FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/12/23/07:50:10

米国株式市場はまちまち:ウイルス異変種が米国内にも存在する可能性を嫌気

NYダウは200.94ドル安の30015.51ドル、ナスダックは65.40ポイント高の12807.92ポイントで取引を終了した。議会が追加経済対策を可決し法案成立が確実になったことは好感されたが、12月の消費者信頼感指数が予想外に大幅悪化したほか、11月中古住宅販売件数も前月から減少し景気回復に懸念が広がり寄り付き後、下落した。疾病管理予防センター(CDC)は新型コロナウイルス変異種がすでに国内にも存在する可能性を指摘し、懸念がくすぶり引けにかけては下げ幅を拡大した。ハイテク株は堅調で、ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。VIX指数は25.156から24.23へ低下した。

 

NY外国為替市場:ロンドンフィキシング絡みのドル買いフロー観測

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の1月独消費者信頼感指数(Gfk調査)が予想を上回ったことを受けて、一時1.2257ドルと日通し高値を付けたものの、NY勢が本格参入する時間帯に入るとドル買い戻しが優勢になった。7-9月期米国内総生産(GDP)確定値が前期比年率33.4%増と予想の33.1%増を上回り、改定値から上方修正されたことが相場の重石となったほか、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されて一時1.2152ドルと日通し安値を更新した。市場では『17日の高値1.2273ドルにかけては売りオーダーが目立つ』との指摘があった。

 

ポンド/ドルは、難航している英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉を巡り、英国は漁業権について譲歩案を提示したと伝わり、合意への期待が高まる場面もあったが、『EUは英提案を拒否した』と報じられると、交渉が決裂に終わる可能性が警戒されてポンド売りが優勢となった。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローも観測されて、一時1.3304ドルと日通し安値を更新した。なお、バルニエEU離脱首席交渉官は『英国との通商交渉で進展があった』とEU加盟国大使に報告した。『英国は漁業権で十分に動いていない。相違を埋めることは困難』としながらも『英国が漁業権で譲歩すれば、クリスマス前に合意は可能』との見解を示した。

 

ドル/円は、ユーロやポンドに対してドル高が進んだ影響を受けたほか、7-9月期米GDP確定値が予想を上回ったことがドル買いを誘った。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが入ると、一時103.73円と日通し高値を更新した。ただ、前日の高値103.89円を上抜けることは出来なかった。一目均衡表基準線が位置する103.82円がレジスタンスとして意識されたほか、市場では『103.90円から上の水準には国内輸出企業の売りが観測されている』との声も聞かれた。 

 

NY原油先物市場は続落:早期正常化への期待後退

NY原油先物市場は46.60ドル-47.96ドルのレンジ相場となった。英国で感染が急増している新型コロナウイルスの変異種により、欧州で海外渡航の禁止などの経済活動の制限が強化され、景気減速に伴うエネルギー需要の先行き不透明感への懸念が引き続き原油相場の重石となった。世界経済の早期正常化への期待は後退していることから、原油先物は21日に続いてさえない値動きとなった。

 

NY金先物市場は続落:ユーロ安・ドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1864.60-1889.40ドルのレンジ相場となった。安全逃避的なユーロ売り・米ドル買いが活発となったことから、金先物の上値は重くなった。安全逃避的なドル買いは継続する可能性があるとみられており、金先物は22日のアジア市場で1889.40ドルまで戻したものの、その後はユーロ安を嫌気した売りに押される展開となった。また、7-9月期米個人消費・確定値が市場予想を上回り、改定値から上方修正されたことも、ドル売りを後押しした。 

 

米国債券市場は続伸:ウイルス異変種への警戒感から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)0.92%で終了した。新型コロナウイルス変異種への警戒感が広がる中、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。 

 

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2020/12/22/08:04:46

米国株式市場はまちまち:ワクチン接種の開始と追加経済対策合意で買い戻し

NYダウは37.40ドル高の30216.45ドル、ナスダックは13.12ポイント安の12742.52ポイントで取引を終了した。英国で拡大している新型コロナウイルス変異種の感染性が高いことが明らかになり、警戒感から寄り付き後大きく下落した。その後、安値からはファイザーに続き、米食品医薬品局(FDA)の承認を受けたモデルナのワクチン接種が開始されたことや、議会が追加経済対策で合意にいたったことを好感した買いに支えられ、引けにかけてダウは上昇に転じた。VIX指数は21.57から25.16へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株持ち直しでドル売り優勢に

