FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限が意識され下げ止まる!

2019/12/18/08:41:40

 

★12月11日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートラインとして上昇していたが下抜けしてきた。ただ、一目均衡表の雲の上限がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。24時間SMAを再び回復できれば上昇基調に戻るが、下抜けすると買い方からの手仕舞い売りも入りやすく下落調整となる。

 

NY金先物市場は1478.40-1484.90ドルのレンジ相場となった。英国・EU離脱後の移行期間を巡る不透明感が意識され、安全資産の金は買いが先行した。為替相場でドルが対ユーロで下落したことも、ドル建ての金先物の押し上げ要因となった。もっとも、本日発表された米指標は総じて経済の堅調さを示し、金の上値を追う動きも強まらなかった。1480ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上回っていることから、維持出来るかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルを下抜けゼロラインへ向かって低下傾向にある。ゼロラインがサポートラインとなるかが注目される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎから%Dが上向きとなってきていることから、戻り基調となってきた。

 

東京金の日足では、75日SMAの5,169円を上回っていることから、上昇基調は継続している。また、5日SMAがわずかながら75日SMAを上抜けゴールデンクロスしてきた。NY金は金売り材料が多かったにも関わらず、底堅い展開が続いた。また、ジョンソン英首相は欧州連合(EU)離脱後の移行期間延長を回避する法改正を目指すと伝わると、自由貿易協定(FTA)交渉が移行期間中にまとまらず、『合意なき離脱』と似たような事態に陥るとの懸念が広がったことも金買いの材料になった。為替市場では、昨日では欧米通貨が主導となったことで、ドル/円は小幅な値動きに終始した。

 

本日の注目点も75日SMAを維持出来るかが焦点となる。また、5日SMAが75日SMAを上抜けしてきたことで、明確にゴールデンクロス出来るかも注目される。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 欧州通貨が相場主導でドル/円は蚊帳の外!

2019/12/18/07:55:17

 

★欧州市場朝方の取引では、クロス円の戻りに圧迫され、値幅は狭く前日比ほぼ横ばいで推移した。なお、欧州株は軟調に取引を開始した。英国の合意なき離脱懸念が高まる中、ポンドが大幅に下落した。ドル/円は欧州通貨が相場を主導したため、蚊帳の外状態となり小幅な値動きとなった。ポンドを中心に欧州通貨に動きがあったものの、ドル/円は109.55円前後でこう着相場が続いた。

 

上値追いも109.60円台では、ドル売り圧力に押される展開となり調整感が出た。米11月住宅着工件数/建設許可件数や米11月鉱工業生産は予想より強い内容になったが、反応は限定的だった。トランプ大統領が『FRBが量的緩和と利下げをすれば非常にすばらしい』とツイートした。米長期金利は高止まりし、米国株式も小じっかりした動きにもかかわらず、ポジション調整的なドル売りが散見された。

 

★欧米主要経済指標

・英・8-10月ILO失業率:3.8%(予想:3.9%、7-9月:3.8%)
・英・8-10月週平均賃金:前年比+3.2%(予想:+3.4%、7-9月:+3.7%←+3.6%)
・英・8-10月雇用者数増減:+2.4万人(予想:-1.0万人、7-9月:-5.8万人)
・英・11月失業率:3.5%(10月:3.4%)
・英・11月失業保険申請件数推移:+2.88万件(10月:+2.64万件←+3.30万件)
・ユーロ圏・10月貿易収支:+280億ユーロ(9月:+187億ユーロ)

・米・11月住宅着工件数:136.5万戸(予想:134.3万戸、10月:132.3万戸←131.4万戸)・
・米・11月住宅建設許可件数:148.2万戸(予想:141.4万戸、10月:146.1万戸)
・米・11月設備稼働率:77.3%(予想:77.4%、10月:76.6%←76.7%)
・米・11月鉱工業生産:前月比+1.1%(予想:+0.9%、10月:-0.9%←-0.8%)
・米・10月JOLT求人件数:726.7万件(予想:700.9万件、9月:703.2万件←702.4万件)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は109.41-63円のレンジ相場

・ジョンソン英首相の発言で『合意なき離脱』懸念高まる

・米住宅指標が強い内容となったが目立った反応は見られず

・米国株は史上最高値を更新し米長期金利は上昇

・トランプ大統領がFRBに量的緩和と利下げを再要求

・VIX指数は12.14から12.29へ上昇

 

カテゴリー: ホットニュース

米国との関係悪化からトルコリラは売られやすい展開!

