FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/11/15/08:19:22

米国株式市場は下落:アジア・欧州株安につれた売り

NYダウは30.23ドル安の23409.47、ナスダックは19.72ポイント安の6737.87で取引を終了した。アジア・欧州株が概ね全面安となり、米国株にも売りが先行した。米税制改革への先行き懸念や原油価格の下落を背景にエネルギー株が売りに押されたほか、前日に配当の半減を発表したGEが連日で下落し、指数の重しとなった。米10月生産者物価指数(PPI)は予想を上回ったものの、相場への影響は限定的だった。VIX指数は11.50から11.59へ上昇した。

 

NY外国為替市場:株安や米長期金利低下でドル売り優勢

ドル/円は、日経平均先物が170円安まで下落したことを受けて、リスク回避の売りが先行した。米長期金利が低下したことも売られる要因となった。その後は、日経先物が下げ幅を縮めたこともあって113円台半ばまで切り返す場面も見られたが、米長期金利の低下を受けて再び安値権まで押し戻されるなど戻りも鈍かった。米10月PPIが市場予想を上回る結果となったが、相場への影響は一時的だった。ユーロ/ドルは、欧州勢の参入後にユーロ買いが強まった流れを引き継いだ。米長期金利の低下も相場の支えとなったほか、ユーロクロスの上昇につれた面もあり、一時1.1805ドルと10月26日以来の高値を更新した。

 

NY原油先物市場は反落:2018年の石油需要見通し引き下げを嫌気

国際エネルギー機関(IEA)が2018年の石油需要見通しを引き下げたことが売り材料となった。OPEC主導による減産延長への期待はあるものの、2018年の世界の原油需要は想定以上に減少する可能性があることから、需給関係の大幅な改善は期待出来ないとの見方が広がった。ロシアはOPEC主導の減産期間について態度を固めていないとの見方も出ており、軟調推移となった。

 

NY金・銀先物は上昇:株安・ドル安でリスク回避の買い優勢

ユーロ高・ドル安の動きとなったことや、欧米諸国の株安を受けてリスク回避の金買いが入った。また、年内における米税制改革実現に対する懐疑的な見方が消えていないことも、金の買いを支えた。

 

米国債券市場は上昇:米国株安・原油価格下落から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.37%で終了した。米国株安や原油価格下落を受けてリスク回避の姿勢が強まり、安全資産とされる米国債の買いが入った。

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2017/11/13/03:01:51

米国株式市場はまちまち:米税制改革案の不透明感を嫌気

NYダウは39.73ドル安の23422.21ドル、ナスダックは0.88ポイント高の6750.94で取引を終了した。米税制改革案の実現の先行き不透明感広がったことが嫌気されたことで売りが先行した。また、週末を控えて持ち高調整目的の売りも観測されたが、米企業決算が総じて良好な結果となっていることもあり、一巡後は徐々に下げ幅を切り上げた。終日閑散取引となった。VIX指数は10.50から11.10へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルは株下落一服と米長期金利上昇で持ち直す

ドル/円は、日経先物が180円安まで下げたことを受けて、リスク回避の売りが先行した。米11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に悪化したことも重石となり、一時113.22円まで下押しした。ただ、前日安値113.09円が意識されると、株価の下げ幅縮小や米長期金利の上昇に伴って113.60円近辺まで買い戻された。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの上昇につれて買いが入った。米指標の発表後にドル売りが強まった場面では一時1.1678ドルと本日高値を更新した。一巡後は米長期金利が上昇幅を拡大したことで伸び悩む場面も見られたが、総じて底堅く推移した。

 

NY原油先物市場は反落:リグ増加で足元の需給改善見通し悪化

市場では、OPEC加盟国・非加盟国の協調減産体制は2018年以降も維持されるとの見方が多いものの、米国内における原油生産増加に対する警戒感は消えていない。そため、原油先物の上値も重くなった。米石油サービス会社ベーカーヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼動数が前週末比9期増加の738基となった。足元の需給関係の大幅な改善は期待できないとの思惑から短期筋などの売りが優勢となった。

 

