FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/08/13/03:01:05

米国株式市場は下落:トルコリラ急落でリスク回避の売り優勢

NYダウは196.09ドル安の25313.14、ナスダックは52.67ポイント安の7839.11で取引を終了した。トランプ大統領がトルコから輸入する鉄鋼及びアルミニウムへの関税額を2倍に引き上げたことにより、トルコリラが急落するなど金融市場の混乱を招き、欧州銀行株が大きく下げると、米銀行株へ売りが波及した。VIX指数は11.27から13.16へ上昇した。

 

NY外国為替市場:トルコリラ急落でユーロが失速

ドル/円は、米7月CPIコア指数が前年比で予想を上回ったため111.11円付近まで値を戻す場面もあったが、上値は重かった。トルコリラ/円中心に新興国のクロス円が下落した影響を受けて一時110.48円と日通し安値を付けた。NYダウが一時280ドル超下落し、日経平均先物が240円下げたことも相場の重しとなった。ただ、茂木敏充経済再生相が日米新通商協議(FFR)後に『日米は貿易拡大で合意』と述べると下げ幅を縮小した。トランプ米大統領の顧問弁護士ジェイ・セキュロー氏が『トルコ牧師問題は解決に近づいている』と述べたこともショートカバーを誘った。ユーロ/ドルは、前日NY終値1.1527ドルと比べて0.0114ドル程度のユーロ安水準となった。欧州金融機関が保有するトルコ資産への懸念が高まり全般ユーロ売りが進行し、一時1.1388ドルと昨年7月13日以来の安値を付けた。

NY原油先物市場は反発:リラ暴落でトルコ経剤の混乱で不確実性から買い

NY原油先物市場は一時67.87ドルまで買われた。足もとで原油が下落していたことや、地政学リスク増大を意識した買いが入った。原油の供給不安は緩和されつつあるが、通貨リラの暴落によってトルコ経済は混乱状態に陥っており、周辺国にも悪影響を及ぼすとの懸念が広がっていることから、ポジション調整的な買いが入った。また、米国とイランの関係が改善されていないことも買い材料となった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比10基増の869基と大幅増加した。

 

NY金・銀先物市場は下落:全般ユーロ安などが嫌気された

NY金先物市場は一時1213.10ドルまで売られた。トルコリラ急落により欧州株が下落したことで、安全資産とされる金を買う動きで一時1224.90ドルまで上昇した。しかし、ユーロ安・ドル高が進行したことが嫌気された。米国株安や米長期金利の低下は金先物に対する支援材料となったが、金融市場の不確実性が高まっており、週末前であることからポジション調整的な売りも入った。

 

米国債券市場は続伸:トルコリラ暴落でリスク回避の債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.87%で終了した。トルコリラが暴落したことで、トルコのエクスポージャーを保有している欧州銀行株をはじめ株が売られ、安全資産とされる米国債券が買われる展開となり、利回りは一時2.8515%まで低下した。

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2018/08/10/07:38:07

米国株式市場はまちまち:原油安や米長期金利低下が重石に

NYダウは74.52ドル安の25509.23、ナスダックは3.46ポイント高の7891.78で取引を終了した。米中貿易摩擦への懸念から寄り付き後はもみ合う展開となった。原油価格の下落を背景に、シェブロンやエクソンモービルなど石油関連株が売られた。また、米長期金利の低下でゴールドマンサックスなど金融株が売られたことも相場の重石となった。米企業の決算発表がほぼ終了したことで、決算を手掛かりとした取引は乏しかった。VIX指数は10.85から11.27へ上昇した。

 

NY外国為替市場:エバンス米シカゴ連銀総裁のタカ派発言でドル買い

ドル/円は、米7月PPIやコア指数が前月比・前年比ともに予想を下回ったことを受けて一時110.85円付近まで売られたが、下押しは限定的だった。資源国通貨や欧州通貨に対してドル高が進んだ影響を受けた。また、エバンス米シカゴ連銀総裁は記者団に、強い経済がインフレを生んでおり、FRBの目標である2%に近づいたとの見解で、『緩やかな引き締め政策が正当化される可能性がある』と言及した。『2018年は、あと1回、または2回の利上げを予想している』とした。もともとエバンス米シカゴ連銀総裁は通常ハト派として知られており、同総裁の異例なタカ派発言がドル買いにつながった。ユーロ/ドルは、クロスユーロの下落をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1526ドルと6月21日以来の安値を付けた。イタリアのEU離脱懸念も根強く、政局不安がユーロ売り材料となった。