ポンド/ドルは、英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉が決着せず、今週も交渉継続となったことが嫌気されたほか、英国などで感染力が非常に強い新型コロナウイルスの変異種が確認されたため、欧州市場では一時1.3188ドルまで売り込まれた。ただ、NY市場では買い戻しが優勢になった。安く始まったNYダウがプラス圏を回復するなど、米国株相場が底堅く推移すると、リスク回避のドル買いが後退した。英EU交渉で溝が深い漁業権問題に関して、『ジョンソン英首相が歩み寄る姿勢を示した』と伝わると、合意への期待感が高まりポンド買いが加速し、一時1.3498ドル付近まで買い戻され、下げ幅をほぼ取り戻した。

 

ユーロ/ドルは、新型コロナの変異種が英国など欧州を中心に広がりを見せていることが懸念されて、欧州市場に一時1.2130ドルまで売られた影響が残った。ただ、NY市場では底堅く推移した。一時は420ドル超下落したダウ平均が上げに転じるとリスク回避の動きが後退した。アジア時間の高値1.2237ドルを上抜けて一時1.2253ドルと日通し高値を更新した。なお、世界保健機関(WHO)はこの日、英国などで新型コロナの変異種が検出されたことについて、『変異種の出現はパンデミック(世界的な大流行)の過程で通常見られること』とし、『過度に警戒する必要はない』との見解を示した。 

 

ドル/円は、新型コロナの変異種を巡る懸念からリスク回避のドル買いが入り、欧州時間に一時103.89円と日通し高値を付ける場面があった。ただ、NY市場に入るとNYダウが持ち直したことで、投資家のリスク回避姿勢が後退した。取引終了間際に一時103.27円付近まで押し戻された。 

 

NY原油先物市場は反落:石油需要の先行き不透明感を嫌気

NY原油先物市場は46.25ドル-49.31ドルのレンジ相場となった。感染力が強いコロナの変異種が英国など欧州で広がったことを受けて、英国からの旅客機乗り入れや国境封鎖などの措置が導入された。制限措置の強化による景気減速への懸念が強まり、エネルギー需要の先行き不透明感が再燃し、先週5日続伸した原油は利益確定の売りに押された。

 

NY金先物市場は続落:ポジション調整的な売り優勢

NY金先物市場は1859.00-1912.00ドルのレンジ相場となった。感染力が強いコロナの変異種が英国など欧州で広がったことを受けてリスク回避のドル買いが先行し、ドル建ての金は割高感で売りが先行した。安全逃避的なドル買いが増える可能性があることから、ポジション調整的な売りが優勢となった。2月限は一時1859.0ドルまで下落したが、ドル高が巻き戻され、金は下げ幅を縮小して取引を終えた。 

 

米国債券市場は反発:米国株が底堅く推移すると売り優勢に

米国債券市場の長期ゾーンは5営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)0.93%で終了した。新型コロナウイルスの変異種への懸念から、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入ったものの、米追加経済対策を巡る与野党合意で米国株が底堅く推移すると米国債に売りが出たため上げ幅を縮めた。

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2020/12/21/03:01:32

米国株式市場は下落:利益確定目的の売りが優勢

NYダウは124.32ドル安の30179.05ドル、ナスダックは9.11ポイント安の12755.64ポイントで取引を終了した。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。米追加経済対策を巡り、マコネル上院院内総務(共和党)は『協議は依然として建設的』と述べたものの、その後の進展状況が報じられず、相場の重しになった面もあるようだ。また、 国家核安全保障局(NNSA)を含む複数の連邦政府機関が大規模サイバー攻撃を受けたことも警戒感に繋がった。引けにかけては、S&P500種指数のリバランスやクアドルプル・ウィッチングで、オプション、先物の期日に絡んだ調整取引に下げ幅を縮小した。VIX指数は21.93から21.57へ低下した。

 

NY外国為替市場:週末を控え方向感を欠く展開

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された12月独Ifo企業景況感指数が予想を上回ったことを受けて、一時1.2269ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.2272ドルや前日の高値1.2273ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。週末を控えたポジション調整目的の売りも出て、1時30分前に一時1.2226ドルと日通し安値を付けた。市場では『クリスマス休暇を翌週に控えて、調整が進みやすかった』との声が聞かれた。 

 

ポンド/ドルは、英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)など将来関係を巡る交渉の時間切れが迫る中、全般ポンド売りが優勢となった。前日に一時1.3624ドルと2018年5月3日以来の高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りも出やすく、一時1.3472ドルと日通し安値を更新した。ポンド/円は139.32円まで下落した。バルニエEU離脱首席交渉官はこの日、『合意の可能性はあるが、その道筋は狭まっている』などと述べた。なお、『ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長は英EU離脱後の協定取りまとめのため、今後48時間におよぶ話し合いを実施する』と伝わった。

 

