FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/10/06/08:17:13

米国株式市場は上昇:良好な経済指標結果と税制改革への期待

NYダウは113.75ドル高の22775.39、ナスダックは50.73ポイント高の6585.36で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことで、ハリケーン被害に対する警戒感が後退したほか、堅調な8月製造業受注や、貿易赤字の縮小を好感され買いが先行した。また、下院で18年度の予算案が可決されると税制改革案に関する審議が進むとの期待から上げ幅をやや拡大し、終日堅調推移となった。ただ、6日に発表される米9月雇用統計を見極めたいとの思惑から上値は限られた。主要株価指数は過去最高値を更新した。VIX指数は9.63から9.19へ低下した。

 

東京外国為替市場:NY時間で総じてドル買いの展開

ドル/円は、欧州時間までの流れを引き継いで下押ししたが、売り一巡後は強い経済指標の発表が相次いだこともあって下げ渋る展開になった。ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁やウィリアム米サンフランシスコ連銀総裁などからタカ派的な発言が聞かれるなか、米長期金利の上昇を背景に徐々にドル買い戻しが強まった。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を受けた売りに押され、一時1.1699ドルまで値を下げた。ただ、3日安値の1.1696ドルが意識されると売りも一服した。

 

NY原油先物市場は反発:協調減産の持続期待で買い優勢

ロシアとサウジアラビア首脳会談を受けて、ロシアがOPECとの協調減産の持続に前向きと受け止められ買い材料となった。原油需要の大幅な増加は期待できないものの、主要産油国が生産調整を進めることによって原油の供給過剰はある程度解消されるとの期待が広がり、短期筋などの買いが入った。

 

NY金は反落・銀先物市場は反発:良好な米経済指標とタカ派要人発言を嫌気

NY金は、良好な米経済指標を受け、年内の追加利上げ観測が強まったことや、米FRBメンバーによるタカ派的な発言を嫌気して、金市場から資金が流出しやすくなるとの見方が広がり売りが出た。

 

米国債券市場は下落:税制改革案の進展を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.35%で終了した。米下院が2018年度予算を可決したことを受け、税制改革などの実現に向けて事態が進んでいるとの観測が債券売りにつながった。

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2017/10/05/08:23:18

米国株式市場は上昇:米経済の先行き期待から買い優勢

NYダウは19.97ドル高の22661.64、ナスダックは2.91ポイント高の6534.63で取引を終了した。大型ハリケーンの影響があったにも関わらず、米9月のADP雇用統計が予想通りとなったほか、米9月ISM非製造業景況指数が強い結果となり、買いが先行した。米経済の先行き期待を背景にした買いが入ったが、連日の高値更新で相場の過熱感が意識されたこともあり、上値も重かった。VIX指数は9.51から9.63へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:強い米経済指標受けドル買い戻し

ドル/円は、米長期金利の低下を受けたドル売りが先行した。ただ、その後は米長期金利が低下幅が縮小したことで買い戻しが優勢になった。米9月ISM非製造業景気指数が市場予想より強い結果となったほか、NYダウ先物が上昇したこともドルの下支えとなり、一時112.94円まで上昇した。ただ、アジア時間につけた高値の112.96円が目先のレジスタンスとして意識されると112.60円台まで伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を背景に買いが進み、一時1.1787ドルと本日高値を更新した。しかし、買い一巡後はドルの買い戻しが入るなか、1.1760ドルで徐々に方向感がなくなった。

 

NY原油先物市場は続落:需要減少思惑で売り優勢

米国の原油輸出増加や世界的な供給過剰に対する懸念が高まってことが売り材料となった。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想以上に減少したことが分かると一時50.67ドルまで値を上げたものの、前日の高値50.73ドルがレジスタンスとして意識されると一転下落した。また、定期的な整備・点検のために製油所の稼働率は低下し、足もとの原油需要は減少するとの見方が浮上したことも原油価格の反発を抑制した。

 

NY金は反発・銀先物市場は続落:イベント前のポジション調整

この日発表された米9月ADP雇用統計は市場予想通りとなったが、その後発表された米9月ISM非製造業景況指数は市場予想を大幅に上回る結果となった。そのため、年内追加利上げへの期待が一段と高まった。ただ、市場では6日発表の米9月雇用統計や米FRB議長の後任人事が注目されており、この日はポジション調整的な動きが主体となった。

