FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/12/03/07:38:24

米国株式市場はまちまち:米追加経済対策やワクチンの実用化期待

NYダウは59.87ドル高の29883.79ドル、ナスダックは5.74ポイント安の12349.37ポイントで取引を終了した。11月ADP雇用統計が予想を下回ったほか、債券利回りが上昇し警戒感から寄り付き後大きく下げた。その後、共和党と民主党が超党派グループのまとめた追加経済対策の速やかな成立に向けて譲歩する姿勢を見せたため、一段と期待感が高まり上昇に転じた。新型コロナウイルスのワクチン実用化が世界経済の正常化を後押しするとの見方が強まり、景気敏感株中心に買いが入った。トランプ政権が2月までに1億人分のワクチン支給が可能との見解を示すと上げ幅を拡大した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は史上最高値を更新した。VIX指数は20.77から21.17へ上昇した。

 

外国為替市場:全般的にドルの上値の重い展開

ドル/円は、一時104.75円と日通し高値を付けたものの、そのあとはユーロ/ドルの上昇に伴う円買い・ドル売りが優勢となり上値が重くなった。11月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が30.7万人増と予想の43.0万人増を下回ったことも相場の重石となり、一時104.40円付近まで下押しした。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長とムニューシン米財務長官は米下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、追加支援策の実施を改めて訴えた。この日の証言は、前日に行われた米上院銀行委員会での証言内容をほぼ踏襲したため、目立った反応は見られなかった。

 

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドやユーロ/豪ドルなどユーロクロスの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが先行した。節目の1.2100ドルを突破し、一時1.2119ドルと2018年4月30日以来約2年7カ月ぶりの高値を更新した。市場では『前日に重要なポイントとして意識されていた9月1日の高値1.2011ドルを上抜けたことで、テクニカル的な買いが入りやすい状況だ』との声が聞かれた。なお、メルケル独首相は『新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、部分的なロックダウン(都市封鎖)を来年1月10日まで延長する』と発表したものの、相場の反応は限定的だった。

 

NY原油先物市場は反発:ユーロ高を意識した買い優勢

NY原油先物市場は43.92ドル-45.92ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国も交えた『OPECプラス』の閣僚級会合が3日に延期されたことで、協調減産延長への不透明感が高まり、売りが先行した。ただ、為替相場でユーロが対ドルで一段高となり、ドル建ての原油に割安感が生じ、買い戻しが入った。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫は67.9万バレルの取り崩しと、市場予想ほど減少しなかったものの、相場の反応は限られた。アジア市場で43.92ドルまで売られたが、ユーロ高を意識した買いが入ったことや、追加経済対策への期待があることから、ポジション調整的な買いも観測された。

 

NY金先物市場は続伸:ユーロ高を意識した買い優勢

NY金先物市場は1810.50-1835.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安・ユーロ高基調が継続し、ドル建ての金は割安感から買いが入り、一時1835.00ドルまで買われた。米追加景気対策への期待感が高まり、金相場への資金流入思惑も金の買いを後押しした。ただ、米長期金利は強い動きを見せており、金先物の上昇はやや一服した。

 

米国債券市場は下落:リスク回避後退から引き続き安全資産が売られる展開

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.93%で終了した。新型コロナワクチンの普及や米経済対策協議の進展期待を背景に、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。 

 

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2020/12/02/07:51:20

米国株式市場は上昇:ワクチンの早期実用化への期待から買い優勢

NYダウは185.28ドル高の29823.92ドル、ナスダックは156.37ポイント高の12355.11ポイントで取引を終了した。ペンス副大統領が各州知事にワクチン配布を2週間内に開始する可能性を伝えたことが明らかにしたことで、新型コロナウイルスのワクチン早期実用化への期待が高まったほか、中国の良好な指標を好感し寄り付きから大きく上昇したことで買いが優勢となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米上院銀行委員会での議会証言で、『米経済回復への道のりは長い』と指摘した。米低金利政策の長期化観測が高まったことも相場を下支えした。また、追加経済対策を巡り、マコーネル共和党上院院内総務が年内の成立の必要性を主張したほか、ムニューシン財務長官とペロシ下院議長が協議することが明らかになったため期待が高まり、終日堅調に推移した。 VIX指数は20.57から20.77へ上昇した。

