FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/12/15/08:21:49

米国株式市場は下落:税制改革案の年内可決に不透明感を嫌気

NYダウは76.77ドル安の24508.66、ナスダックは19.27ポイント安の6856.53で取引を終了した。ウォルト・ディズニーが21世紀フォックスが保有する映画スタジオなどの資産買収で合意したことを好感して買いが先行した。また、米週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、米11月小売売上高が堅調だったことも好感された。その後、年内成立が期待される税制改革案にマルコ・ルビオ上院議員が反対を表明したことで、先行き不透明感から上げ幅を縮小し、その後は下落に転じた。VIX指数は10.18から10.49へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ECB理事会を受けユーロ絡みの展開

ドル/円は、米11月小売売上高や前週分の新規失業保険申請件数が市場予想より強い結果となったものの、ユーロ絡みの取引が中心となり112.64円前後で動意を欠いた。その後米長期金利の上昇幅縮小や米国株と日経先物の下落を横目に売りが優勢となった。ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)はこの日、政策金利を現行の0.00%で据え置くことを決定した。ドラギECB総裁が定例記者会見で『インフレが上昇する強い勢いの示唆がある』『成長見通しに著しい改善が見られる』などと発言すると買いが進んだ。ECBスタッフ予想で2017-19年のGDP見通しや2018年のインフレ見通しが上方修正されたことも支えに1.1862ドルまで上げた。しかし、利益確定売りが強まり1.1770ドルまで急落し、その後も戻りは限られた。

 

NY原油先物市場は反発:需給の改善期待で買い優勢

NY原油先物市場は一時57.13ドルまで買われた。ガソリン在庫が大幅に増加したものの、原油在庫の減少傾向はしばらく続くとみられることで、供給超過の状態は次第に解消されるとの見方が広がったことが買い材料となった。ドルが主要通貨に対して強い含んだことや、欧米株安を嫌気した売りが観測されたが、需給改善を期待した押し目買いが入ったことで原油相場は底堅い動きとなった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:欧米株安を意識した買い

NY金先物は一時1260.20ドルまで買われた。米利上げペースが緩やかになるとの見方が引き続き金の下支えとなった。また、欧米株安も意識された。ただ、ユーロ安・ドル高となったことや米長期金利が小幅に上昇したことから、安全資産としての金買い需要は広がらなかった。また、1260ドル近辺では戻り売りの動きも見られた。

 

米国債市場は反落:前日の急進に対する反動売り優勢

米国債市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.35%で終了した。前日の急進に対する調整売りが出たほか、良好な米経済指標を受けて債券売りが強まった。ただ、米国株が下落すると買い戻しも入る展開となった。

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2017/12/14/07:51:03

米国株式市場は上昇:税制改革法案の実現性期待とFOMCの結果を好感

NYダウは80.63ドル高の24585.43、ナスダックは13.48ポイント高の6875.80で取引を終了した。米11月消費者物価指数(CPI)コア指数が予想を下振れ、利上げペースが加速しないとの見方から買いが先行した。ハイテク株にも買い戻しが広がったほか、『米上下両院指導部は税制改革法案で合意した』との報道も好感された。FOMCを受けて景気に楽観的な見方が広がったほか、利上げペースが緩やかなペースにとどまるとして買い安心感も広がった。ただ、引けにかけて上げ幅を縮小した。VIX指数は9.92から10.18へ上昇した。

 

NY外国為替市場:FOMCで新たな材料なくドル全面安

ドル/円は、米11月消費者物価指数(CPI)のコア指数が市場予想を下回ったことで米長期金利が低下したことでドル売りが強まり113.00円を割れた。ただ、113円割れでは下値の堅さを確認すると、『米上下両院指導部は税制改革法案で合意した』との報道も支えに113.20円台まで反発した。FOMCでは市場の予想通り利上実施となった。ただ、2名の反対票が出たことや、事前の織り込み以上の内容が出なかったとして、米長期金利の低下幅拡大とともにドル売りが優勢になった。ユーロ/ドルは、弱い米CPIコア指数や米長期金利の低下を支えに1.1729ドルから買戻しが進んだ。FOMCの結果公表後にドルが全面安となると1.1831ドルまで大きく値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は続落:ガソリンの在庫増を嫌気した売り

