FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/12/08/08:24:54

米国株式市場は上昇:原油高・米長期金利上昇を好感

NYダウは70.57ドル高の24211.48、ナスダックは36.46ポイント高の6812.84で取引をし終了した。原油高を背景にエネルギー関連株が買われたほか、米長期金利の上昇を受けて金融株も堅調推移した。足元の下落に対する押し目買いも入り一時120ドル超上げる場面もあった。ただ、税制法案の行方や雇用統計結果を見極めたいとのムードが広がり上値は限られた。さらに、8日は歳出法案(債務上限引き上げ)の採決も控えていることで、否決された場合は政府機関の閉鎖につながるため、積極的な売買を控える動きもみられた。VIX指数は11.02から10.16へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルが総じて強含み

ドル/円は、米長期金利の上昇を支えに112.79円まで上げたが、米長期金利が低下に転じると112円台半ばまで失速した。その後は112.60円でもみ合い相場となっていたが、米長期金利が上昇幅拡大に伴いドル買いが優勢となった。また、米国が政府機関閉鎖を回避できるとの期待、トランプ大統領が1月30日に予定されている一般教書演説前に、インフラ計画を発表する用意があるとの報道を好感したドル買いに拍車がかかった。ユーロ/ドルは、1.1790ドル前後での神経質な動きが続いたが、独社会民主党(SPD)がメルケル首相政党との連立協議支持を可決したことがわかると1.1814ドルまで持ち直した。ただ、米長期金利が上昇幅を拡大したことで全般ドル買い圧力が強まった。

 

NY原油先物市場は上昇:値ごろ感による買い優勢

NY原油先物市場は一時56.78ドルまで上昇した。米原油在庫がさらに減少するとの思惑や、中東情勢の不透明感が増したことが買い材料となった。特に新規の買い材料は伝わらなかったものの、値ごろ感に着目した買いが入った。

 

NY金・銀先物市場は下落:リスク選好の動き強まり売り優勢

NY金先物市場は一時1248.90ドルまで売られた。発表された米新規失業保険申請件数は市場予想を下回ったことや、米長期金利の反発が嫌気された。米国が政府機関閉鎖を回避できるとの期待、トランプ大統領が1月30日に予定されている一般教書演説前に、インフラ計画を発表する用意があるとの報道を好感した株高・ドル買いに拍車がかかり、リスク選好の動きから安全資産とされる金が見送られた。

 

米国債券市場は反落:イベント前のポジション調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.36%で終了した。米連邦政府の暫定予算の期限切れや米11月米雇用統計発表を控えていることで、ポジション調整による売りが進んだ。

 

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2017/12/07/08:15:02

米国株式市場はまちまち:地政学リスクの高まりを嫌気

NYダウは39.73ドル安の24140.91、ナスダックは14.16ポイント高の6776.38で取引を終了した。原油価格の下落や税制改革への不透明感に加えて、トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定したことを受け地政学リスクへの警戒感が嫌気された。ただ、ハイテク株に買い戻しの動きが広がったものの、相場を押し上げるにはいたらなかった。VIX指数は11.33から11.02へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は押し目買い強く底堅い展開

ドル/円は、米11月ADP雇用統計、7-9月期非農業部門労働生産性や労働コスト改定値が市場予想を下回ったため、米長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。しかし、押し目から米国の12月追加利上げ観測、税制改革成立期待などを受けたドル買い意欲も強く底堅い展開となった。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの下落が重しとなるなか、昨日安値の1.1800ドルを下抜けて目先のストップロスを巻き込み、一時1.1780ドルまで弱含んだ。その後は1.1790ドル前後での持ち高調整が続いた。

 

NY原油先物市場は下落:ガソリン在庫急増を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は一時55.90ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が公表した在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したが、ガソリン在庫は予想を大幅に上回る増加を記録したことから、ポジション調整的な売りが増えた。トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定することを発表したが、現時点ではこの決定に対する目立った反応はなかった。

 

NY金は小幅高・銀先物市場は続落:中東リスクの高まりで買い優勢

NY金先物市場は一時1271.00ドルまで買われた。トランプ米大統領はエルサレムをイスラエルの首都に認定したことから、中東情勢による地政学リスク増大への懸念が高まり、リスク回避の金買いが優勢となった。しかし、ユーロ安・ドル高の相場展開となったことが意識され金は上げ渋った。

 

