FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/10/13/08:15:33

米国株市場は下落:利益確定売り広がる

NYダウは31.88ドル安の22841.01、ナスダックは12.04ポイント安の6591.51で取引を終了した。主要金融決算は良好な内容となったものの、高値警戒感から利益確定の動きが広がり売りが先行した。米金利低下でゴールドマン・サックスなどが売られ指数の重しとなった。その後は下げ幅をやや縮小したが、原油価格の下落が嫌気され、上値が重い展開となった。米9月生産者物価指数が予想通りとなったほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したものの、相場への影響は限定的だった。VIX指数は9.85から9.91へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:地政学リスク報道でドル一時ドル失速

ドル/円は、米9月生産者物価指数(PPI)の上昇、週次失業保険申請件数がハリケーン前の水準に戻したほか継続受給者が44年ぶり低水準となるなど労働市場が引き続き強まっていることが明らかになると112.45円まで値を上げたが、上値は重かった。米長期金利が低下したことが嫌気されたほか、米地質学研究所(USGS)が『日本時間1時40分過ぎに北朝鮮で発生したM2.9の地震が自然か人工的か確認できず』との見解を示すとドル売りが強まった。一方で、前日安値の112.08円が目先のサポートとして意識されると引けにかけては112.30円付近まで戻した。ユーロ/ドルは、オセアニア通貨を中心としたユーロ売りの流れに沿って売られる展開となった。一時1.1827ドルまで値を下げ、その後の戻りも鈍かった。

 

NY原油先物市場は反落:ガソリン在庫の増加を嫌気した売り

NY原油先物市場は一時50.15ドルまで下落した。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したものの、ガソリン在庫が予想に反して増加したため一転下落した。また、国際エネルギー機関[IEA)は12日、2018年の世界の原油需給はほぼ均衡化するとの報告を公表したが、OPEC加盟国・非加盟国が来年3月以降も減産を維持するかどうか定かではないとの見方もあり、需給改善に対する市場の期待はやや低下した。

 

NY金・銀先物市場は反発:欧米金融政策への思惑買い優勢

11日公表された米FOMCの議事要旨の内容が想定よりもハト派的だったとの理由で短期筋などの買い戻しが入った。米長期金利がやや低下したことや、ECBのドラギ総裁が講演で早期の金融引き締めには消極的との見方が広がったことも買い材料となった。

 

米国債券市場は続伸:30年債入札結果を受けて買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.31%で終了した。米30年債入札の結果が好調だったことで買いが進んだ。FRB高官からの発言が相次いだが、債券相場への影響は限定的だった。

 

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2017/10/12/08:23:05

米国株式市場は上昇:米企業好決算や原油高を好感

NYダウは42.21ドル高の22872.89、ナスダックは16.30ポイント高の6603.55で取引を終了した。朝方は複数の主要企業が市場予想を上回る好決算を発表したものの、FOMC議事録要旨の内容を見極めたいとの思惑から小動きとなった。FOMC議事要旨で、数人の当局者が足元の低調なインフレ基調に懸念を示したが、大半が年内の追加利上げについて支持する見方を示した。発表後の相場はもみ合い商状となったが、原油価格の上昇が重なり幅広い銘柄が買われた。VIX指数は10.08から9.85へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルは上値の重い展開

ドル/円は、米8月JOLT求人件数が予想を下回ったためドル売りが優勢となったが、FRBが公表するタカ派的な9月FOMC議事要旨を織り込むドル買いが再燃した。しかし、議事録では年内の追加利上げが正当化されるとの当局の見方が確認されたものの、同時にインフレへの懸念を強めるなど、予想ほどタカ派色が強まらなかったためドルは伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下やFOMC議事要旨を受けて総じて堅調に推移した。『ムニューシン米財務長官はパウエルFRB理事を次期FRB議長に強く推す』との報道もユーロ買いを促し、一時1.1869ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は続伸:需給改善期待から買い優勢

NY原油先物は一時51.42ドルまで上昇した。主要産油国による減産体制は当面維持されるとの見方が広がっていることや、OPEC月報で、原油需要見通しが上方修正されたことで買いが優勢となった。減産体制がより強化される可能性もあることから、需給改善への期待は高まり、投機筋などの買いが継続した。

 