 

米国債券市場は横ばい:イベント控え様子見ムード

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.32%で終了した。米ISM非製造業景気指数が強い結果となったことで一時売りに押されたものの、明日に米雇用統計を控えて様子見ムードも広がり、売り一巡はは下げ幅を縮めた。

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2017/10/04/08:17:45

米国株式市場は上昇:税制改革案や米企業決算期待から買い優勢

NYダウは84.07ドル高の22641.67、ナスダックは15.00ポイント高の6531.71で取引を終了した。前日の堅調な米9月ISM製造業景況指数を受けて、米景気や企業業績の拡大期待を背景に買いが先行した。また、税制改革案の成立や来週から始まる7-9月期決算期待から堅調推移となったものの、週末の雇用統計を見極めたいとの思惑もあり、利益確定の動きも散見され、上値は限られた。VIX指数は9.45から9.51へ上昇した。

税制改革法によりキャピタルゲインや法人税率が来年以降下落する可能性があり、足もとで含み損を抱えた銘柄を年内に売却し、含み益のある銘柄の利益確定は来年以降に持ち越す動きが広がりそうだ。

 

NY外国為替市場:ドルは総じてレンジ内での動き

ドル/円は米長期金利が上昇幅を縮小したことに伴ってドル売りが先行した。一時112.68円まで下押ししたものの、アジア時間につけた安値の112.66円が意識されると下げ渋った。NYダウや日経平均先物が堅調に推移したことも下支えとなり、112.90円台まで下値を切り上げた。ユーロ/ドルは、欧州勢の参入後に対ポンドなどでユーロ買いが進んだ流れに沿った。米長期金利が低下に転じたことも相場の支えとなり、一時1.1773ドルまで上昇した。ただ、その後はユーロクロスが売りに押された影響で次第に上値が重くなった。

 

NY原油先物市場は続落:相場材料乏しく方向感のない展開

需給改善への期待は高まっていないことが売り材料となった。米石油協会(API)のデータによると米原油在庫が減少、クッシングの在庫は増加するとの見方が広がった。相場材料に乏しく大きな方向感は出なかった。

 

NY金・銀先物市場は続落:欧米株高を嫌気した売り

ムニューシン米財務長官がハト派と知れるパウエル米FRB理事を次期議長として支持しているとの観測が浮上した。そのため、主要通貨に対するドル高や米長期金利が低下したが、米利上げ継続の思惑は後退していない。また、欧米株高を意識して金先物は伸び悩んだ。NY市場に限れば大きな方向感は出なかった。

 

米国債券市場は反発:ポジション調整の買い

米国債券市場の長期ゾーンは反発(利回り低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.32%で終了した。4日のイエレン米FRB議長による講演や6日の米雇用統計を控えて持ち高調整目的の買いが入った。

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2017/10/03/08:09:03

米国株式市場は上昇:良好な米経済指標受け買い安心感広がる

NYダウは152.51ドル高の22557.60、ナスダックは20.76ポイント高の6516.72で取引を終了した。先週トランプ政権が公表した税制改革案の実現期待からリスク選好の買いが先行した。また、米9月ISM製造業景況指数が強い結果となったことを受けて、買い安心感が広がった。米国のラスベガスで発生した銃乱射事件による相場への影響は限られた。また、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がインフレ率が2%を達成するまでは、追加利上げを実施すべきではないとの考えをしめしたことも下支えした。VIX指数は9.51から9.45へ低下した。

 

NY外国為替市場:総じてユーロ売りの展開

ドル/円は、米長期金利が上昇幅を縮小したことに伴って、一時112.50円近辺まで下押しした。しかし、米9月ISM製造業景況指数などが強い結果となったことで112.90円台まで切り返したものの、良好な米経済指標を手掛かりにしたドル買いは続かず、再び112.50円台まで失速した。アジア時間につけた安値112.46円手前では下げ渋るなど、総じて112円台後半での神経質な値動きとなった。ユーロ/ドルは、スペイン・カタルーニャ自治州の独立を問う住民投票を巡って政治的な混乱を嫌気した売りが先行し、一時1.1730ドルまで値を下げた。米長期金利が一時低下に転じた影響もあって1.1760ドル台まで下げ渋ったものの、戻りの鈍さを確認すると再び安値圏まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は反落:ドル高と生産量増加を嫌気した売り

