FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで10月15日の米国株市場を先取り!

2019/10/15/08:59:38

 

★NY株式市場では、三指数ともに下落したうえ、米国債市場が休場だったことで前日の米長期金利を使用したことで、イールドスプレッドが小幅に拡大した。しかし、、三指数ともに過去のイールドスプレッドと比較して割安感が薄れてきている。閣僚級米中通商協議も部分的合意ではあったが無難に終了した。ただ、市場では部分的な合意だったことで、一部に失望感も残っている。今後も米中通商協議は継続することから、全面的なリスク選好の動きにはならなかった。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.434%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月11日:▲3.714%⇒10月14日予想▲3.785%

 

10月14日はNYダウが小幅下落した一方で、米国債相場が休場だったことで前日の長期金利を使用して計算したことから、イールドスプレッドは前日比で小幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.434%から▲0.649%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.441%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.253%と下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.317%とかい離した。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利は前日の金利を使用したことでイールドスプレッドは前日比で小幅拡大した。米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。週末に米中通商協議への懸念が後退したことで上昇した反動により、若干売りが強まった。イールドスプレッドの割安感はまだ残っているものの、4%台割れで割安感もやや薄れてきた。そのため、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.841%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・10月11日:▲3.699%⇒10月14日予想▲3.708%

 

S&P500が下落したことで、米国債券市場が休場だったことで前日米長期金利を使用したことでイールドスプレッドは前日比で小幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.783%から▲0.075%と平均値を下回った。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.161%と下回った。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.173%とイールドスプレッドは下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%から▲0.294%下回った。19年8月15日の▲4.179%とは▲0.471%とかい離した。イールドスプレッドは以前より縮小してきたことで割安感も薄れてきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.307%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・10月11日:▲2.176%⇒10月14日予想▲2.181%

 

NASDAQが下落したことで、米国債市場が休場で前日の米長期金利を使用したことでイールドスプレッドが前日比で小幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.307%から▲0.126%下回った。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.002%上回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.147%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.202%と下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%から▲0.317%下回った

 

NASDAQのイールドスプレッドは、わずかに拡大したものの、割安感は薄まってきている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、株価指数はわずかに下落したことでイールドスプレッドは小幅に拡大する結果となった。そのため、イールドスプレッドはわずかに拡大したものの、米国株への割安感は弱まってきている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 材料難の中ドルがじり高!

2019/10/15/07:21:55

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州株が軟調に推移する中、先週末の反動調整の動きが強まり、ドル/円以外でドルが反発となった結果、クロス円で円買い戻しが優勢となった。一部報道で、米中通商交渉における第1段階の合意案の調印前に中国がさらなる協議を要望していると伝わったことを受け、株価が再下落、為替市場ではリスク回避の円買いが再び優勢となった。安値示現後は揺り返しの動きとなり戻り余地を探る展開となった。NYダウ先物が56ドル安と下げ渋り、リスク回避の抑制から円はじり安となった。

 

小安く始まった米国株相場が上昇に転じたことも相場の支援材料となり一時108.45円付近まで上昇した。材料難の中で108.40円割れへ押し戻される展開となった。米10月NY連銀製造業景気指数は4.0と、低下予想に反して9月2.0から上昇した。15日発表が予定されていたが、前倒しで14日に発表された。小幅高で推移していたNYダウがマイナスに転じたのをながめて、若干ながら値を下げた。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・8月鉱工業生産:前月比+0.4%(予想:+0.3%、7月:-0.4%)

・米・10月NY連銀製造業景気指数:4.0(予想:1.0、9月:2.0)

 

★欧米市場のポイント

・107.99-108.45円のレンジ相場

・前週末にポンド高が進んだ反動から売りが優勢

・リンネ・フィンランド首相がブレグジット合意に至るには時間が足りない

・市場では米中は貿易戦争を一時停戦しただけで、合意は小さいもの

・米中貿易合意が部分的だったことに若干失望

・米国がコロンブスデーの祝日で米債券市場が休場

・VIX指数は15.58から15.66へわずかに上昇

カテゴリー: ホットニュース

メキシコペソ/円は再び100日SMAで上値重い展開!

