移した。

 

NY原油先物市場は反落:材料乏しくポジション調整の動き

売買材料が乏しいなかポジション調整的な売買が主体となった。原油在庫のさらなる減少は期待されているものの、OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産の大幅な延長に対する懐疑的な見方は残されおり、原油先物は伸び悩んだ。また、目先的な需要増大につながる材料が少ないことも嫌気された。

 

NY金・銀先物市場は小反発:金利上昇・ドル高一服で買い戻し

NY金先物市場は、米長期金利が伸び悩んだことや、ユーロ安・ドル高が一服したことが買い材料となった。米税制改革に対する懐疑的な見方は消えていないことから、一部で安全逃避的な金買いも観測された。この日発表された米雇用関連指標がやや悪化したことも買い材料となった。売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。

 

米国債券市場は横ばい:米入札好調や持高調整目的の買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.31%で終了した。前日に公表された米税制改革案を受けた売りが先行したものの、次第に持高調整目的の買いが入った。また、米7年債入札が『好調だった』と受け止められたことも買い材料となった。

 

 

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2017/09/28/08:16:56

米国株式市場は反発:税制改革案の減税を好感した買い

NYダウは56.39ドル高の22340.71、ナスダックは73.10ポイント高の6453.26で取引を終了した。トランプ米政権による税制改革案の内容を見極めたいとの思惑から弱含む場面もあったが、税制改革案が法人税の引き下げなどが米企業の財務改善につながるとの思惑から買いが入った。また、米長期金利の上昇を受けて利ざやの拡大が期待される金融株が買われ、相場の上昇をけん引した。また、減税の恩恵をうけるとの思惑から、ハイテク株も先行され上げ幅を拡大した。VIX指数は10.17から9.87へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルが総じて強含み

ドル/円は、欧州時間から全般にドル高が強まった流れを引き継いで買いが先行した。日経先物が上昇したほか、米長期金利の上昇が一服したことをながめ一時113.25円まで上げた。ただ、その後は株価の失速や米長期金利上昇が一服したことを受けて伸び悩む展開になった。米トランプ政権と与党・共和党指導部は法人税20%に引き下げるなどの税制改革案を公表したが、内容が事前に伝わっていたこともあり、材料出尽くしの売りが進んだ。売り一巡すると株価が再び上昇したことで112.90円付近まで戻すなど、総じて荒い値動きとなった。ユーロ/ドルは、ドル高が進んだ影響から売りが進み、一時1.1717ドルと8月18日以来の安値をつけた。一巡後はドル買いが一服したことで1.1770ドル台まで切り返す場面も見られた。

 

NY原油先物市場は反発:原油在庫の減少を好感

米エネルギー上昇局(EIA)がこの日発表した週間統計では、先週の原油在庫は184.6万バレル減少していたことが買い材料となった。ガソリン在庫は予想に反して増加した。原油在庫の減少は予想外だったが、OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産の大幅な延長に対する懐疑的な見方は残された。

 

NY金・銀先物市場は続落:安全資産としての需要が後退

トランプ米大統領と共和党首脳部は税制改革の買い陽を発表したことが売り材料となった。米長期金利が上昇し、安全資産としての金需要が後退した。また、27日発表された米8月耐久財は市場予想を上回ったことや、外国為替市場でドルが主要通貨に対して強含んだことも売り材料となった。

 

米国債券市場は続落:米税制改革案で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.08%高い(価格は下落)2.31%で終了した。米トランプ政権が税制改革案を公表すると、米景気が刺激されるとの見方が強まり、債券売りが優勢となった。

 

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2017/09/26/08:14:52

米国株式市場は下落:地政学リスクの高まりを嫌気

NYダウは53.84ドル安の22295.75、ナスダックは56.33ポイント安の6370.59で取引を終了した。トランプ米大統領の発言を北朝鮮外相が宣戦布告と受け止められたことが報じられ、地政学リスクへの警戒感から売りが先行した。ダドリーNY連銀総裁が中期的にインフレ目標は達成に向かい、金融緩和が縮小するとの認識を示したことで、追加利上げ観測の上昇も嫌気された。ただ、一巡後はエネルギー株などの上昇を支えに下げ幅を縮小した。VIX指数は9.59から10.21へ上昇した。

 

NY外国為替市場:地政学リスクの高まりで円買い

ドル/円は、北朝鮮の李容浩外相が『トランプ米大統領の発言は宣戦布告に相当する』『国連加盟国は米国が宣戦布告したことに留意するべき』などと述べると、地政学リスクの高まりを受けた売りが優勢に。米長期金利の低下も相場の重しとなり、前週末安値の111.65円を下抜けて一時111.47円まで値を下げた。その後は新規材料なく様子見ムードが広がり111円台半ばで推移した。ユーロ/ドルは、メルケル独政権の連立交渉が難航するとの懸念やドイツ企業景況感の悪化を嫌気したユーロ売りが継続した。引けにかけても安値圏でのさえない動きが続いた。

 

NY原油先物市場は続伸:需給改善を期待した買い優勢

トルコはクルド人自治区の原油積み出しを停止する可能性があることを示唆したことが買い材料となった。OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産の大幅な延長に対する懐疑的な見方が一部で浮上しているが、需給改善を期待した買いは継続した。また、原油在庫減少の思惑が浮上していることも原油先物相場に対する支援材料となった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:地政学リスクの高まりで買い優勢

