FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/10/10/08:11:15

米国株式市場はまちまち:米第3四半期決算発表を控え様子見

NYダウは56.21ドル安の26430.57、ナスダックは2.07ポイント高の7738.02で取引を終了した。米長期金利が一時7年5ヵ月ぶりの高水準に達し、売りが先行した。主要経済指標の発表がない中、11日から本格化する7-9月期決算内容を見極めたいとの思惑もありもみ合う展開となった。米中貿易摩擦の激化懸念がくすぶる中、中国市場への依存度が高いキャタピラーなどが売られ指数を押し下げた。ダウ・デュポンなど素材株が売られたことも相場の重石となった。ただ、小売のウォルマートや石油のシェブロンなどが買われ、指数はプラス圏で推移する場面もあった。VIX指数は15.69から15.95へ若干上昇した。

 

NY外国為替市場:トランプ大統領の利上げけん制でドル売り

ドル/円は、米長期金利が一時3.2594%前後と2011年5月上旬以来7年5カ月ぶりの高さを付けたものの、通常取引では低下したためドル売りが優勢となった。市場では『トランプ米政権のヘイリー国連大使が年末に辞任するとの発表もドル売りを誘った』との指摘があった。トランプ米大統領が『インフレの問題はない』『FRBがやっていることは好きではない』『金利についてそんなに急ぐ必要はないと考える』などと述べると、一時112.87円と日通し安値を付けた。 ユーロ/ドル、イタリアの財政懸念を背景にユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1432ドルと8月20日以来の安値を付けた。ただ、軟調に推移していた欧州株が持ち直すとユーロを買い戻す動きが広がった。米長期金利の低下に伴う買いも入り一時1.1503ドルとアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。 

 

NY原油先物市場は反発:ハリケーン接近への警戒感から買い優勢

NY原油先物は一時75.28ドルまで買われた。ハリケーン『マイケル』の接近や原油供給不足に対する市場の警戒感は消えていないこと、原油在庫が急増するとの見方はやや後退しており、短期筋などの買いが入った。米長期金利の低下も支援材料となった。

 

NY金先物市場は反発:IMFが世界経済見通し引き下げたことが買い材料

NY金先物市場は一時1195.80ドルまで買われた。国際通貨基金(IMF)が公表した世界経済見通しで、今年と来年の世界成長率をいずれも3.7%とし、3ヵ月前に示した3.9%から引き下げたことが買い材料視された。また、ニッキー・ヘンリー米国連大使が年末に辞任する意向と伝わるとリスク回避が意識され、安全資産とされる金が買われた。米長期金利の伸び悩みやユーロ安が一服したことも意識された。

 

米国債券市場は上昇:米中貿易摩擦の激化によるリスク回避の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日ぶりに上昇した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)3.20%で終了した。時間外取引では一時3.2594%と2011年5月上旬以来7年5ヵ月ぶりの水準を付けた。ただ、イタリア財政懸念や米中貿易摩擦の激化懸念を背景に、安全資産とされる債券に賃金が流入した。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/10/09/07:57:05

米国株式市場はまちまち:米長期金利の高止まりや原油価格下落を嫌気

NYダウは39.73ドル高の26486.78、ナスダックは52.50ポイント安の7735.95で取引を終了した。アジア・欧州株がほぼ全面安となったほか、コロンブスデーの祝日で主要経済指標などの発表も無く、上値の重い展開となった。米長期金利の高止まりや原油価格の下落を嫌気して売りが先行した。北京を訪れたポンペオ米国務長官が中国側に冷遇されたことで、『米中間の対立激化が鮮明になった』ことも投資家心理を冷やした。下げ幅は一時220ドルを超えた。ただ、一段の下値を探る材料に乏しく上げに転じて取引が終了した。11から本格化する7-9月期決算内容を見極めたいとの思惑も広がった。VIX指数は14.22から15.69へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米ドルは欧州通貨に対して強含み

ドル/円は、アジアや欧州の株式相場が軟調に推移した流れを引き継いで米国株相場も下落スタートした。NYダウの下げ幅が一時220ドルを超えると投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。一時112.82円と日通し安値を付けた。ただ、米国債券相場がコロンブスデーの祝日で休場だったため、米長期金利の動向を警戒した動きが一服した。NYダウが持ち直したことでドル/円にも買い戻しが入り113.25円付近まで値を戻した。 ユーロ/ドルは、NY市場に限れば下値の堅さが目立った。イタリア予算を巡るEUとの対立を懸念した売りが先行し、一時1.1460ドルと8月20日以来の安値を付けた。ただ、売り一巡後はドル/円の下落に伴うユーロ買い・ドル売りが入ったため1.1499ドル付近まで戻した。 

 

NY原油先物市場は小反落:供給減少を補うとの報道を受け売り優勢に

NY原油先物市場は一時73.07ドルまで売られたが下げ渋った。サウジアラビアがイラク減産による供給減少を補う意向とのニュースを一部通信社が報道したこことを受けて売りが優勢となった。ただ、問題なく原油供給が行われるか不透明感が強く、下落幅を大きく縮小して引けた。ドル高・ユーロ安の相場展開となっていることも嫌気された。