 

NY原油先物市場は続落:米中の貿易戦争の長期化懸念を嫌気

NY原油先物市場は一時66.49ドルまで売られた。昨日大幅に下落したことで、利食いの買いで67.41ドルまで上昇する場面もあった。しかし、通商・貿易を巡る米中の対立は長期化するとの懸念が広がったことが引き続き嫌気された。また、ドルが総じて高いことで、原油価格も割高感になり原油価格はじりじりと下がった。

 

NY金先物市場は反落:総じてドル高になったことを嫌気

NY金先物市場は一時1218.40ドルまで売られた。新興国通貨とオセアニア通貨に対するドル高が徐々にユーロを中心とした欧州通貨にも波及したことで、ドルで取引されると金価格に割高感が出て上値が重くなった。ただ、通商・貿易を巡る米中対立長期化に対する警戒感が広がっており、一部でリスク回避的な金買いも観測された。

 

米国債券市場は上昇:米露の関係悪化やイランへの制裁でリスク回避の買い

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.92%で終了した。米露の関係悪化や、イランへの制裁などで安全資産として債券買いが入った。クォータリー・ファンディング最終日の本日は30年債の入札が実施された。

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2018/08/09/07:44:20

米国株式市場はまちまち:米中貿易摩擦問題長期化懸念を嫌気

NYダウは45.16ドル安の25583.75、ナスダックは4.66ポイント高の7888.39で取引を終了した。米中貿易摩擦への警戒感から売りが先行した。原油価格の急落でエネルギー関連株などに売りが集まり指数を押し下げた。堅調な米企業業績を背景に買いも入ったものの、中国政府も同規模の報復措置を決定するなど、貿易摩擦問題の長期化懸念から終日上値の重い展開となった。VIX指数は10.93から10.85へ低下した。

 

NY外国為替市場:日米通商協議を控えドルの上値重い

ドル/円は、対ポンドなどでドル買いが進んだ影響を受けたほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁が『正常化は完了しておらず、利上げは継続すべき』『どこまで利上げするかは経済成長次第』と述べたことが相場の支援材料となり、NY序盤には一時111.19円付近まで上昇する場面があった。ただ、中国政府が『米国への対抗措置として米製品160億ドルに関税を課す』と発表すると円買い・ドル売りが優勢になった。NYダウの下落や米長期金利の低下に伴う売りも出て再び111円を割り込んだ。市場では『明日の日米通商協議(FFR)に対する警戒感からドルの上値は重い』との指摘があった。 ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれた売りが出たほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁のタカ派的な発言が相場の重しとなり、一時1.1573ドルと日通し安値を付けた。ただ、そのあとは中国による対米報復関税措置を受けて全般ドル売りが優勢になった。米金利低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り、一時1.1620ドル付近まで値を上げた。 

 

NY原油先物市場は大幅反落:米中貿易戦争激化を嫌気

NY原油先物市場は一時66.32ドルまで売られた。中国が米国に対して160億ドルの製品に25%関税を課すが、その中に自動車なども含まれ、6月の米国からの原油調達も中国が1位だったことを考えると、原油需要の減少が予想されたことが売り材料となった。米国の週次在庫統計で原油在庫は減少したものの、減少幅は市場予想を下回ったことや、ガソリン在庫は減少予想に反して増加していたことも売り材料となった。

 

NY金先物市場は続伸:米中対立やイラン制裁再開を警戒する買い優勢

NY金先物市場は1223.80ドルまで買われた。通商・貿易を巡る米中対立の長期を懸念した買いが入った。また、米国によるイラン制裁再開を意識した買いも散見されたほか、米ドルが主要通貨に対して弱含んだことも金価格を支えた。

 

米国債券市場は反発:米10年物国債入札好調で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.96%で終了した。米国と中国の課税合戦が泥沼化に入ったことで、株売り・債券買いの流れの展開となった。また、米財務省による10年物国債入札の落札結果が『好調』だったことも買いを誘った。

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2018/08/08/07:45:51

米国株式市場は上昇:アジア株や欧州株高を好感した買い

NYダウは126.73ドル高25628.91、ナスダックは23.99ポイント高の7883.66で取引を終了した。中国や欧州の株式市場でほぼ全面高となり、米国株も買いが先行した。市場では『米景気や企業業績の良好さを着目した買いが続いた』との指摘があり、一時190ドル超上げた。また、原油価格の上昇や米長期金利の上昇も好感された。NYダウは2月26日以来およそ5ヵ月ぶりの高値を更新した。VIX指数は11.27から10.93へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は行って来い相場

