FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/08/20/03:01:51

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦解消協議への期待で買い優勢

NYダウは110.59ドル高の25669.32、ナスダックは9.81ポイント高の7816.33で取引を終了した。NYダウは2月26日以来約半年ぶりに高値を付けた。トルコの通貨危機に対する警戒感や、主要ハイテク株の一角に売りが広がり、上値の重い展開となった。ただ、米国と中国が貿易摩擦の解消へ協議を進めるとの期待が高まり買いが広がった。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄が買われた。VIX指数は13.45から12.64へ低下した。

 

NY外国為替市場:トルコ懸念で売られ米中貿易摩擦緩和期待で買い戻し

ドル/円は、『トルコ裁判所がブランソン米牧師解放の控訴を却下』との報道が伝わると、リスク回避的な売りが先行し、一時110.28円近辺まで値を下げた。7月米景気先行指標総合指数が市場予想を上回ったことで買い戻しが入る場面があったが、8月米消費者態度指数速報値(ミシガン大調べ)が予想を下回ったこともあり、戻りは鈍かった。ただNY午後に入り、『米中両国の当局者は貿易問題の行き詰まりを打開するため、11月に首脳会談を実現させることを視野にロードマップを作成中』との米紙報道が伝わると、米中貿易問題の改善期待からショートカバーが優勢になった。。NYダウが一時160ドル超上昇したことも相場の下支え要因となり、ドルの買戻しが入った。
なお、ハセット米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長の発言として『来週の中国との協議でポジティブなサインを発表する公算』などと伝わっていることもリスク回避が後退した。ユーロ/ドルは、トルコ情勢への懸念から売られる場面があったが、市場予想を下回る米経済指標を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが進むと一時1.1445ドルと日通し高値を付けた。市場では『週末を控えたポジション調整目的の買いがやや優勢だった』との指摘があった。
 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とムーディーズの両格付け会社はトルコの格付けを引き下げたと発表したものの、「格下げ自体は織り込み済みだった」ことから相場の反応は限られた。 

 

NY原油先物市場は続伸:持ち高調整の買いが優勢

NY原油先物市場は一時66.39ドルまで買われた。トルコなど新興国不安を背景に売りが先行したが、週末を迎え15日に原油在庫統計などで大幅安となった原油は徐々に持ち高調整が優勢となり、小幅続伸して取引を終了した。為替市場でドル売り・ユーロ買いが優勢となったことも、原油価格の支援材料となった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比変わらず869基だった。

 

NY金先物市場はわずかに反発:ドル安を好感した買いも上値重い

NY金先物市場は一時1192.00ドルまで買われた。為替市場でドルが対ユーロなどで下落し、ドル建ての金に割安感が生じたことで買いが入った。ただ、米国株高を嫌気した売りも観測された。金の下落トレンドは変わらず、戻し局面での売り圧力が強かった。

 

米国債券市場は下落:米中貿易摩擦懸念後退で売り

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.87%で終了した。米中貿易摩擦への懸念が和らぎ、安全資産とされる債券に売りが出た。しかし、トルコ情勢をめぐる懸念は根強く下値は限定的だった。

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2018/08/17/07:52:14

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦緩和期待から買い優勢

NYダウは396.32ドル高の25558.73、ナスダックは32.41ポイント高の7806.52で取引は終了した。中国商務次官が貿易協議で8月下旬にも米国を訪問するとの報道を受けて、米中が貿易摩擦を緩和する方向で交渉するとの期待から買い戻しが入った。複数の主要企業決算も好感され、ウォールマートやシスコシステムズが急伸し、指数の押し上げ要因となった。VIX指数は14.64から13.45へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高でドル買いもトルコ情勢が上値の重石

ドル/円は、米8月フィリー指数が予想を大きく下回ったことで円買い・ドル売りが先行し一時110.55付円近まで下げたが、アジア時間につけた安値110.46円が目先のサポートして意識されると下げ渋った。米中貿易摩擦への警戒感から和らいだことで、NYダウが一時440ドル超上昇したことも円売り・ドル買いを促し、一時111.12円まで値を上げた。日経先物が180円上げたことも相場の支援材料となった。ただ、ムニューシン米財務長官が『牧師が釈放されなければ追加制裁を準備する』と発言したことを受けて、トルコ情勢への懸念が改めて意識されるとやや上値が重くなった。ユーロ/ドルは、米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米7月住宅着工件数など低調な米経済指標が相次ぐと一時本日高値となる1.1409ドルまでユーロ高・ドル安が進んだ。