NY金・銀先物市場は下落:米財務長官発言で米税制改革実現への期待継続

NY金先物市場は、一時1273.60ドルまで売られた。米11月ミシガン大学消費者物価指数速報値が市場予想を下回ったことから、リスク回避の金買いが観測された。しかし、期待インフレ率は上昇したことで金先物の上昇は一服した。さらに、米税制改革について、ムニューシン米財務長官は『上下院の共和党税制改革案の違いは微々たるもので、調整していく』、『年末まで税制改革を成立させることは可能』との見方を示したことから、税制改革案の可決・成立への期待が再び高まり、金は売りが優勢となった。

 

米国債券市場では続落:連休前の持ち高調整売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%高い(価格は下落)2.40%で終了した。売買手掛かり材料は乏しかったものの、米国の3連休を前に持ち高調整目的の売りが持ち込まれた。

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2017/11/10/08:16:52

米国株式市場は下落:米上院の税制改革案への失望売り

NYダウは101.42ドル安の23461.94、ナスダックは39.06ポイント安の6750.05で取引を終了した。連日で史上最高値を更新した反動から利益確定売りが先行した。『米上院の税制改革案では法人減税の実施を2019年に先送り』との報道が伝わると、税制改革案の早期成立が困難になるとの見方から一時250ドル超安まで下げ幅を広げた。ただ、引けにかけてはは米企業の業績拡大期待を背景に買い戻しが入った。VIX指数は9.78から10.50へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は113円近辺では底堅い

ドル/円は、日経先物が下落したことを受け、リスク回避のドル売りが先行した。ただ、株安が一服したことで一旦は113.70円付近まで切り返した。しかし、『米上院は税制改革案で法人減税の実施を2019年に先送り』との報道が伝わると、全般リスク回避ムードが強まりドル売りが再開した。NYダウの250ドル超安や日経先物の580円安などを受けて一時113.07円と本日安値を更新した。ただ、引けにかけては株価が下げ幅を縮小したことで113.40円台まで下値を切り上げた。ユーロ/ドルは、米長期金利が一時上昇に転じた場面では1.1600ドル付近まで失速した。その後は、米長期金利が再び低下したことなどを材料に1.1654ドルまで反発した。

 

NY原油先物市場は反発:中東情勢悪化懸念から買い優勢

オクラホマ州クッシングの原油在庫の減少観測が下支えした。また、サウジアラビア政府による閣僚らの大量拘束やサウジとイランの対立激化など、中東情勢の緊迫化を受けて買いが優勢となった。

 

★NY金は続伸・銀先物市場は反落:米上院の減税実施時期に失望しリスク回避

NY金先物市場は、一時1288.90ドルまで買われた。米上院共和党は、法人税減税を2019年に実施することを含む減税計画を公表したことを受けてリスク回避的な金買いが優勢となった。また、米国が大幅下落したことや、ドルが主要通貨に対して弱含んだことも金の下支えとなった。

 

米国債券市場は下落:ポジション調整の売りが優勢

米国債券市場の長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.34%で終了した。目だった経済指標などの発表はなかったが、利益確定売りが優勢となった。米法人税減税が先送りされるとの報道が伝わると買いが入ったものの、反応は一時的だった。

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2017/11/09/08:24:45

米国株式市場は上昇:税制改革案とトランプ大統領の訪中期待

NYダウは6.13ドル高の23563.36、ナスダックは21.34ポイント高の6789.12で取引を終了した。前日の州知事選で多くの州で民主党候補が勝利したことや、税制改革の実施が19年度にずれ込むとの報道を受け売りが先行した。また、大統領がアジア歴訪で訪韓中に北朝鮮を非難したことも地政学リスクを高めた。9日に予定されている上院の税制改革案を見極めたいとの思惑や、トランプ大統領の訪中で大規模な商談成立が期待されており、引けにかけて上昇に転じた。VIX指数は9.89から9.78へ低下した。

 

NY外国為替市場:ムニューシン米財務長官発言受けドル買戻し

ドル/円は、日経先物が軟調に推移し、リスク回避のドル売りが先行した。米長期金利の低下も重しとなり、一時113.37円まで下押しした。ただ、売り一巡後は米長期金利が上昇に転じたほか、日経先物も持ち直したことで113.90円付近まで下値を切り上げた。米上院が9日に税制改革案を公表することを明らかにしたほか、ムニューシン米財務長官が年内の税制改革成立を目標としていることを再表明すると、期待感からドル買いが再燃した。ユーロ/ドルは、欧州時間に上値の重さを確認すると、次第に伸び悩んだ。一時1.1579ドルまで下押ししたが、ユーロクロスの上昇につれた買いが相場を支えたことで下げ渋るなど、1.1600ドルを挟んだ神経質な展開となった。

