FITS エコノミックレポート

メキシコペソ/円は200日SMAに阻まれ下落調整か!

2019/10/23/12:07:00

 

★メキシコペソ/円の日足では、8月26日の安値5.175円を起点として10月3日の安値5.375円を結ぶトレンドライン(S1)は右肩上がりの上昇基調が継続している。

200日SMA(紫線)の5.6655円260日SAM(茶線)の5.6523円がレジスタンスとして意識され数日間もみ合う展開となっていたが、心理的な節目5.700円を付けることが出来なかったこともありわずかに下抜けしてきた。5日SAM(赤線)の5.663円も下抜けしてきたことで、短期的にも上昇の勢いは鈍化してきている。そのため、10日SMA(黄線)の5.642円を下抜けしてくると下落調整が継続しやすい。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてきており、下押しバイアスが強まってきている。

下値の節目では、10日SMAが節目となるものの下抜けすると5日SMAとデッドクロスする可能性も高まってくる。また、9月18日高値5.605円は心理的な節目の5.600円も意識されることから、重要な下値目処となる。5.600円下抜けすると、25日SMA(青線)5.5470円100日SMA(黒線)5.5488円が次の目処となってくる。

一方で、200日SMAを再び回復上抜けしてくると、5.700円が再び上値目処となる。一旦上抜けを失敗したことで、上抜けるには強力なスペインペソ買い材料が必要となってくる。ただ、上抜け出来ると次の節目となる5.800円を目指す展開となりやすい。

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東京金の中期トレンドも三角持合い!

2019/10/23/10:29:58

 

★東京金の日足では、25日SMAを挟んでもみ合い相場となっているが、中期トレンドを示す週足でも徐々に三角持合いの様相となっている。

現在13週線(赤線)の5,159円がサポートラインとして意識され下支えされている。13週SAMも上向きを維持していることから下値を切り上げる展開が続いている。一方上値では、わずかながらも徐々に上値を切り下げる展開となっている。

2月22日週から5月31日週まで上昇フラッグのようなフォーメーションとなり、52週SMA(緑線)がサポートラインとして意識された後、6月7日週に上限レンジを上抜けると上昇トレンドが明確になった。

今回も13週SMAがサポートラインとして意識されていることから、三角持合いから上抜けする可能性がある。しかし、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜けて、両線とも下向きとなっていることで、下押しバイアスが強まっている。

まとめると、13週SMAがサポートされながら三角持合いとなっているものの、ストキャスティクスでは下押しバイアスが強まっている。そして、何かを切っ掛けに上下に大きく放れる可能性が高まっている。どちらにも放れる可能性が高くなっていることから、柔軟な対応が必要となる。そのため、相場が動いたときの事前の想定や準備が大切になる。

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イールドスプレッドで10月23日の米国株市場を先取り!

2019/10/23/09:33:32

★NY株式市場では、三指数ともに下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドが全般拡大した。しかし、三指数ともに過去のイールドスプレッドと比較して目に見えて割安感が薄れてきている。決算がさえない内容となったトラベラーズとマクドナルドの2銘柄でダウ平均を141ドルほど押し下げた。その後、フェイスブックが47州から独禁法に基づく調査を受けていることが明らかとなりハイテク株に売りが広がった。このところ、さえない決算を発表した会社の株価の下落が激しくなってきている。

 

NYダウは、10日SMAの26,789ドルと25日SMAの26,739ドルがサポートとして意識され下げ止まる展開となった。しかし、5日SMAがわずかに下向きとなり短期的な上昇基調にブレーキがかかっている。イールドスプレッドは拡大したが、株価の上昇と共に米長期金利も1.7%台に上昇してきており、割安感が薄れてきている。そのため、上ヒゲロウソク足が増えてきおり、上値の重さが意識される。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.380%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月21日:▲3.605%⇒10月22日予想▲3.652%

 

10月22日はNYダウが小幅下落したうえ、長期金利も低下したことから、イールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.380%から▲0.728%スプレッドがかい離が縮小した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.574%と縮小した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.386%と縮小した。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.450%と縮小した。

 

NYダウは下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など好決算を発表した銘柄などが買われ、指数は一時120ドル近く上昇したものの終盤失速した。英議会下院はEU離脱関連法案の審議を始めることを可決したものの、その後法案を早期に成立させるための動議を否決した。議会が10月末の期限までに離脱を承認する可能性が低下し、英国のEU離脱を巡る不透明感から売りが優勢となった。決算がさえない内容となったトラベラーズとマクドナルドの2銘柄でダウ平均を141ドルほど押し下げた。その後、フェイスブックが47州から独禁法に基づく調査を受けていることが明らかとなりハイテク株に売りが広がった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.711%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・10月21日:▲3.556%⇒10月22日予想▲3.614%

