FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/09/26/07:47:07

米国株式市場はまちまち:FOMCを控え利益確定売り優勢

NYダウは69.84ドル安の26492.21、ナスダックは14.22ポイント高の8007.47で取引を終了した。原油価格の続伸を受けて買いが先行したものの、翌日にFOMCの結果公表を控え、利益確定売りが優勢となった。トランプ米大統領は国連総会で一般討論演説に臨み、『貿易不均衡は容認できない』などと発言した。米政権が通商政策を強硬姿勢を崩さず、貿易摩擦の長期化懸念が高まったことも相場の重石となった。VIX指数は12.20から12.42へ上昇した。

 

NY外国為替市場:様子見ムード強く小幅なレンジ相場

ドル/円は、対ユーロなどでドル売りが先行すると一時112.73円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。米9月消費者信頼感指数が138.4となり、市場予想の132.0を上回り、2000年9月以来18年ぶりの高水準となったことを受けて円売り・ドル買いがじわりと強まった。9月米リッチモンド連銀製造業景気指数が29となり、市場予想の20より良好な内容となったことも相場の支援材料となった。一時112.98円とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。ただ、市場では『明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表や日米首脳会談を前に動きづらい状況』との指摘もあり、今日一日の値幅は25銭前後と小さかった。 ユーロ/ドルは、イタリア予算案合意観測を背景にユーロ買い・ドル売りが優勢となり一時1.1793ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.1815ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。翌日のFOMCを前にポジション調整目的の売りも出た。

 

NY原油先物市場は続伸:供給ひっ迫観測が引き続き材料視

NY原油先物市場は一時72.78ドルまで買われた。米国のイラン制裁の再発動を11月に控えていること、OPEC加盟・非加盟国の会合で増産が見送られたことが引き続き材料視された。また、ドルが対ユーロに対して弱含んだことも、原油の買い支援材料となった。しかし、トランプ米大統領が国連の演説で、OPEC加盟国に対し、原油価格の値上げを止めることなどを呼びかけたことも手掛かりに、上値が抑えられた。

 

NY金先物市場は小幅続伸:米中貿易摩擦の長期化を嫌気した買い

NY金先物市場は一時1207.90ドルまで買われた。米長期金利の高止まりやユーロの伸び悩みが嫌気され一時1201.30ドルまで売られる場面もあったが、米中貿易摩擦の長期化観測や米政治不安などを意識した買いが入り金は下げ渋った。ただ、翌日のFOMCの結果公表を控えて様子見ムードが強く、値動きは限られた。

 

米国債券市場は横ばい:FOMC控え持ち高調整の動き

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ3.09%で終了した。米9月消費者信頼感指数が良好な内容となったことで債券売りが先行し一時3.1113%前後と5月18日以来の高水準を付けた。ただ、そのあとは翌日のFOMC結果公表を控えて持ち高調整目的の買いが入った。

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2018/09/25/07:44:29

米国株市場はまちまち:米中貿易摩擦の長期化懸念を嫌気

NYダウは181.45ドル安の26562.05、ナスダックは6.29ポイント高の7993.25で取引は終了した。トランプ米政権は24日、中国による知的財産権侵害を理由とした制裁関税の第3弾を発動した一方、中国は今週再開されるはずだった閣僚級の貿易協議を拒否した。米中貿易摩擦が長期化するとの懸念から売りが広がった。25日から開催されるFOMC結果を見極めたいとの思惑やハイテク株の上昇で下値は限られた。前週末までに4日続伸し史上最高値を更新したあとだけに、利益確定目的の売りが出やすい面もあった。 VIX指数は11.68から12.20へ上昇した。

 

NY外国差為替市場:米長期金利上昇に伴いドル買戻し

ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁が欧州議会で『ユーロ圏の基調的インフレはかなり力強い』と述べたほか、『賃金上昇は加速し続ける』と自信を示したことでユーロ買いが先行した。前週末の高値1.1803ドルを上抜けて一時1.1815ドルと6月14日以来の高値を付けた。ただ、1.18ドル台では戻り売りなどが出たため失速した。米長期金利が上昇したことでドルが全般買い戻されると1.1744ドル付近まで押し戻された。ドル/円は、 対ユーロ中心にドル売りが進んだ影響を受けたほか、NYダウが190ドル超下落したことが相場の重石となり一時112.44円付近まで下押しした。ただ、アジア時間早朝に付けた112.29円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。ただ、米長期金利の上昇に伴う買いも入り、一時112.84円と日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は大幅続伸:増産見送りの決定を好感

NY原油先物市場は一時72.74ドルまで買われた。23日にアルジェリアの首都アルジェで開催されたOPEC加盟・非加盟国の会合で増産の見送りが決定されたことを受けて、時間外取引から買いが先行した。また、米国のイラン制裁の再発動を11月に控え、原油価格は堅調地合いが継続した。ドルが対ユーロで下落したことで短期筋などの買いも入った。

