FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/11/07/08:17:48

米国株式市場は上昇:好調な決算と原油高を好感

NYダウは9.23ドル高の23548.42、ナスダックは22.00ポイント高の6786.44で取引を終了した。高値警戒感から寄り付き後は上値の重い展開となったが、好調が続く7-9月期決算を受けて投資家のリスク選好姿勢が強まっているほか、ハイテクセクターでの大型買収、税制改革への期待から堅調推移となった。また、中東情勢の緊迫化を手がかりに原油価格が上昇するなか、エネルギー関連株の上昇が指数を押し上げた。ただ、連日の高値更新で利益確定売りも出たため、上値も限定的となった。VIX指数は9.14から9.40へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドル売り優勢

ドル/円は、米長期金利の低下を受けた売りに押され、一時113.93円まで値を下げた。売り一巡後は114.20円付近まで買い戻される場面も見られたが、戻りの鈍さを確認すると売りが再開された。日経先物が80円安まで下げたことや米長期金利の低下などが重しとなった。ユーロ/ドルは、欧州勢の参入後はユーロクロスの下げにつれて売りに押される展開となり、一時1.1580ドルまで値を下げた。その後は全般にドル売りが進んだ影響もあって1.1610ドル台まで下値を切り上げた。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:サウジ政情情勢不安と地政学リスクの高まり

サウジアラビアの汚職撲滅キャンペーンで著名投資家や閣僚の一斉拘束が材料視された。また、サウジアラビア政府は、首都リヤドに向けてイエメンのイスラム教シーア派系武装組織フーシ派が弾道ミサイルを発射したことについて、『イランによる軍事侵攻であり、戦争行為の恐れがある』と警告するなど中東情勢の悪化が材料視され、一時57.61ドルと2015年7月2日以来、約2年4ヶ月ぶりの高値を付けた。

 

NY金・銀先物市場は反発:米長期金利低下と中東情勢悪化で買い優勢

NY金先物市場は、一時1280.50ドルまで買われた。米下院歳入委員会は6日、共和党の税制改革案に関する討議を開始した。報道によると、ブレイディ委員長は、『修正は今週の歳入委員会会合で受け入れる意向である』と述べたが、下院本会議に提出後の法案修正は受け付けないとみられている。一方、米上院財政委員会は9日に税制法案を公表する。税制改革実現の成否を慎重に見極める必要があることや米長期金利の低下を意識して、リスク回避的な金買いが入った。またサウジアラビアとイランで新たな地政学リスクの高まりもあったことも下支えした。

 

米国債券市場は続伸:米10月雇用統計結果蒸し返され買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前週末比0.02%低い(価格は上昇)2.31%で終了した。手がかり材料に乏しいなか、前週末に発表された米雇用統計で平均時給の伸びが限られたことが蒸し返されたことで売りが強まった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2017/11/06/03:01:51

米国株式市場は上昇:米経済指標が強弱まちまちで方向感出ず

NYダウは22.93ドル高の23539.19、ナスダックは49.49ポイント高の6764.44で取引を終了した。米10月雇用統計で失業率が低下し、非農業部門就業者数が回復したものの、市場予想をした振れたことで寄り付き後は小動きとなった。米10月ISM非製造業景況指数や9月製造業受注指数が予想を上振れした。また、アップルのiPhone新モデルが好調な滑り出しとなったことも支えに買いが強まり指数を押し上げた。ただ、米雇用統計や米ISM非製造業が強弱入り混じる内容だったこともあり、前日終値から小幅に上げた水準で方向感が出なかった。VIX指数は9.93から9.14へ低下した。

 

NY外国為替市場:強弱まちまちの米経済指標にドル乱高下

ドル/円は、米10月雇用統計で失業率が4.1%となり、市場予想の4.2%より強かったものの、非農業部門雇用者数が前月比26万1000人増となり、市場予想の前月比31万2000人増を下回った。また、平均時給も前月比横ばいとなり、市場予想の前月比0.2%増を下回り113.60円台まで売り込まれた。ただ、前日安値113.54円が目先サポートラインとして意識されたことで、買戻しが優勢となった。米10月ISM非製造業指数が60.1となり、市場予想の58.5を上回ったことがわかると、114.42円まで強含んだ。ただ、10月27日高値の114.45円の上抜けに失敗すると、米長期金利の低下も重しとなり114.00円まで失速した。ユーロ/ドルは、米雇用統計が低調な結果となり1.1690ドルまで上げたが、1.1700ドル手前では戻り売りが強かった。その後、米ISM非製造業が市場予想より強かったこどでユーロ売りが活発化し、一時1.1599ドルまで下げ足を速めた。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:リグ数減少で需給改善期待で買い優勢

