FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/12/16/07:54:57

米国株式市場は上昇:米国の追加経済対策やワクチン普及期待から買い優勢

NYダウは337.76高の30199.31ドル、ナスダックは155.02ポイント高の12595.06ポイントで取引を終了した。製薬会社ファイザーに続き、バイオ、モデルナ開発の新型コロナウイルスワクチンの安全性や有効性が食品医薬品局(FDA)により確認され緊急使用が今週中に許可されるとの期待に寄り付きから上昇した。その後、米追加経済対策を巡る与野党協議が進展するとの観測が広がり、買いが優勢となった。VIX指数は24.72から22.89へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルはリスク選好の売りに押される展開

ドル/円は、米国の追加経済対策や新型コロナウイルスワクチン普及への期待から、リスク選好のドル売りが優勢となった。12月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が4.9と予想の6.9を下回ったことも相場の重しとなり、一時103.61円と日通し安値を更新した。同時に発表された11月米輸入物価指数も前月比0.1%上昇と予想の0.3%上昇を下回った。もっとも、市場の一部では『今月に入って、103.50円付近では本邦機関投資家の買いが意識されるレベル』との声も聞かれており、前日の安値103.51円を下抜けることは出来なかった。

 

ユーロ/ドルは、前日の高値1.2177ドルや4日の高値1.2178ドルをバックに戻り売りなどが先行すると一時1.2122ドルと日通し安値を付けた。ただ、NYダウが380ドル超上昇するなど、米国株が堅調に推移するとリスク選好のドル売りが優勢となり、一時1.2169ドルと日通し高値を更新した。もっとも、市場では『明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に、大きな方向感は出にくい状況』との声も聞かれ、上値も限定的だった。 

 

NY原油先物市場は続伸:米国株式の上昇を意識した買い

NY原油先物市場は46.54ドル-47.73ドルのレンジ相場となった。OPEC(石油輸出国機構)による供給制限が原油価格の維持に寄与するとの見方が支えとなっている。明日に米週間石油在庫の発表を控えており、大きく動きにくかった。アジア市場の終盤にかけて46.54ドルまで売られたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて反転し、一時47.73ドルまで買われた。米国株式の上昇が意識された 。

 

NY金先物市場は反発:ドルが弱含み割安感から買い優勢に

NY金先物市場は1828.50-1859.30ドルのレンジ相場となった。前日に進んだ米国でのワクチン接種開始を受けて安全資産の金が売られた流れは一巡した。対欧州通貨などでドルが売られたことからドル建て金価格に割安感が生じ、相場が押し上げられた。アジア市場で1828.50ドルまで売られたが、ユーロが底堅い動きを見せたことや、米長期金利の伸び悩みを意識した買いが入った 。

 

米国債券市場は下落:リスク選好から安全資産の債券売り

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)0.91%で終了した。米追加経済対策や新型コロナウイルスワクチン普及への期待から、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。

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2020/12/15/07:39:36

米国株式市場はまちまち:NY市が再び経済封鎖の可能性を示唆で失速

NYダウは184.82ドル安の29861.55ドル、ナスダックは62.17ポイント高の12440.04ポイントで取引を終了した。英国と欧州連合(EU)の通商交渉継続を好感した買いが入ったほか、米追加経済対策への期待が投資家のリスク選好意欲につながり、一時270ドル超上げた。ただ、そのあとは新型コロナウイルスの感染再拡大に歯止めがかからず、経済の停滞を懸念した売りが優勢となり下げに転じた。米国では新型コロナの感染者、死者数とも高水準が続いており、NY市は14日からレストランの屋内飲食を再び禁止した。英政府も同日、ロンドンでの規制強化を発表した。VIX指数は23.31から24.72へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルは欧州市場で売られNY市場で買い戻し

ドル/円は、英国と欧州連合(EU)の通商交渉継続や米追加経済対策への期待を背景に、NYダウ先物が上昇した。リスク選好のドル売りが先行した。前週末の安値103.82円を下抜けると目先のストップロスを巻き込んで一時103.48円と11月9日以来の安値を更新した。ただ、売り一巡後は徐々に下値が堅くなり、104.10円付近まで持ち直す場面があった。市場では『11月9日の安値103.19円や同月6日の安値103.18円がサポートとして意識される』との指摘があったほか、『15-16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてポジション調整目的のドル買いが入った』との声が聞かれた。もっとも、週明け早朝取引で付けた日通し高値104.12円を上抜けることは出来なかった。 

 

