FITS エコノミックレポート

NYダウと日経225のかい離幅の調整相場!

2019/10/25/16:28:12

 

★2109年1月4日を100としてNYダウ(赤線)日経225(青線)を見ていくと、6月まではNYダウと日本株は上昇・下落時において同程度の動きが続いていた。そのため上下変動比率ほぼ同じような連動性のある動きとなっていたことになる。

しかし、6月以降はNYダウの上昇率が日経225より大きくなり、かい離幅が拡大した。その後の8月の下落時では日経225の下落率が大きくNYとのかい離が狭まることがない状態が続いた。

そして、9月以降NYダウの上昇・下落に対して、日経225がかい離幅を縮める動きとなっている。そのため、NYダウが大きく下落しても日経225が下がりにくくなったり、NYダウが上昇するとそれ以上に日経225が上昇する動きとなっている。

日経225がNYダウを上抜けしてきており、日経225とNYダウの1月4日からの上昇幅が逆転した。そのため、今後もNYダウと日経225のかい離が拡大するのか、それともNYダウが日経225に追いつくような動きになるのか注目されるところである。

 

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カテゴリー: ホットニュース

東京白金の上値目処をエンベロープで探る!

2019/10/25/13:00:51

 

★エンベロープとは、移動平均線から上下に一定にかい離させた線のことで、価格が移動平均線から、どの程度離れたかを見るために使用する。エンベロープの上限・下限をトレンドの反転にポイントとして売買サインを用いたり、支持・抵抗の目安として使う。

東京白金の日足に200日SMAのエンベロープ(パラメータ:200、±3%、±5%、±10%、±15、±20%)引いてみると、幾つかの反転のヒントが見えてくるので解説する。

エンベロープの+3%、+5%、+10%、+15%近辺がレジスタンスとして意識されやすく、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)と組み合わせることによってより反転の時期をつかみやすい。

①の場合エンベロープ+5%かい離まで上昇した際に、ストキャスティクスでは買われ過ぎまで上昇する過熱感が出ていたことで上抜け出来ずに調整局面となった。②の場合エンベロープ+10%かい離まで上昇した際に、ストキャスティクスでは買われ過ぎまで上昇しており、その後価格は上昇したものの、ストキャスティクスは上値を切り下げるダイバージェンスとなり大きく下落する前兆となった。③の場合エンベロープ+3%を上抜けしたものの、+5%手間でストキャスティクスが買われ過ぎまで上昇しており、結局上抜け出来ずに下落調整となった。④の場合+15%かい離まで上昇した際に、ストキャスティクスでは買われ過ぎまで上昇する過熱感が出ていたことで上抜け出来ずに①と同様に調整局面となった。

現在の場合エンベロープ+10%の3,287円に向かって上昇基調となっている。ストキャスティクスでは%DとSlow%Dがかい離幅を広げながらバイアスの強い上昇基調を維持していることから、今までのパターンからすると上昇基調はまだ続きそうである。

エンベロープがレジスタンスとして意識され、ストキャスティクスが買われ過ぎまで上昇するまでは上向き基調が継続する可能性があるので、エンベロープとストキャスティクスを見比べながら、順張り買いでトレンドフォロー戦略にするのか、それとも反転時期を狙う逆張り戦略にするのか戦略を立てることが必要である。

カテゴリー: ホットニュース

2019年の新興国通貨の対円のパフォーマンス!

2019/10/25/11:27:46

 

★2019年1月2日を『100』として、メキシコペソ/円(赤線)トルコリラ/円(青線)南アランド/円(緑線)でパフォーマンスを見てみる。

100より上にある場合は1月2日より円安となっていることを示し、100より下にある場合は円高を示している。

1月2日以降一見するとメキシコペソ/円が100より上に抜けてることが多い。そのため、1月2日にメキシコペソ買い・円売りをしていた場合は、スワップポイントと為替差益を享受できることが多かったことになる。8月以降新興国通貨売りが強まり100割れとなったが、再び100を上抜けしてきていることから為替差損も解消されている。

南アランド/円は、6月までは100を上抜けしていたことから、1月2日に南アランド買い・円売りした場合は、スワップポイントと為替差益が生じていた。7月には一旦100を上抜けしたものの、8月には再び下落基調となり深い押しとなったことから、100割れが続いている。

トルコリラ/円は、1月2日にトルコリラ買い・円売りした場合は、2月がピークとなりその後は下落基調となって3月21日には大きく100を下抜ける結果となった。その後もほぼ100を越えることなく底バイ状態となり、含み損を抱える状態が続いている。

 

2019年1月2日に買って現在までの取引結果では、総合するとメキシコペソ/円のパフォーマンスが良かったことになる。一方で、非常に厳しい通貨となったのはトルコリラ/円となった。

新興国通貨の動きは、上下の変動幅は通貨によって異なるが、通貨のトレンドの方向はほぼ同様の動きとなっていることが分かる。そのため、出来るだけ変動幅が小さい方が長期的には利益が出やすいと言えそうである。そういう面では、ペキシコペソが安定していたことになる。

 

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イールドスプレッドで10月25日の米国株市場を先取り!

