FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/08/06/03:01:52

米国株式市場は上昇:米中通商摩擦は残るものの買い優勢の展開

NYダウは136.42ドル高の25462.58、ナスダックは9.33ポイント高の7812.01で取引を終了した。中国政府が米国からの輸入品600億ドル相当への追加関税案を発表するなど、米中通商摩擦への懸念は残った。また、発表された米経済指標は市場予想を下回るものが多かったが、米株は買いが先行した。ホーム・デポは上値が重かったものの、IBMが3%超高、ファイザーは25超高など買いが集まり、指数をけん引した。また保険株も底堅い展開となり、引けにかけて強含み高値圏で引けた。VIX指数は12.19から11.72へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中通商摩擦激化懸念がドルの重石に

ドル/円は、米7月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比+15万7000人となり、市場予想の+19万人を大きく下回ったほか、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が中国に対して『トランプ米大統領を過小評価しないほうがいい』と警告するとドル売りが優勢となった。その後に発表された米7月ISM非製造業指数などが相次いで予想を下回ったうえ、『中国は米国の液化天然ガスに対して25%の関税を検討』と伝わったことも売りを促し、一時111.10円まで下げ足を速めた。もっとも、111.00円にかけては本邦実需勢を中心に買いが観測されていることもあり、売りは一服した。NYダウが140ドル超上昇したことも支えとなり、その後は111.20円台でのもみ合いとなった。 ユーロ/ドルは、ユーロ円の下落を受けて1.1560ドルと日通し安値を付けたが、米長期金利の低下に伴って1.16ドル台を回復した。もっとも、引けにかけては安値圏まで押し戻されるなどさえない動きとなった。 

 

NY原油先物市場は反落:ロシア増産報道や原油需要減少思惑を嫌気

NY原油先物市場は一時67.87ドルまで売られた。イランはペルシャ湾で海軍の軍事演習を開始したと報じられたが、ロシアが7月に増産したことが政府公表のデータで明らかになったことや、米中貿易摩擦が経済を圧迫し、需要は減少するとの思惑が浮上した。また、米中貿易摩擦が経済を圧迫し、需要は減少するとの思惑が浮上した。さらにサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコによるアジア向け原油販売価格の引き下げなどを受けて、供給不安は和らいだことが原油価格の上値を抑えた。米国内の油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比2基減の859基と減少した。

 

NY金先物市場は反発:米中貿易摩擦への激化懸念から買い優勢

NY金先物市場は一時1228.50ドルまで買われた。一時1212.50ドルと2016年2月23日以来の安値を付けた。米国株は上昇したものの、米中貿易摩擦への懸念は消えていないことや中国人民銀行が元安阻止に動いたことなどを意識した買いが入った。この日発表された米7月雇用統計で非農業部門雇用者増加数が市場予想を下回ったことも買い材料視された。

 

米国債券市場は続伸:米中貿易摩擦の泥沼化で買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.95%で終了した。中国の報復関税表明で米中貿易摩擦が泥沼化の様相となり、安全資産とされる米債は買いが先行した。米7月米雇用統計で非農業部門雇用者数や米ISM非製造業指数が市場予想を下回ったことも、債券買いを下支えした。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/08/03/07:45:21

米国株式市場はまちまち:原油高とアップルが相場を下支え

NYダウは7.66ドル安の25326.16、ナスダックは95.40ポイント高の7802.69で取引を終了した。米中通商摩擦の激化懸念で売りが先行し、一時210ドル超安まで弱含んだ。しかしながら、米企業初の時価総額1兆ドルを突破したアップルが相場を下支えた。原油価格が反発すると、それまで弱かった石油関連株にも買い戻しが入った。NY時間午後には、一時20ドル超高まで強含んだ。引けにかけて再び売りにおされ、小幅なマイナスで終了した。VIX指数は13.15から12.19へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株の持ち直しでリスク回避の動き後退

ドル/円は、欧州時間には、米中貿易摩擦の激化懸念からNYダウや日経先物が下落したため一時111.30円近辺まで下落した。ただ、NY時間に入り、210ドル超安で始まったNYダウがプラス圏に浮上したうえ、日経先物も反発するなど株式市場が持ち直しを受けてショートカバーが強まる展開に111.70円近辺まで持ち直した。ユーロ/ドルはイタリアの2019年予算を巡って政府内で軋轢が生じているとの懸念から同国の株式・債券が急落した。ユーロが売られた欧州時間からの流れが継続した。終始さえない展開となり、一時1.1582ドルと7月19日以来の安値を付けた。

 

NY原油先物市場は続落:地政学リスクの高まりで買い戻し

NY原油先物市場は一時69.36ドルまで買われた。前日のEIA週間在庫統計における原油の積み増しを受けて需給の緩みが意識されると中、時間外取引では7月19日以来の安値となる66.92ドルまで下落した。イランは数日以内にホルムズ海峡で軍事演習を行うとの一部報道を受けて地政学リスクが高まったことで、押し目買いが優勢となり、目先のストップロスも重なる69.36ドルまで急反発した。また、クッシングの原油在庫減少との見方も買い材料となった。

