FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2022/06/27/03:01:38

米国株式市場は上昇:インフレがピークに達した兆候を好感した買い

NYダウは823.32ドル高の31500.68ドル、ナスダックは375.43ポイント高の11607.62ポイントで取引を終了した。セントルイス連銀のブラード総裁が成長拡大が始まったばかりとし、景気後退の可能性を否定したため、寄り付き後は上昇した。また、連邦準備制度理事会(FRB)のストレステストの結果を受けて金融セクターに買戻しが広がり、さらなる相場の上昇をけん引した。6月ミシガン大消費者信頼感指数確定値の長期期待インフレ率が14年ぶり高水準から下方修正され、インフレがピークに達した兆候が示されたため投資家心理が一段と改善した。大幅な利上げが回避されるとの期待も買い材料となり、引けにかけて上げ幅を拡大した。VIX指数は29.05から27.23へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高と米長期金利上昇でドル買い戻し優勢

ドル/円は、米ミシガン大学が発表した6月消費者態度指数(確報値)が過去最低を記録したほか、1年後と5年後の期待インフレ率が速報値から下方修正され、予想を下回ったことが分かると米利上げ加速への過度な警戒が後退した。全般ドル売りが先行し、134.72円付近まで下押しした。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。米国株相場が大幅に上昇し、米長期金利が上昇に転じたため円売り・ドル買いが進んだ。米国株高を背景にクロス円が上昇したことも相場の支援材料となり、一時135.40円と日通し高値を更新した。 

 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の6月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことを受けてユーロ売り・ドル買いが進行し、一時1.0514ドル付近まで値を下げた。独政府が前日に供給不足の懸念が高まっている天然ガスを巡り、『非常警報』を発令したことも引き続き意識された。ただ、アジア時間に付けた日通し安値1.0512ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが進んだ。ミシガン大期待インフレ率確報値が予想を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.0571ドルと日通し高値を更新した。もっとも、米長期金利が上昇に転じたこともあって、戻りは限定的だった。 

 

NY原油先物市場は3日ぶり反発:需給ひっ迫への警戒感根強い

NY原油先物市場は103.64ドル-108.58ドルのレンジ相場となった。30日に予定されている石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する『OPECプラス』会合で小幅増産方針が維持されるとの見方が強く、需給ひっ迫への警戒感が根強く、買い戻しが入った。OPEC加盟国のリビアで政局の混乱が続き、産油量が大きく落ち込んでいることも買いを後押した。アジア市場で103.64ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて108.58ドルまで反発した。株高などが好感されたようだ。需要減少の思惑は消えていないことから、106.30ドルまで下げたが、通常取引終了後の時間外取引では主に107ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は5日ぶりに反発:景気後退懸念が支え

NY金先物市場は1817.70-1833.70ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロで重い動きになったことや、各国中銀の引き締めによる景気後退懸念が支えとなった。ただ、米国株が大幅高となり、米長期金利が上昇するなか、金の上値は限られた。アジア市場の終盤にかけて1833.70ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では株高や長期金利の反発を意識して1817.70ドルまで下げる場面があった。その後。1833.20ドルまで戻したが、株高を意識して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では1830ドルを下回る水準で推移した。 

 

米国債券市場は反落:米国株高でリスク選好の債券売り

米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.05%高い3.07%で取引を終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い3.13%で取引を終了した。米ミシガン大学が発表した6月消費者態度指数(確報値)や期待インフレ率が予想を下回ったことで買いが先行したものの、米国株の大幅高を受けて次第に売りが強まった。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2022/06/24/07:32:02

米国株式市場は上昇:FRB議長の景気後退は必然ではないとの発言で買い戻し

NYダウは194.23ドル高の30677.36ドル、ナスダックは179.11ポイント高の11232.19ポイントで取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の高インフレへの対応を最優先する姿勢を好感した買いに寄り付き後は上昇した。6月製造業PMIの悪化を受けて一時下落に転じる局面もあったが、議長が景気後退は必然ではないと言及したため、安心感が広がり上昇に転じた。また、金利の低下を受けたハイテクの買いが相場を支え、主要株式指数は引けにかけて上げ幅を拡大した。VIX指数は28.95から29.05へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利動向に振れる神経質な展開

ドル/円は、東京市場では中尾武彦元財務官が『為替介入の可能性は排除できない』との見解を示したと伝わり、円買い・ドル売りが優勢となった。欧州市場ではもみ合いの展開となったが、NY市場に入ると前週分の米新規失業保険申請件数や6月米製造業・サービス部門・総合PMI速報値が予想より弱い内容となったことを受けて、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが活発化し、一時134.24円と日通し安値を付けた。そのあとは、米長期金利が低下幅を縮めたことでドル/円にも買い戻しが入り、134.99円付近まで下げ渋った。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米下院金融サービス委員会で『インフレ抑制に向け、無条件で取り組む』と表明したほか、ボウマンFRB理事が『7月会合で0.75%利上げを実施し、その後数回の会合で少なくとも0.50%利上げを実施することが適切となる可能性がある』と発言したことも相場を下支えした。

