FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2021/01/15/07:37:15

米国株式市場は下落:米長期金利の上昇を嫌気した売り優勢に

NYダウは68.95ドル安の30991.52ドル、ナスダックは16.31ポイント安の13112.64ポイントで取引を終了した。バイデン次期大統領が日本時間15日朝に発表予定の追加経済対策への期待から、景気敏感株を中心に買いが入り一時160ドル超上げた。また、ワクチンの一段の普及に加え、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が金融緩和の出口戦略を協議するのはまだ先との見解を再表明したことも相場を支援し日中取引で史上最高値を更新した。ただ、米長期金利の上昇が嫌気されて主力ハイテク株が売られると、取引終盤に下げに転じた。なお、『バイデン氏が提示する経済対策は1.9兆ドル規模になる』と伝わった。VIX指数は22.21から23.25へ上昇した。

 

NY外国為替市場:パウエル米FRB議長のハト派発言受けドル売り加速

ドル/円は、バイデン次期大統領の経済対策発表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の討論会を控えて、しばらくは104.00円を挟んだ狭いレンジ取引が続いた。ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が96.5万件と予想の78.0万件より弱い内容となったことが分かると、対資源国通貨中心にドル売りが強まった。パウエルFRB議長の『利上げのタイミングは全然近くない』とのハト派的な発言が伝わると、一時103.53円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値103.53円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米10年債利回りが1.13%台まで上昇したことも相場の下支え要因となり、103.83円付近まで下げ幅を縮める場面があった。なお、市場では『103.50円にかけては断続的に買いオーダーが観測されている』との声も聞かれた。パウエルFRB議長はプリンストン大学でのオンラインインタビューで、『経済状況は依然として目標からかけ離れている』『目標が十分に達成されるまで、大規模な緩和スタンスを変更する理由はない』『利上げや量的緩和の縮小については当面ない』と強調した。資産購入の変更については『検討するよりも前にわかりやすく知らせる』と述べたうえ、市場が混乱に見舞われた2013年の『テーパータントラム』にも触れ、『非常に慎重に対話していく必要がある』と表明した。 

 

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨や伊政局不安を材料にユーロ売りが先行し、一時1.2111ドルと日通し安値を付けた。ただ、低調な米労働指標やパウエルFRB議長のハト派的な発言を受けて、全般ドル売りが加速すると一時1.2178ドルの本日高値まで上昇した。 

 

NY原油先物市場は反発:米原油在庫の減少やドル安が下支え

NY原油先物市場は52.24ドル-53.73ドルのレンジ相場となった。コロナ感染の再拡大に伴うエネルギー需要減退の懸念に上値を圧迫されたが、米原油在庫の減少も支えに底堅い動きになった。為替相場で徐々にドル安に傾いたことも、ドル建ての原油の割安感につながり、原油に買いが入った。また、石油輸出国機構(OPEC)の月報で、サウジアラビアが最近発表した減産で、向こう2カ月間に在庫はいっそう縮小するとの見通しが示されたことも、買いを後押しした。 

 

NY金先物市場は小反落:利食い売りが上値を抑える

NY金先物市場は1826.60-1857.60ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高・ユーロ安が先行し、ドル建ての金に割高感が生じ、売りに押された。ただ、米雇用データが悪化したことも手がかりに金に買い戻しが入り、下げ幅を縮小して取引を終えた。アジア市場で1826.60ドルまで売られた後、ニューヨーク市場で1857.60ドルまで戻したが、追加経済対策発表を控えて利食い売りが増えており、通常取引終了後の時間外取引で1843.40ドルまで下げた。

 

米国債券市場は反落:財政出動に伴う国債増発を見込む売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)1.13%で終了した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のハト派発言を受けて債券買いが入ったものの、そのあとは米民主党政権下で財政出動に伴う国債増発を見込む売りが優勢となった。 

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2021/01/14/07:50:33

米国株式市場はまちまち:米追加経済対策への期待が相場を下支え

NYダウは8.22ドル安の31060.47ドル、ナスダックは56.52ポイント高の13128.95ポイントで取引を終了した。下院がトランプ大統領の弾劾手続きに入り政局不安に寄り付き後下落した。12月消費者物価指数(CPI)でインフレの急伸が見られず連邦準備制度理事会(FRB)が長期にわたり大規模緩和を維持するとの見方が強まった。また、バイデン次期大統領が明日発表する追加経済対策への期待が相場を支えたものの、高値警戒感から景気敏感株に利食い売りなどが出たため小幅に下げた。もっとも、米経済対策発表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演などを控えて、様子見気分も強く大きな方向感は出なかった。VIX指数は23.33から22.21へ低下した。

 