 

NY金先物市場は続落:米7月雇用統計への期待から売り優勢

NY金先物市場は一時1215.30ドルまで売られた。米7月雇用統計への期待が高まっていることやユーロ安・ドル高の相場展開となったことから、金価格の上値が重くなった。1日に公表されたFOMCの声明では、『労働市場は引き続き力強さを増し、経済活動は力強いペースで拡大していることが示唆された』との見解が表明されており、9月利上げ観測が広がっていることも引き続き売り材料となった。

 

米国債券市場は反発:米中貿易摩擦激化懸念から買いが優勢

米国債券市場は長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.98%で終了した。貿易問題では米国の中国に対する強硬姿勢は変わらず、両者の対立激化への懸念が高まった。安全資産とされる米国債は買いが先行し、一時2.97%まで低下した。米株式市場が底堅い動きとなると債券買いも一服し、米87月雇用時計を控えて様子見ムードとなった。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/08/02/07:42:28

米国株式市場はまちまち:米中貿易摩擦への懸念が再浮上で売り優勢

NYダウは81.37ドル安の25333.82、ナスダックは35.50ポイント高の7707.29で取引を終了した。好調な決算を受けて、アップルは上場来高値となる201.32ドルまで上昇した。また、米7月ADP雇用統計の結果が好感され、買いが先行した。ただ、午後には一転130ドル超安まで下落した。軟調な原油価格が石油株関連の重石となった。また、米中通商摩擦への懸念が再び高まり、中国関連株が売られた。注目のFOMCでは政策金利が据え置かれたものの、米経済の拡大を受けて利上げ方針の維持を示唆した。発表後に株価はもみ合う展開となった。VIX指数は12.83から13.15へ上昇した。

 

NY外国為替市場:欧米市場では円安が一服

ドル/円は、欧州株式市場が軟調に推移したほか、NYダウが70ドル超高からマイナス圏に一転下落するなど株安を背景にリスク回避の動きが強まった。また、クロス円の下落とともにドルは弱含みとなった。米FOMCは市場予想通り政策金利を据え置き、声明文については細かい文言変更こそあったが、前回とほぼ同じ内容だったこともドル売り材料視され、一時111.39円まで下げ足を速めた。ただ、下値では本邦実需勢をはじめ押し目買い意欲が強いなか、引けにかけては下げ渋った。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が『米国は中国と交渉の用意がある』と述べたことも支えとなり、111.70円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の下落に押される形で弱含み、一時1.1657ドルまで値を下げた。FOMC声明後にドル売りが強まった影響から1.1670ドル台まで下げ渋る場面があったが、戻りは鈍かった。

NY原油先物市場は続落:原油の在庫増を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は一時67.31ドルまで売られた。需給圧迫が緩むとの見方から総じて軟調な展開となった。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計で、原油在庫は減少予想に反して380万バレル増加していたことが売り材料となった。産油国の増産観測も売り要因となった。

 

NY金物市場は反落:FOMCのタカ派的な声明内容を嫌気

NY金先物市場は一時1224.40ドルまで売られた。この日発表された経済指標は強弱まちまちの内容だったが、FOMCの会合終了後に公表された声明文で『労働市場は引き続き力強さを増し、経済活動は力強いペースで拡大していることが示唆された』とのタカ派的な見解を表明されており、金価格の上値を重くした。政策金利は今回据え置かれたものの、9月利上げの可能性は一段と高まった。

 

米国債券市場は反落:米国債の増発発表を嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)3.0%で終了した。米財務省が来週の四半期入札を前回の730億ドルから780億ドルに増額と発表し、債券相場のは売りが優勢となった。10年国債利回りは5月下旬以来となる3.01%まで上昇した。その後、NYダウが前日比マイナスに沈むと債券には買い戻しが入り、利回りの上昇は一服した。FOMCは市場予想通りに政策金利を据え置き、声明でもサプライズはなかったものの、年内あと2回の利上げ見通しに変更なく、債券の上値も限定的だった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/08/01/07:43:45

米国株式市場は上昇:米中貿易戦争の緊張緩和報道受け買い優勢

NYダウは108.36ドル高の25415.19、ナスダックは41.78ポイント高の7671.79で取引を終了した。寄り付き前に、一部報道から『米国と中国は貿易戦争の緊張緩和を目指して協議を再開するこを検討』と伝わると、キャタピラーなど中国関連株を中心に買いが優勢となった。また、4-6月期決算が好調だったファイザーも堅調な値動きとなった。引け間際に米紙が『米中通商協議進展なし』と伝えると、株価指数は上げ幅を縮小したが概ね堅調推移となった。引け後に予定されているアップルの決算発表への期待感から、ハイテク株に買い戻しが広がった。VIX指数は14.26から12.83へ低下した。