 

NY金先物は反落:米ドルが欧州通貨に対して強含みを嫌気

NY金先物市場は一時1186.00ドルまで売られた。ユーロやポンドなどに対するドル上昇がドル建て金相場の押し下げにつながった。ユーロやポンドなど欧州通貨の売り材料となったイタリア財政懸念や英国のEU離脱の先行き不透明感によるリスク回避の強まりは、金価格の下支えに要因にはならなかった。ポジション調整目的とみられる売りがやや多かった。

 

米国債市場はコロンブスデーで休場

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/10/08/03:01:57

米国株式市場は下落:米長期金利の上昇を嫌気した売り優勢

NYダウは180.43ドル安の26447.05、ナスダックは91.06ポイント安の7788.45で取引を終了した。朝方は、9月雇用統計で非農業部門誇張者数が前月比13.4万人増と市場予想を大きく下振れ、平均時給の伸びも鈍化したことから、利上げペースの後退が意識されて小動きとなった。その後、雇用統計の内容がハリケーンの影響を受けていることや、失業率の改善が約49年ぶりの低水準にあり、12月利上げ見通しに変化はないとの見方が広がると、米長期金利の上昇にともなって大きく下落し、一時320ドル超を超えた。VIX指数は14.22から14.88へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株大幅下落でリスク回避の円買い

ドル/円は、米9月雇用統計で失業率が3.7%と予想の3.8%より良好な内容となり、48年9カ月ぶりの水準に改善すると円売り・ドル買いが先行し一時114.08円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値114.10円の上抜けに失敗すると失速した。非農業部門雇用者数変化が13.4万人増と予想の18.5万人増を下回ったことも相場の重しとなった。なお、雇用者数は過去2カ月分の数値が上方修正されたほか、平均時給は前月比・前年同月比ともに市場予想通りの結果となった。
 米雇用統計は強弱入り混じる内容だったが、米長期金利は一時3.2460%と2011年5月12日以来の高水準を付けた。米金利上昇を嫌気する格好でNYダウが一時320ドル超下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。ユーロ/ドルは、米雇用統計が強弱入り混じる内容となったため売買が交錯した。一時1.1484ドルと日通し安値を付けたものの、その後は1.1549ドルまで値を上げた。ポンド/ドルの上昇につれた買いが入る一方、米金利上昇に伴う売りが出たため方向感が出なかった。 

 

NY原油先物市場は小幅反発:供給減少への不安根強い

NY原油先物市場は、前日に大幅下落した地合いを引き継ぎ、利益確定売り方向で週末の調整が先行したほか、引き続き世界的な金利上昇による世界経済の成長鈍化見通しが上値を抑制した。しかし、米国によるイラン制裁を背景とした供給減少への不安は根強く下げ渋った。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比2基減少の861基となった。

 

NY金先物市場は反発:米国株安でリスク回避の金買い優勢

英国の合意なきEU離脱が回避できるとの期待でポンドが上昇したほか、米雇用統計後に金利引き上げが緩やかなペースにとどまるとの見方から、ドル売りが先行する場面があった。ドル建て相場に割安感が生じ、金の下値を支えた。その後、米長期金利が上昇を強めてドルは総じて持ち直したが、金利上昇が米株価を圧迫。リスク回避で安全資産とされる金は底堅く推移した。債券市場の反応と反対に買われる展開となった。米商品先物取引委員会(CFTC)が5日発表した2日時点の建玉報告によると、ニューヨーク商品取引所(COMEX)で投機筋(非商業部門)による金先物の持ち高は8週続けて売り越しだった。売越幅は前週比4174枚多い2万1822枚。2001年5月以来約17年5カ月ぶりの売越幅となる。

 

米国債券市場は下落:米雇用統計が総合的に良好な結果で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)3.23%で終了した。一時3.2460%前後と2011年5月12日以来7年5ヵ月ぶりの高水準を付けた。米9月雇用統計では失業率が48年9カ月ぶりの水準に改善。非農業部門雇用者数の増加幅は予想を下回ったものの、過去2カ月分が上方修正され、注目された平均時給は市場予想に一致した。総合すると「良好な内容」となり、長期債の売りを誘った。なお、週明け8日はコロンブスデーの祝日で債券市場は休場となる。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/10/05/07:43:27

米国株式市場は下落:米長期金利の上昇をきっかけに利益確定売り

NYダウは200.91ドル安の26627.48、ナスダックは145.57ポイント安の7879.51で取引を終了した。米長期金利が7年ぶりの高水準となり、株価収益率(PER)の高い銘柄を中心に売りが先行し、一時350ドル超と7月11日以来ほぼ3ヵ月ぶりの大きさとなった。市場では、『前日までに5日続伸し連日で史上最高値を更新していただけに、利益確定目的の売りが出やすかった』との指摘があった。半面、金利の上昇で銀行株に買いが入り指数を下支えした。VIX指数は11.61から14.22へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株安を受けリスク回避の円買い

