FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値引け!

2019/12/25/08:12:26

 

★12月18日以降の東京金60分足では、引けにかけて買われ高値引けとなった。下方では24時間SMA(緑線)が緩やかに上昇しており、下落調整時にはサポートラインとして意識される。26期間先の先行スパン1,2とも上昇している。

 

NY金先物市場は、1488.10-1505.00ドルのレンジ相場となった。クリスマス休暇や年末にむけたリスクヘッジで、安全資産とされる金や銀などに資金が流れ、金先物は11月上旬以来となる1500ドル台を回復した。米金利が低下したことや、ドルの上値が限られたことも金先物価格を支えた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯が下方にあることから、上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすい。そのため、5,200円台で出来高が膨らんでくるかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDとシグナルがかい離幅を拡大させて上向きとなっていることから、強い上昇基調にある。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、明確な上昇トレンドが発生していることから、高水準で張り付く展開となっている。そのため、MACDの動きがポイントとなる。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,204円がサポートラインとなり上抜け、上向きとなっていることから短期的には強い上昇基調が継続している。各SMAを上抜けしたことで、9月5日高値5,304円が上値目標となる。NY金は心理的節目となる1,500ドルをあっさり回復しており、強い買いが入っている。為替市場では、クリスマス休暇で市場参加者が少ないことや、手掛かり材料も少ないことで、109.40円前後でこう着相場となっている。一方で、突発的に売買材料が発生すると、市場流動性が低下していることから大きく上下に振れやすいので注意が必要となる。

 

本日の注目点では、5日SMAを維持しつつ上値トライとなるかが焦点となる。9月5日高値も視界に入ってきているので高値更新するかも注目されるところである。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 クリスマス休暇で参加者少なく閑散相場!

2019/12/25/07:11:03

 

★欧州市場朝方の取引では、クリスマスイブとあって市場が閑散となる中、ほとんど109.40円付近でこう着した。ロンドン証券取引所、NY証券取引所、債券、商品取引所が短縮取引となった。欧州市場では、109.40円付近と、アジア市場終盤から変わらずだった。薄商いのため、値動きは極めて狭いレンジ内にとどまった。クリスマスイブで取引手控えムードが強く、全体的に小動きが続いた。

 

続伸して始まった米国株式市場だったが、連日史上最高値を更新していたこともあり、利食いに押され3指数ともにマイナス圏で推移した。米5年債入札後に米長期金利が低下に転じたことなどが相場の重石となったほか、12月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を下回ったことも嫌気された。前日同様に欧州市場が引けると為替市場全体の動きが鈍り、こう着状態になった。米国株式市場は短縮取引でNYダウは高幅安、ナスダック総合は小幅続伸で引けるまちまちの状態だったこともあり、方向感は出なかった。

 

★欧米主要経済指標

・米・12月リッチモンド連銀製造業指数:‐5(予想:1、11月:-1)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は109.28-41円のレンジ相場

・市場参加者の多くがクリスマス休暇で商いは閑散

・トランプ大統領は中国との合意文章の正式署名を急ぐ考えを示す

・12月米リッチモンド連銀製造業景気指数は予想下回る

・米5年債入札を受けて米長期金利が低下

・VIX指数は12.61から12.67へわずかに上昇

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ポンド/円のエンベロープによる攻略法!

2019/12/24/13:06:28

 

★ポンド/円の日足で25日単純移動平均線(SMA:黒線)を基準としてエンベロープ(パラメータ:25、±3、±5、±10)のバンドを引く。

約1年間を通してみると、プラス圏では概ね25日SMAからのかい離率3%から5%で反転することが多い。一方で、マイナス圏でも概ね25日SMAからのマイナスかい離率3%から5%で反転することが多くなっている。ただ、下落では2019年1月3日のようなフラッシュ・クラッシュ的な動きになると、瞬間ではあるがマイナス5%を下抜けすることもある。

仕掛けところでは、フラッシュ・クラッシュを避ける意味でも、±3%と±5%まで上昇・下落した後、反転するような動きになったときがタイミングとなる。

ここで注意することは、上昇基調では25日SMAも上向きとなっていることから、プラス3%やプラス5%から反転してもしばらくは含み損を抱える可能性がある。また、下落基調で同様に反転しても25日SAMが下向きとなっていることで、しばらく含み損を抱える可能性がある。

 