 

NY外国為替市場:株高によるリスク選好のドル売りが優勢

ドル/円は、株高に伴うクロス円の上昇につれた円売り・ドル買いが出て一時104.58円と日通し高値を付けたものの、対ユーロなどでドル売りが強まった影響も受けたため上値は限られた。一時104.29円付近まで下押しする場面があった。次期米財務長官に指名されたイエレン前FRB議長はこの日、『米国は新型コロナ流行とそれに伴う景気低迷に端を発する歴史的な危機に直面している』などと語り、『迅速に行動することが不可欠』との考えを示した。 

 

ユーロ/ドルは、新型コロナワクチンの実用化による景気回復が期待されて、米国株相場が堅調に推移するとリスク選好のドル売りが優勢となった。テクニカル的に重要なポイントとして意識されていた9月1日の高値1.2011ドルを上抜けると、断続的にストップトスを巻き込んで一時1.2077ドルと2018年5月1日以来2年7カ月ぶりの高値を更新した。なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はこの日、米上院銀行委員会で米経済回復の『道のりは長い』と指摘したうえで、『追加の経済対策は景気回復を大きく促進する』と財政支援の必要性を改めて訴えた。ムニューシン米財務長官も『企業に2-3カ月も待つ余裕はない』として、助成金として3000億ドル相当を確保することを提案した。 

 

NY原油先物市場は続落:減産延長への不透明感を嫌気

NY原油先物市場は44.12ドル-45.70ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)の30日会合で現行の協調減産を来年1月から3カ月間延長することを協議したが、一部の国が減産延長に慎重姿勢を示したほか、ロシアなどの非加盟国も交えた『OPECプラス』の閣僚級会合は協議にさらなる時間が必要だと判断し、3日に延期されたことで、協調減産延長への不透明感が原油相場の重石となった。ロンドン市場で45.70ドルまで買われたが、主要産油国による協調減産体制の延長合意は遅れるとの見方が広がり、需給悪化を警戒してポジション調整的な売りが目立った。

 

NY金先物市場は大幅反発:ユーロ高を意識した買い優勢

NY金先物市場は1778.40-1821.10ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金に割安感が生じたことが、金の買いを後押しした。また、ロンドン市場で心理的節目の1800ドルを回復したことで買いが加速した。ニューヨーク市場でも続伸し、一時1821.10ドルまで買われた。株高は意識されなかった。

 

米国債券市場は下落:リスク選好の動きから安全資産売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.08%高い(価格は下落)0.92%で終了した。新型コロナワクチンが年内に実用化されるとの期待から米国株相場が堅調に推移した。そのため、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。 

 

 

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2020/12/01/07:41:55

米国株式市場は下落:ポジション調整による利益確定売り

NYダウ271.73ドル安の29638.64ドル、ナスダックは7.11ポイント安の12198.74ポイントで取引を終了した。新型コロナのワクチン実用化の期待から上げていた金融や資本財など景気敏感株を中心に幅広い銘柄に売りが先行した。月末とあって持ち高調整や利益確定の売りが強まると、一時440ドル超下落した。市場では『NYダウは月間で12%高と1987年以来の大幅上昇となった。月末を迎えて利食い売りなどが出た』との声が聞かれた。VIX指数は20.84から20.57へ低下した。

 

NY外国為替市場:月末ロンドンフィキシング絡みの展開

ドル/円は、対ポンドなどでドル売りが進んだ影響を受けて一時103.90円付近まで下押ししたものの、アジア時間に付けた日通し安値103.83円がサポートとして意識されると持ち直した。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローも観測されて、一時104.39円と日通し高値を更新した。米国株の下落に伴うリスク回避のドル買いも入った。なお、バイデン前副大統領はこの日、米財務長官にジャネット・イエレン前FRB議長を起用すると発表した。承認されれば、女性では初の財務長官となる。 

