FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/09/19/07:44:18

米国株式市場は上昇:米中制裁関税発動でも影響軽微との見方を好感

NYダウは184.84ドル高の26246.96、ナスダックは60.32ポイント高の7956.11で取引を終了した。トランプ米政権は、対中制裁関税の第3弾を24日に発動すると発表した。これに対し中国も報復措置実施を表明した。しかし、一部アナリストの間では『両国経済には当初懸念されたほどの悪影響が及ばない』との見方が浮上したことから、投資家に買い安心感を与えた。前日に大きく下げたハイテク株中心に押し目買いが入り、一時250ドル超上げた。VIX指数は13.68から12.79へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中貿易関税賦課も材料出尽くしでドル買い

ドル/円は、中国が600億ドル相当の米製品に関税を賦課すると発表したことで円買い・ドル売りが先行し一時112.04円付近まで下げたものの、下押しは限定的だった。事前に同国政府が『米国の追加関税に対して報復措置を取らざるを得ない』との見解を示していたことで、『材料出尽くし』としてショートカバーが入った。一部アナリストの間で『両国経済には当初懸念されたほどの悪影響が及ばない』との見方が浮上したことも買い戻しを誘った。NYダウが一時250ドル超上昇し、日経平均先物が450円上昇すると、投資家のリスク選好度が高まり円売り・ドル買いが活発化した。9月米NAHB住宅市場指数が67と予想の66を上回ったことも相場の支援材料となり、112.39円と7月20日以来の高値を付けている。 ユーロ/ドルは、一時1.1724ドルと8月28日以来の高値を付ける場面があったが、同日高値の1.1733ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利が一時3.0570%前後まで上昇し5月23日以来の高水準を付けたこともユーロ売り・ドル買いを促し、1.1652ドルまで値を下げた。

 

NY原油先物市場は反発:サウジアラビアが一時的な原油高容認

NY原油先物市場は、ユーロを中心にドルが売られたことで一時70.42ドルまで買われた。異端からの供給減少もあり、OPECの増産準備がないとの観測が原油価格を支えた。また、イラン産原油の供給不足によって、一時的に1バレル=80ドル水準まで原油価格が上昇することをサウジアラビアは容認するとの観測も買い材料となった。

 

NY金先物市場は反落:米国株高と米長期金利上昇を意識した売り

NY金先物市場は一時1200.30ドルまで売られた。主要通貨に対してドル高が進んだことや米国株高や米長期金利上昇を意識した売りが出た。また、輸入関税引き上げが米国経済に大きな影響を与える可能性は低いとの見方が広がったことも金の上昇を抑える要因となった。

 

米国債券市場は下落:リスク選好の動きから売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%高い(価格は下落)3.05%で終了した。米国株式市場が上昇したことを受け、安全資産とされる米国債に売りが出た。米住宅指標が市場予想より良好な結果となったことも相場の重石となり、一時3.0570%前後と5月23日以来の高水準を付けた。

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朝の市場コメント!

2018/09/18/08:04:26

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦激化懸念から売り優勢

NYダウは92.55ドル安の26062.12、ナスダックは114.25ポイント安の7895.79で取引を終了した。中国が米国が提案した通商交渉再開の拒否を検討していると報じられたことで売りが先行した。また、トランプ米政権が本日にも対中制裁関税第3弾を表明するとの報道を受けて、先行き不透明感から売りが優勢となった。アップルやボーイングなどの下げが目立ち一時120ドル超下落した。VIX指数は12.07から13.68へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦激化懸念から全般ドル弱含み

ドル/円は、クロス円の上昇につれた買いが入ったことで一時112.10円付近まで上げたものの上値の重い展開となった。アジア時間につけた日通し高値112.12円が目先のレジスタンスとして意識されたほか、米9月NY連銀製造業景気指数が市場予想を下回り相場の重石となった。また、トランプ米大統領が『マーケット終了後に対中貿易関税についてアナウンスする』との考えを示したと伝わると、追加関税が正式に表明され中国との摩擦がさらに激しくなるとの懸念が強まった。米国株下落と共に円買い・ドル売りが優勢となった。ユーロ/ドルは、トリア伊経済・財務相が来年の財政赤字について『対GDP比率が1.6%を超えないようにする姿勢を示した』と伝わり、同国国債金利が大幅に低下した。伊予算への懸念が後退したことでユーロ買い・ドル売りが優勢となった。また、米経済指標が市場予想を下回ったこともユーロ買い・ドル売りとなり、一時1.1698ドルまで値を上げた。

 

NY原油先物市場は小幅安:ロシアの増産の可能性を示唆を嫌気

NY原油先物市場は一時68.53ドルまで売られた。欧州通貨を中心にドルが売られたことで、一時69.72ドルまで上昇した。しかし、供給不安はやや後退したことや、米国株安を受けてポジション調整的な売りが入った。さらに、ロシアのノヴァク・エネルギー相が次回のOPECで増産の可能性を示唆したことで売りが入った。結局、前営業日では小幅安で引けた。

 

NY金先物市場は反発:米中貿易摩擦激化の思惑から金買い優勢

NY金先物市場は一時1209.70ドルまで買われた。米国による対中制裁関税第3弾の発動の可能性が示唆されていることで、リスク回避の金買いが入ったことや、ドルが主要通貨に対して弱含んだことも金買いを誘った。

 

米国債券市場は横ばい:米中貿易摩擦懸念と米利上げで売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ2.99%で終了した。米中貿易摩擦への懸念を背景に債券買いが先行したものの、米利上げ継続を意識した債権売りも出やすく上値の重い展開となった。

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週末の朝の市場コメント!