ドル/円は、NY市場に限ればもみ合いの展開だった。ユーロやポンドに対してドル買い戻しが進んだ影響を受けて円売り・ドル買いが出た半面、103円台半ばから上の水準に観測されている本邦実需勢の売りなどに上値を抑えられた。15-16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを通過したことで、方向感が出にくい面もあった。 

 

NY原油先物市場は5日続伸:景気回復による需要増加期待から買い優勢

NY原油先物市場は48.27ドル-49.43ドルのレンジ相場となった。取りまとめに入りつつある米追加経済対策への期待ほか、米国で2番目の新型コロナウイルスワクチンの接種が始まることが、景気回復によるエネルギー需要の押し上げ観測を支援した。需要増加への期待でポジション調整的な買いが入った 。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週末比5基増加の263基となった。

 

NY金先物市場は4日ぶりに反落:週末を控え利食い売り優勢

NY金先物市場は1881.90-1895.70ドルのレンジ相場となった。3日続伸で11月9日以来、1カ月ぶり以上となる1900ドル台回復をうかがう上昇となった後を受けて、調整の売りが入った。史上最高値をつけた米国株などと同様に、投資資金の流入を背景に上昇した資産市場とあって、クリスマス週を翌週に控えた週末の調整が進みやすかった。ニューヨーク市場の序盤にかけて1895.70ドルまで買われたが、ユーロ高は一服しつつあることや、米長期金利の下げ渋りを意識して利益確定を狙った売りが優勢となり、金先物は伸び悩んだ。

 

米国債券市場は続落:ワクチン普及による経済活動正常化期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)0.95%で終了した。新型コロナウイルスのワクチン普及による経済活動正常化への期待から、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。

 

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2020/12/18/07:49:39

米国株式市場は上昇:追加経済対策を巡る楽観的な見方から買い優勢

NYダウは148.83ドル高の30303.37ドル、ナスダックは106.56ポイント高の12764.75ポイントで取引を終了した。追加経済対策を巡り与野党が合意に近いと楽観的見方が強まったほか、モデルナの新型コロナワクチンの緊急使用に関し、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会の会合を控え勧告への期待に寄り付き後上昇した。しかし、週次失業保険申請者数が予想外に前週から増加し3カ月ぶりの高水準となったため労働市場が再び悪化し始めたとの警戒感から上げ幅を縮小した。引けにかけては、連邦準備制度理事会(FRB)が当面大規模緩和を継続する方針であることや追加財政支援への期待が支えとなり、堅調に推移し史上高値を更新した。VIX指数は22.50から21.93へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルの先安観が強まる

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の長期化観測を背景としたドル売りが優勢となり、一時102.84円と3月10日以来の安値を付けた。ただ、一時は0.88%台まで低下した米10年債利回りが0.94%台まで上昇すると、ドル/円にも買い戻しが入り103.18円付近まで下げ渋った。なお、この日発表の前週分の米新規失業保険申請件数や12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想より弱い内容となった一方、11月米住宅着工件数/建設許可件数は予想を上回るなど強弱入り混じる結果となった。

 

ポンド/ドルは、上げ幅を縮めた。英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉が合意へ向けて進展しているとの観測が高まる中、ポンド買い・ドル売りが先行した。米金融緩和の長期化観測を背景としたドル売りも優勢となり、一時1.3624ドルと2018年5月3日以来の高値を更新した。ただ、フォンデアライエン欧州委員長がジョンソン英首相との電話会談後に『交渉では大きな相違が依然として残る』との見解を示すと上値が重くなった。ジョンソン氏が『交渉は深刻な状況』『EUが立場を変えない限り合意なしの可能性が非常に高い』と述べたことも相場の重石となり、一時1.3545ドル付近まで下押しする場面があった。なお、英中銀金融政策委員会(MPC)はこの日、市場の予想通り政策金利と資産購入額の据え置きを全会一致で決定した。焦点のマイナス金利導入に関する言及はなかった。 

 

ユーロ/ドルは、米金融緩和の長期化観測や米追加経済対策への期待を背景にドル先安観が強まる中、一時1.2273ドルと18年4月23日以来約2年8カ月ぶりの高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時89.73と約2年8カ月ぶりの安値を更新した。 

 

NY原油先物市場は4日続伸:ドル軟調と原油需要の回復期待から買い優勢

NY原油先物市場は48.00ドル-48.80ドルのレンジ相場となった。前日に米エネルギー省(EIA)原油在庫が取り崩しに転じことを受けて上昇した流れを維持した。米金融緩和の長期化観測による投資資金流入や、米追加経済対策による景気浮揚がエネルギー需要の回復につながるとの見方も支援となった。ユーロなど多くの通貨に対するドル軟化も、ドル建て原油相場の押し上げに寄与した。 

