FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/09/14/08:08:16

米国株式市場は上昇:原油高・米長期金利上昇を好感

NYダウは39.32ドル高の22158.18、ナスダックは5.91ポイント高の6460.19で取引を終了した。連日で過去最高値を更新した。米税制改革への期待から買いが入ったが、高値警戒感から利益確定売りも出てしばらく方向感が出なかった。ただ、原油価格高や米長期金利が上昇したことが好感され、引けにかけて上昇した。VIX指数は10.58から10.50へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇から総じてドル買い

ドル/円は、米8月生産者物価指数(PPI)が前月から上昇したため米長期金利の上昇に伴うドル買いが強まった。また、『トランプ米大統領は法人税率15%を断固として主張している』との報道が伝わったほか、ライアン米下院議長が『9月25日の週に税制改革の草案を公表する』と発言した。そのため、米税制改革への期待から全般ドル買いが加速した。米長期金利が一転上昇したほか、NYダウや日経平均先物の上昇も支えに110.69円と8月16日以来の高値を更新。一巡すると110.38円まで利食い売りに押される場面があった。ユーロ/ドルは、ドル全面高の流れに沿って昨日安値の1.1926ドルを下抜けると、ストップロスを継続的に巻き込んだ。また、ユーロクロスの下落につれた面もあり、1.1873ドルまで下げ幅を広げた。

 

NY原油先物市場は上昇:需要拡大見通しを好感

国際エネルギー機関(IEA)とOPECは需要見通しを上方修正したことが好感された。ドルが主要通貨に対して強含んだことは、特に意識されなかった。また、OPEC加盟国と非加盟国が2018年3月末の減産合意期限の延長について協議していることも買い材料となった。

 

NY金・銀先物市場は続落:米税制改革進展期待から売り優勢

外国為替市場でドルが主要通貨に対して強含んだことや、米長期金利が上昇したことが嫌気された。また、ライアン米下院議長が『税制改革の概要を25日週に公表する』、『民主党による中間層の税制改革支持を歓迎する』とのコメントが伝わったことも売り材料となった。米税制改革に関する協議進展への期待が広がり、安全資産としての金買いは後退した。

 

米国債券市場は続落:米税制改革進展の思惑から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は上昇)2.19%で終了した。米税制改革が進むとの観測が債券売りにつなったほか、米国株高も相場の重しとなった。米30年物国債入札の結果が『低調だった』と受け止められたことも嫌気された。

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朝の市場コメント!

2017/09/13/08:04:11

米国株式市場は上昇:リスク選好の動きで史上高値を更新

NYダウは61.49ドル高の22118.86、ナスダックは22.02ポイント高の6454.28で取引を終了した。北朝鮮やハリケーン被害への警戒感が後退したほか、アジア・欧州株が概ね全面高となり、米国株もつれ高となった。また、米7月JOLT求人件数が過去最高となったほか、米長期金利の上昇で金融株が選好され、終日堅調推移となった。VIX指数は10.73から10.58へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇で総じてドル買い優勢

ドル/円は、米長期金利の上昇拡大がドル買いを誘ったほか、NYダウや日経先物の上昇も支えに110円台を回復した。また、ユーロ/円やポンド/円などクロス円の上昇につれた面もあり、110.20円台まで上値を伸ばした。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を背景にユーロ売りが強まり一時1.1926ドルまで弱含んだ。その後、ユーロクロスが上昇すると1.1973ドルまで持ち直したが、次第に方向感のない展開となった。

 

NY原油先物市場は続伸:原油減産延長の思惑で買い優勢

2018年3月末が現行の減産合意期限となっているが、OPECは減産期間を3ヵ月超延期することで協議していることが材料視された。市場では6カ月程度の期間延長で合意されるとの見方も浮上している。しかし、大型ハリケーン『ハービー』と『イルマ』の影響で9月まで石油需要は減少するとの見方が多いことから、やや上げ渋る展開となった。

 

NY金・銀先物市場は続落:リスク選好の動きから売り優勢

米7月JOLT求人件数が市場予想を上回る617万件に達したことや、米長期金利の上昇が嫌気された。北朝鮮の挑発行動に対する警戒感は消えていないが、リスク選好の動きから、短期筋などの売りが優勢となった。しかし、地政学リスクや米政治不安が再浮上する可能性も残っていることから、安全逃避の金需要が大幅に後退する可能性は低い。

