FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/10/17/07:54:53

米国株式市場は上昇:米第3四半期決算を好感した買いがけん引

NYダウは547.87ドル高の25798.42、ナスダックは214.75ポイント高の7645.49で取引終了した。7-9月期決算を好感した買いでゴールドマン・サックスやジョンソン・エンド・ジョンソン、ユナイテッドヘルスが上昇し、NYダウをけん引した。VIX指数が17台まで低下したほか、米長期金利の上昇が一服し、投資家心理がやや改善したことも相場上昇の追い風となった。VIX指数は21.30から17.62へ低下した。

 

NY外国為替市場:過度なリスク回避後退でドル買い戻し

ドル/円は、米9月鉱工業生産指数が前月比0.3%上昇となり、市場予想の0.2%上昇を上回ったほか、10月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が68となり、市場予想の67を上回ったため円売り・ドル買いが先行した。NYダウが一時560ドル超上昇し、日経先物が460円上げると円売り・ドル買いがじわりと強まり、一時112.34円まで値を上げた。市場では『VIX(恐怖指数)が17台まで低下するなど、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らいだ』との指摘があった。トランプ米大統領はFOXビジネスニュースとのインタビューで『FRBは私にとって最大の脅威』『FRBの利上げは速すぎる。うれしくない』などと述べたが、相場の反応は限られた。 ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行した。アジア時間の高値1.1599ドルや前日の高値1.1606ドルを上抜けるとストップロスを断続的に巻き込んで、一時1.1621ドルまで上値を伸ばした。ただ、市場では『目先のストップロスを付けただけの動き』との声が聞かれすぐに失速した。好調な米経済指標や米株高を好感してドル買いが進んだ面もあった

 

NY原油先物市場は続伸:欧米株高を好感した買い優勢

NY原油先物市場は一時72.29ドルまで買われた。欧米株高を好感して短期筋などからの買いが入った。トランプ米政権が対イラン制裁を11月にも再発動する方針が原油相場の下支えとなった。ただ、米国内の供給過剰や原油在庫増の懸念が原油価格の上値を圧迫し、値動きは限定的となった。

 

NY金先物市場は小幅続伸:リスク回避の買いが縮小

NY金先物市場は一時1235.90ドルまで買われた後に1226.30ドルまで売られた。米国株高やユーロの伸び悩みを意識してリスク回避の金買いは縮小した。ただ、米中貿易摩擦の長期化に対する警戒感は消えていないため、投機的な売りは拡大しなかった。

 

米国債券市場は小反落:リスク回避後退で売り優勢

米国債券市場の長期ゾーンは小反落(利回りは下落)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)3.16%で終了した。良好な米経済指標や米株高を受けて売りが優勢となった。ただ、翌日のFOMC議事要旨(9月25-26日分)公表を前に一本調子で売りが進む展開にはならなかった。

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2018/10/16/07:41:15

米国株式市場は下落:押し目買いでプラス圏に浮上する場面も

NYダウは89.44ドル安の25250.55、ナスダックは66.15ポイント安の7430.74で取引を終了した。日本や中国などアジアの主要株式指数が大幅に下げ、投資家心理の重荷となった。また、サウジアラビアの記者殺害疑惑を受け、地政学リスクの高まりが意識された。トランプ大統領はサウジ政府の関与が判明すれば厳罰を科す考えを示した。
半面、足もとで相場下落が続いたあとだけに押し目買いなどが入り、相場は何度がプラス圏に浮上する場面があった。 一方で、今週から本格化する7-9月期決算を見極めたいとの思惑もあり、もみ合う展開となった。VIX指数は21.31から21.30へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は111円台後半で狭いレンジ内での動き

ドル/円は、米国が日本と交渉する物品貿易協定(TAG)に為替条項を盛り込む意向を示したことで、欧州市場では一時111.59円と9月13日以来の安値を付けた。ただ、NY市場に限れば狭いレンジ取引に終始した。ユーロ/ドルは、独バイエルン州議会選挙における与党キリスト教社会同盟(CSU)の歴史的大敗については、売り材料とならなかった。9月米小売売上高が予想を下回ったことや米長期金利の低下がユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.1606ドルまで値を上げた。ただ、前週末の高値1.1610ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は続伸:サウジアラビアをめぐる地政学リスクで買い