 

NY原油先物市場は続落:米国内の供給増加懸念を嫌気

メキシコ湾岸のプラットホーム閉鎖を受けて買いが強まる場面もあったが、米国内における原油供給増加に対する警戒感が残っていることから、ポジション調整的な売りが優勢となった。米税制改革の年内実現について予断を許さない状況が続いていることも、上値を抑える要因となっている。

 

NY金・銀先物市場は反発:米法人税の開始時期先送り思惑で買い優勢

NY金先物市場は、一時1288.10ドルまで買われた。ムニューシン米財務長官はブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで『法人税減税の開始が遅れる可能性を排除しないものの、政権が強く望むのは2018年のスタート』との見方を示したことが買い材料となった。市場では、法人税率の段階的な引き下げについて懐疑的な見方が浮上しているが、減税の開始期待が先送りされる可能性は否定できないことから、リスク回避の金買いが入った。

 

米国債券市場は下落:利益確定売りに押される

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.33%で終了した。新規の取引材料に乏しいなか、利益確定売りに押される展開となった。

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2017/11/08/08:39:53

米国株式市場はまちまち:高値警戒感から売られる場面も

NYダウは8.81ドルだかの23557.23、ナスダックは18.65ポイント安の6767.78で取引を終了した。連日高値を更新した流れを受けて買いが先行したものの、その後は高値警戒感から売りに押される場面が目立った。米長期金利の下落から金融セクターが売り込まれ下落に転じた。一方で、低金利環境下で安定配当が見込まれる公益事業株が買われ相場を下支えした。VIX指数は9.40から9.89へ上昇した。

 

NY外国為替市場:サウジアラビア政情不安からリスク回避の動き

ドル/円は、米長期金利が上昇幅を縮小したことでドル売りが先行した。また、『サウジアラビア国王による汚職の取締りは銀行口座の凍結まで範囲を広げるようだ』との報道を受けて全般にリスク回避の動きが広がるなか、日経先物の200円安やNYダウの60ドル超安などが重しとなった。ただ、引けにかけてはNYダウが持ち直したこともあり114.00円付近まで下げ渋った。ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1554ドルと7月20日以来の安値を更新した。ただ、売り一巡後は米金利が低下に転じたことによるドル売りが強まるなか、徐々に下げ幅を縮小した。『10月26日のECB会合ではインフレ動向が改善するまで債券購入を続けるとの文言変更をクーレECB理事、バイトマン独連銀総裁、ビルホワ仏中銀総裁が主張下』と報じられたこともユーロ買戻しを誘った。

 

NY原油先物市場は反落:米シェール増産への警戒から売り優勢

時間外取引で一時57.69ドルと2015年7月以来2年4ヶ月ぶりの高値を付けた。ただ、原油価格の上昇を受けて米国内でのシェール増産への警戒が広がったことが売り材料となった。この日もサウジアラビアの汚職撲滅キャンペーンの一環で閣僚の一斉拘束が材料視されたが、主要通貨に対してドルが強含んだことが嫌気された。主要産油国による原産体制の期限延長への期待は持続しており、押し目買いは根強く残っている。

 

NY金・銀先物市場は反落:米ドル高や米長期金利下げ渋りを嫌気

NY金先物は、一時1270.40ドルまで売られる場面があった。外国為替市場で主要通貨に対して米ドルが強含んだことや、米長期金利が下げ渋ったことが意識された。ただ、サウジアラビア情勢をめぐる思惑や北朝鮮の動向などのリスク要因は除去されていないことから、リスク回避の金買いが一段と縮小する可能性は低いとの見方もある。

 

米国債券市場は横ばい:様子見ムードから引けにかけ売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.31%で終了した。米税制改革の行方を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がった。株安を背景に一時買いが進んだものの、前日まで4日続伸していた反動から引けにかけては伸び悩んだ。

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