 

NY原油先物市場は反発:売り一巡後の買戻し

NY原油先物市場は一時65.52ドルまで買われた。前日に米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で原油在庫が大幅に積み増しとなったことが材料視され、大幅安となた原油先物に売り一巡感が広がり買戻しが入った。また、為替市場でドルが対ユーロで下落したことも、下支えとなった。ただ、原油の供給過剰懸念は強く、反発は小幅にとどまった。

 

NY金先物市場は小幅続落:引き続き上値の重い展開

NY金先物市場は一時1167.10ドルまで売られた。前日に約1年7ヵ月ぶりの安値をつけるなど大幅安となった前日の流れを引き継ぎ、売りが先行した。しかし、その後は為替市場でドル安が進んだことを受けて下げ幅を縮小したが、上値が重く続落して取引を終了した。

 

米国債券市場は横ばい:米中貿易戦争懸念和らぎ売り買い交錯

米国債市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日比と同じ2.86%で終了した。米中貿易摩擦への警戒感が和らいだことで債券売りが出た。一方、この日発表された米経済指標がやや弱さが目立つ結果だったこともあり買いも入った。

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2018/08/16/07:54:06

米国株式市場は下落:リスク回避の動きが強まり売り優勢

NYダウは137.5ドル安の25162.41、ナスダックは96.78ポイント安の7774.12で取引を終了した。トルコ情勢をめぐる懸念や中国経済の先行き不透明感から、投資家のがリスク回避の姿勢を強めたことで売りが広がった。原油や銅などコモディティ価格の下落を背景に石油や素材株に売りが入った。また、中国ネット企業大手であるテンセントの四半期決算が予想外の減益となったことを受けて、ハイテク株にも売りが広がった。一時330ドル超下げる場面もあった。VIX指数は13.31から14.64へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の円買いが優勢

ドル/円は、トルコ情勢をめぐる懸念や中国経済の先行き不透明感からリスク回避の円買いが先行した。NYダウが一時330ドル超下落し、日経先物が340円下げると一時110.41円まで値を下げた。ただ、13日安値110.11円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。米国株や日経先物が下げ幅を縮小したことも相場の下支え要因となり、110.70円台付近まで戻した。ユーロ/ドルは、一時1.1301ドルと昨年6月28日以来の安値を付けたものの、節目の1.1300ドルの下抜けに失敗するとショートカバーが優勢となった。カタールのタミム首長がトルコに対して150億ドルの直接投資を表明すると、ららが反発し、ユーロ/ドルにも買い戻しが入り一時1.1355ドルと日通し高値を付けた。

 

NY原油先物市場は大幅続落:原油在庫の大幅増加を嫌気

NY原油先物市場は一時64.51ドルまで売られた。エネルギー消費大国である中国の景気減速懸念や、為替市場のドル高を背景に、原油価格は売りが先行した。米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計を受けて一段安となった。EIA在庫統計で、原油在庫は680万バレルの積み増しと、減少予想に反して大幅増加した。米国内の供給過剰懸念が高まった。

 

NY金先物市場は反落:ユーロ安継続を嫌気

NY金先物市場は1180.00ドルまで売られた。新興国不安を背景に投資家のリスク回避志向が高まっているものの、『逃避資産』の金に買いが強まっていないことも、金の失望売りにを強めている。ユーロ安・ドル高の流れが続いていることも嫌気されている。

 

米国債券市場は反発:安全資産とされる債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.86%で終了した。新興国市場の混乱が先進国にも波及するとの懸念から、投資家の警戒ムードが高まった。米国株の大幅下落などから、安全資産とされる米国債に買いがあつまり、利回りは一時2.835%前後まで低下した。

 

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2018/08/15/07:41:54

米国株式市場は上昇:トルコリラの下落一服で買い戻し優勢

NYダウ112.23ドル高の25299.93、ナスダックは51.19ポイント高の7870.89で取引が終了した。トルコリラの下落が一服したことで買いが先行した。前週からの株価下落を受けた買戻しが広がったほか、堅調な内容が続く四半期決算や経済指標を背景とした期待感から終日堅調推移となった。ただ、トルコ情勢をめぐる懸念は根強く上値も限られた。VIX指数は14.78から13.31へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高・米長期金利上昇で総じてドル買い