ユーロ/ドルは、リスク選好のドル売りが先行したことを受けて、一時1.2177ドルと日通し高値を付けたものの、4日の高値1.2178ドルが目先レジスタンスとして働くと伸び悩んだ。1.2180ドルにかけては断続的に売りオーダーも観測されており、1.2123ドル付近まで下押しした。もっとも、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.2112ドルがサポートとして働くと再び強含み、1.2161ドル付近まで値を上げた。 

 

ポンド/ドルは、英国とEUが自由貿易協定(FTA)交渉の継続で合意し、交渉決裂がひとまず回避されたことを好感したポンド買いが先行し、一時1.3446ドルと日通し高値を付けた。ただ、デービス英首相報道官が『EUとの交渉時間は非常に短く、合意なしという結果の可能性もあり得る』と述べたほか、ハンコック英保健相が『英国はEUとの話し合いにおけるあらゆる結果への準備ができている』との見解を示すと一時1.3310ドル付近まで押し戻された。英政府がロンドンで新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、行動制限を強化すると発表したことも影響した。 

 

NY原油先物市場は反発:テロによるタンカー爆破で供給懸念による買い

NY原油先物市場は45.69ドル-47.44ドルのレンジ相場となった。サウジアラビアでテロによるタンカー爆破が発生し、供給への懸念から買いが先行した。ザンギャネ・イラン石油相が『OPEC(石油輸出国機構)は原油価格の維持に必要なコミットメントを持ち合わせている』と、原油相場の下支えに前向きな姿勢を示したことも支援となった。英独など新型コロナウイルスの感染拡大を目的とした活動規制がエネルギー需要の先行きに関する不透明感を高め、マイナス圏へ下押す場面もあったが、プラス圏へ持ち直して引けた。ニューヨーク市場の序盤に47.44ドルまで買われた後、45.69ドルまで反落したが、世界経済正常化への期待は持続しており、通常取引終了後の時間外取引で47.03ドルまで戻した。

 

NY金先物市場は反落:ワクチン接種スタートでリスク回避後退で売り

NY金先物は1820.00-1845.60ドルのレンジ相場となった。先週の英国に続き、米国でも新型コロナウイルスのワクチン接種がスタートした。市場のリスク回避姿勢が緩和し、安全資産とされる金を買う動きが弱まった。アジア市場の序盤に1845.60ドルまで買われた後はさえない動きとなり、ロンドン市場で1820.00ドルまで下げた。ニューヨーク市場で一時1842.90ドルまで戻したが、換金目的の売りが増えたことによって1825.40ドルまで売られており、通常取引終了後の時間外取引では1830ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は横ばい:感染拡大で経済停滞を懸念した買い戻し

米国債券市場は長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ0.89%で終了した。米追加経済対策への期待などを背景に債券売りが先行したものの、そのあとは新型コロナウイルスの感染再拡大による経済停滞を懸念した買いが優勢となり持ち直した。 

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2020/12/14/03:01:12

米国株式市場はまちまち:ワクチン実用化への期待高く買い戻し

NYダウは47.11ドル高の30046.37ドル、ナスダックは27.94ポイント安の12377.87ポイントで取引が終了した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けてニューヨーク市も14日からレストランの室内営業を停止すると発表するなど、回復が停滞するとの懸念で寄り付きから下落した。また、米追加経済対策を巡り、前日に与野党リーダーから『協議は進展している』との声が聞かれた一方、『米上院共和党は超党派案を支持しない』と報じられた。刺激策の年内成立期待が後退し、売りが先行した。ただ、新型コロナウイルスのワクチン実用化による経済正常化への期待は高く、引けにかけては上げに転じた。 VIX指数は22.52から23.31へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下がドルの重石

ドル/円は、一時104.15円付近まで買い戻される場面もあったが、東京午前に付けた日通し高値104.28円が目先戻りの目途として意識されると失速した。11月米卸売物価指数(PPI)が予想よりも若干弱い内容となったことも相場の重石となり、一時103.79円と日通し安値を付けた。米10年債利回りが0.87%台まで低下したこともドル売りを誘った。ただ、4日の安値103.74円や3日の安値103.67円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。取引終了前には104.06円付近まで下げ渋った。 

 

ユーロ/ドルは、英EU交渉をめぐる懸念が高まる中、ポンドドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いが先行した。ビルロワドガロー仏中銀総裁が『ユーロ相場動向を警戒している』と発言したことも相場の重石となり、一時1.2105ドルと日通し安値を付けた。もっとも、NY市場に限れば1.21ドル台前半での狭いレンジ取引に終始した。NY時間の高値は1.2133ドル付近で値幅は0.0028ドル程度だった。 

 

ポンド/ドルは、11月13日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。難航している英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉について、両首脳から悲観的な発言が伝わると、交渉が決裂に終わる可能性が警戒されてポンド売りが先行した。ただ、11月12日の安値1.3106ドルや90日移動平均線1.3097ドルなどがサポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。週末を控えたポジション調整目的のポンド買い・ドル売りも入り、1.3254ドル付近まで下げ幅を縮めた。 

