FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/10/23/03:01:28

米国株式市場は上昇:税制改革への実現期待で買い優勢

NYダウは165.59ドル高の23328.63、ナスダックは23.99ポイント高の6629.05で取引を終了した。米上院で18年度予算案が可決され、税制改革への実現期待が強まり幅広い銘柄に買いが入った。また、7-9月期の堅調な米企業決算を受けて投資家心理が改善したほか、米長期金利の上昇も好感され、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなど金融株の上昇が目立った。NYダウ・S&P500・ナスダック総合指数が史上最高値を更新した。VIX指数は10.05から9.97へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇から総じてドル全面高

ドル/円は、米長期金利の上昇や良好な米9月中古住宅販売件数を受けてドル買いが強まった。NYダウが堅調に推移したことも支えとなり、一時113.57円まで上げた。しかし、『イエレン米FRB議長がホワイトハウスを再訪』との一部報道が伝わるとFRB議長再任の思惑からドルが売られる場面があったが、その後に『イエレン氏はトランプ米大統領とは会談せず、コーン氏と昼食会』と報じられたため下値は限定的だった。さらに、トランプ米大統領が『テイラー氏、パウエル氏両名はのFRB入りも選択肢』と述べると高値圏まで再上昇した。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を背景にドル全面高の流れに沿ってユーロ売りが先行した。前日安値の1.1762ドルを下抜けて1.1762ドルまで下げ足を速めた。売り一巡後の戻りも鈍かった。

 

NY原油先物市場は反発:イラク情勢悪化の地政学リスクで買い優勢

イラク情勢を巡る地政学リスク増大に対する警戒感が高まっており、原油供給不安は払しょくされていないことが買い材料となった。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼働数が前週比7基減減少の736基となったことが伝わると、生産減を見込んだ買いも入った。ただ、米長期金利の上昇や外国為替市場でドル高が進行したことから、戻り売りも散見されやや上げ渋った。

 

NY金・銀先物市場は反落:リスク選好の動きから売り優勢に

税制改革実現への期待が高まったことから、米国株の大幅高や米長期金利の上昇と外国為替市場でドルが主要通貨に対して強含んだことから、安全資産としての金買いが縮小した。

 

米国債券市場は反落:リスク選好で安全資産の需要後退

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%高い(価格は下落)2.38%で終了した。米税制改革案の審議が進むとの思惑から債券売りが活発化した。さらに米国株が連日史上最高値を更新するなか、安全資産とされる債券需要が後退した。

 

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2017/10/20/08:13:10

米国株式市場はまちまち:決算や税制改革の実現期待

NYダウは5.44ドル高の23163.04ドル、ナスダックは19.15ポイント安の6605.07で取引を終了した。中国の7-9月期GDPが減速し、世界経済の先行き見通しに対する懸念が高まったほか、スペイン政府がカタルーニャ州の自治権停止の手続きを進めていることによる地政学リスクの高まりが嫌気され、売りが先行した。ただ、主要企業決算や税制改革実現への期待から、引けにかけて下げ幅を縮小したものの、相場を押し上げるには至らなかった。VIX指数は10.07から10.05へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:スペイン・カタルーニャ独立問題で乱高下

ドル/円は、欧州序盤から日経先物やNYダウ先物が急落し、米長期金利の低下を背景にドル売りが強まり、一時112.29円まで下げ足を速めた。ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が44年ぶりの水準まで改善したほか、米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数も強い内容だったことを受け、その後は下げ渋る展開となった。また、NYダウが100ドル超安からプラス圏に浮上したうえ、米長期金利が低下幅を縮小すると112.70円付近まで持ち直した。また、トランプ米大統領がFRB議長人事でパウエル氏に傾いているとの報道が伝わると112.42円まで失速する場面もあった。ユーロ/ドルは、スペイン政府がカタルーニャの自治権停止の手続きを進める方針を明らかにしたことでユーロ売りが強まり、一時1.1768ドルまで下げた。しかし、米長期金利が低下したことや、ユーロクロスの上昇につれてショートカバーが進み1.185ドルまで買い戻された。一巡後は1.182ドル台で伸び悩んだが、FRB議長人事報道が伝わると再び1.1857ドルまで値を上げた。

 

