FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2021/08/03/07:47:03

米国株式市場はまちまち:米景気回復減速懸念が高まり売り優勢

NYダウは97.31ドル安の34838.16ドル、ナスダックは8.39ポイント高の14681.07ポイントで取引を終了した。インフラ包括案を巡り上院が可決に向けて前進したため、インフラ計画が回復ペースをさらに後押しするとの期待に寄り付き後は大きく買われた。NYダウは日中取引で、史上最高値を更新した。その後、供給管理協会(ISM)が発表した7月の製造業景況指数が予想外に低下したほか、新型コロナウイルスデルタ株流行拡大を警戒し長期金利が再び2月来の水準に低下すると、回復減速懸念に売りに拍車がかかり、下落に転じた。引けにかけては、ウォーラーFRB理事が労働市場の動向次第で9月にも緩和縮小を発表する可能性を示唆すると下げ幅を拡大した。VIX指数は18.24から19.46へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株安と米長期金利低下でリスク回避の円買い

ドル/円は、7月米ISM製造業景気指数が59.5と予想の60.8を下回ったことを受けて円買い・ドル売りが先行した。前週末の安値109.36円や一目均衡表雲の下限109.30円を下抜けると一時109.19円まで下げ足を速めた。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.14%台まで低下したことも円買い・ドル売りを促した。高く始まったNYダウがマイナス圏に転じるなど米国株相場が失速し、クロス円が売られたこともドル/円の重石となった。ただ、直近安値である7月19日の安値109.07円がサポートとして働くと買い戻しが入り、109.38円付近まで下げ渋る場面があった。 

 

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1897ドルと日通し高値を付けたものの、心理的な節目である1.1900ドルには届かなかった。NY時間に入るとポジション調整目的の売りに押され、じり安の展開となった。欧州長期金利の低下に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、一時1.1865ドル付近まで下押しした。市場では独30年債利回りが2月以来約半年ぶりにマイナスとなったことが話題となった。

 

豪ドル/円は米ツイッターのジャック・ドーシーCEOらが設立した決済会社『スクエア』が豪州のフィンテック・アフターペイの買収を発表したことなどが材料視されて、一時80.76円と本日高値を付けたものの、その後は失速した。ドル/円の下落につれた売りが出て、80.34円の本日安値まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は大幅反落:米中の景気減速感とウイルス感染拡大を嫌気

NY原油先物市場は70.55ドル-73.95ドルのレンジ相場となった。アジア諸国での新型コロナウイルス・デルタ株の感染拡大や、官民の7月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がそろって前月から減速し、予想から下振れたことなどを嫌気し原油先物は大幅に反落した。また、週末に起こった中東でのタンカー攻撃や、米ISM製造業景気指数が市場予想を下回ったことも重石になった。アジア市場の取引開始後に73.95ドルまで買われたが、まもなく反落した。新型コロナウイルス変異株の感染流行を警戒してニューヨーク市場で70.55ドルまで下げ幅は拡大した。通常取引終了後の時間外取引で71.53ドルまで戻したが、上値の重い状態が続いた。

 

NY金先物市場は反発:米長期金利低下を好感した買い

NY金先物市場は1808.20-1823.20ドルのレンジ相場となった。NY入り時には弱含んでいた金先物価格だが、米ISM製造業景気指数が市場予想を下回り米金利が低下したことで、金先物は徐々に下げ幅を縮め、引けに近づくと買い戻しが優勢になり反発して引けた。ニューヨーク市場の序盤に1808.20ドルまで下げたが、米長期金利の動向を意識して1823.20ドルまで戻した。 

 

米国債券市場は続伸:予想下回る米経済指標受け買い優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01低い(価格は上昇)0.17%で終了した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い1.17%で終了した。7月米ISM製造業景気指数が予想を下回ったことを受けて、相対的に安全資産とされる米国債が買われた。 