ドル/円は、NYダウが一時350ドル超下落し、日経先物が300円下げると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。節目の114.00円を下抜けると一時113.60円まで下げ足を速めた。なお、市場では米国株の下落について『長期金利の上昇を警戒した売りが出た』との指摘があった。ただ、前日の安値113.52円が目先サポートとして意識されると下げ渋る展開になった。米国株や日経先物が終盤下げ幅を縮めたことも相場の下支え要因となり113.94円付近まで下値を切り上げた。 ユーロ/ドルは、アジア時間に一時1.1464ドルと8月20日以来の安値を付けた反動で海外市場でもショートカバーが優勢になった。翌日の9月米雇用統計を前にしたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入り一時1.1543ドルと日通し高値を付けた。

 

NY原油先物市場は大幅反落:サウジとロシアの増産合意を嫌気

NY原油先物市場は一時73.88ドルまで売られた。サウジアラビアとロシアが、原油価格の上昇を抑制するために、増産で合意したことが、高値圏にあった原油価格の急速な調整を誘った。また欧米諸国の株安も売り材料となった。

 

NY金先物市場は小幅に続落:米国金利上昇を警戒した売り優勢

NY金先物市場は、米国株が大幅に下落したことで一時1207.60ドルまで買われたが、金利上昇に対する警戒感が高まり、1198.10ドルまで売られる場面があった。ただし、1200ドル以下には押し目買いの興味が残されており、下げ幅はやや縮小した。

 

米国債券市場は横ばい:米景気拡大を見込んだ売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日比と同じ3.18%で終了した。米景気拡大を見込んだ債券売りが続き、一時3.2305%前後と2011年5月中旬以来約7年4ヵ月ぶりの高水準を付けた。ただ、相場が大幅に下落したあとだけに、短期的な戻りを期待した買いも入り通常取引ではやや方向感に乏しい展開となった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/10/04/07:48:44

米国株式市場は上昇:良好な米経済指標を好感した買い優勢

NYダウは54.45ドル高の26828.39、ナスダックは25.54ポイント高の8025.08で取引を終了した。イタリア政府が財政赤字の対GDP比率を引き下げるとの報道を受け、同国の財政懸念がやや後退した。そのため、欧州の株式相場が金融株を中心に上昇したことを受け、米国株も買いが先行した。米長期金利が約7年ぶりの水準に上昇したこともあり、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が買われた。また、この日発表された米9月ADP雇用時計やISM非製造業指数が予想を上回る良好な内容となり、終日堅調推移となり、上げ幅は一時170ドルを超えた。VIX指数は12.05から11.61へ低下した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済指標受け総じてドル買い優勢

ドル/円は、米9月ADP全米雇用報告で、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比23万人増となり、市場予想の18万5000人程度増を上回ったため円売り・ドル買いが先行した。米9月ISM非製造業指数が61.6と予想の58.0を上回り、21年ぶりの高水準だったことが明らかになると円売り・ドル買いが加速した。さらに、パウエル米FRB議長が講演で『米経済は極めてポジティブ』『まだ中立的な金利水準には遠い』『中立金利を超える可能性がある』などと述べると全般ドル買いが活発化し、一時114.54円と昨年11月6日以来の高値を付けた。ユーロ/ドルは、 良好な米経済指標を手掛かりに、米長期金利が3.1851%前後と2011年7月上旬以来の高水準を付けるとドル全面高の展開となった。パウエルFRB議長の発言が伝わると、節目の1.1500ドルを下抜けてストップロスを誘発し一時1.1465ドルと8月20日以来の安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は大幅反発:イラン制裁を受けた供給不足懸念

NY原油先物市場は一時76.90ドルまで買われた。原油供給不足に対する市場の警戒感が再び高まったことが原油買いの材料となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計では、原油在庫が797.5万バレル増加し、市場予想の150万バレル増加を大幅に上回ったことで一時74.30ドルへ下振れした。しかし、イラン産原油の輸出減少の影響で需給関係はひっ迫していることから、ほどなく下落幅を回復しその後も買い進まれた。

 

NY金先物市場は反落:ドル高や米長期金利上昇を嫌気

NY金先物市場は一時1200.40ドルまで売られた。イタリアがユーロ圏の規律に沿った財政赤字をGDP比2%以内にとどめる予算を策定する可能性が報じられ、市場のリスク回避姿勢が後退した。また、米ドルが主要通貨に対して上昇したことや米長期金利の上昇を嫌気した売りが優勢となった。ただ、1200ドル近辺では押し目買いの興味が残されており、金先物の下げ幅はやや縮小した。

 

米国債券市場は反落:良好な米経済指標を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは急反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.12%高い(価格は下落)3.18%で終了した。一時3.1851%前後と2011年7月上旬以来7年3ヵ月ぶりの高水準を付けた。好調な米経済指標をきっかけに債券売りが先行した。パウエル米FRB議長のタカ派発言も相場の重石となった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