FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/10/25/08:01:37

米国株市場は大幅下落:年初来で下落に転じる

NYダウは608.01ドル安の24583.42、ナスダックは329.14ポイント安の7108.40で取引が終了した。7月6日以来の安値を更新し、年初来の騰落率はマイナスに転じた。米中貿易戦争に伴う原材料コスト増大などで、企業収益が圧迫されるのではないかとの懸念が強まり売りが膨らんだ。米地区連銀経済報告(ベージュブック)では『底堅い経済成長』が確認された一方、米中間の制裁関税の応酬に伴う原材料価格の上昇など『貿易戦争が米国経済に悪影響を与えている状況』が改めて指摘された。株価指数は引けにかけて下げ幅を広げた。 また、イタリア予算案や英国のEU離脱を巡る対立も投資家心理を悪化させた。本日の下落で、S&P500とNYダウは年初来で下落に転じた。VIX指数は20.71から25.23へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル買い・円買い・ユーロ売りの展開

ドル/円は、世界景気の先行きに不透明感が広がるなかで、NYダウが一時650ドル超下落したほか、日経先物が680円下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利の低下に伴う売りも出て一時112.06円と日通し安値を付けた。ユーロ/ドルは、 イタリア予算案を巡り同国とEUの対立が深まるなか、欧州時間に発表された10月独・ユーロ圏製造業PMI速報値が予想を下回り、欧州経済の先行き懸念が高まった。ポンド/ドルの下落につれた売りも出て、一時1.1379ドルと8月17日以来の安値を付けた。ただ、そのあとは1.1400ドルを挟んだ狭いレンジ取引に終始した。 

 

NY原油先物市場は反発:供給不安に対する懸念が再浮上

NY原油先物市場は一時67.72ドルまで買われた。前日の大幅下落の反動で買戻しが先行した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計では、原油在庫が5週連続の積み増しとなったが、ガソリン在庫の取り崩し分が大きかったことが買い材料となった。また、11月から実施予定の米国の対イラン制裁によってイランの石油輸出は減少するとみられており、供給不安に対する懸念が再浮上し、在庫増加は不自然ではないとの見方が出ている。ただし、引けにかけては株安をながめながら売り戻された。

 

NY金先物市場は反落:ドル高・ユーロ安を嫌気され売り優勢

NY金先物市場は一時1228.30ドルまで売られた。為替市場でドル高・ユーロ安となったことが嫌気され売られた。ただ、米国株の大幅安を受けて金に資金が向かう場面もあったが、上値の重さは継続された。

 

米国債券市場は続伸:米国株の大幅下落を受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)3.10%で終了した。米国株の急落を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/10/24/08:08:24

米国株式市場は下落:売りが売りを呼ぶ展開は一服

NYダウ125.98ドル安の25191.43、ナスダックは31.09ポイントの7437.54で取引を終了した。中国景気の先行き不透明感やサウジアラビアを巡る地政学リスクが懸念され、リスク回避の動きにつながった。『売りが売りを呼ぶ展開』となり、NYダウの下げ幅は一時540ドルを超えた。米長期金利の低下で銀行株が売られたほか、原油安を背景に石油関連株の下げが目立った。しかし、朝方の機械的な売りが一巡した後は好決算銘柄や出遅れ銘柄に買いが入り、急速に下げ幅を縮める場面があったが相場を押し上げるには至らなかった。VIX指数は19.64から20.71へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株の回復でリスク回避の円買い後退

ドル/円は、アジアや欧州の株式相場が大幅に下落したことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが先行した。NYダウが一時540ドル超下落し、日経平均先物が290円下げたことも相場の重しとなり、一時111.96円と日通し安値を付けた。10月米リッチモンド連銀製造業景気指数が15と予想の24を下回ったことも嫌気された。ただ、売り一巡後は112.48円付近まで下げ渋った。前週末の安値111.95円が目先サポートとして意識されたほか、米国株が急速に下げ幅を縮めたことでショートカバーが入った。NYダウは前日比ほぼ横ばい圏まで買い戻され、ナスダックは一時プラス圏を回復する場面があった。 ユーロ/ドルは、NY市場に限れば方向感に乏しく、イタリア予算案を巡る思惑から神経質な動きとなった。『欧州実需勢のユーロ買いが入った』との指摘があり一時1.1493ドルと日通し高値を付けたものの、上値は限定的だった。25日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えていることもあり、方向感が出にくい面もあったようだ。なお、EUの欧州委員会はイタリアの2019年度予算案を差し戻し、3週間以内に再提出するように求めた。 