 

ユーロ/ドルは、この日発表された米経済指標が軒並み低調な内容となったことで全般ドル売りが先行し、一時1.0554ドル付近まで値を戻す場面があった。ただ、欧州時間発表のユーロ圏PMI速報値もさえない内容だったことから、積極的にユーロを買う戻す動きは限られた。独政府が供給不足の懸念が高まっている天然ガスを巡り、『非常警報』を発令した。独経済が減速するリスクが高まったとの見方もユーロの上値を抑えた。なお、カジミール・スロバキア中銀総裁は『欧州中央銀行(ECB)は7月に0.25%、9月に0.50%利上げする可能性がある』などと述べた。 

 

NY原油先物市場は続落:需要減少の思惑広がり売り優勢

NY原油先物市場は102.32ドル-107.05ドルのレンジ相場となった。パウエルFRB議長が利上げを継続すると改めて表明し、引き締めによる景気後退や需要減速への警戒感が強く原油先物は続落した。為替市場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての原油に割高感が生じたことも上値を圧迫した。この日発表予定だった米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計はシステム障害の影響で発表が延期となった。アジア市場で102.32ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて一時107.05ドルまで反発したが、需要減少の思惑が再び広がったことから、売りが優勢となった。通常取引終了後の時間外取引では主に104ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

NY金先物市場は4日続落:換金目的の売りが優勢

NY金先物市場は1823.50-1848.90ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金は割高感から売りに押された。また、パウエルFRB議長がこの日の議会証言でもインフレ抑制のために利上げを続けると強調し、引き締め加速への懸念が引き続き金の上値を圧迫した。ニューヨーク市場の序盤に1848.90ドルまで買われたが、換金目的の売りが入っており、米長期金利は低下したものの、1823.50ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では下げ渋ったものの、1830ドルを下回る水準で推移した。

 

米国債券市場は続伸:金融引き締めが景気悪化を招く懸念から買い優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)3.02%で取引を終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い3.09%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが景気悪化を招くとの懸念から、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2022/06/23/07:34:22

米国株式市場は下落:米国の利上げが想定程進まないとの思惑から下げ幅縮小

NYダウは47.12ドル安の30483.13ドル、ナスダックは16.22ポイント安の11053.08ポイントで取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控えた警戒感や景気後退懸念に売りが台頭し、寄り付き後は下落した。議長は上院銀行委員会証言での質疑応答でインフレ鈍化を強く公約すると繰り返すと同時に大規模な金融引き締めによる景気後退の可能性を否定しなかったため、利上げが想定程速やかに進まないとの思惑も浮上し、買戻しが強まり、主要株式指数は上昇に転じた。さらに、バイデン大統領がインフレ対処の一環としてガソリン税免除を議会に提案したため一段と買われた。VIX指数は30.19から28.95へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利の低下がドルの重し

ドル/円は、東京市場で一時136.71円と1998年10月以来約24年ぶりの高値を付けたあとだけに海外市場では利食い売りなどが先行した。米10年債利回りが3.12%台まで大幅に低下すると、全般ドル売りが活発化し一時135.65円と日通し安値を付けた。ただ、クロス円の上昇につれた買いが入ると136.30円付近まで下げ渋った。360ドル超下落したNYダウが一時上げに転じるなど、米国株相場が底堅く推移したことも相場を下支えした。なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米上院銀行委員会で議会証言を行い、『継続的な利上げは適切』『FRBはインフレ率2%への回帰に強くコミット』などと発言した。前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見と同様の姿勢を示した。議会証言後の質疑応答では『米経済のソフトランディング(軟着陸)を目指しているが、達成は非常に困難』『現在、リセッション(景気後退)の可能性は高まっていない』などと語った。市場では『警戒していたほどタカ派的な内容ではなかった』との声が聞かれた。 

 

ユーロ/ドルは、欧州株安や欧州長期金利の低下を受けて、日本時間夕刻に一時1.0469ドルまで売られたものの、NY市場では買い戻しが優勢となった。米長期金利が大幅に低下したことを背景に、対欧州通貨中心にドル安が進むと、一時1.0606ドルと日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反落:ベイデン政権がガソリン価格の高騰対応で売り優勢