NY原油先物市場は一時56.55ドルまで下落した。米週間在庫統計でガソリン在庫が大幅に増加したことから製油所における需要減少の可能性が高まったことが材料となった。原油在庫は予想以上に減少したものの、材料視されなかった。中東情勢に関するさらなる悪化を示す出来事が伝わらなかったことも、原油価格の上昇を抑制する要因となった。

 

NY金・銀先物市場は反発:米国の利上げペースの加速はないとの見方を好感

NY金先物市場では、一時1259.70ドルまで買われた。注目されていたFOMCの経済予測で、2018年の米金利見通しが前回(9月時点)と同じだったことが意識された。市場関係者の間では、FOMC予測で2018年の金利見通しは引き上げられるとの見方が浮上していたが、利上げペースは当面加速しないとの見方が広がり、金の買い戻しの動きにつながった。また、今回の利上げに対する2名の反対意見が出たことなどを嫌気して米長期金利が低下し、ドル安が強まったことも下支えとなった。

 

米国債券市場は反発:米利上げペースが緩やかになるとの見方を好感

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.34%で終了した。米11月CPIコア指数が予想を下回ったほか、FOMCを受けて利上げペースが緩やかなものにとどまるとの見方が広がり、債券買いが優勢となった。

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2017/12/13/08:10:36

米国株式市場はまちまち:再びハイテク株関連の上値が重い

NYダウは118.77ドル高の24504.80、ナスダックは12.76ポイント安の6862.32で取引を終了した。FOMCで利上げを確実視する向きが多く、投資家のリスク選好姿勢が強まった。増配と自社株買いを発表したボーイングが堅調推移したほか、米長期金利の上昇を背景にゴールドマン・サックスが買われ、指数全体を押し上げた。NYダウとS&P500は上昇し、最高値を更新した。一方で、ハイテク株は前日終値を挟んでもみ合う展開となった。VIX指数は9.34から9.92へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米上院議員発言で一時ドルは失速

ドル/円は、米11月PPI(卸売物価指数)が市場予想を上回ったほか、米長期金利が上昇幅拡大がドル買いを誘った。NYダウが160ドル超高も支えにドル買いが強まった。しかし、米共和党のランド・ポール上院議員が『大規模な米債務を押し上げる歳出法案は支持できない』との見解を示すと113.37円まで失速したが、直ぐに反発し113円台半ば近辺で方向感が出なくなった。ユーロ/ドルは、強い米PPIや米金利上昇を受けて、ストップロスを巻き込み1.1717ドルと11月21日以来の安値を付けた。その後はショートカバーの買戻しが入り1.1740ドル台まで回復した。

 

NY原油先物市場は反落:短期筋のポジション調整による売り

NY原油先物市場は一時56.25ドルまで下落した。北海の主要パイプライン閉鎖を巡って売買が交錯した。また、週次の石油在庫統計の発表を控えて短期筋などのポジション調整的な売りが入った。現時点では、中東情勢のさらなる悪化を示す出来事が伝えられていないことも原油価格の上昇を抑制する要因となった。

 

NY金・銀先物市場は続落:米国株高を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1238.30ドルまで売られた。米11月生産者物価指数が市場予想を上回ったことや、米国株の続伸が嫌気された。市場では、FOMCが13日に公表する経済予測に対する関心が高く、特に2018年の金利・インフレ見通しが注目されており、『目先的にはポジション調整的な売りがやや優勢となる』との見方もある。

 

米国債券市場は続落:PPIが市場予想を上回り売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年物国際利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.40%で終了した。米11月PPIが市場予想を上回ったことが債券売りにつながった。ただ、米30年債入札の結果が無難だったと受け止められたこともあり、やや買い戻しが入った。

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2017/12/12/08:07:14

米国株式市場は上昇:アナリストの投資判断引き上げを好感

NYダウは56.87ドル高の24386.03、ナスダックは35.00ポイント高の6875.08で取引を終了した。主要経済指標の発表に乏しく、翌日から開催されるFOMCの結果を見極めたいとの思惑もあり、寄付き後からもみ合い相場が続いた。その後はアナリストの投資判断引き上げなどを受けてハイテク株買いが広がり、上げ幅を拡大した。NY中心部でのテロ事件は被害が軽微だったことから、相場への影響は限られた。VIX指数は9.58から9.34へ低下した。

 

