FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/01/06/08:21:46

★米国株式市場はまちまち:米長期金利低下で銀行株中心の売り

NYダウは42.87ドル安の19899.29、ナスダックは10.93ポイント高の5487.94で取引を終了した。トランプ新政権への政策期待が根強く買いが先行した。しかし、低調な12月ADP全米雇用報告をきっかけに米長期金利が急低下すると、利ざやの縮小が意識されて金融株中心に売りが優勢になり、一時130ドル超下落幅を広げた。また、6日の米12月雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から利益確定売りも出た。ただ、ナスダック総合指数は最高値を更新した。VIX指数は11.85から11.67へ低下した。

 

★NY外国為替市場:弱い米雇用指標を受け総じてドル弱含み

ドル/円は、朝方発表された12月ADP全米雇用報告が予想を下回ったほか、米長期金利の低下でドル売りが加速した。メキシコ当局がペソを防衛するためにドル売り介入を実施しており、ドルの上値を抑える一因になった可能性があるほか、人民元の急反発につれて円の需要も強まった。過度な人民元安を食い止めるため、中国当局が市場への資金供給を引き締め流動性を低下させているとの思惑が強まっている。ユーロ/ドルは、弱い米雇用指標や米長期金利の低下を支えに、アジア時間の高値1.0574ドルを上抜け1.0615ドルまで上昇した。ただ、一巡後は1.0600ドルを意識した持ち高調整が続いた。

 

★NY原油先物市場は上昇:OPECの減産報道を受け買い戻し

米エネルギー情報局(EIA)による週間在庫統計では、原油在庫が前週比で減少した一方、ガソリンなど石油在庫は増加した。この内容を受けて、54.12ドルから52.79ドルが失速した。その後、OPECの昨年12月の原油生産が前月比で減少したと伝わったことから、原油の買い戻しが強まった。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:米長金利低下でドル安を受け買い優勢

NY金先物市場は、1163.60ドルから1185.90ドルのレンジで推移した。米長期金利が低下したことで、ドルが主要通貨に対して弱い展開となったことで、金への買いが優勢となった。1185.90ドルは昨年12月5日以来1カ月ぶりの高値。

 

★米国債券市場では上昇:弱い米雇用指標をきっかけに買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.10%低い(価格は上昇)2.34%で終了した。低調な米雇用指標をきっかけに持ち高調整の買い戻しが活発化した。また、米国株の下落も相場を支えた。

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2017/01/05/08:19:04

★米国株式市場は上昇:米景気に楽観的見方で買い優勢

NYダウは60.40ドル高の19942.16、ナスダックは47.92ポイント高の5477.00で取引を終了した。トランプ次期大統領の政策期待が強まり一時70ドル超高まで買いが先行した。その後は原油価格が上昇したことや、2016年の米新車販売台数が過去最高だったこともあり、米景気に楽観的な見方が広がり上げ幅を拡大した。FOMC議事録では、財政出動の拡大で予想よりも早いペースで利上げが行われる可能性が議論された。次期政権への期待に対する市場の過剰反応を懸念する見方も示されたが材料視されなかった。また、新年となり、年末の損失確定の反動から投資資金の流入するとの期待も相場を支えた。VIX指数は12.85から11.85へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは方向感なく乱高下

ドル/円は、日経先物の110円安を嫌気した売りが進み、一時117.02円付近まで弱含んだ。しかし、117.00円手前では押し目買いも入り底堅さを確認すると117.40円台まで反発した。ただ、米FOMC議事要旨で『幾人かのメンバーは今のところ緩やかな利上げペースが適切との認識を示した』などの見解が示されると117.10円まで下押しした。もっとも、同時に『多くのメンバーが速い利上げが必要となる可能性があると判断』と伝わったこともあり直ぐに買い戻された。ただ、引けにかけて米長期金利が低下すると117.20円付近まで失速するなど方向感の定まらない展開となった。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの反発につれて買いが先行した。FOMC議事要旨が公表されると1.0499ドルまで値を伸ばした。その後は米長期金利の動向を横目に1.045ドル台まで失速した後、1.049ドル台まで持ち直した。

