FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/09/01/08:36:46

米国株式市場は上昇:米財務長官発言や米利上げペース鈍化観測を好感

NYダウは55.67ドル高の21948.10、ナスダックは60.35ポイント高の6428.66で取引を終了した。米7月PCEコアデフレータが前月から変わらず、伸びが確認できなかったため米利上げペースが鈍るとの見方から株式市場に買いが入った。また、ムニューシン米財務長官が税制改革法案の詳細を数週間以内に明らかにし、年内の法案成立に自信を示したほか、原油価格の上昇も相場の追い風となり、終日堅調推移となった。ただ、米雇用統計を控えていることから上値も限られた。VIX指数は11.22から10.59へ低下した。

 

NY外国為替市場:欧米での自国通貨高けん制発言相次ぐ

ドル/円は、米7月PCEコアデフレーターが前月から伸びず、1年半ぶりの低水準となったため、米長期金利が低下に転じたことでドル売りが先行した。7月住宅販売保留指数が大幅に悪化したほか、市場では『ロンドンフィキシングにかけて月末絡みのドル売りが持ち込まれた』との指摘もあり売りが加速した。また、ムニューシン米財務長官が『米貿易にとってはドル安の方がいくぶん良い』と発言したことも嫌気された。ただ、同長官が『長期的なドル高は信頼を反映』との述べたことで、買い戻しの動きとなったが、上値も重かった。ユーロ/ドルは、『対ドルでの急激なユーロ高を懸念するECB当局者が増えており、資産買い入れ縮小が緩慢なペースとなる可能性が高まっている』との報道が伝わると売りが出た。しかし、ロンドンフィキシング抜けたドル安や米財務長官の発言を受けてユーロの買い戻しが強まった。

 

NY原油先物市場は反発:ガソリン価格上昇につれ高

製油所の閉鎖とパイプラインの輸送量減少でガソリン価格の一段高となったことで、原油価格にも影響が及んだ。現在は暴風雨の影響で製油所の操業率は低下したままとなっているが、9月中旬頃にかけて各製油所は順次操業を再開するとの思惑が浮上している。

 

NY金・銀先物市場は反発:ドル弱含みで買い戻し

NY金先物市場は1302.30ドルから1329.00ドルのレンジで推移した。ムニューシン米財務長官が税制改革法案の詳細を数週間以内に明らかにし、年内の法案成立に自信を示したことから米国株が上昇した場面では利益確定売りが出た。その後、米7月コアPCE価格指数が低水準だったことや、米財務長官がドル高けん制発言したことで、ドルが主要通貨に対して弱含みとなったことから買い戻しの動きとなった。

 

米国債券市場は上昇:米利上げ鈍化観測と住宅指数悪化で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.11%で終了した。インフレの伸びが確認できず、米利上げペースの鈍化懸念から長期債に買いが入った。また、米7月住宅販売保留指数の悪化も債券相場の支えとなった。

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2017/08/31/08:06:40

米国株式市場は上昇:良好な米経済指標を受け買い優勢

NYダウは27.06ドル高の21892.43、ナスダックは66.42ポイント高の6368.31で取引を終了した。朝方は北朝鮮情勢への警戒感が残り小動きとなっていた。ただ、8月ADP雇用統計や4-6月期GDP改定値が予想を上振れたほか、ハイテク株が先行され上昇した。アップルが連日で上場来高値を更新しているうえ、バイオ株も軒並み上昇した。トランプ大統領による税制改革を巡る演説では、具体的な政策についての発表はなく、引けにかけて伸び悩む展開となった。VIX指数は11.70から11.22へ低下した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済指標を受け全般ドル買い優勢に

ドル/円は、米8月ADP雇用統計が予想を上回ったことや、その後発表された4-6月期米GDP改定値も強い結果となったことが伝わると米長期金利が上昇するとともにドル買いが優勢となった。一時110.43円と16日以来の高値を付けた。その後も米国株が上昇したことなどを支えに底堅く推移した。ユーロ/ドルは、欧州時間からのユーロ売りの流れが継続した。良好な米経済指標が相次いだことで売りが加速し1.1900ドルを割り込んだ。一巡後はショートカバーが見られたが戻りは鈍く、取引終了前には1.1880ドルまで下げ幅を広げた。

 

NY原油先物市場は続落:原油需要の抑制懸念で売り優勢

米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したため買い戻しが入ったが、生産が増加となったことで戻るは鈍かった。ハリケーン『カービー』の影響で製油所の操業率は低下しており、足もとの原油需要を抑制している。ガソリン先物市場は堅調推移となったが、原油先物に対する支援材料にはならなかった。製油所の操業再開時期が未定となっており、原油先物相場の速やかな反発は期待薄との見方が多い。