OPEC主導の協調減産期限の延長が期待されていることが引き続き買い材料となった。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼動数が前週末比8基減少の729基となったことが伝わると、生産減を見込んだ買いが入った。取引終了後に一時55.76ドルと2015年7月6日以来の2年4ヶ月ぶりの高値を付けた。

 

NY金・銀先物市場は下落:米経済指標改善で利上げ観測を嫌気

NY金先物市場は、一時1265.90ドルまで売られる場面があった。この日発表された米10月雇用統計で、非農業部門雇用者数や平均時給の伸び悩みが市場予想を下回ったことから、リスク回避の金買いが強まる場面もあった。しかし、その後発表された米10月ISM非製造業景況指数を上回る高水準を記録したことや、為替市場で主要通貨に対してドル高に振れたことから金は反落した。さらに12月の米追加利上げ観測が広がったことも金の上値を抑えた。

 

米国債権市場は続伸:米経済指標が強弱まちまちで方向感の定まらない展開

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.33%で終了した。米雇用統計や米ISM非製造業指数が強弱まちまちの結果だったことから、方向感の定まらない展開となった。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2017/11/02/08:53:38

米国株式市場はまちまち:上昇後はハイテク企業決算控え利益確定売り

NYダウは57.77ドル高の23435.01、ナスダックは11.14ポイント安の6716.53で取引を終了した。海外株式相場の上昇や米10月ADP雇用統計が市場予想を上回る堅調な内容となり、買いが先行し、良好な企業決算を支えに140ドル超高まで上昇した。ただ、FOMC結果を見極めたいとの思惑もあり、午後にかけて上げ幅を縮小した。FOMCでは、市場予想通り政策金利は据え置きとなったものの、ハリケーンの影響にも関わらず経済活動が好調で景気判断が引き上げられ、12月の利上げを確実視する見方が強まった。市場終了後にハイテク企業の決算が予定されていることから、ナスダック総合指数には利益確定の売りが広がった。VIX指数は10.18から10.20へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルは経済指標に振れる展開

ドル/円は、米ADP全米雇用リポートが市場予想を上回ったことが分かるとドル買いが強まり114.28円まで上値を伸ばした。その後発表された米10月ISM製造業景気指数が市場予想を下回ったことで米長期金利が低下しドルは失速113.80円近辺まで下落した。FRBはFOMCを開き、市場の予想通り政策金利であるFF金利を据え置くことを決めたと発表した。声明では『ハリケーン関連の混乱にもかかわらず、労働市場が引き締まり続け、経済活動は堅調に伸びている』などと伝わり、前回の『経済活動は今年ここまで緩やかに拡大している』から景気認識が上方修正された。発表直後は113.70円台まで下げたものの、米長期金利の低下幅縮小とともに114.20円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、良好な米雇用指標を受け全般ドル買いが進んだが、米ISM製造業景気指数が予想を下回り、米長期金利が低下すると1.1643ドルまで反発した。その後は1.1625ドルを挟んでもみ合い相場となった。

 

NY原油先物市場は小幅安:需給改善期待が継続

米エネルギー情報局(EIA)が公表した統計によると、米国の原油とガソリンの在庫は予想以上に減少したことで、一時55.22ドルと約10カ月ぶりの高値をつけたものの、その後は利食い売りなどに押された。OPEC加盟国・非加盟国による減産体制は2018年以降も維持されると見られており、需給改善への期待で原油価格は下げ渋った。

 

NY金・銀先物市場は反発:トランプ政権による税制改革実現への不透明感

米10月ADP雇用統計は市場予想を上回る結果となったが、米トランプ政権の目玉となる税制改革実現に対する懐疑的な見方あることから、金価格は底堅く推移した。原油や銅などの上昇につれた面もあった。12月の米利上げ織り込み済みとの指摘あり、ポジション調整的な取引が主体となった。また、通常取引終了後にFRBの次期議長にパウエルFRB理事が指名されることが決まったと報じられた。

 

米国債券市場は反発:長期債の発行額が増加しないことを好感

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.37%で終了した。米10月ADP全米雇用が予想を上回ったことで債券売りで反応したが、米10月ISM製造業景気指数が予想を下回ると買い戻しが優勢となった。米財務省が発表した四半期定例入札の詳細で、発行額が8月から増加せず、長期債の需給悪化懸念が後退したことも買いを後押しした。ただ、FOMC後は景気認識が上方修正されたことで売りが出て伸び悩んだ。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2017/11/01/08:16:46

