FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 売買材料に反応薄でこう着相場の様相!

2019/10/25/07:26:30

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州通貨のクロス円の上昇につれて昨日高値の108.70円を上抜けた。なお、欧州株は堅調に推移した。欧州勢本格参入後、ドル/円の動意は乏しく、108.60円台前後と前日NY市場終値付近でもみ合い商状を継続した。欧州市場中盤の取引では、NY勢参入を控え、ドルは主要通貨に対して小幅な値動きとなった。市場はペンス米副大統領による対中国政策についての演説に注目が集まった。

 

米9月耐久財受注額は前月比で-1.1%(予想-0.8%)となり、輸送用機器を除く前月比でも-0.3%(予想-0.2%)と市場予想を下回ったことで米長期金利が低下して小幅安となった。NYダウや日経先物の失速が相場の重石となり、日通し安値を付けた。その後発表された米10月製造業PMI速報値は51.5と予想の50.7を上回った一方、米10月サービス部門PMI速報値や米9月新築住宅販売件数は市場予想通りの結果となった。市場が警戒していたペンス米副大統領の講演が、思ったほどネガティブではないとして、リスク回避姿勢が後退した。ペンス米副大統領の講演後に米国株の下げ渋りや、米長期金利の戻りを反映してドルはじり高となった。

 

★欧米主要経済指標

・英・9月銀行協会住宅ローン承認件数:42310件(予想:42350件、8月:42527件←42576件)

 

・米・9月耐久財受注速報値:前月比-1.1%(予想:-0.7%、8月:+0.3%←+0.2%)
・米・9月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比-0.3%(予想:-0.2%、8月:+0.3%←+0.5%)
・米・9月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比-0.7%(予想:-0.2%、8月:+0.3%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.2万件(予想:21.5万件、前回:21.8万件←21.4万件)
・米・失業保険継続受給者数:168.2万人(予想:167.8万人、前回:168.3万人←167.9万人)
・米・10月製造業PMI速報値:51.5(予想:50.9、9月:51.1)
・米・10月サービス業PMI速報値:51.0(予想:51.0、9月:50.9)
・米・10月総合PMI速報値:51.2(9月:51.0)
・米・9月新築住宅販売件数:70.1万戸(予想:70.2万戸、8月:70.6万戸←71.3万戸)

 

★欧米市場のポイント

・108.45-75円のレンジ相場

・独・ユーロ圏PMI速報値が予想下回りユーロ売り

・ECB定例理事会では政策金利は据え置き

・トルコ中銀の大幅な利下げでトルコリラ軟調

・ジョンソン英首相は総選挙を実施する意向表明

・ペンス米副大統領講演は無難に通過

・VIX指数は14.06から13.71へ低下

 

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東京白金の大陽線は本物か?

2019/10/24/11:33:59

 

★東京白金の一目均衡表の日足では、転換線9日(赤線)と雲の下限がサポートとなる一方で、52期間の高低の中心値である先行スパン2(灰色)当日線がレジスタンスとして上値を抑えたいたが、大陽線の出現で基準線(青線)と雲の上限を上抜けした。

転換線も上向きとなってきており、基準線を上抜け出来ると好転となり上昇基調が継続する可能性が高まる。

相場の方向性を示す基準線は横向きとなっている。そのため、転換線が基準線を上抜けて、基準線が上向きになると上昇トレンドが鮮明となる。

26期間先の先行スパンでは、先行スパン1が先行スパン2を上抜けしてきたことで、上昇基調が鮮明となってきた。ただ、26期間遅行する遅行スパン(緑線)はロウソク足に向かって上向きとなっているが、ロウソク足がレジスタンスとして意識され押し戻されることもあるので、今後の動きにが注目される。

一目均衡表からは、上昇基調の初動でありこのまま上昇基調が継続するか判断するには時期尚早となる。特に遅行スパンが26期間遅行するロウソク足を上抜け出来るかが注目される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜けかい離幅を広げて上向きとなっていることから、上向きバイアスが強いことを示している。

まとめると、本日の大陽線で一目均衡表の目先のレジスタンスを上抜けした。そのため、投資判断は『買い』ということになる。しかし、まだ三役好転したわけでもなく、現段階では上昇トレンドが継続するか判断するのは時期尚早となる。まずは目先として、転換線が基準線を上抜けできるか、さらに遅行スパンがロウソク足を上抜け出来るかが焦点となる。ストキャスティクスでは、強い上昇基調となっていることから、戦略としては順張り買いとなる。ただ、遅行スパンがロウソク足に押し戻されたり、転換線が基準線を上抜け出来ないような状態になるようなら、逆張り売りで対応しても良さそうだ。

 

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イールドスプレッドで10月24日の米国株市場を先取り!

2019/10/24/09:13:05

 

★NY株式市場では、三指数ともに小幅に上昇したうえ、米長期金利もわずかに上昇したことで、イールドスプレッドが全般縮小した。ただ、三指数とも割高なほど買われているわけではないものの、三指数ともに過去のイールドスプレッドと比較して目に見えて割安感が薄れてきている。米国決算発表が続いているが、この時期は決算絡みで自社株買いが出来ないため、上下に振れやすい時期にある。ただ、決算発表後は再び自社株買いが入りやすいことで、上下に振れる展開となりやすい。

 

NYダウは、25日SMAの26,727ドルがサポートとして意識され下げ止まる展開となった。しかし、5日SMAがわずかに下向きとなり短期的な上昇基調にブレーキがかかっている。5日SMAが10日SAMを下抜け寸前となっている。徐々に上値を切り下げる展開となっていることから、調整的な下落には注意が必要となる。また、イールドスプレッドに割安感はなくなっており、米長期金利も1.7%台半ばに上昇してきており、さらに長期金利が上昇するようなら割安感がさらに薄れる可能性がある。そのため、上ヒゲロウソク足が増えてきおり、上値の重さが意識される。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.404%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月22日:▲3.652%⇒10月23日予想▲3.641%