出来るなら含み損を抱えずに反転のタイミングを探りたい。そのため、モメンタム系のオシレータの動きを参考にして売買のタイミングを計るのが良い。

±3%や±5%に到達後にストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)で、買われ過ぎからの下落や、売られ過ぎからの上昇などが売買のタイミングとする。

 

この売買方法の良い点は、±3や±5%に到達した際にストキャスティクスで売られ過ぎ・買われ過ぎまで上昇・下落しているときが売買のタイミングとなり、非常に分かりやすい点にある。

この方法の悪い点は、年間の売買回数が限定的になってしまうことである。これを克服するには、ポンド/円以外の他の通貨の動きもチェックして同様の動きを売買のタイミングにすることである。ただし、通貨によっては、±3%が売買タイミングになったり、±10%が売買タイミングになるなど、通貨それぞれの特色をつかんでおく必要がある。

 

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東京ゴムRSS3は25日SMAで反転!

2019/12/24/10:25:33

 

★東京ゴムRSS3の日足では、25日SMA(青線)サポートラインとして意識され、下げ止まったことから一旦の戻り基調となっている。昨日もコメントしたように、一度も押しらしい押しがなかったことから、一旦の下げ止まりで押し目買いが入りやすかった。急反転したことから、売り方からの手仕舞いによる買い戻しが入ったものと思われる。

5日SMA(赤線)の195.84円がサポートとなり10日SMA(黄線)の197.80円を上抜けしたことから短期的な戻り基調が鮮明となってきた。

ただし、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DとSlow%Dが下向きとなっていることから、現状では下押しバイアスが残っている。

今後の注目点は、ダブルトップを形成するのかである。この時、上値目処は12月13日の直近高値204.7円が意識される。この高値近辺で下押しするようなら、12月20日安値の192.0円がダブルトップのネックラインとなる。

ただ、ダブルトップの形成後の下落調整で下げ止まる展開も意識しておく必要がある。その際は5日SMA、10日SMA、25日SMAがサポートラインして意識される。反転するようなら、ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ形成しやすい。

このような明確な上昇トレンドの場合は、下押しでは押し目買いが入りやすく、もみ合い相場となりやすい。

日足だけでなく週足をみると、レンジ相場の天井圏に位置しているように見える。そのため、戻りがダマシとなる可能性もあるので注意が必要。

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イールドスプレッドで12月24日の米国株市場を先取り!過熱感強まる展開

2019/12/24/08:57:05

 

★NY株式市場では、三指数は上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは三指数ともに前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。三指数ともに高値圏で推移している中、米長期金利も1.90%台まで上昇してきたことで過熱感が出始めてきている。そのため、いつ下落調整相場になっても不思議ではない状態になってきた。米長期金利の上昇が進むようなら、早々にNY株式に割高感が強まる。そのため、今後米長期金利が低下するのか、上昇するのか重要なポイントとなる。

 

NYダウは上昇した。5日SMAの28,378ドルがサポートラインとして意識され上昇基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DがSlow%Dを上抜けているものの%Dが横ばいとなってきており、上昇の勢いは鈍化してきている。今後も長期金利の動向次第で米国株の割高・割安感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。3指数ともにこの割高の目安近辺までスプレッドが縮小してきている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。一方で過度に売り込まれるようなら、米長期金利の低下にともなって一気に割安感が出る。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.129%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・12月20日:▲3.104%⇒12月23日予想▲3.077%

 

12月23日のNYダウは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.129%から▲1.052%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.008%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.029%に接近してきた。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利はも上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。トランプ米大統領は21日、「米国と中国は間もなく『第1段階』の通商合意に署名する」との見方を示した。また、中国政府が来年1月1日より、冷凍豚肉や医薬品、紙製品、一部のハイテク部品などの輸入関税引き下げを発表した。米中貿易摩擦の緩和期待を背景に買いが優勢となり、連日で史上最高値を更新した。なお、個別銘柄ではボーイングが3%近く上昇した。同社のミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)が辞任したとの発表を受けて買いが集まった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.470%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・12月20日:▲3.074%⇒12月23日予想▲3.060%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.470%から▲0.410%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.329%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.094%に接近した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.998%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・12月20日:▲1.558%⇒12月23日予想▲1.541%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.998%から▲0.457%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.343%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.073%に接近した。

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは1.50%台半ばまで低下している。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数が上昇したうえ、米長期金利も上昇したで三指数ともに縮小した。米国株は史上最高値近辺に推移しているうえ、米長期金利も1.90%台に上昇してきたことで、割高感を感じるようになってきた。米長期金利がもう一段上昇すると、一気に米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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