FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中貿易協議で原則合意でドル買い優勢!

2019/12/13/07:41:48

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が小高く推移していたこともあり小幅に買われた。欧州株が堅調に推移、米長期金利もやや反発する中、ドルが底堅く推移したが上下にともに動き難い展開が継続した。欧州市場では、この後のECB理事会や英総選挙を前に、ユーロやポンドなど欧州通貨の対ドルでの下げで、ドル/円も小幅に押し上げられた。重要イベント見極めムードが続き、小動きの展開となった。ECBは予想通り金融政策の現状維持を発表した。この後のラガルド新ECB総裁の会見内容に注目しているため、ドル/円は蚊帳の外となった。

 

米国の経済指標は総じて低調となり、米長期金利は低下に転じた。トランプ米大統領がツイッターに『中国との大きな取引。合意が非常に近づいている』などと投稿すると小安く始まった米国株が持ち直し、ドル/円にも買いが集まった。米中協議への期待を背景としたドル買いが継続した。米中が貿易協議で原則合意し、トランプ米大統領の署名待ちとの報道を受けて、ドル/円は109.45円まで強含んだ。トランプ米大統領が米中貿易合意を承認、15日の追加関税は見送りとなった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・10月鉱工業生産:前月比-0.5%(予想:-0.5%、9月:-0.1%←+0.1%)

・米・先週分新規失業保険申請件数:+25.2万件(予想:21.4万件、前回:20.3万件)
・米・失業保険継続受給者数:+166.7万人(予想:167.8万人、前回:169.8万人←169.3万人)
・米・11月生産者物価指数:前月比0%(予想:+0.2%、10月:+0.4%)
・米・11月生産者物価コア指数:前月比-0.2%(予想:+0.2%、10月:+0.3%)
・米・11月生産者物価指数:前年比+1.1%(予想:+1.3%、10月:+1.1%)
・米・11月生産者物価コア指数:前年比+1.3%(予想:+1.7%、10月:+1.6%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は108.54-109.45円のレンジ相場

・ECB定例理事会では金融政策の現状維持を決定

・トランプ米大統領が米中貿易合意を承認

・15日の中国に対する追加関税発動は見送り

・リスク選好で米長期金利が大幅に上昇する中ドル買い

・VIX指数は14.99から13.94へ低下

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東京金の日足では相場の節目に注意!

2019/12/12/12:47:50

 

★東京金のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、バンド幅が縮小するスクイーズ状態となっており、上下どちらに振れても不思議ではない状態となっている。現在プラス1σがレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。

明日12月13日には雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目となりやすい。雲の下限に位置していることから、基本的には雲の上下限が抵抗体となり上値を抑える可能性がある。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線ともかい離幅を広げて下向きとなっていることから下押しバイアスが強いことを示している。

まとめると、現在雲の下限に位置しているうえ、ストキャスティクスも下押しバイアスが強いことから、下放れする可能性が高いので注意が必要となる。一方で、下落基調にあるこの状況から、上抜けするようなら売り方からの手仕舞い買い戻しが入り大きく上放れする可能性がある。

どちらに放れるか分からないが、明日は相場の節目になりやすいので注意が必要となことは確かである。

 

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ドル/円は投機筋は円ショートだがテクニカル的には下押しバイアス!

2019/12/12/11:13:02

 

★ドル/円のシカゴIMM投機筋ポジションの12月3日付けでは、対ドルでの持ち高は、円ショート(円売り・ドル買い)▼47,823枚と8週連続円ショートポジションになっている。投機筋はドルの押し目買いを継続しており、円売り・ドル買いのポジションを積み上げてきている。

一方で、テクニカル的には、11月27日に260日SMA(茶線)を上抜けしたものの、維持出来ずに12月2日には下抜ける展開となった。また、翌3日にはレジスタンスとして意識される200日SMA(紫線)下抜ける展開となっている。その後は200日SMAがレジスタンんすとして意識され、徐々に上値を切り下げる展開となってきた。

現在は5日SMA(赤線)の108.58円がレジスタンスとして上値を抑える展開となっている。

サポートラインとして意識される75日SMA(緑線)の108.22円100日SMA(黒線)の107.81円が視界に入ってきた。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けしており、両線とも下向きとなっている。そのため、円高バイアスが強いことを示している。

 

投機筋は円ショートのポジションを積み上げてきているが、テクニカル的には上値にはレジスタンスラインが多く、円高バイアスが徐々に強くなっている。そのため、75日SMAや100日SMAを下抜けするようなら、投機筋からのポジション手仕舞いの円の買い戻しが入りやすくなる。

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イールドスプレッドで12月12日の米国株市場を先取り!