NY原油先物市場は101.53ドル-109.76ドルのレンジ相場となった。アジアタイムにバイデン米政権はガソリン価格の高騰に対応し、免税期間の導入を議会に求める方針と伝わり、原油先物は時間外取引から急落した。バイデン氏はガソリン価格高騰と物価高への対応に追われるなか、燃料価格押し下げに向け主要企業に圧力をかけている。アジア市場の序盤に109.76ドルまで買われたが、まもなく反落し、ニューヨーク市場の序盤にかけて一時101.53ドルまで一段安となった。ただ、米長期金利の低下を受けて下げ止まり、通常取引終了後の時間外取引では主に105ドル台で推移した。 

 

NY金先物市場は3日続落:米国株の持ち直しが金の上値を圧迫

NY金先物市場は1824.50-1850.30ドルのレンジ相場となった。米国株が大幅反落してスタートし、安全資産の金に買いが入る場面もあったが、米国株が上昇に転じ、金の買いは続かなかった。パウエルFRB議長がインフレ高を抑制するために利上げを継続する意向を強調したことも金の上値を圧迫したロンドン市場の序盤にかけて1824.50ドルまで売られたが、ドル高が一服したことから、ニューヨーク市場の序盤に1850.30ドルまで反発した。ただ、戻り売りの興味も残されており、米長期金利は低下したものの、伸び悩んだ。通常取引終了後の時間外取引では1840ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

米国債券市場は反発:米景気悪化懸念から買い優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.16%低い(価格は上昇)3.04%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.12%低い3.16%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが景気悪化を招くとの懸念から、米国株が下落すると安全資産とされる米国債に買いが入った。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2022/06/22/07:37:47

米国株式市場は上昇:値ごろ感や海外市場の流れを受けた買い

NYダウは641.47ドル高の30530.25ドル、ナスダックは270.95ポイント高の11069.30ポイントで取引を終了した。値ごろ感からの買いや海外市場の流れを受けて、寄り付き後は上昇した。前週末に約1年半ぶりの安値を付けたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。市場では『このところ下げのきつかったハイテクや消費関連株を中心に買いが入った』との声が聞かれた。 バイデン大統領が『景気後退は避けられる』との考えを示したため、景気後退への脅威も緩和し、終日堅調に推移した。VIX指数は31.03から30.19へ低下した。

 

NY外国為替市場:日米金融政策の方向性に着目した円売り

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めのペースを引き上げるとの見方が強まる一方、日銀は大規模な金融緩和策を維持しており、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが優勢となった。取引終了間際には一時136.70円と1998年10月以来約24年ぶりの高値を付けた。米国株相場の大幅上昇を背景にリスク選好の円売りも出た。なお、バーキン米リッチモンド連銀総裁はこの日、『インフレ率は高く、幅広い』『7月に0.50%もしくは0.75%の利上げの可能性が高いとするパウエルFRB議長のガイダンスは非常に理にかなっている』などと述べた。 

 

ユーロ/ドルは、レーン・フィンランド銀行(中央銀行)総裁が9月の欧州中央銀行(ECB)理事会での0.25%以上の利上げの可能性に言及したことを受けて、欧州市場では一時1.0582ドルまで上昇する場面があった。ただ、NY市場では上値の重さが目立った。ECBの金融政策正常化に伴うユーロ圏経済の成長鈍化を警戒したユーロ売りが出たほか、米金利上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て、一時1.0519ドル付近まで下押しした。 

 

NY原油先物市場は反発:供給懸念と需要回復しつるあることによる買い

NY原油先物市場は108.70ドル-111.16ドルのレンジ相場となった。先週末急落し、約1カ月ぶりの安値をつけたこともあり、連休明けのこの日はその反動で買い戻しが先行した。ロシアのウクライナ侵攻に伴う米欧諸国による対ロシア経済制裁で、エネルギー供給懸念は根強いこと、中国の燃料需要が回復しつつあることが相場の支えとなっている。アジア市場の序盤に108.70ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて一時111.16ドルまで買われた。ただ、長期金利の上昇やドル高を警戒して伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引では主に109ドル台で推移した。 

 

NY金先物市場は小幅続落:リスク選好の高まりから売り優勢に

NY金先物市場は1830.70-1846.20ドルのレンジ相場となった。米長期金利が上昇し、金利を生まない金に売り圧力が強まったほか、米国株の大幅上昇でリスク選好志向が高まったことも安全資産とされる金の需要を後退させた。ニューヨーク市場の中盤に1846.20ドルまで買われたが、米長期金利の上昇や米国株高を受けて安全逃避の金買いは縮小した。通常取引終了後の時間外取引で1830.70ドルまで売られた。

 

米国債券市場は続落:米FRBが積極的な金融引き締め継続との見方から売り

米国債券市場で中長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)3.20%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い3.28%で終了した。高インフレ抑制のため米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの見方から債券売りが出た。米国株相場の上昇も相場の重しとなった。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2022/06/21/07:24:37