 

NY金先物市場は続伸:代替資産としての需要高まる

NY金先物市場は1865.90-1902.00ドルのレンジ相場となった。景気支援のための米金融緩和措置が長期化するとの見方が、金市場への投資資金流入観測を後押した。ドル安によるドル建て金相場の割安感も押し上げ要因となり、11月9日以来の1900ドル台回復をうかがう展開となった。ユーロ高・米ドル安が進行していることや、米国金利の先高観は後退していることから、代替資産としての金の需要は増大している。

 

米国債券市場は続落:米国株高を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.93%で終了した。米金融緩和の長期化観測を背景に買いが先行したものの、そのあとは米国株相場の上昇を受けて売りが優勢となり下げに転じた。 

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2020/12/17/08:04:55

米国株式市場はまちまち:追加経済対策期待と量的緩和策の長期化観測を好感

NYダウは44.77ドル安の30154.54ドル、ナスダックは63.13ポイント高の12658.19ポイントで取引は終了した。11月米小売売上高などが予想より弱い内容となったことで、景気回復鈍化を懸念する売りが先行した。ただ、米追加経済対策への期待や米量的緩和策の長期化観測を背景に買いが入ったため、下値は限定的だった。 VIX指数は22.89から22.50へ低下した。

 

NY外国為替市場:米FOMC前後でドル波乱

ドル/円は、欧州市場では一時103.23円まで売られたものの、11月9日の安値103.19円や同月6日の安値103.18円がサポートとして意識されると徐々に買い戻しが優勢になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えたポジション調整目的の買いも入った。FOMC後は米長期金利の動きにつれて一時103.91円まで上げたあと、103.40円付近まで急速に押し戻された。なお、米連邦準備理事会(FRB)は15-16日に開いたFOMCで、市場予想通りFF金利の誘導目標を0.00-0.25%に据え置くことを全会一致で決定した。声明では『米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む』と改めて表明した。国債など資産購入については、これまでの『今後数カ月にわたり保有額を増やす』から『雇用の最大化と物価の安定目標に向けて、著しい進展があるまで』との文言に変更し、新たな指針を盛り込んだ。また、政策金利見通しでは、今後3年以上にわたりゼロ金利政策が続くとの見通しが維持された。 

 

ユーロ/ドルは、良好なユーロ圏経済指標を受けて、欧州市場では一時1.2212ドルと2018年4月25日以来約2年8カ月ぶりの高値を付けた。NY市場では、米重要イベントを前に持ち高調整目的のドル買いが先行したほか、FOMC結果公表直後はドル買いが強まったため一時1.2125ドルと日通し安値を更新した。ただ、FOMC後のドル買いは一時的だったことから、引けにかけては1.2202ドル付近まで持ち直している。 

 

ポンド/ドルは、英国と欧州連合(EU)が将来関係を巡る交渉で合意するとの思惑から、ポンド買い・ドル売りが先行した。NY序盤に一時1.3554ドルと18年5月17日以来約2年7カ月ぶりの高値を付けた。ただ、そのあとは米重要イベントを前にポジション調整目的の売りが出たため、一時1.3451ドル付近まで上値を切り下げた。

 

NY原油先物市場は3日続伸:需要増加への期待残る

NY原油先物市場は47.17ドル-47.94ドルのレンジ相場となった。昨日の引け後に発表となった米石油協会(API)の原油在庫が積み増しとなったことから売りが先行した。しかし、本日の米エネルギー省(EIA)週間石油在庫(2020/12/11 時点)で、原油在庫が-313.5万バレル(前週 +1518.9万バレル)と取り崩しとなった結果を受けて上昇した。需要増加への期待は残されており、通常取引終了後の時間外取引で47.94ドルまで買われている。 

 

NY金先物市場は小幅続伸:ドルが弱含む展開で買い優勢に

NY金先物市場は1848.20-1870.00ドルのレンジ相場となった。対欧州通貨などでドル売りが先行したことが、ドル建て金相場の支えとなった。ドル相場が持ち直した後も、米国株の失速が安全資産とされる金を買う動きを支援した。ロンドン市場で1869.50ドルまで買われた後は1860ドルを挟んだ水準でのもみ合いがしばらく続いた。FOMCの結果判明後、一時1848.20ドルまで下げたが、まもなく1870.00ドルまで買われた。

 

米国債券市場は小幅続落:米国で量的緩和長期化観測から買戻し

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.92%で終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてポジション調整目的の売りが先行したものの、FOMCを受けて米国で量的緩和が長期化するとの観測が強まると買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。

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