NY外国為替市場:伊政局不安が高まりユーロが不安定に

ユーロ/ドルは、欧州各国で新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)延長や制限措置強化が相次いで実施されており、景気への悪影響が懸念され一時1.2140ドルと日通し安値を付けた。また、イタリアのレンツィ元首相が党首を務める『イタリア・ビバ』出身の閣僚らが辞任したことを受けて、レンツィ氏は連立政権からの離脱を表明。伊政局不安が一段と高まりユーロ売りを誘った。ただ、レンツィ氏が解散総選挙の可能性を否定したほか、『コンテ首相の今後の対応次第では、コンテ氏が率いる政権に再び参加する可能性』を示唆したためユーロ売りはひとまず一服した。

 

ドル/円は、対ユーロ中心にドル買いが進んだ流れに沿って、一時104.00円付近まで上昇したものの、同水準に観測されている売りをこなすことが出来ず失速した。米長期金利の低下も相場の重しとなり、一時103.75円付近まで下押しした。もっとも、NY市場では値幅25銭程度の狭いレンジ取引に終始した。なお、米10年債利回りは一時1.0713%前後まで低下した。前日の10年債入札に続き、本日実施された30年債入札も好調だったことを受けた。米連邦準備理事会(FRB)の一部高官から債券購入のテーパリング期待を鎮静化させるような発言が伝わったことも米金利低下につながった。ブレイナードFRB理事はこの日の講演で『FRBの資産購入ペースはかなりの期間、現行水準に維持される』と述べたほか、『正当化されると判断すれば、FRBは資産購入額を増やす用意がある』との見解を示した。

 

NY原油先物市場は7日ぶりに小反落:欧米のウイルス感染拡大を嫌気した売り

NY原油先物市場は52.58ドル-53.93ドルのレンジ相場となった。欧米におけるウイルス感染拡大などを嫌気した売りが入ったほか、為替市場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての原油に割高感が生じ、約11カ月ぶりの高い水準まで上昇した原油は利益確定売りが優勢となった。ただ、米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で、原油在庫が324.8万バレルの取り崩しと予想以上に減少したことが下支えとなり、下値は限られた。 

 

NY金先物市場は反発:大型財政出動期待から買い優勢

NY原油先物市場は1849.10-1863.00ドルのレンジ相場となった。バイデン次期大統領が14日にも経済対策方針を発表する予定で、大型財政出動期待が金の買いにつながった。また、米長期金利の低下も金の買いを後押しした。アジア市場で1863.00ドルまで買われた後、ロンドン市場の序盤にかけて1849.10ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて一時1861.80ドルまで戻した。

 

米国債券市場は続伸:好調な入札結果を受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)1.08%で終了した。前日の10年債入札に続き、本日実施された30年債入札も好調だったことを受けて買いが広がった。米連邦準備理事会(FRB)の一部高官から債券購入のテーパリング期待を鎮静化させるような発言が伝わったことも債券買いにつながった。利回りは一時1.0713%前後まで低下した。 

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2021/01/13/07:40:44

米国株式市場は上昇:米主要企業の決算発表待ちで方向感出ず

NYダウは60ドル高の31068.69ドル、ナスダックは36.00ポイントの13072.43ポイントで取引を終了した。ワクチン普及期待や予想を上回った雇用関連指標を好感し寄り付き後上昇した。下院によるトランプ大統領の弾劾訴追決議案採決を控えた政局不安や金利の上昇を警戒し利益確定売りに一時下落に転じた。しかし、バイデン次期政権による経済対策への期待などから景気敏感株の一角に買いが入り、指数を押し上げた。ただ、米主要企業の決算発表シーズンを控えて様子見ムードも広がったため、大きな方向感は出なかった。前日終値を挟んだ一進一退の動きが続いた。VIX指数は24.08から23.33へ低下した。

 

NY外国為替市場:好調な米10年物国債入札受けドル売り優勢

ドル/円は、米10年物国債利回りが一時1.1855%前後と昨年3月19日以来の高水準を付けたことを受けて、円売り・ドル買いが先行し一時104.33円とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。ただ、好調な米10年債入札をきっかけに債券を買う動きが強まると、米長期金利が低下に転じたため、一転ドル売りが優勢になった。前日の安値103.74円を下抜けて、一時103.72円まで値を下げた。 

 

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇などが相場の重しとなり、一時1.2137ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.2132ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。米10年物国債の入札が堅調だったことを受けて、米金利が低下すると全般ドル売りが活発化し一時1.2210ドルと日通し高値を更新した。

 

