FITS エコノミックレポート

東京原油の日足ではフィボナッチファンを意識!

2019/10/18/11:27:27

 

★東京原油の日足で、4月26日高値49,340円と8月8日安値34,280円を結んだフィボナッチ・リトレースメントと白銀比率で分析する。また、同高値と安値をフィボナッチファンで示現した。

直近の戻る高値となった9月17日では、50%戻しの41,810円が意識された一方で、フィボナッチファンの38.2%がレジスタンスとなり押し戻される展開となった。一時白銀比率29.8%戻り38,768円がサポートとして意識されたが、支え切れずにフィボナッチファンの50.0%を下抜け23.6%戻しの37,834円を下抜けした。

一転してフィボナッチファン50%と23.6%戻しがレジスタンスとして意識され上値を抑えられ下落基調となった。一時8月8日安値を下抜けしたものの、下値目処となり戻り基調となった。フィボナッチファン50%を大陽線で上抜けしたものの、23.6%戻しがレジスタンスとして意識され押し戻される展開となっている。しかし、下値をフィボナッチファン50%がサポートとして意識される展開となっている。

9月17日の大陽線の上昇がなければ、概ね8月8日の安値が下限目処となり、上値を白銀比率の29.8%戻しが上限となるレンジ相場となっている。

そう見ると、10月15日の高値でレンジ相場の上限を確認したことで、次はレンジ相場の下限を確認する動きとなりやすい。そのため、フィボナッチファン50%に沿って下落基調となりやすい。ただ、フィボナッチファン50%を一気に下抜けすると、再び8月8日の安値トライとなる。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで10月18日の米国株市場を先取り!

2019/10/18/09:30:03

 

★NY株式市場では、三指数ともに小幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドが縮小した。そして、三指数ともに過去のイールドスプレッドと比較して割安感が薄れてきている。英国とEUがブレグジット案の修正で合意したと伝わると、投資家心理が改善し買いが優勢となった。また、発表が本格化している7-9月期決算が良好だった銘柄が買われたが、割安感が薄れている米国株の上値の重さが意識される展開となった。

 

25日SMAの26,780ドルを明確に上抜けており、5日SMAも上向きとなり短期的に上昇基調となっている。ただ、株価の上昇と共に米長期金利も1.7%台に上昇してきており、割安感が薄れてきている。そのため、上ヒゲロウソク足が増えてきおり、上値の重さが意識される。下値では、25日SMAや75日SMAの26,657ドルだ一旦の節目となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.421%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月16日:▲3.687%⇒10月17日予想▲3.669%

 

10月17日はNYダウが小幅上昇したうえ、長期金利も上昇したことから、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.421%から▲0.752%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.557%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.369%と下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.433%とかい離した。

 

NYダウは上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。英国とEUがブレグジット案の修正で合意したと伝わると、投資家心理が改善し買いが優勢となった。また、発表が本格化している7-9月期決算が良好だった銘柄が買われた。イールドスプレッドは縮小し、割安感も徐々に薄れてきている。そのため、全般上値の重い展開となった。今後も米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.759%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・10月16日:▲3.652%⇒10月17日予想▲3.625%

 

S&P500が小幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.759%から▲0.134%と平均値を下回った。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.244%と下回った。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.256%とイールドスプレッドは下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%から▲0.377%下回った。19年8月15日の▲4.179%とは▲0.554%とかい離した。イールドスプレッドは以前より縮小してきたことで割安感も薄れてきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.283%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・10月16日:▲2.128%⇒10月17日予想▲2.101%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.283%から▲0.182%下回った。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.078%下回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.227%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.282%と下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%から▲0.397%下回った

 

NASDAQのイールドスプレッドは、縮小したことで割安感は薄まってきている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、株価指数が小幅上昇したうえ米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは縮小する結果となった。そのため、米国株への割安感は弱まってきている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では5,200円台は上値の重い展開!

2019/10/18/08:26:00

 