 

NY外国為替市場:総じてリスク選好のドル買い・円売り優勢

ドル/円は、日銀が大規模緩和を当面維持する方針を再確認したことを受けた欧州時間からの円売り・ドル買いの流れが継続した。米中が貿易協議を今週再開させる可能性が報じられると、貿易摩擦の深刻化への警戒感が後退し、リスク選好の円売りやドル買いが再燃した。米国株高が相場を支えたほか、7月シカゴPMIなど良好な米経済指標が相次いだことも後押しし、一時111.96円まで上値を伸ばした。ただ、『米中の通商協議はほとんど進展が見られない』とWSJ紙が伝えると111.71円まで下押しする場面も見られた。ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1746ドルまで上昇したものの、23日高値1.1750ドルが買い戻されたことも重石となり失速した。引け間際には1.1685ドルまで値を下げた。

 

NY原油先物市場は反落:目先の利益確定売りに押される

NY原油先物市場は一時67.98ドルまで売られた。OPECの一部加盟国による供給不足への懸念から足もとで上昇が目立っていたこともあり、目先の利益確定売りに押される展開となった。また、原油需要増大に対する警戒感はやや低下していることも原油先物の反落を促す一因となった。ドルが主要通貨に対して強含んだことも意識され、一時68.48ドルまで下げ足を速めた。

 

NY金先物市場は反発:中国の金需要が高まるとの見方から買い優勢

NY金先物市場は一時1237.80ドルまで買われた。米国株高やドル高を意識して金価格は伸び悩む場面もあった。しかし、米中間で通商協議再開への期待が高まると、中国景気減速への警戒感が後退し同国の金需要が高まるとの見方から買い戻しが優勢になった。また、ポジション調整的な買いも入った。

 

米国債券市場は反発:本邦長期債の急騰につれた買いが優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.96%で終了した。日銀会合の結果発表後に本邦長期債が急騰(金利は低下)し、米国債も時間外取引でつれ高となり利回りは一時2.93%台まで低下した。ただ、NY勢の参入後は米国株高を受けて債券には売り戻しも入った。NY午後には、FOMC結果公表を控えて様子見ムードが広がり、前日比では小幅な変化にとどまった

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/07/31/07:29:39

米国株式市場は下落:ハイテク株が指数を押し下げ

NYダウは144.23ドル安の25306.83、ナスダックは107.42ポイント安の7630.00で取引を終了した。主要経済指標の発表に乏しく、明日から開催するFOMC結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がった。フェイスブックやアマゾン・ドットコムなど『FANG株』が軒並み売られるなどIT関連銘柄の大幅下落が投資家心理を冷やした。『法人顧客向けの為替レートを無断で引き上げた』と報じられるたアメックスが急落したことも指数を押し下げた。VIX指数は13.03から14.26へ上昇した。

 

NY外国為替市場:独長期金利上昇から総じてドル売り優勢

ドル/円は、対ユーロや対カナダドルでドル安が加速するとじり安の展開となり、一時110.91円付近まで下押しした。ただ、ドル売りの流れが一巡すると111円台を回復するなど日銀政策決定会合の結果公表を明日に控える中、総じて値動きは鈍かった。ユーロ/ドルは、独10年債利回りの上昇を受けた欧州時間からの買いの流れが続いた。原油価格の上昇を背景にカナダドルが買われ、対資源国通貨を中心にドル安が進んだことも買いを後押しし、堅調地合いを維持した。一時1.1719ドルまで上値を伸ばし、その後も1.17ドル台を維持して取引を終了した。

 

NY原油先物市場は反発:供給不安から買い優勢

NY原油先物市場は一時70.43ドルまで買われた。供給不安を受けた買いが再燃した。サウジアラビアが引き続き紅海経由の原油輸出を一時停止しているほか、イラン、リビア、ベネズエラの石油輸出量も1月以来の低水準にとどまっていることを意識して短期筋などの買いが入った。

 

NY金先物市場は続落:米長期金利の上昇を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1227.80ドルまで売られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計など重要イベントを控える中、週明けの取引は小動きに終始した。総じて前営業日終値を挟んで方向感が出なかった。米国株安を意識した安全資産としての買いにはつながらなかった。米長期金利の小幅な上昇を受けて金価格の上値は重くなった。

 

米国債券市場は反落:独債券下落につれて売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.97%で終了した。独債券市場が下落したことにつれて時間外取引では債券売りが進み、利回りは一時2.98%台まで上昇した。ただ、米国株式市場が始まり、ナスダック指数を中心に株安が進むと安全資産とされる債券には買い戻しが入り、利回りは2.96%台まで上昇幅を縮める場面も見られた。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