 

10月23日はNYダウが小幅上昇したうえ、長期金利もわずかに上昇したことから、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.404%から▲0.763%スプレッドがかい離が縮小した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.585%と縮小した。19年6月3日の大底4.038%を▲0.397%と縮小した。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.461%と縮小した。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利もわずかに上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。ボーイングの7-9月期決算は大幅な減収減益となり予想も下回ったが、運航停止中の『737MAX』に関して同社が強気な見通しを示すと買い戻しが進んだ。キャタピラーも決算は低調だったが、決算説明で経営陣が中国販売の底入れ見通しに言及すると買いが優勢になった。一方、半導体などハイテク株の一角に売りが出て相場の上値を抑えた。欧州連合(EU)が英国の離脱延期申請を全会一致で支持したことで、合意なきEU離脱への懸念が後退したものの、引け後に予定される多数の主要企業決算を見極めたいとの思惑から小動きとなった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.742%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・10月22日:▲3.617%⇒10月23日予想▲3.601%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利もわずかに上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.742%から▲0.141%と平均値より縮小している。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.268%より縮小。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.280%とイールドスプレッドは縮小。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%から▲0.401%縮小した。19年8月15日の▲4.179%とは▲0.578%より縮小した。イールドスプレッドは以前より縮小してきたことで割安感も薄れてきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.278%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・10月22日:▲2.117%⇒10月23日予想▲2.107%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利もわずかに上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.278%から▲0.171%縮小した。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.072%下回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して▲0.221%縮小した。19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.276%と縮小した。19年8月15日の大底となった▲2.498%から▲0.391%縮小した。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、以前ほどの割安感は出ていない。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、株価指数が上昇したうえ米長期金利もわずかに上昇したことでイールドスプレッドは縮小する結果となった。米国株は割高になるほどまでは買われいないが、全般米国株への割安感は薄れてきている。見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では出来高の多い価格帯を上抜け!

2019/10/24/08:22:45

 

★10月17日以降の東京金60分足では、雲の上限を上抜け戻り基調が継続している。一旦上値が重くなると、利益確定売りが入りやすく上値の重石となる。24時間SMA(緑線)が上向き維持していることから、上昇基調は継続している。今晩の欧米時間には雲のネジレがあることから、基調の加速や転換など相場の節目となりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1490-1499.40ドルのレンジ相場となった。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢の不透明感は増していることから、一時1500ドルに迫る場面があったが、米国株高や長期金利の下げ渋りを意識して安全逃避の買いはやや一服した。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控えるなか、17日からの下落幅を取り戻す範囲内の戻りとなった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、買い方の『やれやれ売り』を吸収して上抜けしてきた。そのため、上値のシコリはなくなっているが、一旦上値が重くなると利益確定売りに押されやすい。そのため、5,200円台で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDが横ばいになってきていることから、上押しバイアスは鈍化傾向にある。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も買われ過ぎから%DがSlow%Dを下抜けしてきていることから、下落調整の動きになりやすい。

 

東京金日足では、5日SMAの5,190円、10日SMAの5,187円、25日SMAの5,182円を再び上抜けしてきていることから、戻り基調を示している。しかし、10月10日以降は5,200円台では上値が重くなる展開が続いている。本日も5,200円台での値動きが注視される。NY金先物市場では、心理的な節目となる1,500ドルを回復できなかったことから、上値の重さが意識されやすい。また、米長期金利が1.75%超と金利が上昇していることも売られやすい展開となっている。為替市場では、108円台半ばで推移しておりドルが底堅い展開を続けていることから、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点では、5,200円台を維持できるかにある。10月10日以降は5,200円台を上抜けしても押し戻される展開が続いている。

 

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 中国が米農産品などの購入開始報道でリスク選好の円売り!

2019/10/24/07:17:04

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州株が概ね軟調に推移、NYダウ先物と米長期金利も続落となったことを背景に戻り鈍く、前日比小幅安水準でもみ合いとなった。欧州市場では、米長期金利が緩やかに低下する中、NYダウ先物が下げ幅を縮小したことで、ドル売りが弱まり狭いレンジ内での取引が続いた。日経先物が40円高に続伸、米長期金利も低下幅を縮小したことを背景にドルが持ち直す展開となった。英国のEU離脱を巡る次の展開待ちというムードで全体的に小動きとなった。

 

米8月FHFA住宅価格が前月比で予想を下回ったものの、米長期金利下げ渋りにドルは底堅い展開となった。中国が米農産品などの購入を開始したとの報道などが好感されNYダウは上昇し、米長期金利も1.75%で推移した。現物のNYダウが小高く始まったことで、リスク選好の円売り・ドル買いがじわりと強まった。ドル上昇の一因だった米国株がマイナスに転じたことで下押しした。米長期金利が上昇に転じたことが相場の下支えとなりドルは底堅い展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・10月消費者信頼感指数速報値:-7.6(予想:-6.8、9月:-6.5)

・米・8月FHFA住宅価格指数:前月比+0.2%(予想:+0.3%、7月:+0.4%)

 

★欧米市場のポイント

・108.28-70円のレンジ相場

・商品相場の上昇を背景に資源国通貨高

・英のEU離脱報道受けポンドは売り先行後買い戻し

・ECB定例理事会を前にポジション調整目的のユーロ売り先行

・中国が米農産品などの購入を開始との報道を好感

・トランプ大統領が対トルコ制裁を解除でトルコリラ買い加速

・キャタピラーやボーイングは低調な決算

・VIX指数は14.46から14.06へ低下

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