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2021/08/02/03:01:58

米国株式市場は下落:月末で利益確定売りで終日軟調

NYダウは149.06ドル安の34935.47ドル、ナスダックは105.58ポイント安の14672.68ポイントで取引を終了した。中国テクノロジー株の下落を受けた警戒感や疾病対策センター(CDC)が新型コロナウイルス変異株『デルタ』に水ぼうそう並みの感染力があり、従来のコロナウイルスよりも重症化する可能性を警告したため回復への警戒感も再燃し、寄り付き後は下落した。また、アマゾン・ドット・コムが発表した4-6月期決算では売上高が11四半期ぶりに市場予想を下回ったほか、7-9月期の業績も伸び率が低下するとの見通しを示した。同社株が8%近くの急落となり投資家心理が悪化すると、主力ハイテク株に売りが波及した。月末で、利益確定の売りも目立ち、終日軟調に推移した。VIX指数は17.70から18.24へ上昇した。

 

NY外国為替市場:月末絡みのフローから方向感を欠く展開

ユーロ/ドルは、欧州市場では、4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値などユーロ圏経済指標が予想を上回ったことから、一時1.1909ドルと6月30日以来1カ月ぶりの高値を付ける場面があった。ただ、NY市場に入るとじり安の展開になった。米国株相場が軟調に推移する中、リスク回避のドル買いが入ったほか、市場では『月末を迎えたロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが入った』との声が聞かれ、一時1.1852ドルと日通し安値を付けた。フィキシング通過後は週末とあって次第に値動きが細った。

 

 ドル/円は、欧州やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響を受けて、円売り・ドル買いが進行すると、一時109.82円と日通し高値を付けた。ただ、前日の高値109.95円を上抜けることは出来なかった。米国株安に伴うクロス円の下落や、米長期金利の低下が上値を抑えた。なお、米連邦準備理事会(FRB)が重要視する6月米PCEコアデフレーターは前年同月比3.5%上昇と予想を下回った。一方、7月米シカゴ購買部協会景気指数は73.4と予想を大きく上回ったほか、7月消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値も81.2と予想より強い内容となった。ただ、これら経済指標に対する反応は限定的だった。市場関係者からは『次の関心は来週8月6日に発表される7月米雇用統計に向かっている』との声が聞かれたほか、『一目均衡表の雲(下限:109.30円、上限:110.13円)に入り込んでおり、テクニカル的にも方向感が出にくいようだ』との指摘があった。

 

ポンドは全面安の展開だった。月末のロンドン・フィキシングに絡んだポンド売りのフローが出て、ポンドドルは一時1.3888ドルと日通し安値を付けたほか、ユーロ/ポンドは0.8538ポンドまでユーロ高・ポンド安が進んだ。ポンド/円も一時152.45円と本日安値を付けた。

 

NY原油先物市場は3日続伸:需給のひっ迫が意識され上値を試す展開

NY原油先物市場は72.93ドル-74.23ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルス・インド株の感染拡大を嫌気し、時間外では売り戻される場面があった。もっとも移動制限措置の再導入は限定的との見方が多く、下げ幅は限られた。一方、今週の在庫統計で需給のひっ迫が意識されており、NY勢の本格参入後は再び上値を試す展開になった。アジア市場で72.93ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の終盤にかけて74ドル台まで買われた。時間外取引で74.23ドルまで上げ幅は拡大した。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比2基減少の385基となった。

 

NY金先物市場は反落:ドル高から利益確定の売り優勢

NY金先物市場は1813.10-1835.550ドルのレンジ相場となった。週末・月末ということもあり、利益確定の売りが先行した。為替相場でドルが買い戻され、ドル建て金価格に割高感が生じたことも重石となった。 ロンドン市場の序盤に1835.50まで買われたが、ニューヨーク市場で1813.10ドルまで反落した。

 

