FITS エコノミックレポート

東京金日足のレンジ相場も徐々に値幅縮小!

2019/10/21/10:02:08

 

★東京金は8月初旬からレンジ相場入りとなっており、当初は下限を5,050円近辺、上限を5,300円近辺と広いレンジ相場となっていた。しかし、10月4日以降は、徐々に値幅を縮小する展開となっている。

一目均衡表では、転換線9日(赤線)基準線(青線)がレジスタンスとして意識されていたが、上抜けすると雲の上限と共にサポートラインとして意識されている。

ただ、転換線が基準線の下に位置しており、両線とも横ばいとなっていることから、相場の方向性は持ち合い相場となっている。しかし、52期間の中心値となる先行スパン2(灰色)が上抜向きとなっていることで、長期的には下値を切り上げる展開となっている。

ストキャスティス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DがSlow%Dを上抜けしており、両線とも過熱感なく上向きを維持してることから、上昇基調が継続していることになる。

 

このまま、何時までももみ合い相場が続くわけはなく、約2ヵ月のもみ合い相場が続いていることから、近い将来上下に放れる展開が予想される。特に値幅が小さくなっていることから、売買材料が出てくると短期的に大きく上下に振れる可能性が強まっている。一番良い戦略とすれば、動いた方に順張りが良い。しかし、テクニカル的には転換線・基準線・雲の上限がサポートラインとなり、先行スパン2が上向きとなってきている。さらにストキャスティクス・スローでも上向きを維持していることから、現状では上放れする可能性のが高い。

カテゴリー: ホットニュース

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 マクロン仏大統領発言受け円買い強まる!

2019/10/21/07:14:32

 

★欧州市場朝方の取引では、市場が19日に予定される英議会でのEU離脱協定案の採決に注目する中、円相場に目立った方向感は見られなかった。なお、欧州株は高安まちまちで開始した。米長期金利が1.76%台に上昇したことも支えに108.72円まで上値を伸ばした。米長期金利が上げ渋ったことや欧州株がほぼ全面安で円売りが後退した。マクロン仏大統領は『英国は、議会否決でも新たな離脱延期を認められるべきでない』という見解を示したことで、リスク回避の円買いが優勢となった。

 

ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁が利下げは必要ないとのタカ派姿勢を確認したためドルが強含んだが、クラリダ米FRB副議長がリスクに言及したため再びドル売りが強まった。NYダウが220ドル超安まで下げ幅を拡大するのをながめて、円買いが優勢となった。小動きが続いたが、米国株とともに上値は限定的となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・8月経常収支:+266億ユーロ(7月:+216億ユーロ←+205億ユーロ)

 

・米・9月景気先行指数:前月比‐0.1%(予想:0.0%、8月:-0.2%←0.0%)

 

★欧米市場のポイント

・108.34-72円のレンジ相場

・19日の英議会の採決を前に様子見ムードが広がった

・マクロン仏大統領の発言を受けリスク回避の円買い

・FRB要人発言を受け利下げの思惑が錯綜

・NYダウは2銘柄で212ドルほど押し下げ

・VIX指数は13.79から14.25へ上昇

カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足ではもみ合い相場継続!

2019/10/21/03:01:10

 

★10月11日以降の東京金60分足では、雲の上限がサポートラインとして意識されつつ、にわかに上限を下抜ける展開となってきた。寄付き後雲の中に入ってしまうので、雲の下限の5,181円がサポートラインとして意識される。

 

NY金先物市場は、週末を控えて節目の1,500ドルの手前ではポジション調整の売りが上値を抑えた。英国と欧州委員会(EU)がブレグジット案に合意し、秩序ある離脱に向けて前進したことも安全資産の金の売りにつながった。一方で、7-9月期中国国内総生産(GDP)が低調だったことや、為替相場でドルがユーロに対して軟調だったことなどが下値を支えた。

 

価格帯別出来高では、もみ合い相場が続いていることから、上値に出来高が膨らんできた。そのため、下押しするような場面になると買い方からの手仕舞い売りが入りやすくなる。また、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』で上値の重石となりやすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜け緩やかに低下傾向となっていることや、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜けて両線とも下向きとなっていることから、短期的には下落基調が続いている。

 