NY外国為替市場:引けにかけてドル強含みの展開

ドル/円は、NY中心部での爆発報道を警戒、市場予想を下回った米国の10月JOLT求人件数を失望したドル売り・円買いが強まったのち、爆発被害が最小にとどまったことが明らかになると、米国の追加利上げ、税制改革成立期待を受けたドル買いが再開。米10年債入札結果を受けて金利が上昇するとドル買いが強まった。ユーロ/ドルは、一時1.1803ドルまで上げたが、1.18ドル台での滞空時間は短く1.1776ドルまで伸び悩んだ。その後まとまったユーロ買いが入り1.1811ドルまで持ち直したが、米長期金利の上昇を横目に失速した。

 

NY原油先物市場は続伸:北海の主要パイプラインの閉鎖で買い優勢

NY原油先物市場は一時58.06ドルまで買われた。北海の主要パイプラインが修理のために閉鎖されるとの報道が材料視された。ロンドンICEの北海ブレントの上昇が意識した買いが入った。また、トランプ大統領のエルサレムをイスラエルの首都に認定するとの発表で、中東情勢の緊迫化につながるとの見方があることや、OPEC加盟国と非加盟国による減産体制の長期化観測も支援材料となった。

 

NY金・銀先物市場は下落:追加利上げ観測や株高を嫌気

NY金先物市場は一時1242.40ドルまで売られた。FOMCによる追加利上げを想定した売りが観測されたほか、CBOEグローバル・マーケッツで11日より取引が開始されたビットコイン先物1月限の価格は一時26%上昇し、取引停止となったことや過去最高値となった米国株も意識された。そのため、安全資産とされる金の需要が後退した。

 

米国債券市場は続落:低調な米10年債の入札を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(金利は上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.34%で終了した。NY中心部で爆破テロ事件を受けて安全資産とされる債券買いが先行した。しかし、米10年物国債入札が低調だったと受け止められると売りが優勢となった。

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2017/12/11/03:01:37

米国株式市場は上昇:利上げペースが緩やかになるとの思惑買い

NYダウは117.68ドル高の24329.16、ナスダックは27.24ポイント高の6840.08で取引を終了した。アジア・欧州株が全面高となり、米国株もつれた買いが先行した。米11月米雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回ったものの、平均時給は市場予想を下回った。米景気の拡大は続く一方で、FRBの利上げペースは緩やかになるとの見方から堅調に推移した。さらに、前日に上下両院が22日までのつなぎ予算を可決したことで政府機関閉鎖への懸念が後退したことも買い安心感につながった。VIX指数は10.16から9.58へ低下した。

 

NY外国為替市場:米雇用統計の影響は短時間で消化

ドル/円は、米11月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比22万8000人増と予想の前月比19万5000人増を上回ったものの、平均時給が前月比0.2%上昇と予想の前月比0.3%増を下回ったことがわかると113.13円まで失速した。しかし、米12月ミシガン大学消費者信頼感指数の期待インフレ率が上昇したことや、米国株が堅調推移したことでドル買い・円売りが強まった。中盤以降は113.50円前後での持ち高調整に終始した。ユーロ/ドルは、米雇用統計で平均時給が市場予想を下回ったこともあり、1.1730ドルから買い戻しが進んだ。ユーロ買いが一巡すると1.1755ドル前後で方向感が出なくなったが、引けにかけては1.1770ドル台まで上昇するなど底堅く推移した。

 

NY原油先物市場は続伸:中国の需要増を好感した買い優勢

NY原油先物市場は一時57.79ドルまで買われた。11月中国貿易収支で原油の輸入が大幅に伸びたことや、ナイジェリアの石油業界におけるストライキの影響で供給不安が生じたことが原油買いの材料となった。また、米11月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場を上回ったことや、米国株高も原油買い材料となった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比2基増加の751基となった。リグ稼動数は11月4日週の729基から徐々に増加してきている。

 

NY金は続落・銀先物市場は反発:米国株高でリスク選好の金売り継続

NY金先物市場は一時1244.40ドルまで売られた。米11月雇用統計で平均時給の伸びが市場予想を下回ったことで、インフレ進行の思惑が後退した。ただ、非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことで、リスク回避の金買いは拡大しなかった。また、米国株が堅調推移したことを受けて、安全資産としての金買いが後退した。

 

米国債券市場は続落:方向感のない取引

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.37%で終了した。米11月雇用統計が強弱入り混じる内容となったことから、方向感のない取引が続いた。

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