 

NY原油先物市場は大幅反落:供給不足懸念が後退して売り優勢

NY原油先物市場は、68ドルを割り込むと下げ足を速め一時65.74ドルまで売られた。サウジアラビアはどのような供給不足をも相殺する生産が可能との見方を示したことや、世界的な株安を受けて、成長減速や需要鈍化の懸念が広がったことが売り材料となった。供給不足が払拭されたことでポジション調整的な売りが活発となった。ただ、NY午後には買戻しの動きもみられたが、66ドル後半では上値が重かった。

 

NY金先物市場は反発:サウジアラビアを巡る地政学リスクで買い優勢

NY金先物市場は、サウジアラビアを巡る地政学リスクが強く意識され、安全資産とされる金には買いが集まった。NY勢が参入すると一時1243ドルまで上昇した。その後、米国株が下げ幅を縮小すると金に戻り売りが入ったが、下値での買いも根強かった。

 

米国債券市場は上昇:世界的な株安で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)3.16%で終了した。世界的な株安を背景に安全資産とされる債券に買いが入ったものの、米国株が急速に下げ幅を縮めると上値は重くなった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/10/23/07:49:28

米国株式市場はまちまち:サウジアラビアをめぐる地政学リスクを嫌気

NYダウは126.93ドル安の25317.41、ナスダックは19.60ポイント高の7468.63で取引を終了した。中国当局は前週末、減税などの景気てこ入れ策や国内株式市場への支援などを相次いで表明した。これを好感して中国株式相場が急伸したため、米株にも買いが先行した。ただ、サウジアラビアをめぐる地政学的リスクなどが意識されると、徐々に上値が重くなった。金融や石油株中心に売りが集まると下げが加速し、一時200ドル超下落した。 VIX指数は19.89から19.64へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルが主要通貨に対して強含み

ドル/円は、市場予想を下回った米9月シカゴ連銀全米活動指数を受けて、ドル売りが優勢となったが、ユーロやポンド絡みの取引中心となったため大きな方向感は出なかった。ユーロ/ドルは、欧州の取引時間に一時1.1550ドルまで買われる場面もあったが、上値は重かった。『欧州委員会がイタリアの2019年予算案を拒絶する可能性』が警戒されて、一転ユーロ売りが広がった。ポンド/ドルの下落につれた売りも出て一時1.1456ドルと日通し安値を付けた。イタリア政府はこの日、欧州委員会に対してEU財政規律に反する2019年予算案を修正しない考えを示した。同時に、今後数年間は財政赤字を拡大させない方針を表明した。 

 

NY原油先物市場は小幅続伸:供給不安から下値の堅い展開

NY原油先物市場は一時69.84ドルまで買われた。為替市場でドル高が進むにつれて原油売りが集まった。しかし、トランプ米政権が対イラン制裁を11月に再発動する方針は変わらず、それにともなう供給減少への懸念が下値を支えた。また、サウジアラビアの記者失踪事件を受けた米国とサウジアラビアの関係悪化も警戒された。

 

NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1222.80ドルまで売られた。ドルが主要通貨に対して強含んだことや米長期金利の下げ渋りを意識した金売りが優勢となった。ただ、サウジアラビアと欧米諸国の関係悪化懸念により、地政学リスクを意識した買いが下支えした。

 

米国債券市場は横ばい:手がかり材料に欠ける方向感のない展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ3.19%で終了した。手がかり材料に欠ける展開となり、相場は方向感が出なかった。市場では『イタリアとEUのイタリア予算案を巡る対立が警戒される中で小動きとなった』との指摘があった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/10/19/07:46:18

米国株式市場は下落:サウジをめぐる地政学リスクを嫌気

NYダウは327.23ドル安の25379.45、ナスダックは157.56ポイント安の7485.14で取引を終了した。中国経済の減速懸念からアジア株が全面安となったことや、FRBによる利上げ継続観測が一段と強まる中、サウジアラビアをめぐる地政学リスクに警戒感が広がり売りが膨らんだ。また、VIX指数が再び20を超えたことで、『リスク回避の売りが出た』との指摘があった。NYダウの下げ幅は一時470ドルを超えた。VIX指数は17.40から20.06へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の動きから円買い優勢