 

NY原油先物市場は反落:週末絡みの利益確定売りに押される展開

NY原油先物市場は46.34ドル-47.29ドルのレンジ相場となった。米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可が下りる可能性が高まり、経済活動の正常化期待から強含む場面があった。ただ47ドル台では買いの勢いは強まらず、週末を控えて持ち高調整の売りが徐々に優勢となり、一時46ドル台前半まで水準を落とした。アジア市場で47.29ドルまで買われたが、週末前に短期筋の利食い売りが増えたことで伸び悩み、ニューヨーク市場で46.34ドルまで反落。ただ、世界経済正常化への期待は持続しており、通常取引終了後の時間外取引では46ドル台半ばでのもみ合いが続いた。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週末比12基増加の258基となった。

 

NY金先物市場は小幅高:長期金利の低下から買い優勢

NY金先物市場は1826.80-1851.80ドルのレンジ相場となった。早朝に売りが優勢となる場面があったものの、安寄りした米国株を眺めながら買い戻しが優勢になった。市場予想を上回った12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)を受けた下押しも限定的だった。ただ昨日高値の手前では伸び悩み、週引けにかけては上値を切り下げた。ロンドン市場で1826.80ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて1851.80ドルまで買われた。政府機関の閉鎖は回避されたものの、ニューヨーク市内飲食店の屋内営業は12月14日に停止されることから、米長期金利はやや低下しており、安全逃避的な買いが入った 。

 

米国債券市場で長期ゾーンは続伸:米景気不透明感から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)0.89%で終了した。米追加経済対策を巡る与野党協議に目立った進展が見られない中、米景気の不透明感が強まり買いが広がった。ただ、12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が予想を上回ったこともあり、引けにかけては伸び悩んだ。

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2020/12/11/07:56:16

米国株式市場はまちまち:米雇用悪化で景気回復の停滞懸念から売り優勢

NYダウは69.55ドル安の29999.26ドル、ナスダックは66.86ポイント高の12405.81ポイントで取引を終了した。米新規失業保険申請件数が予想より弱い結果となったことで、景気回復が停滞するとの懸念が強まり寄り付き後下落した。もっとも、米食品医薬品局(FDA)が早ければ本日中にもコロナワクチンの緊急使用許可を認可するとの期待や、追加経済対策を巡ってムニューシン米財務長官やペロシ米下院議長から協議の進展を示唆する発言が伝わったため、寄付きでの売り一巡後は下げ渋る展開になった。原油先物相場の上昇を受けてシェブロンなどの石油株が買われ、相場を下支えした。VIX指数は22.27から22.52へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:全般ドル売りが進行

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)の定例理事会後は買いが先行した。ECBはこの日の会合でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を5000億ユーロ増額すること、2022年3月まで延長することを決定した。総じて市場予想通りの結果となったが、発表後はじりじりと上値を試す展開となり、対資源国通貨を中心にドル売りが強まると一時1.2159ドルまで本日高値を更新した。その後は4日高値の1.2178ドルが目先のレジスタンスとして意識されたことで、1.2110ドル台まで伸び悩む場面も見られたが、引けにかけては米長期金利の低下を背景に再び底堅く推移した。なお、ラガルドECB総裁は会見で新型コロナウイルス感染の第2波による経済低迷に懸念を示し、2023年末までインフレ率が目標を大きく下回ることや為替レートの動きを注視していることなどに言及した。ユーロは会見後に売りで反応する場面もあったが、相場への影響は一時的だった。

 

 ポンド/ドルは、欧州時間からの売りの流れを引き継いで、一時1.3246ドルまで下押しした。その後は1.32ドル台後半を中心とするレンジ内でのもみ合いになった。全般にドル売りが進んだ影響もあって下値を探る展開とはならなかったが、ジョンソン英首相が『欧州連合(EU)と貿易協定の合意なしの準備を進めるべき』との見解を示したこともあり、戻りも限られた。 

 

ドル/円は、全般にドル売りが進んだ流れに沿った。米新規失業保険申請件数などの雇用指標がさえない結果となったことや米長期金利の低下なども相場の重しとなり、一時104.17円まで本日安値を更新した。 

 