米国債券市場は上昇:ポジション調整の買い優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)0.18%で終了した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い1.22%で終了した。米国株相場の下落を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。市場では『月末を迎えて、機関投資家が保有する債券の平均残存年限を長期化するための買いを入れた』との指摘もあった。 

 

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2021/07/30/07:37:18

米国株式市場は上昇:米金融緩和の早期縮小観測後退で買い優勢

NYダウは153.60ドル高の35084.53ドル、ナスダックは15.69ポイント高の14778.27ポイントで取引を終了した。前日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を受けて、金融緩和の早期縮小観測が後退し買いが広がった。前日までに売られていた景気敏感株が買い直されたほか、原油先物価格の上昇を背景にエネルギー株も堅調だった。第2四半期GDPが2四半期連続で6%台の成長を記録したほか、企業の好決算も手伝い、終日堅調推移となった。VIX指数は18.31から17.70へ低下した。

 

NY外国為替市場:弱い米経済指標受け全般ドル売り優勢

ドル/円は、4-6月期米国内総生産(GDP)速報値が前期比年率6.5%増と予想の8.5%増を下回ったほか、前週分の米新規失業保険申請件数が40.0万件と予想の38.0万件より弱い内容となったことで全般ドル売りが先行した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が前日にテーパリング議論を慎重に進める姿勢を示したことから、この日もドルが売られやすい地合いとなり、一時109.39円と日通し安値を更新した。20日の安値109.33円や一目均衡表雲の下限が位置する109.30円がサポートとして意識された面もあるが、戻りは鈍かった。 

 

ユーロ/ドルは、低調な米経済指標の結果が伝わると、全般ドル安が進行した。緩和的な米金融政策が長期化するとの見方が広がる中、一時1.1893ドルと日通し高値を更新した。ただ、1.19ドルの大台には届かなった。低調な米7年債入札などを受けて、米長期金利が上昇傾向を維持したことなどが上値を抑えた。 

 

メキシコペソ/円は上値が重かった。米国株高に加えて、原油先物価格の上昇を背景に産油国通貨とされるペソには買いが先行し、本日高値となる5.54円まで値を上げた。ただ、米格付け会社ムーディーズがメキシコ政府による国営石油会社ペメックスへの巨額支援を懸念する中、『同国のヨリオ財務次官がペメックスへの支援を継続する意向を示した』と伝わると失速した。ドル/円の下落につれた売りも出て、一時5.51円付近まで下押しした。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:株高とドル安を好感した買い優勢

NY原油先物市場は72.26ドル-73.68ドルのレンジ相場となった。前日の米エネルギー省(EIA)週間在庫統計で旺盛なエネルギー需要が確認されており、本日も買い優勢のまま推移した。アジア市場で72.26ドルまで下げた後、ロンドン市場で73ドル台に上昇した。この日発表された米国の4-6月期国内総生産(GDP)は市場予想を下回ったが、米国株式はしっかりとした値動きを見せており、ドル安の相場展開となったことから、原油先物の上げ幅は時間外取引で拡大した。

 

NY金先物市場は大幅上昇:米4-6月期GDPが予想を下回ると一段高

NY金先物市場は1810.90-1837.50ドルのレンジ相場となった。前日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が金融緩和の継続姿勢を示し、金利がつかない金にとっては買い材料と受け止められた。為替相場でドル安が進行したことも、ドル建て金価格に割安感を生じさせて押し上げ要因となった。ロンドン市場で強い動きを見せていたが、この日発表された米国の4-6月期国内総生(GDP)は市場予想を下回り、金先物は一段高となった。

 

米国債券市場はまちまち:米国株と不調な米7年債入札受け売り優勢

米国債券市場で中期ゾーンは横ばいとなり、米2年債国債利回りは前日比変わらずの0.20%だった。長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)となり、米10年債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)1.27%で終了した。米国株相場の上昇を受けて、相対的に安全資産とされる米国債には売りが出た。米7年債入札が『低調』と受け止められたことも相場の重石となった。 

