FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/10/30/03:01:10

米国株式市場は上昇:良好な米企業決算を好感した買い優勢

NYダウは33.33ドル高の23434.19、ナスダックは144.49ポイント高の6701.26で取引を終了した。マイクロソフトなど複数の主要ハイテク決算が予想を上振れたことが好感され、買いが先行した。高値警戒感から上値は限られたものの、米7-9月期GDP速報値が予想を上回ったほか、FRB議長人事でパウエル氏有力との報道も相場を支えた。ナスダック総合株価指数は、決算内容が好感されたアマゾン・ドット・コムやアルファベットなど主力株中心に大幅高となり過去最高値を更新した。VIX指数は11.23から9.80へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルは米長期金利の変動につれ乱高下

ドル/円は、良好な米7-9月期GDP速報値を受けて一時ドル買いが加速した。その後、トランプ米大統領が次期FRB議長指名で、テイラー氏に比べタカ派色が弱まるパウエルFRB理事に傾斜しているとの報道を受けて、ドル売りが再開した。その後、米国株高を横目に114.00円付近まで反発したものの、米長期金利がさらに低下すると113.60円台まで再び下げた。ユーロ/ドルは、ECBによる緩和的な環境が続くとの見方からユーロ売りが先行した。また、カタルーニャ議会がスペインからの独立を宣言したことも嫌気され1.1578ドルまで弱含んだ。その後米長期金利が低下幅を拡大すると1.1624ドルまで反発したが、ユーロクロスの下落につれた売りが再開した。ただ、引けにかけて米長期金利が低下したことで1.16ドル台は回復した。

 

NY原油先物市場は続伸:OPECとロシアが減産延長に前向きを好感

OPECとロシアが協調減産の延長に前向きとの報道を受けて買いが広がったほか、米7-9月期の米国経済が予想を上回る成長を記録したことが材料視された。イラク北部で中央政府軍とクルド自治政府の治安部隊が停戦協定を締結したとの報道を受けて供給不安は和らぎ、原油価格の上値はやや重くなる場面があったが、米7-9月期GDPが市場予想を上回ったことから、原油需要増大の思惑が浮上した。さらに、トランプ大統領がパウエルFRB理事を次期FRB議長に指名する方向に傾いていると報じられたことから、短期筋などの買いが活発となった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米国内石油掘削設備(リグ)稼働数が前週比1基増加の737基となった。

 

NY金は反発・銀先物市場は続落:カタルーニャの独立宣言でリスク回避の金買い

NY金先物市場は、この日発表された7-9月期米GDP速報値が市場予想を上回り、ユーロ安・ドル高が進行したことを嫌気され弱含む場面もあった。しかし、スペイン・カタルーニャ自治州議会が独立に関する動議を賛成多数で可決し、スペインからの独立を宣言したことを受けて安全逃避的な買いが入り、金は反発に転じた。またトランプ大統領が、タカ派とされるテイラー氏ではなく、ハト派とされるパウエルFRB理事を指名する方向に傾いていると報じられたことも買い材料となった。

 

米国債券市場は反発:次期FRB議長にパウエル氏有力を好感した買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.41%で終了した。次期FRB議長にパウエル氏有力と伝わると、米利上げペースが緩やかになるとの見方から債券買いが強まった。また、スペイン・カタルーニャ自治州の独立宣言を受けて安全資産としての債券需要が高まった。

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2017/10/27/07:50:36

米国株式市場はまちまち:米企業の決算を好感した買い

NYダウは71.40ドル高の23400.86、ナスダックは7.12ポイント安の6556.77で取引を終了した。ECBによる段階的な金融緩和策縮小が発表され、欧州株が全面高となったことで米国株もつれ高となった。複数の主要企業決算が好感されたほか、米下院で18年度予算案が可決され、税制改革への実現期待が一段と強まったことが好感された。しかし、医薬品セクターに売りが広がり、上げ幅を縮小し小動きとなった。VIX指数は11.23から11.30へ上昇した。

 