NY原油先物市場は6日続伸:需給悪化懸念後退で買い継続

NY原油先物市場は52.07ドル-53.28ドルのレンジ相場となった。サウジアラビアが2、3月も追加減産を行う方針を表明したことや、バイデン次期政権の大型財政出動への期待を背景とした原油の堅調な動きが継続した。また、米エネルギー情報局(EIA)が今週発表する在庫統計で原油の取り崩しが見込まれていることも支援材料となった。ロンドン市場で53.26ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて52.52ドルまで下落したが、需給悪化の懸念は緩和されており、通常取引終了後の時間外取引で53.28ドルまで上昇した。

 

NY金先物市場は反落:換金目的売り増える

NY金先物市場は1835.80-1864.00ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが一時1.18%台と昨年3月以来の高い水準まで上昇するなど、米長期金利の上昇傾向が続く中、金利がつかない金は売りに押された。ロンドン市場で1864.00ドルまで戻した後、ニューヨーク市場の序盤にかけて換金目的の売りが増えたことで1835.80ドルまで売られた。その後は下げ渋り。自律反発狙いの買いが入ったことから、通常取引終了後の時間外取引で1857.70ドルまで戻している。

 

米国債券市場は反発:好調な10年債入札受け買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.12%で終了した。米民主党政権下で財政出動に伴う国債増発を見込む売りが先行し、利回りは一時1.1855%前後と昨年3月19日以来の高水準を付けた。ただ、好調な米10年債入札をきっかけに債券を買う動きが強まると相場は上げに転じた。 

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2021/01/12/07:58:17

米国株式市場は下落:米政治の混乱を嫌気した売り優勢

NYダウは89.28ドル安の31008.69ドル、ナスダックは165.55ポイント安の13036.43ポイントで取引は終了した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大への警戒感が相場の重石となったほか、高値警戒感から利益確定目的の売りが広がった。トランプ米大統領の罷免問題を巡る米政治の混乱も投資家心理の悪化につながり、一時260ドル超下落した。なお、暴力を扇動する危険があるとして、トランプ氏のアカウント永久停止という厳しい措置に踏み切ったツイッターは一時12%超下げた。VIX指数は21.56から24.08へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は行って来い相場

ドル/円は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大や、米ホワイトハウスのコロナ対策チームが感染力の強い新たな変異種発生の可能性を指摘したことから、景気回復の遅れが懸念されて欧米株価が軟調に推移。リスク回避のドル買いが優勢となり、一時104.39円と昨年12月10日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。ただ、一目均衡表雲が位置する104.32-65円が戻りの目処として意識されると上値が重くなった。一時は260ドル超下落したNYダウが前週末終値付近まで下げ幅を縮めたことで、リスク回避のドル買いが一服した影響も受けた。なお、トランプ米大統領の支持者が連邦議会議事堂に乱入した事件を受けて、米下院民主党はこの日、トランプ氏が『反乱を扇動した』として罷免を求める弾劾訴追決議案を下院に提出した。 

 

ユーロ/ドルは、欧州各国で新型コロナ感染が改めて拡大していることから、ユーロ圏の景気回復が遅れるとの懸念から売りが広がった。欧米株安に伴うリスク回避のドル買いも優勢となり、一時1.2132ドルと昨年12月21日以来の安値を更新した。ただ、売りが一巡すると1.2174ドル付近まで下げ渋った。 

 

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは急落した。短期的な過熱感が指摘される中、対ドルでは一時30324ドル前後、対円では308万円程度まで大幅に下落した。いずれも直近高値(史上最高値)からの下落率が20%を超えた。英金融行為監督機構(FCA)が暗号資産への投資リスクに注意を促す声明を出し、『投資する場合は資金を全て失うことを覚悟しなければならない』と強調したことが売りを誘った。

 

NY原油先物市場は横ばい:減産体制の長期化の思惑から底堅い展開

NY原油先物市場は51.50ドル-52.70ドルのレンジ相場となった。為替市場でのドル高・ユーロ安でドル建ての原油に割高感が生じたことや、コロナ感染拡大の影響により景気回復が遅れ、エネルギー需要への懸念が高まっていることが原油の上値を圧迫し、利食いの売りが先行した。ただ、引き続きサウジアラビアの減産で需給不均衡に対する警戒感が後退してことを支えにプラス圏に浮上するなど、底堅い動きとなった。ニューヨーク市場の序盤にかけて51.50ドルまで下落したが、主要産油国による減産体制は長期化するとの思惑が広がっており、ユーロ安でも原油先物は下げ渋った。

 

NY金先物市場は反発:欧米株安を意識した買い優勢

NY金先物市場は1817.10-1856.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金に割高感が生じたことが上値を圧迫するも、ドル買いが一服すると先週末の大幅下落の反動で買い戻しが入った。アジア市場で1817.10ドルまで売られたが、自律反発狙いの買いが入ったことや、欧米株安を意識した安全逃避的な買いも観測された。