 

NY金・銀先物市場は下落:リスク選好の動きから金に利益確定売り

NY金先物市場は、1310.10ドルから1319.30ドルのレンジで推移した。良好な米経済指標結果を受けたほか、米国株が上昇したことでリスク選好の動きとなり、金は利益確定売りに押される展開となった。またドルインデックス指数上昇やドルが主要通貨に対して強含みとなったことも上値を重くした。

 

米国債券市場は横ばい:物価鈍化への懸念残り買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.13%で終了した。良好な米経済指標が相次いだことで米国債は売られ、一時利回りは2.15%まで上昇した。しかし、物価鈍化への懸念は根強く、売りも長続きしなかった。

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2017/08/30/08:04:48

米国株式市場は上昇:地政学リスク懸念が後退

NYダウは56.97ドル高の21865.37、ナスダックは18.87ポイント高の6301.89で取引を終了した。北朝鮮のミサイル発射を受けて序盤に一時130ドル超下落したが、米国との軍事衝突には至らないとの楽観的な見方から、売り一巡後は押し目買いが優勢となった。米8月消費者信頼感指数が予想を上振れたことも支えとなり一時70ドル超高まで上昇した。VIX指数は11.32から11.70へ上昇した。

 

NY外国為替市場:全般ドルの買い戻しが優勢

ドル/円は、株安を背景に欧州時間には一時108.26円まで下落したが、年初来安値108.13円がサポートとして意識されると、その後は買い戻される展開になった。130ドル超下落して始まったNYダウがプラス圏を回復したことも支えとなった。また、米8月消費者信頼感指数が市場予想を上回ったほか、米長期金利が低下幅を縮めたことも買い戻しを誘った。ユーロ/ドルは、欧州序盤に一時1.2070ドルと2015年1月2日以来の高値まで上昇したが、一巡後は利食い売りが優勢となった。

 

NY原油先物市場は続落:操業再開時期未定を嫌気

ガソリン先物は堅調推移となったが、主要製油所の操業率低下の影響で原油需要は短期的に減少するとの見方が多く、原油先物は伸び悩んだ。原油需要の減少は一時的との見方が多いが、製油所の操業再開時期ははっきりしていないことから、原油先物の早期の反発の可能性は低いとみられている。

 

NY金は続伸・銀先物市場は反落:地政学リスク後退で上げ渋り

金先物市場は、1310.60ドルから1331.90ドルのレンジで推移した。北朝鮮によるミサイル発射を受け、地政学リスクへの警戒感から米国株売りが先行し、金が上昇する展開となり、一時昨年11月9日以来の高値を付けtあ。ただ、米8月消費者信頼感指数が予想を上振れたほか、北朝鮮情勢への緊張が一服すると、金は上げ幅を縮小する展開となった。

 

米国債券市場は上昇:米国株価持ち直しで上値重く

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.13%で終了した。北朝鮮情勢の緊迫化を受けて債券買いが先行した。一時利回りは2.08%と昨年11月10日以来の水準まで低下した。しかし、その後は米国株が買い戻されたほか、米8月消費者信頼感指数が強い結果だったため上値が重くなった。

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2017/08/29/08:15:40

米国株式市場はまちまち:大型ハリケーンの影響で売買手控え

NYダウは5.27ドル安の21808.40、ナスダックは17.37ポイント高の6283.02で取引を終了した。先週末に上陸したハリケーン『ハービー』がもたらした経済的被害を見極めたいとして積極的な売買は手控えられ、S&P500指数やNYダウは寄り付き後に下落に転じた。保険機の支払い増加を懸念してトラベラーズなど保険株が安かった。また、被災地であるテキサス州ヒューストン付近に集中する石油精製施設が操業を停止し、原油相場が下落した。一方で、ハイテク株や医薬品セクターの大型買収を好感した買いが入り、小動きとなった。VIX指数は12.23から11.32へ低下した。

 