米国債券市場は続伸:地政学リスクの高まりから買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.34%で終了した。中東の地政学リスクの高まりから時間外取引で買いが先行した。ただ、買い一巡後は次第に伸び悩んだ。

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2017/12/06/08:20:58

米国株式市場は下落:税制改革法案年内可決への懐疑的見方

NYダウは109.41ドル安の24180.64、ナスダックは13.15ポイント安の6762.21で取引を終了した。ハイテク株に買い戻しが入るなど、買いが先行した。しかし、米10月貿易赤字が拡大、11月ISM非製造業景況指数が予想を下振れたほか、原油価格の下落や米長期金利の下落も嫌気され、上値の重い展開となった。上院と下院の税制改革案の差異が大きく、年内の統一法案成立への懐疑的な見方から、引けにかけて130ドル超を超す下げ幅となった。VIX指数は11.68から11.33へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下や株安でドル高続かず

ドル/円は、米長期金利の上昇幅縮小や日経先物の下落をながめ112.40円台まで下げた。しかし、日経先物が持ち直したうえ、全般ドル買い圧力も高まったことで、112.80円台まで上値を伸ばした。その後は、米長期金利が低下に転じ、NYダウが130ドル超下落すると112.50円台まで伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、一時1.1874ドルまで買い戻されたが、本日高値の1.1876ドルの上抜けに失敗すると売りが加速し、一時1.1813ドルまで下げた。米国の弱い経済指標を受けユーロは反発したが、全般ドル高が進むなかで戻り売りが優勢となった。ただ、引けにかけては1.1830ドル付近まで値を戻した。

 

NY原油先物市場は反発:通常取引では押し目買い

NY原油先物市場は一時57.65ドルまで買われた。米国内のシェールオイルの生産増加に対する警戒感は消えていないことから、時間外取引では売りが目立った。しかし、『OPEC加盟国と非加盟国は市場が均衡するまで減産路線を変更しない』とのサウジ石油相の発言が引き続き材料視された。週次の在庫統計で原油在庫の減少が予想されていることも原油価格の下支えとなった。

 

NY金・銀先物市場は下落:暫定予算の議会通過期待で売り優勢

NY金先物市場は一時1263.20ドルまで売られた。8日に米暫定予算が失効し債務上限の適用停止期限が来ることに対して、ライアン下院議長は、短期的に政府運営資金を確保する法案について『われわれのメンバーと良い話し合いを持った』と記者団に語ったことが売り材料となった。市場関係者の間では、同法案は12月22日までの短期間の暫定予算でも議会で過半数の指示を得られる可能性が高いとみており、リスク回避の金買いは縮小した。税制改革法案の年内可決への期待は持続していることも金買いを阻む一因となった。

 

米国債券市場は反発:低調な米経済指標と米国株安で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.35%で終了した。米11月ISM非製造業指数が予想を下回ったほか、米国株が大幅下落したことで買いが優勢となった。

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2017/12/05/08:33:34

米国株式市場はまちまち:ハイテク関連売りに上げ幅縮小

NYダウは58.46ドル高の24290.05、ナスダックは72.22ポイント安の6775.37で取引を愁傷した。米上院が税制改革案を可決したことを好感して300ドル超高まで買いが先行した。米10月製造業受注指数も市場予想より小幅な減少にとどまった。ただ、実行税率の低いマイクロソフトなどIT関連銘柄が売られると、引けにかけて50ドル超高まで上げ幅を縮めた。米税制改革によって法人税が実現すれば、足元の利益の観点から割安なバリュー銘柄が成長株よりも恩恵を受けることになり、バリュー株を見直す機運が高まっている。VIX指数は11.43から11.68へ上昇した。

 

NY外国為替市場:NYダウ失速でドル売り強まる

ドル/円は、NYダウが高く始まったことなどを支えに113.09円まで上げた。ただ、113円台での滞空時間は短く上値の重さが嫌気された。また、BBCが『英EU離脱交渉で本日合意なし』と報じ、ポンド/円が一転下落した影響を受けたほか、米長期金利が上昇幅を縮小したことや、NYダウが300ドル超高から引けにかけて50ドル超高まで急失速したこともドル売りを誘った。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の下落に押され1.1829ドルまで売られる場面があったが、総じて1.1855ドルを挟んだ持ち高調整の域は出なった。

 