 

米国債券市場は続落:財政出動による国債増発を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)1.14%で終了した。米民主党政権下で財政出動に伴う国債増発を見込む売りが続き、利回りは一時1.1460%前後と昨年3月19日以来の高水準を付けた。 

 

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2021/01/11/03:01:52

米国株式市場は上昇:大型経済対策を期待した買いが継続

NYダウは56.84ドル高の31097.97ドル、ナスダックは134.50ポイント高の13201.98ポイントで取引を終了した。トランプ大統領が秩序ある政権移行を承認したため寄り付き後、上昇した。また、バイデン次期政権による大型経済対策を期待した買いがこの日も続いた。12月米雇用統計で雇用者数が8カ月ぶりに減少したことについては『むしろ経済対策が実施される可能性が高まった』との声が聞かれた。また、来週から始まる米主要企業の決算発表を前に、好業績期待からハイテク株が買われた。ただ、連日で史上最高値を更新しているだけに、利益確定目的の売りも出て一時240ドル超下げる場面もあった。VIX指数は22.37から21.56へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢

ユーロ/ドルは、『ブルーウエーブ』を実現した米民主党政権による大型経済対策への期待から、米長期金利が上昇するとドル買いが優勢となり、一時1.2193ドルと昨年12月28日以来の安値を付けた。米10年物国債利回りは一時1.1238%前後と昨年3月19日以来の高水準を付けた。ただ、米労働省が発表した12月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比14万人減と予想の7.1万人増に反して減少したことが分かると、当初はドル売りで反応したため一時1.2285ドルと日通し高値を付ける場面があった。
 なお、バイデン次期米大統領はこの日、『米雇用統計で一段の新型コロナウイルス対策が必要なことが示された』として、『財政赤字が膨らんだとしても、現時点で行動を起こすことが経済に対する支援になる』との考えを示した。また、『支援策は高額ものになるだろう』『来週木曜日には支援策について表明する』などと語った。 

 

ドル/円は、米雇用者数の伸びが昨年4月以来8カ月ぶりに減少に転じたことを受けてドル売りが先行し、一時103.60円と日通し安値を付けた。ただ、米国でブルーウエーブが実現したことを受けて、米長期金利が上昇傾向にあるため、ドル売りの勢いは長続きしなかった。米金利上昇に伴うドル買いがサポートとなり、一時104.07円付近まで強含んだ。もっとも、日本時間夕刻に付けた日通し高値104.09円を上抜けることは出来なかった。
 ペロシ米下院議長(民主党)はこの日、トランプ米大統領が辞任しなければ、弾劾手続きを進める意向を表明。トランプ氏が連邦議事堂への乱入を扇動したことについては『大統領としての精神状態を疑問視している』と述べ、米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長と協議し、その後『トランプ氏の核発射を防止する措置を整えた』と明らかにした。ただ、為替相場への影響は限定的だった。 

 

NY原油先物市場は続伸:需給改善から買い優勢

NY原油先物市場は50.81ドル-52.58ドルのレンジ相場となった。今週に入りサウジアラビアの減産、原油在庫の取り崩し幅の拡大などの原油買いを促すニュースが多く、ブルトレンドが本日も継続され4日続伸して引けた。一時マイナス圏まで入ったナスダック総合がプラスに戻し、NYダウの下げ幅も縮小したことなども原油先物を支える要因になり、引けにかけては昨年2月以来の水準まで上昇した。ユーロ安でも原油先物は一段高となった。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週末比8基増加の275基となった。

 

NY金先物市場は大幅安:米長期金利の上昇とユーロ安を嫌気

NY金先物市場は1827.80-1918.40ドルのレンジ相場となった。ドルがユーロに対して昨年12月28日以来の水準まで買われるなどドルが全面高になったこと、米10年債利回りが一時1.1238%まで上昇し米金利高になったことなどで、安全資産とされる金先物は大幅に反落した。米民主党が、トランプ米大統領が核攻撃を仕掛ける危険性もあることで、合衆国憲法修正第25条が適用されない場合は11日に弾劾条項を提出する計画を練っているが、金先物市場だけでなく金融市場全般反応薄だった。8日のアジア市場から売り優勢の流れとなり、ニューヨーク市場の中盤にかけて一段安の展開となった。 

 

米国債券市場は4日続落:財政出動に伴う国債増発を見込む売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)1.12%で終了した。米民主党政権下で財政出動に伴う国債増発を見込む売りが続いた。米国株相場が史上最高値を更新したことも相場の重しとなり、利回りは一時1.1238%前後と昨年3月19日以来の高水準を付けた。 

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