東京金の日足では、5日SMAと10日SMAさらに25日SMAが5,180円前後でほぼ一直線に並ぶ展開となっている。つまり短中期的の売買コストが均衡してきている。また、短中期の売買保有建玉や上下どちらかに放れた際に乗り遅れまいとする新規建玉の思惑が累積してきている。持ち合い放れが明確になると、損失拡大を恐れて殺到する手仕舞い売買に新規の建玉が加わり、売買高を伴って動きが一気に加速する場面には注意が必要となる。NY金先物市場は心理的節目の1,500ドルを下回っているものの、底堅い展開が続いている。ただ、NY金も1,500ドルを挟んでもみ合い相場が長くなっていることから、上下に放れると大きな動きになりやすい。為替市場では、108円台維持しているものの、108円台後半から109円台にかけてはドル売り需要も強く、上値の重い展開となっている。しかし、10月15日付けのCFTCの投機筋のドル/円のポジションは11週ぶりに円買い・ドル売りのポジションに転換した。そのため、投機筋は円安基調にポジションを傾け始めた。

25日SMAを挟んでもみ合い相場となっているが、近い将来上下どちらかに放れる。今日放れても、明日放れても不思議ではない状態となっている。そのため、相場が上下に放れた時のために、事前の想定と準備が重要となる。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで10月21日の米国株市場を先取り!

2019/10/21/03:00:40

 

★NY株式市場では、三指数ともに下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドが全般拡大したしかし、三指数ともに過去のイールドスプレッドと比較して割安感が薄れてきている。中国経済の減速を懸念して売りが先行した。また、ボーイングとジョンソン・エンド・ジョンソンが大幅安となり、2銘柄でNYダウを212ドルほど押し下げた。割安感が薄れている米国株の上値の重さが意識される展開となった。

 

25日SMAの26,762ドルがサポートとして意識され下げ止まる展開となった。5日SMAがわずかに下向きとなり短期的な上昇基調にブレーキがかかった。イールドスプレッドは拡大したが、株価の上昇と共に米長期金利も1.7%台に上昇してきており、割安感が薄れてきている。そのため、上ヒゲロウソク足が増えてきおり、上値の重さが意識される。下値では、10日SMAの26,691ドルや75日SMAの26,655ドルだ一旦の節目となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.405%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月17日:▲3.654%⇒10月18日予想▲3.708%

 

10月18日はNYダウが大幅下落したうえ、長期金利もわずかに低下したことから、イールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.405%から▲0.697%スプレッドがかい離が縮小した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.518%と縮小した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.330%と縮小した。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.394%と縮小した。

 

NYダウは下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。中国経済の減速を懸念して売りが先行した。また、ボーイングとジョンソン・エンド・ジョンソンが大幅安となり、2銘柄でNYダウを212ドルほど押し下げた。イールドスプレッドは拡大したものの、以前ほどの割安感にはなっていない。そのため、上値が重くなると利益確定売りが出やすい展開。今後も米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.745%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・10月17日:▲3.622%⇒10月18日予想▲3.646%

 

S&P500が下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.745%から▲0.099%と平均値より縮小している。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.223%より縮小。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.235%とイールドスプレッドは縮小。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%から▲0.377%縮小した。19年8月15日の▲4.179%とは▲0.533%より縮小した。イールドスプレッドは以前より縮小してきたことで割安感も薄れてきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.270%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・10月17日:▲2.101%⇒10月18日予想▲2.136%

 

NASDAQが下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.270%から▲0.134%縮小した。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.043%下回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.192%縮小した。19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.247%と縮小した。19年8月15日の大底となった▲2.498%から▲0.362%縮小した。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、拡大したものの以前ほどの割安感は出ていない。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、株価指数が下落したうえ米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは拡大する結果となった。しかし、全般米国株への割安感は弱まってきている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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英ポンド/円はダイバージェンスの様相!

2019/10/18/12:29:12

 

★英ポンド/円の日足では、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:88.49、Slow%D:89.86と%DがわずかにSlow%Dを下抜けしてきた。

9月19日の価格よりも上昇しているにも関わらず、ストキャスティクスは上値を切り下げる展開となっており、ダイバージェンスの様相となっている。そのため、下落の予兆となっており、買い方は警戒する必要がある。

移動平均線(MA)でも、200日SMA(紫線)の138.82円を上抜けしたものの、260日SMA(茶線)の139.81円がレジスタンスとして意識されたほか、8月22日高値を起点として9月13日の高値を結んだトレンドライン(R1)がレジスタンスとして意識された。

 

5日SMA(赤線)が上向きとなり200日SMAを上抜けしてきたことから、短期的な上昇基調を維持している。そのため、ロウソク足が5日SMA下抜け、さらに200日SMAを下抜けするような動きになると、ダイバージェンスによる下落が明確になってくる。現在は下値・上値を切り上げる展開となっていることから、9月3日安値を起点として10月8日安値を結んだトレンドライン(S1)が下値目処となりやすい。

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