NY原油先物市場は一時72.70ドルまで買われた。国際エネルギー機関(IEA)が先週末に公表した月報で、2018年、2019年の石油需要の見通しを下方修正したことが嫌気され、売りが先行した。しかし、サウジアラビア反政府記者のジャマル・カショギ氏が殺害されたとの疑惑が浮上し、サウジアラビアをめぐる地政学的リスクへの警戒感が高まり、買い戻しが入った。また、トランプ米大統領はポンペオ米国務長官をサウジアラビアに派遣した。

 

NY金先物市場は反発:サウジアラビアをめぐる地政学リスクを警戒した買い

NY金先物市場は一時1236.90ドルまで買われた。米中貿易摩擦に対する警戒感が続くなか、サウジアラビアをめぐる地政学的リスクの高まりで、安全資産とされる金が買われた。また、為替相場で、対ドルで売りが先行したユーロが切り返したことも金の買いを後押しした。また、ユーロ高・ドル安の相場展開となったことも意識された。市場関係者の一部では米国株の先行観は後退しているとの理由で金先物は年内に1300ドル台に到達すると予想している。

 

米国債券市場は小反発:低調な米小売売上高受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)3.15%で終了した。米国株安や低調な米小売売上高を受けて買いが優勢となった。

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2018/10/15/03:01:53

米国株式市場は上昇:ハイテク株の押し目買いで上げ幅拡大

NYダウは287.16ドル高の25339.99、ナスダックは167.83ポイント高の7496.89で取引を終了した。大手行の決算発表を受けて買いが先行したものの、金利上昇への警戒感から上げ幅を縮小し、NYダウは一時下落に転じる場合もあった。午後にアップルなど大型ハイテク株に押し目買いが入り、引けにかけて上げ幅を拡大した。週を通じて、NYダウは4%を超す下落となり、ナスダック総合指数も4%近い下落となった。VIX指数は24.98から21.31へ下落した。

 

NY外国為替市場:米国株高拡大に伴いドル買い戻し

ドル/円は、一時は400ドル超上昇したダウ平均が下げに転じ、日経先物が430円下げたタイミングで円買い・ドル売りが強まり、一時111.88円と日通し安値を付けた。また、10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が99.0と予想の100.4を下回ったことも相場の重しとなった。 ただ、前日の安値111.83円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。引けにかけてNYダウが300ドル超上昇したことも買い戻しを誘い、112.25円付近まで値を上げた。米長期金利も終盤上昇に転じており、相場を下支えした。ユーロ/ドルは、アジアの時間帯では一時1.1610ドルと1日以来の高値を付ける場面があったが、海外市場ではさえない展開になった。ポンド/ドルの下落につれた売りが出たほか、エッティンガー欧州委員(予算・人事担当)のユーロ高けん制発言を意識したユーロ売り・ドル買いが出た。一時1.1535ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.1520ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。

 

NY原油先物市場は反発:米国株高拡大で投資家心理改善の買い

NY原油は、大幅続落の後を受け、米国株式相場が下げ止まったこともあり、買い戻し方向で週末の調整が進んだ。ただ、需要の先行き対する懸念があり、大きく買い上げる動きにはつながらなかった米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比8基増加の869基となった。

 

NY金先物市場は反落:米国株高でリスク回避が後退し売り優勢

NY金先物市場は、前日までの世界的な株安の流れが一巡し、米国株の反発を受けて、市場のリスク回避姿勢が後退し安全資産とされる金買いは後退した。また、続伸後の週末とあって、調整が売り方向で進みやすかった。
 

米国債券市場は反落:米国株高拡大で売り優勢に

米国債券で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは、前日比0.01%高い(価格は下落)3.16%で終了した。米国株が下げに転じた場面では債券買いが優勢となったが、株価が引けにかけて持ち直し上げ幅を拡大すると債権売りが強まった。

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2018/10/12/08:05:42

米国株式市場は下落:引けにかけて下げ幅拡大

NYダウは545.91ドル安の25052.83、ナスダックは92.99ポイント安の7329.06で取引を終了した。前日の急落を受けて朝方の時間外取引では大幅続落で推移していたが、米9月消費者物価指数が市場予想を下振れ、米長期金利が低下したことで下げ幅を縮小して寄り付いた。ただ、その後もアルゴリズム取引と思しき売りで急落するなど、値動きの荒い展開となり、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。市場ではVIX指数が一時28.84と2月12日以来8ヵ月ぶりの高水準まで急伸したことで『リスク回避の売りが加速した』との指摘があった。VIX指数は22.96から24.98へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株の大幅下落で総じてドル売り優勢