2019/10/25/09:47:30

 

★NY株式市場では、三指数まちまち動きになり、米長期金利も変わらなかったことでイールドスプレッドもまちまちの結果となった。ただ、三指数とも割高なほど買われているわけではないものの、三指数ともに過去のイールドスプレッドと比較して目に見えて割安感が薄れてきている。米国決算発表が続いているが、この時期は決算絡みで自社株買いが出来ないため、上下に振れやすい時期にある。ただ、決算発表後は再び自社株買いが入りやすいことで、上下に振れる展開となりやすい。

 

NYダウは、連日25日SMAの26,715ドルがサポートとして意識され下げ止まる展開となった。しかし、5日SMAがわずかに下向きとなり短期的な上昇基調にブレーキがかかっている。5日SMAが10日SAMを下抜けるデッドクロスしてきており、短期的には下落基調となってきた。また、徐々に上値を切り下げる展開となっていることから、調整的な下落には注意が必要となる。また、イールドスプレッドに割安感はなくなっており、米長期金利も1.7%台半ばに上昇してきていることから、さらに長期金利が上昇するようなら割安感がさらに薄れる可能性がある。そのため、陰線となるロウソク足が増えてきおり、上値の重さが意識されている。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.387%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月23日:▲3.618%⇒10月24日予想▲3.624%

 

10月24日はNYダウが小幅下落したほか、長期金利が変わらなかったことから、イールドスプレッドは前日比で小幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.387%から▲0.763%スプレッドがかい離が縮小した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.602%と縮小した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.414%と縮小した。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.478%と縮小した。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利は変わらなかったことでイールドスプレッドは前日比で小幅拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。米主要企業の7-9月期決算の発表がピークを迎える中、市場予想に反して減収決算を発表した3Mが大きく売られ、指数の押し下げ要因となった。一方、好決算を発表したダウやマイクロソフトなどは買われ、相場を下支えした。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.731%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・10月23日:▲3.595%⇒10月24日予想▲3.583%

 

S&P500が小幅上昇したうえ、米長期金利は変わらなかったことでイールドスプレッドは前日比で小幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.731%から▲0.148%と平均値より縮小している。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.286%より縮小。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.298%とイールドスプレッドは縮小。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%から▲0.419%縮小した。19年8月15日の▲4.179%とは▲0.596%より縮小した。イールドスプレッドは以前より縮小してきたことで割安感も薄れてきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.271%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・10月23日:▲2.103%⇒10月24日予想▲2.072%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利は変わらなかったことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.271%から▲0.199%縮小した。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.107%下回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.256%縮小した。19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.311%と縮小した。19年8月15日の大底となった▲2.498%から▲0.426%縮小した。

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利が変わらなかったことでイールドスプレッドは小幅に縮小した。割高にはなっていないが、以前ほどの割安感は出ていない。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、拡大と縮小がまたまちとなった。株価指数がまちまちの動きとなったうえ、米長期金利が変わらなかったことでイールドスプレッドもまちまちの結果となった。米国株は割高になるほどまでは買われていないが、全般米国株への割安感は薄れてきている。見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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東京金60分足では上げ幅の勢いは一服!

2019/10/25/08:38:07

 

★10月17日以降の東京金60分足では、NY市場の参入から上昇基調が強まった。雲のネジレ前後で相場が加速するなど、節目となる展開となった。ただ、引けにかけては上昇の勢いが一服していることから、買い方からの利益確定売りが入りやすい。また、一気に一目均衡表の雲とのかい離幅が拡大したことで、調整的な動きになりやすい。

 

NY金先物市場は1490.40-1506.90ドルのレンジ相場となった。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢の不透明感は払拭されていないことから、安全逃避の買いが観測されており、金先物は節目の1500ドル台を回復した。また、英ジョンソン政権が総選挙実施の意向を示したため、不透明要因の高まりも金を下支えした。

 

価格帯別出来高では、5,230円前後で出来高が膨らんだものの、5,200円との間の価格帯では出来高が少なく歯抜けのような状態となっている。そのため、出来高の少ない価格帯では値動きが大きくなりやすいので、注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDとシグナルが上向きを維持していることから、上昇基調が継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、かなり買われ過ぎ過熱感が出ていることから、何時調整的な動きになっても不思議ではない。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,197円、10日SMAの5,191円、25日SMAの5,183円を上抜けしたことで、戻り基調が強まる可能性が高まってきた。一方で、下値ではこれらのSMAがサポートラインとして意識される。NY金も心理的な節目となる1,500ドルを回復したことで、再び買い方が強気となりやすい。為替市場では、108.60円前後で底堅く推移しており、東京金の下支えとなりやすい。

英国のEU離脱を巡る不透明感からリスク回避の金につながりやすい一方で、ドル/円が底堅い展開が続いている。そのため、9月5日高値の5,304円が視界に入ってくる。

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