 

ユーロ/ドルは、ポンドやカナダドルに対して米ドル売りが先行した流れに沿って、ユーロ買い・ドル売りが先行し一時1.2003ドルと9月1日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。ただ、同日高値の1.2011ドルが重要なレジスタンスとして意識されると失速した。月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローも観測されて、一時1.1924ドルと日通し安値を更新した。米国株相場が軟調に推移したこともドル買い戻しを誘った面がある。市場では『1.2ドル台ではユーロ圏要人からユーロ高けん制発言が相次いだ水準だけに、戻り売りなどが出やすいようだ』との声も聞かれた。なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米上院銀行委員会での事前原稿で『米経済の不確実性はウイルス次第』『経済活動は引き続き回復しているが、改善ペースは穏やか』『ワクチンのニュースは中期的にとてもポジティブ』との見解を示したと伝わった。 

 

NY原油先物市場は小幅続落:ポジション調整的な売り

NY原油先物市場は44.42ドル-45.80ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)の協調減産協議の不透明感で続落した。OPECはテレビ会議で総会を開き、現行の協調減産を来年1月3カ月間延長することを協議したが、ひとつの国が減産延長に慎重姿勢を示したもようで、決定を持ち越した。1日に予定されていたロシアなどの非加盟国も交えた「OPECプラス」の閣僚級会合は更なる協議が必要ということで3日に先伸ばされた。世界経済の早期正常化への期待は持続しているものの、ウイルス感染の拡大を嫌気して米国株式は下落したことから、ポジション調整的な売りが目立った。

 

NY金先物市場は小幅続落:ワクチン開発期待から安全資産需要後退

NY金先物市場は1767.20-1793.30ドルのレンジ相場となった。バイデン新政権への移行が徐々に始まっていることや、コロナワクチンへの期待感で安全資産の需要が後退した。米バイオ企業のモデルナが欧米で新型コロナワクチンの認可を申請する方針を発表し、米ファイザーに続き、2件目のワクチンが年内に実用化される可能性が浮上した。 米国株式は下落したが、ユーロ安・米ドル高の相場展開となったことを意識して安全逃避の金買いは抑制された。

 

米国債券市場は横ばい:月末絡みのポジション調整で方向感出ず

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ0.84%で終了した。保有債券の残存期間を延ばす月末特有の買いが入った半面、ポジション調整目的の売りが出たため相場は方向感が出なかった。 

 

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2020/11/30/03:01:06

米国株式市場は上昇:VIX指数が一時20割れとなりリスク回避後退

NYダウは37.90ドル高の29910.37ドル、ナスダックは111.45ポイント高の12205.85ポイントで取引を終了した。米政権移行が円滑に進むとの見方が広がったほか、トランプ大統領が来週にも新型コロナウイルスワクチン供給が可能となる可能性に言及したため、新型コロナウイルスワクチンの早期実用化への期待から買いが優勢となった。また、感謝祭当日の小売り各社オンライン売り上げが過去最高規模を記録し消費への懸念が後退した。VIX(恐怖指数)は一時、不安心理の高まった状態とされる『20』 を割り込んだ。投資家の過度なリスク回避姿勢が和らいだことも買いにつながった。なお、この日は感謝祭翌日で短縮取引だった。VIX指数は21.25から20.84へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好のドル売り優勢

ドル/円は、アジア時間に一時103.91円まで売られた反動でショートカバーが先行し、一時104.21円付近まで値を戻す場面もあったが、上値は重かった。対ユーロなどでドル安が進むと円に対してもドル売りが出たため、103.97円付近まで下押しした。もっとも、感謝祭休暇の最中とあって市場参加者が少ない中、アジア時間に付けた安値を下回ることはなかった。クロス円が上昇した影響も受けた。 

 

ユーロ/ドルは、米政権移行を巡る懸念の後退や新型コロナウイルスのワクチン開発進展を受けて、米国株相場が底堅く推移。リスク選好のドル売りが優勢となり、一時1.1964ドルと9月1日以来の高値を付けた。米株式市場でナスダック総合とS&P500種株価指数は史上最高値を更新した。なお、トランプ米大統領は26日、12月14日に行われる選挙人投票で、民主党のバイデン前副大統領の勝利が正式に決まれば退任に応じる意向を表明した。 