NY原油先物市場は反落:引き続きガソリン在庫増を嫌気

先日に続いてガソリン在庫の増加を意識した売りが観測され、一時51.07ドルまで売られた。ただ、外国為替市場でユーロの反転や株安が一服したことから売りが一服した。全般新規材料に乏しいなか、利益確定売りが優勢となった。

 

NY金・銀先物市場は反発:株安・米長期金利低下を好感

米国株の下落やスペイン内政不安を意識した買いが入ったほか、米長期金利の低下も買い材料となった。また、米政治メディア『ポリティコ』は匿名の政府高官の談話を引用し、『トランプ大統領は次期FRB議長人事についてパウエル氏指名に傾いている』と報じた。同氏は金融政策についてハト派と見られていることから、現行のFRBの金融政策に変更がないとの安心感も広がった。

 

米国債券市場は反発:株安とスペイン政府不安から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.32%で終了した。株価の急落やスペイン・カタルーニャ自治州の独立を巡る先行き懸念から安全資産としての債券需要が強まった。一時2.29%まで低下したが、一巡後は伸び悩む動きを見せた。しかし、トランプ米大統領はFRB議長人事でパウエル氏に傾いているとの報道で再び買いが強まった。

 

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2017/10/19/08:16:37

米国株式市場は上昇:好決算と米長期金利上昇を好感

NYダウは160.16ドル高の23157.60、ナスダックは0.56ポイント高の6624.22で取引を終了した。米主要株価が連日で過去最高値を更新した。好決算を発表したIBMが9%近い大幅高となり、1銘柄で指数を90ドルほど押し上げた。また、米長期金利が上昇したことを受けてゴールドマン・サックスなど金融株が堅調に推移したことも支えとなった。地区連銀経済報告(ベージュブック)では、複数のハリケーンで米南部が混乱に陥ったものの、景気が拡大したとの認識が示された。一方で、物価上昇圧力は限られた。VIX指数は10.31から10.07へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇と株高でリスク選好の円売り

ドル/円は、米長期金利や世界的な株価の上昇を背景とした欧州時間からのドル買いの流れが継続した。ただ、113円台では利食い売りが出るなど一巡後は伸び悩んだが、NYダウが170ドル超上昇したため下押しは極めて限定的だった。FRBが公表したベージュブックで全地区の経済が緩やかな成長を継続していることが明らかになると、12月の追加利上げを織り込むドル買いが強まった。ユーロ/ドルは、欧州時間には一時1.1730ドルまで下げたが、その後は一転上昇した。ユーロ/円が堅調に推移したことにつれる形でショートカバーが進み、前日高値の1.1800ドルを上抜けて1.1805ドルまで買い上げられた。

 

NY原油先物市場は続伸:供給不安が残り買い優勢

原油供給不安が解消されていないことから買いが先行した。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想以上に減少したため買いが入った。ただ、ガソリン在庫が予想より増加していたため、積極的に上値を追う展開にはならなかった。米国株高は支援材料となったが、米長期金利の上昇は一部で嫌気された。

 

NY金・銀先物市場は続落:米国株高と米長期金利上昇を嫌気

好調な米企業決算を受けて米国株高は一段高となったことが売り材料となったほか、米長期金利の上昇も嫌気された。安全資産の金買いはさらに縮小し、一時1278.60ドルまで売られる場面があった。サンダース大統領報道官は『FRB議長は数日内に発表される』と述べている。

 

米国債券市場は下落:リスク選好の動き強まる売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.34%で終了した。世界的な株高を背景に安全資産とされる債券需要が後退し、売りが優勢となった。一時2.35%まで上昇したが、その後は次第に安値圏で値動きが鈍くなった。

 

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2017/10/18/08:17:17

米国株式市場はまちまち:堅調な決算発表2銘柄で指数押し上げる

NYダウは40.48ドル高の22997.44、ナスダックは0.35ポイント安の6623.66で取引を終了した。良好な決算を発表したユナイテッドヘルスとJ&Jが堅調に推移し、2銘柄で指数を100ドル超押し上げ、NYダウは史上初となる23000ドルを一時突破した。一方、ゴールドマンサックスは一部事業部門の収益が予想に届かなかったため大幅下落した。また、主要ハイテク株の決算を来週以降に控えて、利益確定の動きも目立ち、上値を抑える展開となった。VIX指数は9.91から10.31へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利の一転低下でドル売り