米国株式市場は上昇:様子見ムードから方向感ない展開

NYダウは28.50ドル高の23377.24、ナスダックは28.71ポイント高の6727.67で取引を終了した。決算発表を受けて売買が交錯し朝方は小動きとなったが、アップルやインテルなどの上昇が指数を押し上げた。しかし、前日終値から小幅に上げた水準で方向感が出なかった。今週は、FOMCの結果や下院の税制改革案に加えて、次期FRB議長の発表、米10月雇用統計など重要イベントが続くため、様子見ムードから積極的な売買は限られた。VIX指数は10.50から10.18へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円はロンドンフィキシング絡みで持ち直し

ドル/円は、米10月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や米10月米消費者信頼感指数が予想を上回ったことが買いを誘った。トランプ米大統領が『税制改革はクリスマスまでの実施が目標』『法人税引き下げの段階的な導入は検討していない』と述べたことも買い材料視されたほか、ロンドンフィキシングに向けた月末絡みの買いも優勢となった。ただ、前日高値の113.84円が目先の上値目処として意識されると上値が重くなった。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の上昇につれて1.1661ドルと昨日高値の1.1657ドルを上抜けたが、一巡すると1.1650ドル前後で方向感が出なくなった。

 

NY原油先物市場は上昇:供給過剰解消期待で買い優勢

OPEC加盟国・非加盟国による減産体制は2018年以降も維持されると期待されていることから、原油供給超過状態は解消されつつあるとの見方が広がり、一時54.58ドルと2月27日以来の高値を付けた。企業景況感、消費者信頼感の改善も原油先物市場に対する支援材料となった。

 

NY金・銀先物市場は反落:ポジション調整売りが優勢

NY金先物市場は、米10月消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことやドル高を嫌気してリスク回避の金買いは縮小した。米政治不安に対する投資家のリスク回避警戒感は残っているが、税制改革の早期実現に対する期待や、FOMC結果公表を前にポジション調整目的の売りが出た。

 

米国債券市場は反落:米イベント控え方向感のない展開

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.38%で終了した。ただ、明日のFOMCの結果公表、次期FRB議長人事を控えて様子見気分が強く、目立った方向感が出なかった。

 

 

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2017/10/31/08:21:27

米国株式市場は下落:利益確定や税制改革案への不透明感を嫌気

NYダウは85.45ドル安の23348.74、ナスダックは2.30ポイント安の6698.96で取引を終了した。先週までの株価上昇を受けた利益確定売りが先行した。トランプ大統領の元選挙対策委員長らが米大統領選へのロシア介入疑惑で起訴され、政権運営への先行き不透明感が高まった。また、米下院が税制改革案に法人税率の段階的な引き下げの導入を検討していることが報じられ、景気刺激効果に対する懐疑的な見方が広がったほか、審議難航への警戒感から売りが強まった。ただ、今週のFOMCや次期FRB議長人事の発表、雇用統計結果を見極めたいとの思惑から下値も限られた。VIX指数は9.80から10.50へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下とリスク回避のドル売り

ドル/円は、米下院の段階的導入を検討するとの報道が嫌気されNYダウが100ドル超下落、日経先物も170円下げたことでリスク回避のドル売りが強まった。米長期金利の低下幅拡大も売りを誘った。ただ、113.00円手前で下値の堅さを確認すると113.15円前後で方向感が出なくなった。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の下落に押されて1.1642ドルから1.1604ドル付近まで伸び悩んだ。しかし、米長期金利の低下幅拡大に伴い買いが強まった。終盤いかけても堅調地合いが続き、1.16579ドルまで値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は小幅高:協調減産延長への期待持続

OPEC主導による協調減産の期限延長への期待は持続している。しかし、この日はイラクのクルド人自治区での情勢不安、米長期金利低下、ドル安が買い材料視された。米国株安は特段売り材料とならなかった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米政治リスクと米長期金利低下で買い優勢

NY金先物市場は、トランプ大統領陣営の選対本部長を務めたマナフォート氏を米国に対する謀略や資金洗浄などの罪状で起訴したと発表したことや、米長期金利の低下などが意識され買い材料となった。一部市場ではマナフォート氏の起訴はトランプ政権に対する打撃であり、税制改革のすみやかな実現に対する懐疑的な見方も浮上した。

 

米国債券市場は続伸:税制改革不安と次期FRB議長人事で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.37%で終了した。米税制改革を巡る不透明感から安全資産とされる第件需要が高まった。また、『トランプ大統領は11月2日に次期FRB議長人事を発表する可能性』、『パウエル氏を次期FRB議長に任命する見込み』などと伝わり、米利上げペースが緩やかなものにとどまるとの見方も債券買いを支えた。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