ドル/円は、日経先物が150円下落したタイミングで一時110.74円付近まで売られたものの、下押しは限定的だった。米国株の反発や米長期金利の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが出たほか、欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響を受けて一時111.31円まで値を上げた。ユーロ/ドルは、トルコ情勢への懸念が根強い中、トルコ向け融資が欧州金融機関の財務・経営を圧迫するとの懸念でユーロ売り・ドル買いが進行し、一時1.1330ドルと昨年7月6日以来の安値を付けた。市場では『トルコ中銀は十分な対応を取っていないとの見方が多い』との指摘も聞かれた。

 

NY原油先物市場は小幅続落:ユーロ安・ドル高を嫌気した売り

NY原油先物市場は一時68.37ドルまで買われたが、引けにかけて反落した。前日のOPEC月報により、サウジアラビアの減産が明らかになったことで、原油先物は買いが先行した。また、引き続き米国のイラン制裁も下支えとなった。しかし、ユーロ安・ドル高の流れが変わっていないことやポジション調整に絡んだ売りが増えたことが原油価格の上値を抑えた。

 

NY金先物市場は小幅反発:自律反発狙いの買い

NY金先物市場は一時1205.80ドルまで売られた。ドル高・ユーロ安の流れは変わっていないものの、一部投資家による自律反発狙いの買いが入ったことでNY金は下げ渋った。週末の取引で金先物が1200ドルを下回ったが、ストップロスとみられる売りが少なかったことから、押し目買いが入った。

 

米国債券市場は続落:トルコリラの下落一服で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.90%で終了した。トルコリラの下落が一服したことで、新興国経済をめぐる懸念がやや後退し、安全資産とされる債券売りが出た。ただ、党利かはトルコリラの動向に引き続き注目しており、楽観的な状況になっていない。

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2018/08/14/08:06:57

米国株式市場は下落:トルコ情勢による警戒感から上値重い

NYダウは125.44ドル安の25187.70、ナスダックは19.40ポイント安の7819.71で取引を終了した。朝方は、堅調な内容が続く四半期決算を背景とした期待感や前週末の株価下落を受けた買戻しの動きから買いが先行した。しかし、トルコ情勢をめぐる根強い警戒感から徐々に売りに押された。素材やエネルギー、金融株などを中心に売られ一時160ドル近く下落した。投資家のリスク選好姿勢が後退しており、今後の展開を見極めたいとの思惑も根強く、終日軟調推移となった。VIX指数は13.16から14.78へ上昇した。

 

NY外国為替市場:トルコ情勢を巡る懸念が根強い展開

ドル/円は、トルコ中銀が市中銀行を支える流動性強化などの措置を発表したため、一旦トルコリラ売りが一段落した。また、『トルコに拘束されている米国人牧師ブランソン氏が15日までに釈放される』との噂が伝わると、過度なリスク回避姿勢が後退した。NYダウ先物の持ち直しや日経平均先物の上昇に伴う買いが入り一時110.94円まで値を上げた。ただ、駐トルコの米大使館がこの噂を否定したこともあって、買い戻しの勢いは長続きしなかった。小高く始まったNYダウが失速し150ドル超下げたことが相場の重しとなり、一時110.60円付近まで上値を切り下げた。米長期金利が一時低下に転じたことも嫌気された。ユーロ/ドルは、米国人牧師絡みの噂で一時1.1433ドルまで値を上げたもののその後は失速した。ユーロ/円やユーロ/スイスの下落につれた売りが出た。トルコ情勢を巡る懸念が根強いことも相場の重石となった。

 

NY原油先物市場は反落:新興国通貨安と米ドル高を嫌気

NY原油先物市場は一時65.71ドルまで売られた。週明けも新興国通貨の不安定な動きが継続し、投資家のリスク回避志向が根強く、原油は売りが優勢となった。また、OPECの月報で加盟国の7月の産油量がやや増加したことが示されたことも、原油の上値を圧迫した。また、ドルがユーロに対して強くなったことも上値を抑えた。

 

NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1198.60ドルまで売られた。週明けもトルコリラが対ドルで史上最安値を更新し、ユーロ/ドルが昨年7月以来の安値を更新するなど、ドル高が継続し、金は割高感から約1年6ヵ月ぶりの1200ドル割れとなった。

 

米国債券市場は反落:ポジション調整的な展開

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.88%で終了した。トルコ情勢への警戒が引き続き債券買いを誘ったものの、米国株が朝方高く始まったことで売りが優勢となる場面もあった。

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