外国為替市場で主要通貨に対してドルが強含んだことや需給改善への期待がやや低下したことが売り材料となった。9月中のOPECの生産は増加し、米国における掘削作業がやや活発化となった。米9月ISM製造業景況指数は13年ぶりの高水準となったが、ハリケーンによる被害からの復興需要が増大するとの見方によるものであり、市場では意識されなかった。

 

NY金・銀先物市場は続落:ドル高・株高を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1273.7ドルと8月16日以来の安値を付けた。米9月ISM製造業景況指数が市場を大きく上回る結果となったことを受けて米国株が上昇したことや、ドルが主要通貨に対して強含んだことが売り材料となった。また、ラスベガスで発生した銃乱射事件を意識した安全逃避的な買いは特に観測されなかった。

 

米国債券市場は続落:良好な米経済指標を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日0.01%高い(価格は下落)2.34%で終了した。強い経済指標の発表が相次いだことを受けて売りが出た。一方、ラスベガスの乱射事件を受けて安全資産とされる債券を買う動きも見られ下値も限定的となった。

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2017/10/02/03:01:40

米国株式市場は上昇:米長期金利上昇で金融株がけん引

NYダウは23.89ドル高の22405.09、ナスダックは42.51ポイント高の6495.96で取引を終了した。週末・月末を控えて利益確定目的の売りが先行した。税制改革案の恩恵を受けるハイテク株が先行される一方で、同法案の成立に懐疑的な見方や赤字拡大を懸念する向きから積極的な買いが入りにくく、上値の重い展開となった。インフレ指標の一つである個人消費支出(PCE)の伸びが予想を下振れたが、ハリケーンの影響も加味され相場への影響は限られた。米長期金利の上昇を受けて利ザヤ改善への期待から金融株が買われ相場を押し上げた。VIX指数は9.55から9.51へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:売り先行後はドルは総じて底堅い展開

ドル/円は、米8月PCEデフレータが市場予想を下回るとドル売りが進み、一時112.20円台まで下げた。ただ、その後は米9月シカゴ購買部景気指数が、市場予想より強い結果となったことで下値を切り上げる展開となった。また、トランプ米大統領はFRB議長ポストについてケビン・ウォルシュ氏と会談したとの報道が伝わると、同氏がタカ派として知られていることも買い戻しを誘い一時112.70円台まで上げた。引けにかけては持高調整売りに押されて伸び悩んだが総じて底堅く推移した。ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドの上昇や米長期金利の低下を背景にユーロ買いが先行した。米PCEコアデフレータの発表後は一時1.1832ドルまで上昇した。その後は全般ドルが買い戻される展開となり一時1.1800ドルを割り込む場面もあったが、下値も限定的だった。

 

NY原油先物市場は反発:需要改善期待が継続

外国為替市場でややドルが弱い展開になる場面があったことや、需給改善への期待が持続していることが買い材料となった。米経済市場の結果が好悪まちまちだったが、特に材料視されなかった。ただ、OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産合意の大幅な延長に対する市場の懐疑的な見方は残されており、52ドル近辺には投機筋などの戻り売り興味が散見された。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼働数が前週比6基増加して750基となったが相場への影響は軽微だった。

 

NY金・銀先物市場は下落:良好な米経済指標で米国株高を嫌気

この日発表された米9月シカゴ購買部協会景気指数が、市場予想を大幅に上回ったことや、米長期金利上昇が嫌気された。米税制改革案に対する懐疑的な見方は消えていいないものの、規制緩和への期待で、安く始まった米国株が持ち直すと、安全資産とされる金に売りが出た。

 

米国債券市場は下落:米FRBが正常化に積極的になるとの思惑

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.33%で終了した。米9月シカゴ購買部協会景気指数が強い結果となり、安全資産とされる債券需要が低下した。また、トランプ米大統領が米FRB議長ポストについてタカ派として知られているケビン・ウォルシュ氏と面談したことが伝わると、米FRBが金融政策の正常化に積極的になるとの思惑が浮上したことも相場の重しとなった。

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