 

米国債券市場は続落:安全資産としての需要後退

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.16%で終了した。北朝鮮やハリケーン被害への警戒感が後退したことで、安全資産としての債券需要が後退した。また、米国株価の上昇も重しとなった。米10年債入札の結果が『低調だった』と受け止められたことも売り材料となった。

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2017/09/12/07:59:12

米国株式市場は上昇:リスク回避の動きが和らいだことを好感

NYダウは259.58ドル高の22057.37、ナスダックは72.07ポイント高の6432.26で取引を終了した。週末に北朝鮮が挑発行為を行わず、短期的な地政学リスクが後退した。また、大型ハリケーン『イルマ』の被害が予想ほど大きくないとの見方も広がり、リスク回避の動きが和らいだ。欧米株が全面高となり、米国株も買いが先行した。また、トランプ政権が北朝鮮制裁強化の国連決議案を軟化させたことが報じられると、地政学リスクの後退も好感され、終日堅調推移となった。VIX指数は12.12から10.73へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好からドル買い戻し優勢

ドル/円は、北朝鮮を巡る短期的な地政学リスクが後退したほか、ハリケーン『イルマ』が勢力を弱めたことで、NYダウが270ドル近く上昇、米長期金利も上昇幅を拡大したことでドル買いが優勢となった。ユーロ/ドルは、米長期金利やドル/円の上昇を横目に軟調地合いが続き、1.1947ドルまで下げ幅を広げた。

 

NY原油先物市場は反発:協調減産延長の思惑から買い優勢

米フロリダ州に上陸したハリケーン『イルマ』による被害を受けて、石油需要が一段と後退するとの思惑から原油先物は売りが先行した。米ゴールドマン・サックスが大型ハリケーン『ハービー』と『イルマ』の影響で9月の石油需要が日量90万バレル減少するとの見通しを示したことも、原油への売り圧力を強めた。しかし、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相がカザフスタン、ベネズエラ両国の石油相とOPECと非加盟国の協調減産の再延長を議論していると報じられたことから、原油先物は反転した。

 

NY金・銀先物市場は反落:リスク回避の動きが後退で売り優勢

週末北朝鮮が挑発行動を見送ったことや、ハリケーン『イルマ』も熱帯低気圧に変わり、市場のリスク回避の動きが後退した。このため、安全資産とされる金の買い需要が後退した。また、ドルが主要通貨に対して強含んだことから売り圧力た強まった。最近の上伸を受けた利益確定売りも目立った。

 

米国債券市場は続落:リスク回避後退で債券需要後退

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.08%高い(価格は下落)2.13%で終了した。北朝鮮への警戒感が一旦和らいだほか、ハリケーン『イルマ』の被害が想定より小さいとの見方から安全資産としての債券需要が後退した。また、米3年物国債入札の結果が『低調だった』と受け止められたことも売り材料となった。

 

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2017/09/11/03:01:28

米国株式市場はまちまち:総じて様子見ムード強く狭いレンジ

NYダウは13.01ドル高の21797.79、ナスダック37.68ポイント安の6360.19で取引を終了した。北朝鮮情勢や大型ハリケーン『イルマ』など週末への影響を考慮して積極的な売買が手控えられ売りが先行した。債務上限引き上げ・政府運営資金を抱き合わせたハリケーン被害救済法案が下院を通過し、政治リスクが解消したほか、米長期金利の低下が一服し、金融株に買い戻しが見られたが相場を押し上げるには至らず、総じて狭いレンジでの取引となった。VIX指数は11.55から12.12へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の動き強まりドル軟調

ドル/円は、週末にかけた北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりや大型ハリケーン『イルマ』への警戒感からNYダウ先物が90ドル超下落するとリスク回避のドル売りが強まった。売り一巡後は米長期金利の上昇を手掛かりにショートカバーが優勢になった。ドル売りを進めていた向きの反対売買も誘い108.07円近辺まで反発した。しかし、108円台では滞空時間が短かった。その後は週末を控え取引参加者が減少するなか、107円台後半でのもみ合いとなった。ユーロ/ドルは、ドルの下落につれてユーロ買いがはいったが上値は重く、米長期金利が上昇し全般ドル買い圧力が強まると売りに押された。ただ、米金利上昇が一服すると下げ渋るなど総じて方向感がなかった。