NY外国為替市場:総じてドル買が強含み

ドル/円は、予想を下回った米9月卸売在庫や9月中古住宅販売成約指数を受けて一旦ドル売りが優勢となった。しかし、『イエレン米FRB議長は次期FRB議長候補争いから外れた』との報道がドル買いを誘ったほか、ユーロ/ドル中心にドル買い圧力が高まった影響を受けた。ユーロ/円の急落に押し戻される場面もあったが下値は限定的だった。『米下院は米上院の予算案を受け入れる』と伝わったほか、米長期金利が上昇幅を拡大したことで引けにかけてドルは強含んだ。ユーロ/ドルは、ECB定例理事会で、来年9月まで延長する債券買い入れ月額600億ユーロから300億ユーロに減額することを決定した。市場予想通りとなったが、緩和的な環境が続くとの見方からユーロが全面安となった。

 

NY原油先物市場は反発:需給改善期待から買い優勢

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子がOPECによる2018年3月以降の減産継続への支持を表明したと伝えられ、需給関係改善への期待で買いが優勢となり、一時52.72ドルと9月28日以来の高値を付けた。。米税制改革への期待が高まっていることも支援材料となった。

 

NY金・銀先物市場は下落:リスク選好の動きに売り優勢

一時1281.10ドルまで買われたが、米国株高、米長期金利上昇、主要通貨に対してドルが強含んだことが意識され安全資産とされる金の売り材料となった。また、米税制改革実現への期待が高まっていることも金先物市場の反発を抑制する一因となった。

 

米国債券市場は続落:次期FRB議長候補と米予算案報道を嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.46%で終了した。『イエレンFRB議長は次期FRB議長候補争いから外れた』『米下院は米上院の予算案を受け入れる』などの報道が債券売り材料となった。また、米7年債入札の結果が『低調だった』と受け止められたことも債券売りを後押しした。

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2017/10/26/08:29:23

米国株式市場は下落:ボーイングの下落が指数を押し下げた

NYダウは112.30ドル安の23329.46、ナスダックは34.54ポイント安の6563.89で取引を終了した。複数の主要企業決算が嫌気され、売りが先行した。特にボーイングが売られ、指数全体を押し下げた。さらに原油価格の下落や長期金利の上昇が嫌気され、終日軟調推移となった。また、米9月耐久財受注や新築住宅販売件数が予想を上回ったものの、相場への影響は限られた。VIX指数は11.16から11.23へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株安が嫌気されドル売り優勢

ドル/円は、欧州時間に7月11日以来の高値となる114.24円まで上げたが、同日高値の114.49円が目先の上値目処として意識されると次第にドル売りが優勢となった。カナダ銀行(BOC)が政策金利の据え置きとともに発表した声明で『理事会は今後、政策金利の調整に慎重を期する予定』と伝わり、利上げが示唆されなかったとしてカナダドル/円が急落したほか、資源国通貨のクロス円が全面安に。ダウ平均の190ドル超安や日経先物の170円安も嫌気され一転下落した。株価が下げ幅を縮めると113.80円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの上昇につれて昨日高値の1.1793ドルを上抜けると、1.1817ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は反落:生産量増加を嫌気した売り優勢

発表された在庫統計では米国の原油在庫は予想以上に減少したことが確認されたが、米エネルギー情報局(EIA)が公表した資料で米国の原油生産は2012年以来の大幅増加となっていることが判明し、売りが優勢となった。ただ、需給関係の改善に対する市場の期待は残されているが、この処の上昇に対する利益確定売りが出た。

 

NY金は小幅高・銀先物市場は小幅安:米株安でリスク回避の金買い

NY金先物市場は、一時1272.00ドルまで売られたが、米国株安を意識してリスク回避的な金買いが入った。ただ、米税制改革実現への期待は持続しており、金の買い戻しは限定的だった。

 

米国債券市場は続落:次期FRB議長人事の思惑で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.43%で終了した。前日から金融引き締めに積極的なテイラー氏が次期FRB議長に選ばれるとの思惑が広がり債券売りが先行した。また、予想を上回る米9月耐久財受注額の結果も売りを後押しした。ただ、米国株式市場が大幅下落すると買い戻しも入った。

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2017/10/25/08:14:37

米国株式市場は上昇:米好決算と税制改革期待で買い優勢

NYダウは167.80ドル高の23441.76、ナスダックは11.60ポイント高の6598.43で取引を終了した。好決算を発表した3Mやキャタピラーなど主要企業決算が堅調な内容となり、買いが先行した。10月マークイット製造業PMIが予想を上振れたほか、税制改革への期待から堅調推移となったほか、米長期金利が上昇したことで金融株も買われた。VIX指数は11.07から11.16へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円の114円台の上値の重さを意識