NY原油先物市場は反落:米国産シェールオイルの生産増加予想を嫌気

NY原油先物市場は一時57.43ドルまで下落した。米国内でシェールオイルの生産増加が予想されたことや、原油在庫がさらに減少する可能性は低いとの見方が浮上したことが売り材料となった。そのため、利食い売りに押される展開となった。また、サウジアラビア石油相は『OPEC加盟国と非加盟国は市場が均衡するまで減産路線を変更しない』との見方を示している。

 

NY金・銀先物市場は下落:リスク選好の米国株高を嫌気

NY金先物は、NYダウ大幅高となる強い動きとなったことや米長期金利の上昇が意識され、一時1275.40ドルまで売られた。しかし、NY時間午後に入るとNYダウが失速して上げ幅を縮小したことや、米長期金利の上げ幅縮小から金の下げ幅をはやや縮小した。また、マコネル米共和党上院院内総務が『暫定予算が失効する8日以降も政府機関の運営が続くよう、上院は短期的な暫定予算を今週承認するだろう』と述べたことも材料視された。また、国連のフェルトマン事務次長(政治局長)が5-8日に訪朝し、李容浩外装ら北朝鮮当局者と会談する予定と報じられている。会談結果次第で金の取引材料となりやすい。

 

米国債券市場は反落:税制改革法案可決思惑で売り優勢

米国債券市場は長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.37%で終了した。米税制改革法案がまとまるとの期待から、時間外取引で売りが活発化した。ただ、NY市場引けにかけて米国株が上昇幅を縮小するにつれて買い戻しが進んだ。

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2017/12/04/03:01:22

米国株式市場は下落:強弱材料錯綜し波乱相場の展開

NYダウは40.76ドル安の2万4231.59、ナスダックは26.39ポイント安の6847.59で取引を終了した。朝方は小動きで始まったものの、『フリン大統領補佐官がロシア疑惑に関するトランプ大統領の関与を証言した』との報道を受けてリスク回避の動きが強まり、指数は一時350ドル超急落した。その後は、米上院による税制改革案の本会議採決への楽観的な見通しから下げ幅を縮小した。ただ、相場を押し上げるには至らなかった。VIX指数は11.28から11.43へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ロシア疑惑再燃と税制改革案可決期待で乱高下

ドル/円は、米税制改革法案実現への期待からNY序盤ではドル買いが強まった。しかし、『フリン前大統領補佐官がロシア疑惑に関するトランプ大統領の関与を証言下』との報道が伝わると、NYダウは350ドル超安となったことや、日経先物が410円安、米長期金利の急低下とともに一転下落した。111.40円近辺まで急落する展開となった。その後、共和党のマコネル米上院内総務が『米税制改革法案可決に必要な共和党票を確保』と述べると株価の下げ幅縮小につれて買い戻しが入り112.30円付近まで反発した。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの下落につれて売りが進み、一時1.1851ドルまで下押ししたが、ロシアゲート問題再燃からドルが一転下落すると、ショートカバーが活発化し1.1930ドル台まで持ち直した。その後、ドル/円が買い戻されたため、上値が重くなった。

 

NY原油先物市場は続伸:減産期限延長を引き続き好感

原油先物市場は、主要産油国による減産によって世界的な供給過剰への懸念が後退したことで、強い動きを見せた。OPEC加盟国と非加盟国は11月30日の総会で原油の協調減産期限を2018年末まで延長したことが、引き続き買い材料となった。米石油サービス会社ベーカーヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼動数が前週末比2基増加の749基となったが、材料視されなかった。

 

NY金は上昇・銀先物市場は小幅安:ロシアゲート問題再浮上で買い優勢

NY金先物市場は一時1292.50ドルまで買われた。米税制改革案で、上院での可決に必要な十分な票を獲得したとの報道を受けて金先物は弱含む場面があった。しかし、フリン前大統領補佐官がロシア疑惑で有罪を認め、トランプ大統領の関与を証言した』と伝わると、米国株が急落したことを受けてNY期先物は1292.50ドルまで買われる場面があったが、株安が一服したことで金先物の上げ幅は縮小した。

 

米国債券市場は反発:ロシアゲート問題再燃を嫌気した買い

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.36%で終了した。ロシアゲート問題の再燃からリスク回避姿勢が強まり、安全資産とされる債券需要が広がった。利回りは一時2.31%まで宮廷かした。しかし、米税制改革法案の可決期待から株価が下げ幅を縮めたため、引けにかけては売りに押された。

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