NY原油先物市場は大幅反発:経済活動の正常化期待から買い優勢

NY原油先物市場は45.52ドル-47.74ドルのレンジ相場となった。米食品医薬品局(FDA)はこの日、米ファイザーが開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を認めるかの審議を開催した。承認がほぼ確実視されるなか経済活動の正常化期待が高まり、原油先物は買いが先行した。11月下旬から頭を抑えられていた46ドル前半を上抜けると、売り建ての買い戻しも巻き込みながら一気に上げ足を速めた。一時約9カ月ぶりの高値水準となる47.70ドル台まで上値を伸ばしている。引けにかけては利益確定の売りもみられ、上げ幅を縮めた。アジア市場の終盤にかけて45.52ドルまで売られたが、中国経済の回復が続いていることや、ワクチン接種拡大の思惑が広がったことから、一時47.74ドルまで上昇した。

 

NY金先物市場は小幅続落:換金目的売り優勢

NY金先物市場は1831.50-1854.40ドルのレンジ相場となった。昨日の大幅安の反動で買いが先行した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より悪化したことや米国株が売り優勢で始まったことなども、安全資産とされる金の買い戻しを促した。もっとも上昇が一巡すると再び売り押される展開になった。米国で新型コロナウイルスのワクチン早期承認が期待されるなか、来年以降の経済正常化への期待の高さが金相場の上値を抑えた。ロンドン市場の序盤に1831.50ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1854.20ドルまで買われた。ただ、その後は伸び悩み。換金目的の売りが増えていることから、一時1834.00ドルまで反落した。

 

米国債券市場は反発:米30年債の好調な結果受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)0.91%で終了した。米30年債入札が好調な結果となったことを受け、需給悪化の懸念が和らいだことを手掛かりにした買いが入った。

 

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2020/12/10/07:50:29

米国株式市場は下落:米追加経済対策成立への期待後退で売り優勢

NYダウは105.07ドル安の30068.81ドル、ナスダックは243.82ポイント安の12338.95ポイントで取引を終了した。良好な経済指標を好感し上昇して寄り付いた。しかし、米追加経済対策を巡る協議で進展が見られず、投資家心理の悪化につながった。足もとの高値警戒感が意識されたこともあり、一時は220ドル超安まで下げ幅を広げる場面も見られた。VIX指数は20.68から22.27へ上昇した。

 

NY外国為替市場:欧州通貨中心に振れる展開

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドなど一部ユーロクロスの下げにつれて売りが先行した。米国株式相場の下落などを背景にしたリスク回避目的の売りも出た。明日から欧州中央銀行(ECB)定例理事会や欧州連合(EU)首脳会議などの重要イベントを控えていることもあって、持ち高調整目的の売りも観測され、一時1.2059ドルまで下押した。引けにかけては1.2080ドル台まで買い戻されたものの、戻りは限定的だった。

 なお、ポンド/ドルはNY時間に入って1.3478ドルまで上昇したが、一巡後はドルの買い戻しに伴って1.33ドル台半ばまで反落した。ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長の会談を控えて、英国側やEU側の関係者筋から様々な発言が伝わったものの、いずれも相場への影響は限られた。 

 

ドル/円は、ドル買い戻しの流れに沿って下値を切り上げる展開となり、一時104.41円まで本日高値を更新。もっとも、その後はクロス円の下落につれて上値が重くなり、104.10円台まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は3日続落:原油在庫の大幅増を嫌気した売り

NY原油先物市場は44.95ドル-46.24ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルスワクチンの早期承認が確実視されるなか、経済活動の正常化期待を支えに原油先物は46ドル台前半まで買いが先行した。しかしながらその後、週間統計で原油在庫の大幅増が分かると45ドル割れまで急落した。売り一巡後は前日比プラス圏に浮上する場面もあったが、引けにかけては再び売りが優勢となった。米エネルギー省(EIA)が発表した4日時点の週間石油在庫では、原油は1518.9万バレルの積み増しとなった。 

 

NY金先物市場は反落:来年以降の経済正常化を意識した売り

NY金先物市場は1828.20-1875.90ドルのレンジ相場となった。バイデン次期米大統領が昨日の記者会見で、政権発足後100日間で1億回分の新型コロナウイルスワクチンの接種を目指すと発表した。足もとでは感染が拡大しているものの、来年以降の経済正常化が意識されて安全資産の金は売りが先行した。為替相場でドルが堅調に推移したこともドル建ての金先物への売りを促し、本日のほぼ安値圏で引けた。アジア市場で1875.90ドルまで買われたが、その後は伸び悩み。ユーロの反落や米長期金利の反発を意識してポジション調整的な売りが活発となり、1828.20ドルまで下落した。

 

米国債券市場は下落:ウイルスのワクチン普及期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%たかい(価格は下落)0.93%で終了した。新型コロナウイルスのワクチン普及期待を受けて、安全資産とされる債券相場に売りが出た。また、10年債入札の結果が『やや低調だった』ことも相場の重しとなった。 

 

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