NY金・銀先物市場は反落:リスク回避の金買いが後退

11日公表されるFOMCの議事要旨内容を確認したいとの理由で、様子見を続けた投資家は多かった。ただ、スペイン・カタルーニャ自治州の独立は困難との見方が広がり、リスク要因が減少したことでリスク回避の買いは縮小した。また、10日の北朝鮮による挑発行動がなく、地政学リスク増大に対する警戒感がやや低下したことも金の上値を抑える一因となった。

 

米国債券市場は上昇:持ち高調整の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.35%で終了した。時間外取引で持高調整の買いが進み利回りは一時2.33%まで低下した。ただ、通常取引では方向感なくもみ合う展開となった。米入札結果やFOMC議事要旨に対する反応の限定的だった。

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2017/10/11/08:17:50

米国株式市場は上昇:決算発表前に楽観的な買い優勢

NYダウは69.61ドル高の22830.68、ナスダックは7.52ポイント高の6587.25で取引を終了した。国際通貨基金(IMF)が世界経済の成長見通しを上方修正したほか、原油高を受けてシェブロンなどが買われた。また、大規模な自社株買いを発表したウォルマート・ストアーズが4%超上昇したことが指数を押し上げた。ただ、年初来で大きく上昇しているハイテク株は決算前に手仕舞う動きなどで一時弱含む場面もあった。11日から始まる7-9月期決算シーズンには概ね楽観的な見方が広がり、堅調推移となった。VIX指数は10.33から10.08へ低下した。

 

東京外国為替市場:ドル/円112円割れではドル買い強い

ドル/円は、米長期金利が急低下したことを背景に売りが強まった。日経平均先物が90円下落したことを嫌気され111.96円まで下げ足を速めた。ただ、112.00円割れの水準では本邦実需筋を始め押し目い買を拾いたい向きが多く、売り一巡後は下値を切り上げる展開になった。米長期金利が引けにかけて上昇に転じたほか、日経先物が下げ幅を縮めると112.40円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下をきっかけに全般ドル安が進んだ流れに沿って買いが進行した。また、スペイン・カタルーニャ自治州のプチデモン首相が議会演説で独立宣言の効力を一時停止することを提案したことも買い材料しされ、一時1.1825ドルまで上値を伸ばした。その後は伸び悩んだものの、下値も限られた。

 

NY原油先物市場は続伸:需給改善期待から買い優勢

NY原油先物市場は一時51.06ドルまで上昇した。主要産油国は現行の減産措置を延期するか、減産幅の拡大を検討するとの観測が広がったことが買い材料となった。サウジアラビアが11月の原油輸出を減らすと表明したことや、すでにOPECのバルキンド事務局長は『2018年も当面は減産を続ける可能性がある』と指摘しており、需給改善への期待は再び高まった。

 

NY金・銀先物市場は続伸:地政学リスク警戒を意識した買い

北朝鮮を巡る地政学リスク増大に対する警戒感残っていることやスペイン・カタルーニャ自治州の独立問題を巡って、安全資産とされる金に買いが入った。米長期金利が一時低下したことも買い材料視された。米国株がやや強い動きを見せたが、特に意識されなかった。

 

米国債券市場は横ばい:買い一巡後は売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ2.36%で終了した。北朝鮮を巡る地政学リスクが意識され、連休明けの債券市場では買いが先行した。そのため、一時2.31%まで低下したが、その後は一転して売りに押される展開となった。カタルーニャ州の独立を巡る懸念が後退したことも債券相場の重しとなった。

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2017/10/10/07:30:25

米国株式市場は下落:祝日・主要経済発表なく終日閑散相場

NYダウは12.60ドル安の22761.07、ナスダックは10.45ポイント安の6579.73で取引を終了した。コロンブスデー祝日で主要経済指標などの発表も無く、終日閑散取引となった。経営幹部の大規模交代を発表したGEが大きく値を下げたほか、GSなど金融株の下落も指数の重しとなった。ただ、米政権の財政改革への期待が引き続き相場を支えたほか、11日から本格化する7-9月期決算内容を見極めたいとの思惑もあり下値も限定的だった。VIX指数は9.65から10.33へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は手掛かり材料に乏しく小動き