2019/12/17/12:45:29

 

★米国がトルコへの制裁をちらつかせていることや、約1世紀前のオスマン帝国によるアルメニア人殺害事件を『ジェノサイド(民族大量虐殺)』と認定する決議案を米上院が可決したことについて、エルドアン大統領は15日、『対抗措置として米国の核弾頭が配備されているトルコ南部インジルリク空軍基地を閉鎖する可能性がある』などと発言した。米トルコ関係の悪化懸念を背景にリラを売る動きが広がっている。

トルコリラ/円は、概ね18.62円近辺が下限となり、19.10円近辺が上限となるレンジ相場となっている。ただ、材料があると下抜け・上抜けする特徴がある。ただ、材料が一巡すると再びレンジ内に戻り展開が続いている。

 

今回米国との関係悪化からトルコリラ売り材料となっている。日足では、5日SMA(赤線)10日SMA(黄線)を下抜け各SMAが上値にあることから、戻り上値を抑える展開となっている。

もし、18.62円を下抜けしてくるようなら、10月10日安値の18.14円近辺で下げ止まるが注目される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、過去2回の底値圏でストキャスティクスも売られ過ぎまで低下して、その後反転するという展開だった。今回はすでに売られ過ぎから底這いになっている。

底値圏では一旦もみ合い相場となってから、一気に戻り基調となっている。5日SMAが10日SMAとゴールデンクロスが買いシグナルとなりやすい。

 

もし、トルコリラ/円が下押しするなら、戻り買いのタイミングの探しが面白そうだ。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで12月17日の米国株市場を先取り!

2019/12/17/08:37:07

 

★NY株式市場では、三指数とも上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは三指数ともに前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。三指数ともに高値圏で推移している一方で、米長期金利も以前より上昇してきたことで過熱感が出始めてきた。重要イベントを通過したことで、次の材料探しの展開となる。金利の上昇が進むようなら、NY株式に割高感が高まる。そのため、今後米長期金利が低下するのか、上昇するのか重要なポイントとなる。

 

NYダウは上昇し、一時史上最高値を上回った。5日SMAの28,059ドル、10日SMAの27,905ドル、25日SMAの27,905ドルがサポートラインとして意識される。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっている。今後も長期金利の動向次第で米国株の割高・割安感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。一方で過剰に売り込まれるようなら、米長期金利の低下にともなって一気に割安感が出る。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.214%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・12月13日:▲3.273%⇒12月16日予想▲3.205%

 

12月16日のNYダウは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.214%から▲1.009%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.136%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.157%に接近してきた。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。しかし、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。前週末に米中が貿易協議の『第1段階』で合意し、新たな制裁関税が見送られたことで買い安心感が広がった。アップルや3Mなど中国関連銘柄の上昇が目立ったほか、ゴールドマン・サックスなど金融株の上昇が目立った。半面、2度の墜落事故を起こした主力旅客機「737MAX」の生産停止観測を背景にボーイングが大幅に下落した。 

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.556%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・12月13日:▲3.244%⇒12月16日予想▲3.159%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.520%から▲0.361%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.428%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.193%に接近した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.081%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・12月13日:▲1.723%⇒12月16日予想▲1.641%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.081%から▲0.440%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.443%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.173%に接近した。

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは1.60%台前半まで低下した。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで三指数ともに縮小した。米国株は史上最高値近辺に推移しているうえ、米長期金利も1.80%台に上昇してきたことで、やや割高感を感じるようになってきた。米長期金利がもう一段上昇すると、一気に米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では24時間SMAに沿って上昇基調!

2019/12/17/07:54:56

 

★12月10日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)に沿って上昇基調が継続している。各SMAも緩やかに上昇基調を継続しいる。大きな変動もなく、じり高が継続していることから底堅い展開が続いている。

 

NY金先物市場は1477.40-1484.50ドルのレンジ相場となった。NY勢の入り際には為替相場でドルが対ユーロで売り戻され、ドル建ての金先物は買い優勢となる場面があった。もっとも、通商協議を巡り米中が『第1段階の合意』に至ったことや、英総選挙を与党・保守党の圧勝で終えて足元では過度な警戒感が後退している。そのため、安全資産とされる金の上値は限定的だった。また、米国株高となったことで上値が重くなった。

 

価格帯別出来高では、出来高を伴いながら緩やかに上昇している。高値圏で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいとなっており、トレンドレスの状況となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、価格は上昇しているもののストキャスティクスは上値を切り下げるダイバージェンスしており、下落の前兆が出ている。そのため、短期的な下落調整となる可能性がある。

 

東京金の日足では、レジスタンスとして意識されていた75日SMA(緑線)の5,169円を上抜けしてきた。そのため、上昇基調は継続していることになる。60分足でダイバージェンスしているが、ダマシとなる可能性がある。一方で、75日SMAまでの短期的な下落となることも予測される。NY金先物市場は米長期金利の上昇や米国株高を嫌気して売られる展開となっている。ただ、急落するような展開にはなりにくい。為替市場では、ドルがじり高となっていることで東京金の下支えとなっている。ただ、110円台の上値の重さも意識されており、109円台でのレンジ相場が続いている。米長期金利の上昇が継続するようなら、110円台が視界に入る。一方で、米長期金利が上昇すると、米国株に割高感が生じることになり、株価の下落調整局面となりやすい。

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