 

NY金先物市場は小幅反発:米中貿易摩擦の警戒感から買い優勢

NY金先物市場は一時1208.80ドルまで買われた。中国が今週再開されるはずだった閣僚級の貿易協議を拒否し、米中貿易摩擦の警戒感が再燃したことで安全資産とされる金に買いが入った。また、米長期金利は上昇したものの、米国株安を意識た買いも見られた。

 

米国債券市場は下落:欧州債券安に米国債にも波及

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)3.09%で終了した。欧州債券市場が下落すると米国債にも売りが入った。また、2年債の入札に続き明日以降も中期債の入札が相次ぎ、需給が緩むとの警戒感から売りが出た面もあった。

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2018/09/24/03:01:53

米国株式市場はまちまち:中国への依存度の高い銘柄が買われる

NYダウは86.52ドル高の26743.50、ナスダックは41.28ポイント安の7986.96で取引を終了した。アジア・欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行した。米中貿易摩擦に対する過度な警戒感が後退したことで、中国市場への依存度が高いボーイングなどが上昇し、指数を押し上げ要因となった。マクドナルドやシェブロンも買われ相場上昇のけん引役となった。半面、アップルやゴールドマンサックスなどが売られ、指数の重しとなった。VIX指数は11.80から11.68へ低下した。

 

NY外国為替市場:ポンド中心の取引活発

ユーロ/ドルは、一時1.1803ドルと6月14日以来の高値を付けたものの、仏・独・ユーロ圏の9月製造業PMI速報値が予想を下回ったことが分かると失速した。ディマイオ伊副首相が『仮に来年、赤字が拡大しても問題はない』との発言も嫌気された。NY時間帯に入ってもさえない展開が続いた。ポンド/ドルの急落につれたユーロ売り・ドル買いが出たほか、週末を控えたポジション調整目的の売りが出て一時1.1733ドルと日通し安値を付けた。売りが一巡したあとも『典型的なNY金曜日の午後相場』とあって、1.17ドル台半ばでの狭いレンジ取引に終始した。 ドル/円は、ポンド円中心にクロス円が下落した影響を受けてじり安の展開となった。一時112.50円付近まで下押しした。ただ、アジア時間に付けた日通し安値112.43円が目先サポートとして意識されるとやや下げ渋った。

EU離脱交渉についてのメイ英首相の緊急会見で、英国とEUの溝が改めて浮き彫りになると『合意なき離脱』への警戒感からポンド売りが活発になった。

 

NY原油先物市場は上昇:原油増産の思惑が交錯

NY原油先物市場は一時71.80ドルまで買われた。23日から始まる石油輸出国機構(OPEC)の会合で、米国のイランへの制裁の影響があるため、今回は増産に踏み切る可能性はないとの噂が出たことを受けて買われた。しかし、昨日のトランプ米大統領がOPECへ圧力をかけたこともあり、日量50万バレル増産されるのではないかという観測が出て69.98ドルまで急降下する値動きの激しい相場だった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比1基減の866基と減少した。

 

NY金先物市場は反落:ポンドを中心としたドル高を嫌気

NY金先物市場は一時1196.00ドルまで売られた。時間外の取引では堅調に推移していた金先物は、ポンドを中心にドルが買い戻されたことで、金価格に割高感が出て、じり安となった。また、主要金融機関が金価格の見通しを引き下げたことや米国株の上昇が続いていることも売り材料となった。

 

米国債券市場は横ばい:FOMC控え方向感の乏しい展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ3.06%で終了した。米国株が堅調推移したことで債券売りが出た。しかし、4ヵ月ぶりの高金利となったことで買いも入りやすかった。市場では『FOMCを控えた週末とあって方向感の乏しかった』との指摘があった。

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2018/09/21/07:38:42

米国株式市場は上昇:リスクオンでNYダウとS&P500は史上最高値

NYダウは251.22ドル高の26656.98、ナスダックは78.19ポイント高の8028.23で取引を終了した。米中貿易問題への過度の警戒感が後退したほか、『米国と欧州連合(EU)は25日にも通商協議を行う』との報道が好感され買いが膨らんだ。米9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が良好な内容だったことも投資家心理の改善につながった。NYダウ及びS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。VIX指数は11.75から11.80へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク選好のドル売り・円売り