NY外国為替市場:北朝鮮ミサイル発射でリスク回避の円買い

ドル/円は、NYダウ先物が上昇したことを背景に買いが強まり、一時109.41円まで上げた。ただ、原油か買うのあ3.5%超下落しカナダドル/円が失速したことにつれたほか、米長期金利が低下に転じたことが嫌気されるなど、その後は上値の重い展開となった。一方で、引けにかけてクロス円が買われた影響から109.30円までショートカバーが入るなど総じて方向感がなかった。日本時間早朝に『北朝鮮から北海道や青森県など東北地方に向けてミサイルが発射された』と政府が発表したことを受けてリスク回避の円買いが強まり109円台割れとなった。ユーロ/ドルは、対カナダドルを中心にユーロ高が進んだうえ、全般ドル売り圧力が高まると買いが先行した。一時1.1983ドルと2015年1月5日以来の高値を更新し、その後も高値圏で底堅く推移した。

 

NY原油先物市場は反落:原油需要急減懸念から売り優勢

ハリケーンによる被害でガソリン先物が急伸したが、テキサス州で大洪水が発生し、主要製油所が操業停止に追い込まれていることから、原油需要は急減した。市場では、原油需要の急減は一時的な減少との見方が多いが、主要産油国による減産体制がより強化されない限り、原油先物の大幅な反発は期待できないとの見方が増えている。『サウジアラビアとロシアは3カ月間の減産拡大を強く要求している』との一部報道が伝わったものの、相場の反応は限定的だった。

 

NY金・銀先物市場は大幅続伸:米利上げペース鈍化見通しで買い優勢

NY金先物市場は、1297.00ドルから1317.80ドルのレンジで推移した。ジャクソンホール経済シンポジウム会合以降、米国の利上げペースは緩やかになるとの観測が強まったことから、終値ベースで6月7日以来の1300ドル台乗せとなった。また、北朝鮮がミサイルを発射したことから地政学リスクに対する警戒感が再燃した。そのため、時間外取引では1320ドル台まで上昇している。

 

★米国債券市場は横ばい:全般様子見ムードが広がる

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ2.16%で終了した。5年債入札が好調だったとの見方から買いが入ったが、上値は限定的となった。週末にかけた米重要指標を前に全般様子見ムードが広がった。ただ、北朝鮮がミサイルを発射したとの報道で、時間外取引ではリスク回避の債券買いが優勢となっている。

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2017/08/28/03:01:02

米国株式市場はまちまち:手掛かり材料難から持ち高調整売り

NYダウは30.27ドル高の21813.67、ナスダックは5.68ポイント安の6265.64で取引を終了した。コーン国家経済会議(NEC)委員長が税制改革法案の年内成立に意欲を示したことで、買いが先行した。その後はイエレン米FRB議長が金融政策に言及しなかったことあって手掛かり材料を欠いたものの、持ち高調整目的の売りい押されて徐々に上げ幅を縮めた。VIX指数は12.23から11.28へ低下した。

 

NY外国為替市場:ユーロ高けん制なくユーロ買い優勢に

ドル/円は、イエレン米FRB議長の講演直前には思惑的なドル買いが入り、一時109.84円まで値を上げた。しかし、講演後は一転してドル売りが優勢になった。金融政策について言及しなかったことで、市場では『タカ派発言を期待していた向きからの失望売りが出た』との指摘があった。米長期金利の低下とともにドルが全面安となった。その後も109円台前半で戻りの鈍い動きが続いた。ユーロ/ドルは、欧州時間からの流れを引き継いで買いが優勢となった。市場では『ドラギECB総裁の講演でユーロ高へのけん制がなったことも買いを誘った』との指摘があった。その後の発言でユーロ買いも一服したが、総じて底堅く推移した。

 

NY原油先物市場は反発:ハリケーンの影響受け買い優勢

ハリケーンの接近によって米メキシコ湾岸の原油生産の約22%がストップしたことが買い材料となった。米エネルギー省は、ハリケーンの影響を考慮して、米国の非常備蓄原油放出する用意があると発表した。メキシコ湾岸地域の製油所閉鎖に伴い原油在庫の積み上がりが予想さえていたが、生産停止による供給不安が台頭し、一転して原油相場を下支えした。米国石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した掘削設備(リグ)稼働数が前週比4基減の759基となり、2週連続の減少となった。

 

NY金・銀先物市場は反発:ドル弱含みで買い優勢

NY金先物市場は、1281.30ドルから1301.40ドルのレンジで推移した。イエレン米FRB議長が、金融政策に関して言及しなかったことから、ドルが主要通貨に対して弱含んだことで買いが優勢となった。ただ、金は底堅い展開だが1300ドルでのもみ合い相場が継続。

 

米国債券市場は反発:金融政策に言及なく買い安心感

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.16%で終了した。イエレン米FRB議長がこの日の講演で金融政策について言及しなかったため、米国債には買い安心感が広がった。

 

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