ドル/円は、市場予想を下回る米9月消費者物価指数(CPI)をきっかけに売りが先行したものの、安く始まった米国株相場が持ち直し、日経先物が330円上げると一転上昇した。一時112.53円と日通し高値を付けた。ただ、NYダウが再びマイナス圏に沈み700ドル近く下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め、円買い・ドル売りが優勢となった。トランプ米大統領はこの日も『ドルが非常に強く、国内でビジネスをすることを困難にしている』などと述べ、ドル高要因になっているFRBの利上げを批判した。この発言を嫌気した売りも出て、一時111.83円と9月18日以来の安値を付けた。ユーロ/ドルは、米物価指標が市場予想を下回ったことを手掛かりに全般ドル売りが出やすい状況となった。一時1.1599ドルと日通し高値を付けたあと、1.1600ドルに観測されている売り注文に上値を抑えられて1.1546ドル付近まで押し戻されたが、下押しは限定的。取引終了にかけて再び強含んだ。また、米長期金利の低下なども相場の支援材料となった。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:原油在庫増と米国株安を嫌気

NY原油先物市場は一時70.51ドルまで売られ、9月21日以来の71ドル割れとなった。世界的な経済見通しの引き下げや株安を受けた需要減少観測に加えて、米原油在庫の大幅な積み増しが確認され、売りが続いた。また、米国株の大幅続落も嫌気された。

 

NY金先物市場は続伸:リスク回避の金買い優勢

NY金先物市場は一時1230.00ドルまで買われた。米国株が大幅続落で寄り付くなど、前日の米国株大幅安に端を発した世界的な株安の流れが継続した。そのため、市場のリスク回避姿勢が、安全資産とされる金への買いにつながった。トランプ大統領のドル高けん制発言も、ドル相場の上値を抑えたことで金の支援材料となった。また、節目の1200ドルを突破したことで短期筋などからまとまった金買いが入った。

 

米国債券市場は続伸:米物価指標が市場予想を下回り買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)3.15%で終了した。市場予想を下回る米9月消費者物価指数(CPI)や米株安を受けて、債券買いがやや優勢となった。米30年債入札が『好調』と受け止められたことも相場の下支えとなった。

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2018/10/11/08:02:38

米国株式市場は下落:割高感や米中貿易摩擦の激化懸念から売り優勢

NYダウは831.83ドル安の25598.74、ナスダックは315.97ポイント安の7422.05で取引を終了した。米長期金利の上昇を受けてハイテク株が割高感から売られたほか、米中貿易摩擦の激化懸念から中国関連とされる銘柄に売りが集まった。市場では『VIXの上昇を受けて、リスク回避の売りが加速した。』との指摘があった。VIX指数は15.95から22.96へ急上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株の大幅下落を受けリスク回避の円買い

ドル/円は、高止まりする米長期金利や米中貿易摩擦の激化懸念から、ダウ平均が830ドル超下落したほか、日経先物が790円下げた。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。前日の安値112.87円を下抜けると断続的にストップロスを巻き込んで、取引終了間際に一時112.26円と9月24日以来の安値を付けた。 ユーロ/ドルは、トリア伊経済・財務相が『市場の信任回復に向けてあらゆる手段を講じる』と強調すると、伊株式・債券相場が反発しユーロの買い戻しにつながった。ユーロクロスが上昇した影響も受けて一時1.1545ドルまで上値を伸ばした。米長期金利が終盤低下に転じたことも相場の支えになった。

 

NY原油先物市場は反落:米国株安や米原油生産増加予想を嫌気

NY原油先物市場は一時72.38ドルまで売られた。ハリケーン接近を警戒した買いが観測されたが、米エネルギー情報局(EIA)が米国内の原油生産増加の見通しを発表したことから需給ひっ迫の思惑は後退した。また、国債通貨基金(IMF)の世界成長見通し引き下げや、米国株の大幅安を受けた景況の先行き不透明感から、需要減少が懸念された。

 

NY金先物市場は続伸:ドル安、米国株安、米長期金利低下が買い材料

NY金先物市場は一時1198.60ドルまで買われた。米中貿易問題の先行き不透明感などから米国株が大幅安となったことで、リスク回避の高まりから安全資産とされる金が買われた。米長期金利の上昇が頭打ちとなり、ドルが軟化したことも、金の支援材料となった。

 

米国債券市場は続伸:米国株大幅安でリスク回避の買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)3.16%で終了した。物価上昇への警戒や米10年債入札の不調を受けて売りが先行したものの、米国株の急落を受けて買い戻しが優勢となり上げ(利回りは低下)に転じた。

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