ドル/円は、米9月輸入物価指数が市場予想を上回る結果となったことをきっかけに米長期金利が上昇するとドル買いが先行した。また、良好な10月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数も支えとなり、一時112.48円まで上昇した。ただ、11日高値の112.58円が目先のレジスタンスとして意識されたうえ、米長期金利が一転して低下に転じたことで112.10円出しまで下げた。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの下落につれたほか、良好な米指標を這いけににドル高が進んだことが重しになtった。ただ、米長期金利の一転低下を背景にその後は買い戻される展開となり1.1770ドル台まで持ち直した。

 

NY原油先物市場は続伸:原油生産減少を好感

イラク軍はクルド自治政府が実効支配していた北部都市キルクークを奪還したが、複数の油田の操業は停止しており、原油生産は減少していることが買い材料となった。原油供給不安は解消されないことから、原油価格は下げ渋った。また、世界経済の持続的な成長への期待や米国株高も原油価格を下支えした。

 

NY金・銀先物市場は続落:地政学リスク増大に対する警戒感後退

地政学リスク増大に対する警戒感は低下し、安全資産としての金買いが後退した。次期FRB議長職の有力好はは総じてタカ派的とみられていることも、金価格の反発を抑制する要因となった。また、銅価格が下落したことで、金や銀もつれる形となり下落したとの見方もある。

 

米国債券市場は横ばい:持高調整の買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.30%で終了した。良好な米経済指標を受けて債券売りが先行し、一時利回りは2.32%まで上げた。しかし、売り一巡後は持高調整の買い戻しが優勢となった。

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2017/10/16/03:02:41

米国株式市場は上昇:インフレ懸念後退と小売売上高改善で買い優勢

NYダウは30.71ドル高の22871.72、ナスダックは14.29ポイント高の6605.80で取引を終了した。米9月の消費者物価指数が市場予想を下回り、米追加利上げ観測がやや後退したことや、米9月小売売上高が前月から改善したことで買いが先行した。また、原油価格の上昇も好感されたものの、トランプ大統領がイラン核合意を認定しない意向を表明するなど、地政学リスクへの警戒感から上値限定的となった。VIX指数は9.91から9.61へ小幅低下した。

 

NY外国為替市場:ユーロ/ドルは値動きの荒い展開に

ドル/円は、日経先物が上昇幅を広げたことを受けて一時112.20円台まで上げたが、米9月消費者物価指数(CPI)がコア指数ともに市場予想を下回る結果となり、米長期金利が急低下すると一転下落となり、111.60円台までドルが売られた。ただ、米10月消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が101.1と2004年1月以来の高水準を記録したことで下げ渋った。その後は週末とあって次第に値動きが鈍くなり、111円台後半の推移が続いた。ユーロ/ドルは、独長期金利の低下を受けて一時1.1805ドルまで値を下げた。米インフレの鈍化を受けて米長期金利急低下とともに1.1874ドルまで急反発した。しかし、前日高値1.1880ドルを前に上値が抑えられると失速した。ドラギECB総裁が『インフレは未だに納得いく水準ではない』と述べたことが重しとなったほか、ユーロクロスの下落につれる形で1.1810ドル付近まで押し戻される荒い値動きとなった。

 

NY原油先物市場は上昇:地政学リスクと中国需要増期待で買い優勢

トランプ米大統領が、イランが核合意を順守しているとは認めないと表明すると、イランを巡る地政学リスクへの懸念から、需給が引き締まるとの観測が広がり買いが優勢となった。また、19日に公表される中国7-9月期国内総生産(GDP)が前年比+6.8%の成長が予想されており、中国の需要増加観測が買い材料となった。さらに、OPEC加盟国・非加盟国が来年3月以降も減産態勢を維持するとの見方も需給改善につながる要因とされている。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼働数が前週比5基減少して743基となった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米国金利の先高観後退を好感

NY金先物市場は、米9月消費者物価コア指数が市場予想を下回ったことで、インフレ加速に対する警戒感が低下し、米国金利の先高観がやや後退した。そのため、短期筋などの買いが継続し、節目の1300ドルを突破した。また、ECBは、緩やかなペースで金融政策の縮小を進めるとの見方が広がったことも材料視された。

 

米国債券市場は続伸:米利上げペース鈍化観測で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.27%で終了した。米9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、今後の米利上げペースが鈍化するとの見方から債券買い進んだ。買い一巡後の下押しも限定的だった。

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