ユーロ/ドルは、『米国と欧州連合(EU)は25日にも通商協議を行う』との報道が伝わると、欧米の貿易懸念が後退しユーロ買い・ドル売りが先行した。8月28日の高値1.1733ドルや7月23日の高値1.1750ドルなど約2カ月間にわたって続いたレンジの上限をブレイクするとストップロスを断続的に誘発し一時1.1785ドルと7月9日以来の高値を付けた。市場では『典型的なリスク・オン相場となり、円安とドル安が同時に進んだ』との指摘があった。ドル/円は、 対ユーロなどでドル安が進んだため一時112.02円まで値を下げたものの、米9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数と前週分の米新規失業保険申請件数が良好な内容だったことが分かると買い戻しが優勢に。NYダウが一時290ドル超上昇し史上最高値を更新したことが相場の支援材料となったほか、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いが出て一時112.57円と7月20日以来2カ月ぶりの高値を付けた。

 

NY原油先物市場は 小幅安:トランプ大統領の原油高への批判受け売り優勢

NY原油先物市場は一時70.73ドルまで売られた。前日の米エネルギー省(EIA)石油在庫で原油とガソリンの取り崩し発表の影響を受けて続伸する場面があった。しかし、今週末のOPECの会合前に利食い売りも入り徐々に上げ幅を縮め、前日比ではマイナス圏で引けた。また、トランプ大統領が『中東は米国抜きでは安全ではなかった。それなのにOPECは原油を独占し、価格をどんどん上げている。今すぐに原油価格を下げろ』と最近の原油高に対して不満をぶつけたことも原油価格の上値を抑えた。ただ、供給不安はくすぶっていることや欧米株高を意識して押し目買いも散見された。

 

NY金先物市場は小幅続伸:ドル安を意識した買い優勢

NY金先物市場は一時1213.20ドルまで買われた。米長期金利が伸び悩んでいることやユーロ高・ドル安の相場展開となったことが買い材料として意識された。ただ、欧米株式市場が総じて高くなったことが嫌気され上げ幅はやや縮小した。

 

米国債券市場は横ばい:リスク選好で売られ後値ごろ感の買戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ3.05%で終了した。米国株が大幅上昇したことを受けて安全資産とされる米国債に売りが先行し、一時3.0943%前後と5月18日以来の高水準を付けた。ただ、4ヵ月ぶりの高金利とあって海外勢の買いが観測されると相場は持ち直す展開となった。

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2018/09/20/07:45:10

米国株式市場はまちまち:米中貿易戦争懸念の後退を好感

NYダウは158.80ドル高の26405.76、ナスダックは6.07ポイント安の7950.04で取引を終了した。中国の李克強首相は演説で、人民元の下落を望まないとの姿勢を示し、対話による問題解決を呼びかけた。米中『貿易戦争』に対する懸念が後退するなか、中国市場への依存度が高いボーイングやキャタピラーなどが上昇し、指数の押し上げ要因となった。米長期金利の上昇を受けて、ゴールドマン・サックスやJPモルガンチェースなど金融株も買われた。 S&P500やNYダウは上昇したものの、主要ハイテク株には売りが広がった。VIX指数は12.79から11.75へ低下した。

 

NY外国為替市場:英国のEU離脱懸念もリスク回避の動きは限定的

ドル/円は、英タイムズ紙が『メイ英首相はアイルランド国境問題に関する欧州連合(EU)側の修正案を拒否』と報じると、ポンド/円が急落した。ドル/円にも売りが先行し一時112.13円と日通し安値を付けた。ただ、NYダウが一時210ドル超上昇し、日経平均先物が120円上昇したこともあり、積極的に下値を模索する展開にはならなかった。全般レンジ幅の狭い展開となった。ユーロ/ドルは、米長期金利が一時3.0905%前後まで上昇し5月18日以来の高水準を付けると、ユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1650ドルと日通し安値を付けた。ただ、対オセアニア通貨などでドル売りが進むと、ユーロ/ドルにも買い戻しが入り持ち直した。 

 

NY原油先物市場は続伸:原油・ガソリンの在庫減少を好感した買い

NY原油先物市場は一時71.50ドルまで買われた。米エネルギー省(EIA)週間在庫は大型ハリケーン・フローランスの影響もあり、原油は205.7万バレルの取り崩しになり、5週連続の取り崩しとなった。またガソリンも171.9万バレルの取り崩しとなった。発表後から原油価格は上げ幅を拡大した。また、サウジアラビアは一定の原油高を容認するとの観測も引き続き買い材料視された。

 

NY金先物市場は反発:英国のEU離脱懸念が高まり底堅い展開

NY金先物市場は一時1211.00ドルまで買われた。メイ英首相はアイルランド国境問題に関するEUの提案を拒否したとの報道が材料視された。ユンケル欧州委員長は『EUと英国の離脱合意にはほど遠い』との見方を示しており、安全資産としての金買いは縮小しなかった。

 

米国債券市場は続落:米中貿易摩擦への警戒感が後退

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)3.06%で終了した。米中貿易摩擦への過度な警戒感が後退し、安全資産としての米国債に売りが出た。米国株式市場でNYダウやS&P500が上昇したことも債券相場の重石となった。

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