2018/09/17/08:46:17

米国株式市場はまちまち:トルコの通貨危機後退や米中通商交渉再開期待

NYダウは8.68ドル高の26154.67、ナスダックは3.67ポイント安の8010.04で取引を終了した。昨日のトルコの大幅利上げにより通貨危機への懸念が後退したほか、米中通商交渉の再開への期待からアジア・欧州株が全面高となり、買いが先行した。ただ、依然としてトランプ大統領が中国からの輸入品2000億ドル相当への関税引き上げを希望していることが報じられると、貿易摩擦懸念から上値の重い展開となった。一方で、米長期金利の上昇でゴールドマン・サックスなど金融株が買われたほか、原油価格の上昇でシェブロンなど石油株が買われた。VIX指数は12.37から12.07へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルが全般買われる展開

ドル/円は、。米8月小売売上高は予想を下回ったものの、前月の数値が上方修正されたことから円売り・ドル買いが先行した。米国株相場が小高く始まり、米長期金利が上昇すると円売り・ドル買いが加速し、一時112.16円と7月20日以来の高値を付けた。米8月鉱工業生産指数や9月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値がいずれも予想より良好な内容となったことも相場の支援材料となった。ただ、『トランプ大統領は貿易協議にかかわらず、中国製品2000億ドルに追加関税の賦課を望む』との報道が伝わると、米国株の失速とともに円買い・ドル売りが入り111.88円付近まで下押しする場面があった。なお、カプラン米ダラス連銀総裁は『FRBは中立水準まで金利を引き上げるべき』と述べたほか、エバンズ米シカゴ連銀総裁は『今年の利上げ回数が計4回になっても意外ではない』『緩やかな金利上昇が正しい』などとタカ派発言もドルを支えた。ユーロ/ドルは、欧州の取引時間帯に一時1.1722ドルまで値を上げたものの、この日発表の米経済指標が概ね良好な内容だったことから徐々にユーロ売り・ドル買いが優勢に。欧州中央銀行(ECB)筋の話として『欧州景気に対するリスクは下方向』と伝わると、一時1.1621ドルまで値を下げた。市場では『1.1650ドルを割り込むと短期筋のストップロスを誘発し下げ幅を広げた』との指摘があった。 

 

原油先物市場は反発:好悪材料で上下に振れる

NY朝方は前日の流れを引き継ぎ売りが先行し、一時68ドル割れまで弱含んだ。しかし、米国によるイラン産原油の禁輸に対する供給懸念は根強く、週末を控えて買い戻しが強まった。ただ、その後米中貿易摩擦への懸念が再び高まると、今度は需要への不透明感から69ドル割れまで売り戻されて引けた。また、熱帯低気圧『アイザック』がメキシコ湾岸に接近しており、エネルギー関連の運営に影響を与える可能性も懸念材料となった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比7基増の867基と増加した。

 

NY金・銀先物市場は続落:米長期金利上昇とドル高を嫌気

NY金先物市場は、1201.10ドルまで下げた。米9月ミシガン大信頼感指数速報値が市場予想を上回り半年ぶりの高水準に達したこと。米利上げが確実視されている月下旬のFOMCを前に米金利は上昇傾向にあり、金には売りが出やすかった。また、全般的にドル買いが進んだことも売り材料となった。

 

米国債券市場は続落:良好な米経済で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.99%で終了した。一時3.0014%前後と8月2日以来の高水準まで上昇した。米景気の拡大を示す経済指標の発表が相次ぎ、債券売りにつながった。

 

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朝の市場コメント!

2018/09/13/07:54:19

米国株式市場はまちまち:アップルの新製品発表後に利益確定売り

NYダウは26.91ドル高の25997.97、ナスダックは18.25ポイント安の7954.23で取引を終了した。トランプ米政権が中国との新たな貿易協議を提案しているとの一部報道を受けて、両国間の貿易摩擦激化が回避されるとの期待が広がった。中国市場への依存度が高いボーイングやキャタピラーなどの銘柄に買いが集まり、一時170ドル超上昇した。ただ、新製品発表会で新型「iPhone」を発表したアップルに利益確定の売りが出ると、指数は下げに転じる場面があった。 VIX指数は13.22から13.14へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルは取引材料多く小幅に乱高下