ドル/円は、欧州時間帯に全般ドル安が進んだ流れを引き継いで円買い・ドル売りが先行した。一時110.97円まで値を下げた。ただ、111円割れの水準では下値を拾いたい向きも多く下押しは限定的だった。NYダウが一時190ドル超上昇するなど、リスク選好の動きが強まり円売り・ドル買いがでて一時111.47円まで上げた。また、米長期金利が一時2.9767%前後まで上昇したこともドル買い材料となった。なお、米政府はこの日、中国製品160億ドル相当への関税を23日に発動すると発表した。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが出て、序盤は上値の重い展開となった。ただ、ユーロクロスの上昇に伴う買いも入ったため下押しは限定的だった。

 

NY原油先物市場は上昇:米国は対イラン制裁再発動で買い優勢

NY原油先物市場は一時69.83ドルまで買われた。米国がイランへの制裁再発動で原油価格は買い基調となった。また、ドルが対ユーロで弱含みとなったことでさらに上げ幅を広げた。ただ、上値は利食い売りが抑え、徐々に上げ幅を縮めた。

 

NY金先物市場は反発:米長期金利上昇や米国株高で上げ渋る

NY金先物市場は一時1224.30ドルまで買われた。米国によるイラン制裁再開を意識されたが、ユーロが伸び悩んだことや米国株高を意識した売りが観測され金の上げ幅も限定的となった。また、米3年債の入札が不調だったことから米長期金利が上昇したことも嫌気された。

 

米国債券市場は反落:リスク選好による債券売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.97%で終了した。中国株式市場が好調だったことで、米株式市場も堅調に推移し、市場は株買い・債券売りのリスク選好の動きとなった。また、米財務省が3年債入札の実施したが、落札結果は『不調』となり、長期債も売りに押された。

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2018/08/07/07:38:43

米国株式市場は上昇:好業績銘柄中心に買いで持ち直し

NYダウは39.60ドル高の25502.18、ナスダックは47.66ポイント高の7859.68で取引を終了した。貿易摩擦問題を巡る米中関係悪化への警戒感から、売りが先行した。ただ、米企業決算が終盤入りするなか、好業績銘柄中心に買いが集まった。主要経済指標の発表がない中、小幅上昇となった。VIX指数は11.72から11.27へ低下した。

 

NY外国為替市場:トルコリラが荒っぽい値動き

ドル/円は、欧州時間に一時111.52円まで上げた影響が残ったものの、NY時間帯では111円台半ばでの狭いレンジ取引が続いた。ただ、米中貿易摩擦への懸念や米国が制裁を再開する計画を受けたイランとの関係悪化懸念にドルの上値も限定的となった。ユーロ/ドルは、米長期金利が低下したことでユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.1570ドル付近まで値を上げたが、戻りは鈍かった。アジア時間早朝につけた日通し高値1.1574ドルが目先の戻り目処として意識された。

トルコリラは大幅に下落した。ドル/リラは5.4222リラまでドル高・リラ安が進みリラの市場安値を更新した。また、リラ/円は20.54円まで売られ過去最安値となった。トルコ中銀は、市中銀行が中央銀行に預け入れる外貨準備率の上限を45%から40%に引き下げる方針を発表したことで、トルコリラは荒っぽい値動きとなっている。中銀の動きを好感する声も聞かれる半面、政権の基盤の弱さを不安視する声も聞かれるなど、この後も動静は予断を許せない状況となっている。

 

NY原油先物市場は反発:地政学リスク拡大を警戒した買い

NY原油先物市場は一時69.92ドルまで買われた。サウジアラビアの7月の原油生産量が、OPECの増産合意後も、減産状態だったことが判明したことで買いが優勢となった。また、米国は7日に対イラン制裁の一部を再発動することから、イランによる供給減少懸念が強まった。地政学リスク増大に対する警戒感は消えていないことも買い材料となった。

 

NY金先物市場は反落:ユーロ安を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1214.40ドルまで売られた。ユーロ安が続いていることを嫌気した売りが入った。中東地域における地政学リスク増大に対する警戒感が高まったが、米国株式市場が堅調推移したことで、再びユーロ安・ドル高となったことを嫌気した売りが入った。

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の債券買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.94%で終了した。先週発表された米7月非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことや、米中貿易戦争の泥沼化懸念のほか、中東情勢悪化懸念で安全資産とされる債券買いが優勢となり、一時2.92%台まで金利は低下した。

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