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2021/07/29/07:35:20

米国株式市場はまちまち:FOMCで慎重姿勢維持を受け買い戻し

NYダウは127.59ドル安の34930.93ドル、ナスダックは102.01ポイント高の14762.59ポイントで取引を終了した。疾病管理予防センター(CDC)による室内でのマスク着用に関するガイダンス変更を受け新型コロナ・デルタ株流行への警戒感が再燃したほか、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和縮小の道筋を示すとの思惑などから金利上昇を警戒して、寄り付き後は下落した。その後、FOMCの声明やパウエル議長の会見で、FRBの金融緩和を辛抱強く維持する姿勢が再表明され金利が低下に転じると、NYダウは下げ止まった。一方で、ナスダック総合指数は上げ幅を拡大した。VIX指数は19.36から18.31へ低下した。

 

NY外国為替市場:ハト派的な米パウエル発言受けドル売り戻し

ドル/円は、米FRBは今日まで開いた米FOMCで市場予想通り政策金利の据え置きを決定した。声明では経済に対する評価をわずかに引き上げ、『ワクチン接種の進展により、経済活動と雇用の指標は引き続き上向いている』と指摘した。一方、『パンデミックによって最も悪影響を受けたセクターは改善を示したが、完全には回復していない』との見解も示した。また、『米経済が雇用とインフレに関するFRBの目標に向けて前進した』との認識を示したうえで、『委員会は今後の複数回の会合で引き続き進捗状況について評価する』と表明し、テーパリング開始に向けた議論が進んでいることを示唆した。市場は当初ドル買いで反応し、一時110.28円と日通し高値を更新した。ただ、パウエルFRB議長がFOMC後の定例記者会見で『労働市場の状況は引き続き改善したが、なお時間がかかる』『テーパリング時期はデータ次第』『利上げには程遠い』などと発言すると、米10年債利回りが低下に転じ、ドル売りが優勢となり109.84円付近まで下押しした。なお、同議長はインフレ加速について『一時的でいずれ落ち着く』との従来認識を繰り返し、『インフレ高進の恐れがある場合、FRBは対抗措置を講ずる』と話した。

 

ユーロ/ドルは、FOMCでテーパリング開始に向けて『今後複数の会合で経済情勢の進捗を確認する』との見解が示されると、全般ドル買いで反応。3時過ぎに一時1.1773ドルと本日安値を付けた。ただ、パウエルFRB議長が『利上げ検討は程遠い』と強調すると、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢になり、一時1.1850ドルと本日高値を付けた。

 

NY原油先物市場は3日ぶりに反発:原油とガソリンの在庫減少で買い戻し

NY原油先物市場は71.70ドル-72.60ドルのレンジ相場となった。米エネルギー省(EIA)が発表した週間在庫統計で原油は408.9万バレル減、ガソリンも225.3万バレル減となり、取り崩し幅は一部予想よりも大きかった。足もとでのしっかりとしたエネルギー需要が確認されて買い安心感が広がり、一時72.50ドル台まで上昇した。ロンドン市場で72.60ドルまで買われた後、71.70ドルまで反落したが、ニューヨーク市場の後半にかけて72.57ドルまで戻した。 

 

NY金先物市場はほぼ横ばい:米FOMC後の時間外取引では底堅い展開

NY金先物市場は1795.60-1813.90ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見を控え、前日引け水準を中心に小幅な上下に留まった。米FOMC結果判明後に一時1795.60ドルまで下げたが、1813.90ドルまで反発した。通常取引終了後の時間外取引では底堅い動きを保っている。 

 

米国債券市場ではまちまち:米パウエルFRB議長発言を受け買い戻し

米国債券市場で中期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.21%、長期ゾーンは上昇(利回りは低下)となり、米10年債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.23%で終了した。米FOMCではテーパリング開始に向けて『今後複数の会合で経済情勢の進捗を確認する』との見解が示されたが、パウエル米FRB議長が会見で『労働市場の状況は引き続き改善したが、なお時間がかかる』『テーパリング時期はデータ次第』『利上げには程遠い』などと発言すると、債券買いがじわりと強まり上げに転じた。 