2019/10/11/14:45:10

 

★メキシコペソ/円の日足では、100日SMA(黒線)が再びレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。7月以降の相場では100日SMAがレジスタンスとなり戻り基調から反転して下落基調となるパターンが続いている。そのため、今回も昨日から100日SMA近辺で上値が重くなっている。

 

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることから、上昇基調が強いことを示している。

100日SMAまで戻ってきたことで、相場の節目にある。今までの値動きから買い方からの利益確定売りが出やすい。しかし、100日SMAを明確に上抜け出来るとレジスタンスとして売り建てていた売り方からの手仕舞いの買い戻しが強まり上値追いとなりやすい。そうなれば、200日SMA(紫線)の5.6658円260日SMA(茶線)の5.6595円が上値目標として意識される。一方で、再び下押しするようなら、8月26日安値を起点として10月3日安値を結んだトレンドライン(S1)が意識される。S1を維持出来るようなら上昇トレンドは維持されるが、下抜けすると10月3日安値や8月26日安値が視界に入ってくる。

カテゴリー: ホットニュース

東京金の日足では徐々に三角持ち合いの様相に!

2019/10/11/10:38:29

 

★東京金の日足では、9月5日高値5,304円を起点として9月25日高値5,274円を結んだトレンドライン(R1)は上値を切り下げる展開なっている。また、10月2日安値5,071円を起点として10月8日安値5,125円と結んだトレンドライン(S1)は下値を切り上げる展開となっている。そのため、徐々に上値を切り下げ・下値を切り上げる動きとなっており、徐々に三角持合いの動きとなってきた。

昨日は25日SMA(青線)5,182円を回復したことで戻り基調が継続するとの期待が膨らんだものの、再び下抜けしてきた。ただ、トレンドラインのS15日SMA(赤線)5,171円10日SMA(黄線)5,152円がサポートとして意識され下げ止まっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は%Dが%Slow%Dを上抜け両線とも上向きを維持しているので、上昇基調は継続している。しかし、%Dの上昇の勢いは鈍化傾向にある。

 

まとめると、昨日は下落調整となったが、サポートラインに支えられており上昇基調は継続している。ただし、三角持合いの様相となっていることから、徐々に上下に大きく放れるリスクが高まってきている。このままの状態であれば、来週中には上下どちらかに放れる可能性がある。現在は相場の節目にあるので、投資判断は『様子見』としたい。ただし、上下に放れた際は順張りで相場トレンド方向についていく戦略となる。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで10月11日の米国株市場を先取り!

2019/10/11/09:41:26

 

★NY株式市場では、三指数ともに連日上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドが大幅に縮小した。そのため、三指数ともに過去のイールドスプレッドと比較して割安感が薄れてきた。米中通商協議では楽観的な見方となっていることで、リスク選好の動きにつながっている。

NYダウは、100日SMAの26,445ドルをわずかに上抜けしてきたものの、75日SMAの26,637ドルがレジスタンスとして意識され、上抜け出来ずに上ヒゲロウソク足となった。再び下押しするようなら200日SMAの25,942ドルや260日SMAの25,748ドルが視界に入ってくる。米中通商協議の報道に振れる展開となりやすいので、注意が必要となる。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.557%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月9日:▲3.958%⇒10月10日予想▲3.842%

 

10月10日はNYダウが大幅上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.557%から▲0.715%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.384%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.196%と下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.260%とかい離した。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買う方が良いことになる。米中通商協議への懸念が後退したことで、リスク選好の動きとなった。イールドスプレッドの割安感は残っているものの、4%台割れで薄れてきた。そのため、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.903%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・10月9日:▲3.940%⇒10月10日予想▲3.817%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.903%から▲0.086%と平均値を下回った。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.052%と下回った。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.064%とイールドスプレッドが下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%から▲0.185%下回った。19年8月15日の▲4.179%とは▲0.362%とかい離した。イールドスプレッドは縮小してきたことで割安感も薄れてきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.421%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・10月9日:▲2.405%⇒10月10日予想▲2.294%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドが前日比で連日大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.421%から▲0.127%下回った。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.115%上回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.034%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.089%と下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%から▲0.204%下回った

 

NASDAQのイールドスプレッドは連日大幅縮小したことで、割安感も薄まってきている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議が開催されており、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、連日株価指数は上昇したうえ米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは大幅に縮小する結果となった。そのため、米国株への割安感が弱まってきている。しかし、米中通商協議の先行き不透明感もあり、米国株先物も流れる報道に振れる展開となっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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