ドル/円は、米国がコロンブスデーの祝日で債券市場が休場だったうえ、NYダウも前週末終値を挟んでのもみ合いとなるなど全般手掛かり材料に乏しく、112.70円前後での値動きが続いた。ただ、『10日は北朝鮮の朝鮮労働党創建72年のため、朝方に北朝鮮がミサイルを発射するのでは』との思惑から一時112.50円前後まで下押ししたが、下値は限定的だった。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの上昇やポンド/ドルが買われたことにつれてユーロ高・ドル安が進行した。また、『メイ英首相が内閣改造を示唆した』との報道が先週末に伝わったことを受けてポンド/ドルは値を上げた。

 

NY原油先物市場は反発:減産継続との見方を好感

一部報道で、OPECのバルキンド事務局長は2018年も当面は減産を続ける可能性があることを示唆したことが買い材料となった。需給改善への期待が再び高まり、短期筋などの買い戻しが入った。ただ、市場では主要産油国による大幅な生産調整に対する懐疑的な見方は残されており、1バレル=50ドル台では戻り売りの興味が散見されている。

 

NY金先物市場は続伸:地政学リスクの高まりから買い優勢

北朝鮮情勢の地政学リスク増大に対する警戒感が高まっていることから、安全資産とされる金に買いが入った。9日は米国債券市場が休場のため、売買はやや動意薄となった。しかし、北朝鮮による新たな弾道弾ミサイル発射が警戒されたことや、トルコと米国との間でビザ発給業務が相互に停止されたことが材料視された。

 

米国債券市場は休場

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2017/10/09/03:01:44

米国株式市場はまちまち:米税制改革の期待で下げ渋り

NYダウは1.72ドル安の22773.67、ナスダックは4.82ポイント高の6590.18で取引を終了した。米9月雇用統計でハリケーン被害による一時的影響が想定以上となり、非農業部門雇用者数が3.3万人減と約7年ぶりのマイナスに転じたことで売りが先行した。しかし、失業率が低下したほか、平均時給も予想を上回る伸びとなった。下値は限られたものの、FRBが利上げに動きやすくなるとの見方が重しとなった。ただ、米税制改革への根強い期待から引けにかけては徐々に下げ渋った。VIX指数は9.19から6.65へ上昇した。

 

NY外国為替市場:地政学リスクの高まりでドル失速

ドル/円は、米9月雇用統計でハリケーンの影響を受けて非農業部門雇用者数が予想外の減少に落ち込んだものの、賃金の予想上昇、失業率の低下に加えてスラックの大幅な改善で、年内の追加利上げ観測が一段と強まりドル買いが加速した。その後、一部通信社が『北朝鮮はこ今週末、米西海岸に到達可能なミサイル試射の用意が整った』と報じられると、一転して売りが優勢になった。ユーロ/ドルは、米雇用統計の発表後に全般にドル高が進んだ影響から1.1669ドルまで下落したものの、8月17日安値の1.1662ドルが意識されると売りも一服した。その後は北朝鮮絡みの報道を受けたドル売りの流れに沿って1.1738ドルの高値まで買い戻された。

 

NY原油先物市場大幅反落:需給改善への期待低下

熱帯性暴風『ネイト』がオフショア原油プラットフォームやメキシコ湾岸の製油所に打撃を与えるとの警戒感は低下したことや、ロシアとOPECの協調減産に対する期待がやや後退したことが売り材料となった。需給改善への期待低下し、短期筋などの売りが活発になった。米長期金利ん上昇も嫌気された。市場では、原油需要の大幅な増加は直ちに期待できないとの見方が広がっている。

 

NY金・銀先物市場は上昇:北朝鮮情勢への警戒で買い優勢

NY金先物は、米9月雇用統計を受けて年内米追加利上げを想定した売りが優勢となった。その後北朝鮮情勢への警戒感から安全資産とされる金に買いが入った。また、ユーロ売り・ドル買いが一服したことも金価格に対する支援材料となった。

 

米国債券市場は続落:北朝鮮報道を受け買い戻し優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.36%で終了した。米9月雇用統計の平均時給が予想を上回り、米利上げ観測の高まりを背景にした売りが優勢となった。一方で、北朝鮮情勢のミサイル試射用意が整ったとの報道が伝わると、安全資産とされる米国債が買い戻された。

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