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2021/07/28/07:48:32

米国株式市場は下落:リスク回避材料多く終日軟調地合い

NYダウは85.79ドル安の35058.52ドル、ナスダックは180.13ポイント安の14660.58ポイントで取引は終了した。6月耐久財受注速報値が予想を下回ったことが回復への懸念に繋がり、寄り付き後は下落した。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)がワクチン接種完了者も一部の地域で室内でのマスク着用を推奨する方針に転じると報じられ、新型コロナ・デルタ株流行への警戒感も重石となった。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)による連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を明日に控えた調整と見られる売りも目立ち、終日軟調推移となった。決算を控えた主要ハイテク株も売られた。中国政府による規制強化の影響を巡る懸念から中国株相場が大幅に続落したことも投資家心理の悪化につながり、一時260ドル超下落する場面があった。ただ、『シューマー米民主党・上院院内総務が超党派のインフラ法案の上院通過について楽観的な見通しを示した』と伝わると、下げ幅を縮めた。VIX指数は17.58から19.36へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の円買い・ドル売り優勢

ドル/円は、中国政府による規制強化の影響を巡る懸念から中国や欧州の株式相場が下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが先行した。6月米耐久財受注額が予想を下回り、米長期金利の指標である米10年債利回りが1.22%台まで低下したことも相場の重石となり、一時109.59円と日通し安値を付けた。NYダウが一時260ドル超下落し、日経平均先物が大証終値比560円安の2万7350円まで売られたこともドル/円の重荷になった。ただ、売り一巡後は下げ渋った。シューマー米民主党・上院院内総務が超党派のインフラ法案の上院通過について楽観的な見通しを示すと米国株相場が下げ幅を縮めたため、ドル/円にも買い戻しが入った。

 

ユーロ/ドルは、予想を下回る米経済指標や米長期金利の低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行した。ポンド/ドルの上昇につれたユーロ買い・ドル売りも入り、一時1.1841ドルと日通し高値を付けた。なお、ポンド/ドルは一時本日高値となる1.3894ドルまで値を上げた。月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けたポンド買いのフローが観測された。 

 

NY原油先物市場は続落:欧米株安を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は71.08ドル-72.33ドルのレンジ相場となった。NY序盤は72ドル台に乗せる場面もあったが、米株が下げ幅を広げるとリスク資産でもある原油も71ドル前半まで上値を切り下げた。急落した天然ガスに引きずられた面もあった。アジア市場で72.33ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の後半にかけて71.08ドルまで反落した。欧米株安を嫌気した売りが入った。ただ、通常取引終了後の時間外取引では71.99ドルまで戻しており、需給ひっ迫の思惑は残されている。

 

NY金先物市場は横ばい:軟調な銀やプラチナが重石

NY金先物市場は1792.80-1805.40ドルのレンジ相場となった。米国株への売りが一時強まったことで、安全資産とされる金の下値は堅かった。為替相場でドル安が進んだこともドル建て金先物の支えになった。もっとも、軟調な銀やプラチナが重石となり上値の伸びも限られた。アジア市場で1792.80ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1805.40ドルまで戻した。米長期金利の低下を意識した買いが入ったが、通常取引終了後の時間外取引では1800ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

米国債券市場は上昇:世界経済の先行き懸念から買い優勢

米国債券市場で中期ゾーンは横ばいとなり、米2年債利回りは前営業日と変わらずの0.20%、長期ゾーンは上昇(利回りは低下)となり、米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)1.24%で終了した。中国や欧米の株式相場の下落を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。新型コロナウイルスのインド型(デルタ株)の感染拡大で、世界経済の先行き懸念が強まったことも相場の支援材料になった。 

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