 

NY原油先物市場は続落:ハリケーン接近で原油需要鈍化の思惑

大型ハリケーン『イルマ』が米フロリダ州に接近するなか、国内在庫の積み上がりを懸念した売りが膨らんだ。市場では『ハリケーンの影響で、ガソリンなどエネルギー需要が一時的に低下するとの観測が売り材料』との指摘があった。米ドル安・ユーロ高がやや一服したことも意識された。

 

NY金・銀先物市場は上昇:利益確定売りに押され上げ渋る

米朝関係の緊迫化やハリケーン『イルマ』への警戒感を意識したリスク回避の買いが観測されたが、米議会下院は8日、緊急災害支援の供与と、連邦債務上限を12月8日まで引き上げる案を可決し、トランプ大統領に送付したことを受けて利益確定売りが入った。米長期金利の低下が小幅にとどまったことやユーロ高・米ドル安もやや一服したことも金先物の上昇を抑制した。

 

米国債券市場は反落:持ち高調整の売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.05%で終了した。足もとで相場上昇が目立っていたこともあり、持ち高調整の売りが出た。しかし、大型ハリケーン『イルマ』の影響を見極めたいとの見方から下値も限定的だった。

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2017/09/08/08:31:56

米国株式市場はまちまち:ハリケーン被害や地政学リスクを嫌気

NYダウは22.86ドル安の21784.78、ナスダックは4.55ポイント高の6397.87で取引を終了した。ECB金融政策が据え置きを決定したことで買いが先行した。米長期金利の低下を嫌気してGSなど金融株が下落したほか、慎重な利益見通しを示したウォルト・ディズニーが大幅安となった。また、大型ハリケーン『イルマ』による被害や、北朝鮮建国記念日を9月9日に控えた地政学リスクへの警戒感も根強く、一時60ドル超下落した。ただ、引けにかけては買い戻しが入るなど下値も限られた。VIX指数は11.63から11.55へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドル売り優勢

ドル/円は、米長期金利が昨年11月10日以来の水準まで大幅に低下するとドル売りが活発化した。4月17日安値の108.13円を下抜けて108.04円と昨年11月15日以来の安値まで売り込まれた。ただ、108円を目前に売り一巡後はショートカバーが進行し、108.70円付近まで持ち直した。ユーロ/ドルは、ECBが予想通り政策の現状維持を発表し、その後の記者会見でドラギECB総裁が『最近のユーロ相場は不確実性のもと』と発言すると1.1930ドル付近まで下げたが、下値は限定的。同総裁が『ECBは秋に政策調整を決定する』『QEに関する決定の大半は10月に下す』と述べると一転して買いが優勢になった。市場が警戒していたほどユーロ高へのけん制が強くなかったとの見方もユーロの買い戻しにつながり1.20591ドルまで急伸した。

 

NY原油先物市場は小幅安:原油在庫積み増しを嫌気

米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した1週間の米原油在庫は前週比458万バレル増となり、市場予想を上回る積み増し幅となったほか、ガソリン在庫が予想ほど減らなかったことから売りが出た。また、テキサス州に大洪水の被害をもたらした大型ハリケーン『ハービー』の影響で製油所の稼働率も約7年ぶりの低水準となったことが明らかになったことも嫌気された。ただ、ドルが主要通貨に対して弱含んだことで下げ幅は限定的だった。

 

NY金・銀先物市場は反発:地政学リスクの高まりとドル安で買い優勢

北朝鮮が米国の圧力に対して『強力な対抗措置で応じる』と表明したことから、リスク回避の動きが強まったことから、安全資産としての金需要が高まった。一時1355.5ドルと昨年9月7日以来の1年ぶりの高値を付けた。また、ドラギECB総裁が定例理事会後の記者会見で、量的緩和の縮小計画を10月にも発表するとの見方を示したことから、ドルが主要通貨に対して弱含んだんことから金の下支えとなった。

 

米国債券市場は反発:ハリケーン被害懸念と独国債につれた買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.04%で終了した。利回りは一時2.03%と昨年11月10日以来の水準まで低下した。ドイツ長期国債が買われたことにつれたほか、大型ハリケーン『イルマ』を警戒した買いも入った。

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