2019/12/12/09:24:25

 

★NY株式市場では、三指数とも上昇した一方で、米長期金利が大幅低下したことで、イールドスプレッドは三指数ともに前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した三指数ともに高値圏で推移しているものの、米長期金利が以前に比べて低下していたことで過熱感が抑えられている。米FOMCで当面の利上げ見通しがないことを確認したことで、米長期金利の上昇が抑制されやすい。金利の上昇が抑制されると、NY株式に割高感が出にくい。そのため、今後米長期金利が低下するのか、上昇するのか重要なポイントとなる。

 

NYダウは下落したが、5日SMAの27,879ドル、10日SMAの27,855ドル、25日SMAの27,839ドルがサポートラインとして意識され下げ止まっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを上抜けしていることで上昇基調は継続している。そのため、テクニカル的には、上昇基調を維持していると判断される。今後も長期金利の動向次第で米国株の割高・割安感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。一方で過剰に売り込まれるようなら、米長期金利の低下にともなって一気に割安感が出る。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.237%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・12月10日:▲3.318%⇒12月11日予想▲3.357%

 

12月11日のNYダウは小幅上昇した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.237%から▲0.880%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.288%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.309%に接近してきた。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。しかし、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。NYダウは、航空機メーカーのボーイング(BA)が重石となり、序盤売られる場面もあったが、ナスダックは買いが先行した。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、経済活動の緩やかな拡大を理由に2020年中の政策金利据え置きを示唆したことから、低金利政策が長期にわたって続くとの見方が強まると持ち直した。アップルやユナイテッド・テクノロジーズなどの上昇が相場の下支え要因となった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.570%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・12月10日:▲3.273%⇒12月11日予想▲3.301%

 

S&P500が上昇した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.570%から▲0.269%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.570%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.335%に接近した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.088%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・12月10日:▲1.737%⇒12月11日予想▲1.766%

 

NASDAQが上昇した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.088%から▲0.322%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.568%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.298%に接近した。

 

NASDAQが上昇した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは1.70%台半ばまで拡大した。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数が下落した一方で、米長期金利が低下したことで三指数ともに拡大した。米国株は史上最高値近辺に推移しているうえ、米長期金利も1.80%前後で推移していることから、やや割高感を感じるようになってきた。米長期金利がもう一段上昇すると、一気に米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。米FOMCの結果とパウエル米FRB議長の会見を受け、当面利上げの可能性が低いことが確認され米長期金利が低下した。ただし、米国経済・景気動向が今後の注目点となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では出来高の多い価格を上抜けできるか!

2019/12/12/08:21:46

 

★12月4日以降の東京金60分足では、雲の上限や120時間SMA(赤線)240時間SMA(茶線)を上抜けしたことで、戻り基調が継続している。ただ、本日お昼過ぎに雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目となりやすい。

 

NY金先物市場は1466.90-1483.50ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えるなか、米長期金利の低下を眺めながら買いが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)が緩和的な姿勢を維持するとの見方が強いことが、金の下支えとなった。米金融政策発表後に一段高となった。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高が多い価格帯があり、買い方から『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。ただ、上抜け出来ると戻り基調に弾みがつく可能性もあり注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDとシグナルがかい離幅を広げ両線と上向きとなっていることで、戻り基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや買われ過ぎ過熱感はあるものの、高値圏で%DがSlow%Dを再び上抜けしていることから、上昇基調は継続している。

 

東京金の日足では、レジスタンスとして意識されていた、5日SMAの5,116円、10日SMAの5,128円、25日SMAの5,120円、100日SMAの5,133円を上抜けしてきたことから、本日も維持出来るかが焦点となる。ただ、上値には75日SMAの5,169円が位置しており、レジスタンスとして意識される。NY金は、FOMCの結果を受け米長期金利の低下や米ドルインデックス指数の低下などもあり、買い戻しの展開となっている。今後も重要イベントが続くため、一喜一憂の動きとなりやすい。為替市場では、108円台半ばへやや円高が進行したものの、底堅い展開は続いている。

 

本日の注目点は、レジスタンスを上抜けしてきたものの維持出来るかが焦点となる。また、75日SMAがレジスタンスとして意識されやすく、上抜け出来るかも注目される。

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