★10月10日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートラインとして意識され下値を切り上げる展開となっている。そのため、寄付き後も24時間SMAがサポートラインとなるかが焦点となる。5,200円台に入ると買い方からの『やれやれ売り』や利食い売りも入りやすい展開となっている。5,200円台の売りを吸収出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1487.00-1501.10ドルのレンジ相場となり一時1500ドル台を回復した。弱い米経済指標(9月米住宅着工件数や10月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、9月米鉱工業生産指数など)が相次ぎ、安全資産とされる金は買いが先行した。EUサミットで修正離脱案が承認されたことで過度なリスク警戒感は後退したが、英議会で19日に行われる新離脱案の採決で賛成多数で議会を通過するかどうか予断を許さない状況となっている。また、ドルが対ユーロで軟調となったことがドル建て金先物の下値を支えた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を徐々に上抜けしてきている。上値に出来高が多い価格帯があり、上抜け出来るかが注目される。また、下値でも出来高が多いことから、この価格帯を維持出来るかもポイントとなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でほぼ横ばいで推移していることから、トレンドレスの状況となっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準で%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、短期的には下落調整局面となっている。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,181円を回復しているものの、25日SMAを挟んでのもみ合い相場となっている。そのため、再び上昇基調になるかは不透明感が強い。レンジ相場入りとなっており、上値も重いが下値も堅い展開となっている。NY金相場も1,500ドルを挟んでもみ合い相場が続いており、しばらくこの地合いが続きそうである。為替市場では、109円台の上値の重さが意識され108円半ば近辺まで押し戻される展開となっている。ただ、過度な円高にもなりにくく108円台でのこう着相場が予想される。

本日も25日SMAを挟んだもみ合い相場が継続しそうである。ただ、午前11時に中国経済指標が公表される。改めて減速の深刻さを確認するようなら、リスク回避の動きが強まり金買いの動きにつながりやすい。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 109円の壁厚く低調な米経済指標が重石!

2019/10/18/07:23:26

 

★欧州市場朝方の取引では、日経先物は50円高に反発、NYダウ先物も下げ幅解消する中、底堅く推移した。欧州市場では、EU首脳会議におけるブレグジットの合意が好感され、ポンド/円が急伸しドル/円を押し上げた。また、欧州株やNYダウ先物が堅調となったほか、米長期金利が上昇し、ドル買い・円売りが強まった。109円の壁は厚くポンド主導のドル売りも重石になり伸び悩んだ。108円後半で動意に欠ける動きが継続するも、109円近辺での上値の重い動きとなった。米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や9月住宅データなど米経済指標は強弱まちまちの結果となり、反応は限定的となった。

 

米9月鉱工業生産が前月比-0.4%と予想の同-0.2%を下回って米景気先行き不透明感にドルは弱含み推移した。高く始まったNYダウが下げに転じたほか、米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入り日通し安値を付けた。NYダウがプラス推移にともない108.60円台で強含んだ。G20 に参加している黒田日銀総裁が『物価モメンタムが損なわれるようなら躊躇なく緩和』などの発言が伝わった。

 

★欧米主要経済指標

・英・9月小売売上高(自動車燃料含む):前月比0.0%(前月比予想:-0.2%、8月:-0.3%←-0.2%)

 

・米・9月設備稼働率:77.5%(予想:77.7%、8月:77.9%)
・米・9月鉱工業生産:前月比-0.4%(予想:-0.2%、8月:+0.8%←+0.6%)
・米・10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:5.6(予想:7.6、9月:12.0)
・米・9月住宅着工件数:125.6万戸(予想:132.0万戸、8月:138.6万戸←136.4万戸)
・米・9月住宅建設許可件数:138.7万戸(予想:135.0万戸、8月:142.5万戸)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.4万件(予想:21.5万件、前回:21万件)
・米・失業保険継続受給者数:167.9万人(予想:167.5万人、前回:168.9万人←168.4万人)

 

★欧米市場のポイント

・108.42-93円のレンジ相場

・英国のブレグジットを巡る『合意なき離脱』の回避へ向けた前進

・英与党からも反対論が出ており議会承認は不透明

・米経済指標が予想を下回ったことが相場の重石

・トルコはシリアでの停戦に合意したと伝わるとトルコリラ買い戻し

・VIX指数は13.68から13.79へ

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東京金日足ではEMAを挟んで持ち合い相場!

2019/10/17/12:45:00

 

★東京金の日足で12日指数平滑線(EMA:赤線)26日指数平滑線(EMA:青線)では、2EMA重なり上下でもみ合う展開となっている。また、上値を切り下げ・下値を切り上げる三角持合いとなっており、上下どちらに放れても不思議ではない状態となっている。

MACD(パラメータ:12、26、9)でみても、ゼロラインがサポートとなり下げ止まり横ばいとなっている。

上下どちらに抜けるかが焦点であるが、現状では12EMAと26EMAを上抜けしており、9月26日高値を起点として10月10日高値を結んだトレンドライン(R1)を上抜けトライとなっている。また、MACDもゼロラインの上方に位置していることから、上抜けの可能性が高くなっている。

ただ、投資判断を変更するシグナルでは、12EMAと26日EMAを下抜け、MACDがゼロラインを下抜けするような動きになった場合は、下落調整に注意が必要となる。

 

MACDを使用する場合は、パラメータのEMAの日数を使ってチャート上に表示しロウソク足との位置関係を見ながら分析するとダマシが減る。

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