ドル/円は、英国のEU離脱交渉の行き詰まりやイタリア予算を巡る懸念を背景に、リスク回避目的の円買い・ドル売りが先行した。サウジアラビアをめぐる地政学的リスクが高まると、NYダウが470ドル超下落し円買い・ドル売りが加速いした。日経平均先物が430円下げたことも相場の重しとなり、一時111.92円と日通し安値を付けた。 ユーロ/ドルは、前日に公表された米FOMC議事要旨が市場の想定よりもタカ派的な内容だったと受け止められ、ユーロ売り・ドル買いが出た。EUの欧州委員会がイタリア政府に対し『2019年予算案はEU財政規律から大幅に逸脱している』との見解を通達すると、ユーロ売りが加速し一時1.1449ドルと日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続落:原油在庫増が引き続き売り材料

NY原油先物市場は一時68.47ドルまで売られた。前日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫が大幅積み増しとなったことを嫌気した売りが継続した。また、エネルギー消費大国である中国の景気減速懸念が高まったこと、為替市場でドルがユーロなどに対して強含んだことも原油価格の上値を抑えた。

 

NY金先物市場は反発:リスク回避の動きから買いが優勢に

NY金先物市場は一時1233.60ドルまで買われた。米中貿易摩擦の激化懸念や、イタリア財政問題に加え、サウジアラビアの地政学リスクへの警戒感から、投資家のリスク回避志向が高まり、米国株が大幅下落し、安全資産としての金が買われた。ただ、ドルがユーロに対して強含んだことで、上値の圧迫材料となった。

 

米国債券市場は反発:リスク回避の債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)3.18%で終了した。米利上げ継続観測が一段と強まる中、債券売りが先行したものの、米国株安やイタリア財政懸念とサウジアラビアをめぐる地政学リスクの高まりから買いが優勢となった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/10/18/07:46:18

米国株式市場は下落:前日の大幅高に対する反動売りが優勢

NYダウは91.74ドル安の25706.68、ナスダックは2.79ポイント安の7642.70で取引を終了した。前日に547ドル上昇した反動もあり売りが先行した。下げ幅は一時310ドル超安となった。ただ、売り一巡後は小幅高に転じる場面もあったが、FOMC議事要旨公表に再び下げた。FOMC議事要旨では『複数の委員が中立金利を上回る水準まで利上げを継続することに前向きだった』ことが明らかになり、株式市場では重石となった。VIX指数は17.62から17.40へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株の持ち直しとFOMC議事要旨を受けドル買い優勢

ドル/円は、NYダウが一時310ドル超下落すると、リスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが先行した。日経先物が260円下げたことも相場の重しとなり、一時112.02円と日通し安値を付けた。ただ、NYダウと日経先物が急速に持ち直すとドル円にも買い戻しが入った。FOMC議事要旨公表後にドル高が進んだ影響も受けて、一時112.68円と日通し高値を付けた。なお、FOMC議事要旨では『数人のメンバーが長期的な水準を上回るまで利上げが必要と判断』『経済活動の拡大が続けば追加利上げが適切になると予想』『漸進的な姿勢は速過ぎまたは遅過ぎるリスクを均衡させる』との見解が示され、今後も利上げが継続するとの見方が強まった。 ユーロ/ドルは、イタリア政府高官が『同国の2019年予算が欧州委員会に拒否され、格付け会社が同国を格下げする可能性がある』との認識を示したと伝わると、全般ユーロ売りが優勢となった。一時1.1496ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫が大幅に増加

NY原油先物市場は一時69.43ドルまで売られた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫が649万バレル増と、市場予想を大きく上回る積み増しとなったことが嫌気された。また、ドルが主要通貨に対して強含んだことも嫌気された。

 

NY金先物市場は反落:ドルが主要通貨に対して強含みを嫌気した売り

NY金先物市場は一時1223.70ドルまで売られた。為替市場でドルが主要通貨に対して強含んだことが嫌気され売りが優勢となった。ただ、NYダウが一時300ドル超安まで下げ幅を広げるなど、米株がさえない動きとなり、リスク回避による金買いも見られた。

 

米国債券市場は続落:FOMC議事要旨を受けて売りが優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)3.20%で終了した。FOMC議事要旨を受けて、米利上げ継続を見込む売りが強まった。市場では『新味に乏しい内容だったが、FRBによる利上げが想定より長く続く可能性が改めて意識された』

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