米国市場はジューンティーンス独立記念日振替で休場

株式市場、NY原油先物市場、NY金先物市場、米国債券市場は休場

 

NY外国為替市場:NY市場休場のため大きな方向感は出なかった

ドル/円は、黒田東彦日銀総裁が岸田文雄首相との会談後に、『急速な円安の進行は企業の経営計画に不確実性をもたらし好ましくないと申し上げた』と明らかにしたうえで、『為替市場の動向に注視し、政府と連携し適切に対応していく』と発言すると、一時134.50円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いは根強く、一時135.14円付近まで持ち直した。もっとも、NY市場に限れば狭いレンジ取引に終始した。米国市場がジューンティーンス独立記念日の振替休日で休場となったため、市場参加者が減少し大きな方向感は出なかった。 

 

ユーロ/ドルは、欧州市場ではセンテノ・ポルトガル中銀総裁やカザークス・ラトビア中銀総裁の発言を受けてユーロ買いが目立ったものの、NY市場に入ると伸び悩み、一時1.0498ドル付近まで下押しする場面があった。なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は『7月に0.25%の利上げを実施し、中期的なインフレ見通し次第では9月により大きな利上げ幅が適切になる』との見解を改めて示したほか、『ユーロ加盟国間の借入コストの格差に言及し、金融分断のリスクを未然に防ぐ必要がある』と述べたが、ECBの分断化防止策の仕組みや適用の条件などについて具体的な内容は明らかにしなかった。 

 

仏国民議会選挙ではマクロン大統領続投も議会運営は前途多難

19日に行われたフランス国民議会選挙の決選投票では、マクロン大統領を支持する中道の統一会派アンサンブルの獲得議席が過半数に届かなかった。反マクロンを掲げて選挙戦を戦った左派の統一会派『新人民環境社会連合(NUPES)』とルペン氏が率いる極右政党・国民連合が大きく議席を伸ばした。アンサンブルは共和党の連立参加や閣外協力を求めるとみられるが、共和党は今のところ協力を否定している。共和党の協力を求めることで、マクロン大統領の二期目の政権運営は右傾化が予想される。共和党の協力が得られない場合、法案毎に異なる政党の支持を求める不安定な議会運営を余儀なくされる。物価高騰による生活苦が解消されたタイミングや大統領の支持が回復したタイミングで、議会の解散・総選挙に打って出る可能性もある。フランスの政治安定は崩れ、マクロン改革の推進力低下が避けられない。

 

ECBの債券スプレッド制限策:ユーロ相場に影響

欧州では前週16日、ラガルドECB総裁がユーロ圏の各国財務相に対し、域内の比較的財政の弱い国の借り入れコストが過度に上昇したり、上昇が急だったりする場合には、ECBの新たな危機対策ツールが稼働すると語った(ブルームバーグ)。債券スプレッドが一定の水準を上回って拡大する場合や、相場の動きが一定の速度を超える場合には、この新ツールが発動する可能性があるという。インフレ懸念などによるイタリア国債の金利急上昇(債券価格は急落)と、ドイツ国債などとのスプレッド(金利差)拡大に対処したものだ。7月21日のECB理事会に向けて準備を進めるとされるが、今後の実効性や具体化で期待が高まるとユーロ高、即効性や効果に疑念が生じるとユーロ安の要因となり得る。

 

四半期末のポートフォリオ調整や期末の特殊需給焦点

今週は内外の市場で6月30日にかけて、4-6月期の四半期末を迎える。期末要因として、各種機関投資家によるポートフォリオ調整や欧米市場などでの特殊需給が焦点になる。現在の4-6月期は米国債市場で、金利上昇と債券価格の下落が加速されてきた(時価ベースで保有の米債が目減りの投資家も)。期末調整により、基準の資産構成比率に対して下振れとなった米債の『買い足し』が見られると、米債価格の上昇と米債金利の低下、ドル安の要因となる。同時に今期は日米ともに株価が大幅安なっている。ポートフォリオのリバランス調整などにより、日米株ともに『買い足し』が発生すると、日米株は短期的に上昇する。為替相場では安全逃避通貨であるドルが全般的に売られ、対ドルで欧州通貨や資源国通貨、新興国通貨が上昇。クロス円取引でもリスク選好により、対円でこうした通貨が上昇となる可能性もある。期末の特殊需給については世界的に信用不安や債務不安、資源高が意識されるなか、ドル資金の確保や資源決済に向けたドル調達の需要増加が注視される。

カテゴリー: 朝の市場コメント
1 2 3 4 5 6 266

カテゴリー

カレンダー

6月 2022
« 5月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

ページの先頭へ