 

NY原油先物市場は反落:ポジション調整の売りが優勢

NY原油先物市場は44.55ドル-46.09ドルのレンジ相場となった。世界経済の早期正常化への期待は持続しているものの、原油先物価格は感謝祭前まで4日続伸していたこともあり、本日は週末を前に利食い優勢となり5営業日ぶりに反落して引けた。もっともOPECプラスが協調減産を2-3カ月延長するとの報道もあり、下げ幅は徐々に縮まった。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週末比10基増の241基となった。

 

NY金先物市場は下落:リスク選好により金売り継続

NY金先物市場は1776.50-1822.60ドルのレンジ相場となった。ウイルスワクチン開発の進展や米政権の順調な移行で、VIX(恐怖指数)が今年の2月以来となる20を割り込むなど市場はリスク選好に傾いた。この影響で安全資産とされる金先物価格は大幅に下落し、7月以来となる1800ドル割れで引けた。なお、感謝祭前の25日は小幅に反発したが、金先物価格は今週に入りは100ドルを超えて下げた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1776.50ドルまで続落。その後は1790ドルを挟んだ水準で推移したが、安全逃避の金買いは縮小した。

 

米国債券市場は上昇:ポジション調整の買いが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は下落)0.84%で終了した。感謝祭休暇の最中とあって市場参加者が少ない中、保有債券の残存期間を延ばす月末特有の買いが優勢となった。この日は感謝祭の翌日のため短縮取引だった。 

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2020/11/27/07:28:32

米国市場は感謝祭で休場

米国株式市場、NY原油市場、NY金市場、米国債券市場は休場

 

NY外国為替市場:米国休場でほぼこう着状態で推移

ドル/円は、アジア時間に円高・ドル安が進んだ影響で反落したものの、NY市場に限れば狭いレンジ取引に終始した。米国市場が感謝祭の祝日で休場となり取引材料に乏しい中、ほぼこう着状態で推移した。

 

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(10月28-29日分)で『新型コロナウイルス感染拡大による景気回復の遅れや低インフレ長期化への懸念』が表明され、『必要なら追加緩和を実施する』との見解が示されると一時1.1885ドルと日通し安値を更新した。ただ、前日の安値1.1882ドルが目先サポートとして意識されると1.1919ドル付近まで下げ渋った。

 

英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉は続いているものの、先行きは依然として不透明であり、ポンドを売る動きが広がった。ジョンソン英首相報道官は『対面交渉を希望しているもののEU次第』などと述べたと伝わったほか、英大衆紙デイリーエクスプレスは『交渉は完全に行き詰っている』と報じた。ポンド/ドルは一時1.3322ドル、ポンド円は138.93円と日通し安値を付けたほか、ユーロポンドは0.8935ポンドまでユーロ高・ポンド安が進んだ。ただ、『バルニエEU離脱首席交渉官はEU内で漁業権に関わる大臣に対して、明日緊急会議を開くと伝えた』との報道が伝わると、英国との交渉が前進するとの期待が高まりポンド売りは一服した。

 

米国株高継続のワイルドカードはワクチン接種率

今月に入り新型コロナウイルスのワクチン3種類について高い有効性があると報じられたのを好感し、NYダウは24日に初めて3万ドルをの大台を突破した。しかし、投資家の間では、実際のワクチン接種が遅々として進まず、来年の景気は期待ほど回復しないのではないかとの懸念も生じている。

ギャラップが今月1日までに実施した世論調査では、ワクチン接種をうけると答えた米国民は全体の58%と、9月調査の50%から増加した。一方で接種を受けたくないとの回答は42%あり、その理由は開発の拙速さや安全性への懸念だった。

ワクチンの普及が遅れたり、接種拒否が広がったりすれば感染拡大が長引き、集団免疫の獲得が遅れる。

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