 

S&P500が下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.711%から▲0.097%と平均値より縮小している。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.255%より縮小。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.267%とイールドスプレッドは縮小。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%から▲0.388%縮小した。19年8月15日の▲4.179%とは▲0.565%より縮小した。イールドスプレッドは以前より縮小してきたことで割安感も薄れてきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.243%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・10月21日:▲2.048%⇒10月22日予想▲2.114%

 

NASDAQが下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.243%から▲0.129%縮小した。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.065%下回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.214%縮小した。19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.269%と縮小した。19年8月15日の大底となった▲2.498%から▲0.384%縮小した。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、拡大したものの以前ほどの割安感は出ていない。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、株価指数が下落したうえ米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは拡大する結果となった。しかし、全般米国株への割安感は薄れてきている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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NY金は上下どちらかに放れる可能性高い!

2019/10/23/08:24:24

 

NY金先物市場は3日続落となり、1484.00-1492.10ドルのレンジ相場となった。米中貿易問題の解消を見込んで、安全資産とされる金を売る動きが継続した。米株の堅調な推移もリスク回避姿勢を後退させ、金相場の重石となった。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢の不透明感は増しており、金先物は下げ渋った。

 

NY金は、5日SMA(赤線)1,486.52ドル10日SMA(黄線)1,488.55ドル25日SMA(青線)1,496.90ドルがレジスタンスとなり上値を抑えている一方で、75日SMA(緑線)の1,482.14ドルが9月30日からサポートラインとして意識されている。

上値を切り下げ、下値を切り上げていることから三角持合いの様相となっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、徐々に上値を切り下げてきており、%DがSlow%Dを下抜けしてきており、上値の重い展開となっている。

かなり強く75日SMAがサポートラインとして意識されていることから、明確に保ち合い放れすると買い方からの手仕舞い売りとトレンドに乗り遅れまいとする新規の売り方の空売りが入りやすくなる。一方で、反発してレジスタンスを上抜けすると、下値の堅さが意識され再び上昇基調に戻る可能性が高まる。

75日SMAを下抜けると、100日SMA(黒線)の1,453.56ドルが意識される。一方で、上値では心理的節目となる1,500ドルが意識される。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 引けにかけて上値の重い展開に!

2019/10/23/07:31:35

 

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物と米長期金利が伸び悩むに連れ、リスク選好の流れが後退し小幅反落となった。欧州株やNYダウ先物が軟調に推移する中、クロス円の反落がドルの重石となり108.50円近辺と日中安値付近でもみ合い推移となった。108.40円台へじり安となった後は108.50円台で小動きとなった。英下院でジョンソン政権が提出した離脱協定法案の審議が続いた。与・野党の対立が鮮明になる中でポンド売りが優勢となり、クロス円に上値を抑えられ円買いが優勢となった。

 

米10月リッチモンド連銀製造業景気指数が8となり、▲7に反してプラスとなったことも相場の下支え要因となった。米9月中古住宅販売件数は予想を下回ったが、前月の数値が上方修正された。NYダウが一時100ドル超上昇するとリスク選好の円売りが支えとなった。ただ、良好な米2年債入札後に米長期金利が小幅低下するとドル買いが一段落した。英・EU離脱の先行きに対する不透明感が米国株の上昇幅縮小や、米長期金利が低下する動きにつながり、ドル/円の圧迫要因となり狭いレンジながら下落基調となった。

 

★欧米主要経済指標

・英・9月公的部門純借入額(銀行部門除く):+94億ポンド(予想:+97億ポンド、8月:+56億ポンド←+64億ポンド)

 

・米・9月中古住宅販売件数:538万戸(予想:545万戸、8月:550万戸←549万戸)
・米・10月リッチモンド連銀製造業指数:8(予想:-7、9月:-9)

 

★欧米市場のポイント

・108.39-62円のレンジ相場

・英・EU離脱の先行きに対する不透明感強い

・英議会は離脱関連法案の早期成立を目指す動議を否決

・米10月リッチモンド連銀製造業景気指数が予想外に好調

・フェイスブックが47州から独禁法に基づく調査

・VIX指数は14.00から14.46へ上昇

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