北朝鮮外相が『国連憲章によって認められた自衛権として、国際空域で米国の戦略機を撃墜する権利がある』と発言したことが材料視された。市場では『北朝鮮が水爆実験を強行する可能性は低いが、偶発的な武力衝突がきっかけとなり米朝間の戦闘が拡大するリスクは排除できない』との見方が増えた。北朝鮮情勢の緊迫化や欧米株安を受けて安全逃避的な買いが広がった。

 

米国債券市場は続伸:安全資産としての債券需要高まる

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.22%で終了した。米朝間の堅調の高まるなか、安全資産とされる債券需要が強まった。またドイツ政局の先行き不透明感が意識されたことも相場の下支えとなった。

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2017/09/25/03:01:11

米国株式市場はまちまち:地政学リスクの高まりで全般様子見

NYダウは9.64ドル安の22349.59、ナスダックは4.23ポイント高の6426.92で取引を終了した。トランプ大統領が北朝鮮への経済制裁強化に踏み切り、同国が水爆実験の実施を示唆して挑発するなど、地政学リスクへの警戒感から売りが先行した。来週に共和党上院が採決を行うとされる新たなオバマケア改廃案に対して、マケイン上院議員が反対を表明したことで、ヘルスケアセクターに買い戻しの動きが広がり、引けにかけて下げ幅を縮小した。新製品を発売したアップルの下落が指数を押し下げた。VIX指数は9.67から9.59へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は112.00円を挟んでのもみ合い

ドル/円は、一時112.16円まで上げた後、米長期金利が低下幅拡大に伴い111.80円台まで失速した。しかし、米長期金利が低下幅を縮小すると112.15円まで反発した。その後は週末を控えて方向感が出なくなった。全般ポンド絡みの取引が中心だった。NY市場引け間際に米格付け会社ムーディーズが英国の格付けを『Aa1』から『Aa2』に引き下げると発表したことで、ポンドが急落する場面があった。ユーロ/ドルは、しばらく1.1970ドル前後でのもみ合いが続いたが、米長期金利の低下幅縮小につれて1.1937ドルまで下落した。売り一巡後は1.1945ドル前後で値動きが細った。

 

NY原油先物市場は反発:需要改善期待とリグ稼働数減少を好感

OPEC加盟国と非加盟国が22日に合同閣僚閑散委員会を開催し、来年3月末に期限を迎える協調減産の延長を加盟国などに勧告することを見送った。ロシアのノバク・エネルギー相は減産合意の延長について『来年1月までは決定しない』との見解を示した。そのため、減産延長の思惑の後退で売られる場面があったが、需給改善を期待した押し目買いが入ったことで下げ止まった。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼働数が前週比5基減少して744基となったことが相場の下支えとなり反発した。

 

NY金は反発・銀先物市場は続落:地政学リスクの高まりで買い優勢

北朝鮮外相が水爆実験を実施する可能性について言及したことで、米朝間の緊張が急速に高まったことで地政学リスクによる安全逃避の金買いが優勢となった。また、米長期金利がやや低下したことや米国株が伸び悩んだんことも買い材料となった。

 

米国債券市場は反発:地政学リスクの高まりで債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは6営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.25%で終了した。北朝鮮情勢が緊迫化し安全資産としての債券需要が高まった。ただ、米年内利上げ観測を背景にした売りも根強く伸び悩む展開となった。

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2017/09/22/08:22:48

米国株式市場は下落:割高株に利益確定売りで軟調

NYダウは53.36ドル安の22359.23、ナスダックは33.35ポイント安の6422.69で取引を終了した。米FOMC結果発表を受けて年内利上げ観測を背景にハイテク株など割高感のある銘柄が売られた。連日で過去最高値を更新していただけに利益確定売りも広がった。米週間新規失業保険先生件数や米8月景気先行指数が予想を上回る良好な内容となったが、材料視されなかった。VIX指数は9.78から9.67へ低下した。

 

東京外国為替市場:米長期金利反転上昇でドル買い

ドル/円は、米長期金利の低下を横目に112.10円台まで下落した。しかし、前日NY時間高値から下押しした水準である112.09円が目先のサポートとして意識されると、買い戻される展開となった。その後、米長期金利が上昇に転じたうえ、日経先物が上昇したことも支えに112.50円台まで反発した。ユーロ/ドルは、米長期金利が一時低下したことや、ポンド/ドルの急伸につれて1.1953ドルまで上昇した。一巡すると1.1930ドル前後での持ち高調整が続いた。

 

NY原油先物市場は下落:一旦利食い売り優勢

ロシアのノバクエネルギー相が『減産延長について具体的に協議するには時期尚早』との見解を示したことで、OPEC加盟国と非加盟国による協調減産体制延長への強い期待はやや低下した。そのため、短期筋などの利食い売りに押される展開となった。また、米長期金利の下げ渋りや株安も意識された。

 

NY金先物市場は大幅反落:米12月追加利上げ観測を嫌気

NY金先物市場は、8月25日以来の清算値ベースで1300ドル割れとなった。米FOMC結果発表を受けて、米長期金利の上昇や12月追加利上げ観測が台頭していることが嫌気された。ただ、ユーロ高・ドル安に振れる展開となったが、特に材料視されなかった。FOMCでバランスシート正常化への作業は10月に開始されることが決まったことから、金の上値は重くなった。ただ、今週末は国連やトランプ大統領の新たな制裁に対して、北朝鮮の挑発行動の実施リスクもあり、大崩れする可能性も考えにくい。

 

米国債券市場は続落:米12月利上げ観測を嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは5日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.27%で終了した。足もとの下落に対する買い戻しも見られたが、米12月利上げ観測を背景に売りに押し戻された。

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