ドル/円は、米8月卸売物価指数(PPI)が市場予想より弱い内容となったことから全般ドル売りが先行した。『米国が中国に新たな貿易交渉を提案』との一部報道が伝わると、両国間の貿易摩擦激化が回避されるとの期待からリスク選好の円売り・ドル買いが出て111.40円台に持ち直したものの戻りは鈍かった。また、アップルの新製品発表後に下落に転じたことが相場の重石となり、一時111.09円近辺まで下落した。ユーロ/ドルは、翌日のECB定例理事会を前にユーロ買いが入りやすかったほか、市場予想を下回る米PPIを材料にドル売りが出た。米中の貿易摩擦激化への懸念が後退したこともユーロ買いを促し、一時1.1650ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:需給ひっ迫への思惑から買い優勢

NY原油先物市場は一時71.26ドルまで買われた。米国によるイラン産原油の禁輸制裁発動を11月に控え供給ひっ迫懸念は根強く、原油買いが先行先行した。70ドル台に乗せて迎えた米エネルギー省発表の週間在庫統計は、原油在庫が529.6万バレルの取り崩しとなった。結果を受けて原油価格は上昇力を強めた。ただ、買い一巡後は利益確定の売りが優勢となり、ハリケーン『フローレンス』の勢いが弱まったことも重石となり70ドル前半まで押し戻された。

 

NY金先物市場は続伸:米中貿易摩擦緩和期待から金買い

NY金先物市場は一時1213.90ドルまで買われた。1200ドル付近で小動きが続いていたが、米中貿易摩擦の緩和期待が高まると上昇基調となった。また、米インフレ関連指標が市場予想を下回ったことや、原油先物の大幅続伸が意識された。さらに、ドルがユーロに対して弱含んだことも金の支援材料となった。

 

米国債券市場は小反発:物価上昇に対する警戒感後退で買い

米国債券市場で長期ゾーンは小反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.96%で終了した。米8月卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことで、物価上昇に対する警戒感が和らいだ。米財務省が実施した10年債入札は『好調だった』と受け止められ、相場の押し上げ要因となった。

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朝の市場コメント!

2018/09/12/07:37:54

米国株式市場は上昇:主力ハイテク株持ち直しが相場の支援材料

NYダウは113.99ドル高の25971.06、ナスダックは48.31ポイント高の7972.47で取引を終了した。米中貿易摩擦への警戒感が根強く、売りが先行したものの、原油価格の上昇が好感されたほか、7月求人件数が過去最高となるなど米景気の堅調さが示され、上昇に転じた。新製品の発表を12日に控えたアップルが大幅に上昇し指数の押し上げ要因となった。このところ軟調だった主力ハイテク株が持ち直したことも相場の支援材料となった。航空機のボーイングやホームセンターのホーム・デポなど個別で材料の出た銘柄にも物色が広がった。NYダウは一時160ドル超上げた。VIX指数は14.16から13.22へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高・長期金利上昇でドル買い優勢

ドル/円は、NYダウ先物の下落をきっかけに円買い・ドル売りが先行し一時111.27円付近まで下げたものの、これまでレジスタンスとして意識されていた111.25円付近がサポートとして意識されると買い戻しが優勢となった。安く始まった米国株相場が持ち直し、堅調に推移するとリスク回避ムードが後退し円売り・ドル買いが進んだ。米長期金利の上昇したことも、ドルの支援材料となった。ユーロ/ドルは、ポンド/ドルが下落したことにつれたほか、米長期金利の上昇に伴う売りが出て一時1.1566ドルと日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後はショートカバーが入り徐々に下値を切り上げた。ユーロ/ドル相場自体は手掛かり材料難から方向感に乏しい展開となった。

 

NY原油先物市場は大幅反発:大型ハリケーンへの警戒感強まり買い優勢

NY原油先物市場は一時70.01ドルまで買われた。米東南部に上陸する見通しとなったハリケーン『フローレンス』の影響は、ガソリン価格の高騰につながり、原油相場もつれ高となった。米エネルギー省(EIA)の月間レポートで、2018年と2019年の米国産原油の供給量見通しが引き下げられたことも相場の押し上げ要因となった。原油先物相場はNY午前から買いが優勢となり、昨日の高値を上抜けて上げ足を速めた。

 

NY金先物市場は小幅反発:売り一巡後はドル高一服で買い戻し

NY金先物市場は一時1204.80ドルまで買われた。NY勢の入り際には、為替相場がドル高水準で推移していたことでドル建ての金に割高感が強まり、昨日の安値を下回り1193ドル割れまで弱含んだ。しかし売り一巡後は、原油先物が大幅高となったことや、為替のドル高も一服したこともあり金先物は買い戻しが優勢になった。NY午後にかけて前日比でプラス圏に浮上し、そのまま底堅く引けた。

 

米国債券市場は反落:米国株高を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.97%で終了した。一時2.9810%前後と8月8日以来の高水準を付けた。米国株式相場の上昇を背景にリスク回避の債券買いが後退した。

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