 

★原油先物市場は上昇:米在庫減少観測から買い優勢

主要産油国による協調減産に対する不透明感は引き続き市場に残っている。しかし、5日に発表される米エネルギー情報局(EIA)による週間の米石油在庫統計で、原油在在庫が前週比で減少するとの観測から原油先物に買いが入った。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:ドル高・ドルインデックス一服で買い優勢

NY金先物市場は、115670ドルから1168.60ドルまで上昇した。ドルインデックス指数の低下や、ドルが主要通貨に対して弱含んだことから、割安感から金に買いが入った。

 

★米国債券市場は横ばい:売買交錯で方向感のない展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.44%で終了した。米FIMC議事要旨公表後は売買が交錯した。そのため、総じて方向感の定まらない展開となった。

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朝の市場コメント!

2017/01/04/08:02:52

★米国株式市場は上昇:乱高下後に引けにかけて買い優勢

NYダウは119.16ドル高の19881.76、ナスダックは45.97ポイント高の5429.08で取引を終了した。トランプ次期大統領の就任を20日に控え、景気回復への期待が高まっているほか、原油価格上昇も好感され買いが先行した。また、米12月ISM製造業景気指数などが予想を上回ったことを手掛かりに170ドル超高まで上昇した。ただ、為替市場でドル高が進行したことや、原油価格が急落したことを嫌気され、一時10ドル超高まで上げ幅を縮小した。しかし、引けにかけて買いが再開した。VIX指数は14.04から12.85へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルはロンドンフィキシング絡みで乱高下

ドル/円は、米経済指標が予想を上回る結果となったことや、米長期金利が上昇したことを受け一時118.61円まで上昇した。ただ、昨年12月15日高値の118.66円を上抜け出来ずに頭の重さを嫌気した売りが優勢になった。市場では『ロンドンフィキシングに絡んだ売りが出た』との指摘もあった。ドルは一旦失速したものの、アジア時間に付けた本日安値の117.22円が目先のサポートとして意識されると、NYダウが引けにかけて大幅上昇したことで117円後半まで買い戻された。ユーロ/ドルは、1.0385ドル前後でのもみ合いから米経済指標を受けて1.034ドルと2003年1月2日いらいの安値を更新した。その後、ドル/円が一転下落すると1.043ドル台までショートカバーが加速した。ただ、引けにかけてはやや上値を切り下げた。

 

★NY原油先物市場は大幅続落:協調減産に対する先行き不透明感

主要産油国による協調減産履行への期待から買いが先行し、時間外取引では一時55.24ドルと2015年7月6日以来の高値を付けた。ただ、通常取引が始まると利食い売りなどが優勢となった。また、リビア国営石油会社が2日、1日時点での生産量が前月比大幅に増加と公表した。リビアは減産の対象外国であるが、改めて協調減産の先行きに不透明感が高まった。

 

★NY金・銀先物市場は上昇:米長期金利上昇・株高・ドル高一服で買い優勢

NY金先物市場は、1146.50ドルから1166.0ドルまで上昇した。米長期金利が2.50%台を回復したことを受けて、ドルが主要通貨に対して強含んだことや、米国株高なども影響して金はさえないスタートとなった。しかし、ドルが失速すると金への買い戻しが強まりプラス圏で推移した。

 

★米国債券市場は横ばい:引けに買い戻し入り行って来い相場

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいで終了した。米10年物国債利回りは前営業日と同じ2.44%で終了した。強い米国経済指標や原油価格が上昇したことなどを背景に売りが先行した。ただ、原油価格・米国株高・ドル高が一転下落すると買い戻しが優勢となり上げに転じる場面もあった。

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