ドル/円は、良好な米国の企業決算や税制改革期待にリスク選好の円売り、米長期金利上昇に伴うドル買いが加速した。ただ、前日高値の114.10円が目先の上値目処として意識されると次第に伸び悩んだ。その後、米国の税制改革案の成立が難航するとの見方が浮上し反落した。ただ、直後に共和党保守派の間で次期FRB議長候補としてタカ派として知られるテイラー氏が有力であることが確認されると底堅い展開となった。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの上昇につれて1.1777ドルまで上げたが、前日高値の1.17774ドルに上値を抑えられるなど、しばらく1.1760ドルを挟んだ神経質な動きが続いた。米税制改革絡みの報道にドル売りで反応すると1.1793ドルまで強含んだが、拳手投票でのテイラー氏勝利が報じられると1.1750ドル台まで伸び悩むなど売買が交錯した。

 

NY原油先物市場は続伸:需給関係の改善期待

25日に発表される在庫統計で米国の原油在庫の減少が予想されていることや、OPECは協調減産の延長を検討していることが材料視された。OPECは減産を順守しており、需給関係の改善に対する市場の期待は高まっていることから、原油価格は当面堅調に推移するとの見方が広がっている。また、中東の地政学リスクへの警戒感も買い材料となっている。

 

NY金・銀先物市場は下落:米長期金利上昇と株高を嫌気

NY金は、一時1285.30ドルまで買われたが、世界的な景気回復への期待から米国株が堅調に推移すると、利食い売りが優勢となった。また、米税制改革実現への期待は持続していることや、米長期金利の反発も金の上昇を抑制する要因となった。

 

米国債券市場は反落:安全資産としての債券需要後退

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%高い(価格は下落)2.42%で終了した。米国株高を背景とした安全資産としての債券需要が後退した。また、『米共和党議員拳手投票でテイラー氏が勝利したようだった』との報道も債券売りにつながった。

 

 

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2017/10/24/08:09:03

米国株式市場は下落:利益確定売り広がり下落

NYダウは54.67ドル安の23273.96、ナスダックは42.23ポイント安の6586.83で取引を終了した。米主要決算や税制改革への期待感から一時40ドル近く上げた。しかし、連日で過去最高値を更新していただけに利益確定売りが広がり、マイナス圏に沈んだ。投資判断や目標株価の引き下げが相次いだGEの下げがきつかった。VIX指数は9.97から11.07へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドル売り優勢に

ドル/円は、日経先物が100円高から下げに転じたほか、米長期金利の低下を背景に上値が切り下がる展開となった。米長期金利低下が一服するといったん下げ止まったが、日経先物やNYダウが引けにかけて下げ幅を広げたことでリスク回避目的のドル売りが強まった。日本の衆院選での与党圧勝を受けた日米金利差拡大観測に伴う円売りが一段落した。ユーロ/ドルは、全般ユーロ安の流れとなり1.1733ドルまで小幅に下落したが、一目均衡表の雲の下限の1.1731ドルが下値目処として意識されると反発した。米長期金利のの低下も支えに1.1725ドルまで失速した。引けにかけてドルが売り込まれると1.1750ドル台まで回復した。

 

NY原油先物市場は小幅高:需給の改善を好感

前週末に米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米国の稼働リグ数が減少したことで買いが入りやすかった。また、OPECの減産合意順守が9月に過去最高水準となったことが意識された。さらに、原油供給についての過度の懸念は後退したが、地政学リスク増大に対する警戒感は消えていいなことも支援材料となった。しかし、『イラクからの輸出が増える』との報道もあり、上値は限られた。

 

NY金は上昇・銀先物市場は下落:米長期金利低下・米国株安で買い優勢

NY金先物は一時1273.60ドルまで下げたが、主要通貨に対するドル高がやや一服したことや、米国株の伸び悩みを意識した買い戻しが入った。米税制改革実現への期待は持続しているものの、短期筋などの金売りは一服した。さらに、米長期金利が低下したことが下支えとなった。

 

米国債券市場は反発:ポジション調整の買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前週末比0.02%低い(価格は上昇)2.36%で終了した。FRB議長人事が週内にも決まる可能性があるなか、先週末の下落に対する買い戻しが強まった。

 

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