FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米FOMCの結果受けドル売りで反応!

2019/12/12/07:21:56

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が低下したことに伴ってややドル売りが出たが、依然として狭いレンジ相場となった。米長期金利が持ち直したが、ドル/円の動意は乏しく108.75円前後でもみ合い商状が継続した。欧州株が軟調に推移、日経先物も30円安に失速したことを背景にドルが小幅反落した。米FOMC声明発表をはじめ今週の重要イベントの見極めムードから、全体的に小動きが継続した。

 

米長期金利の低下が一服したため、ドル/円もやや下値を切り上げた。米11月CPI等の結果には反応薄の動きだった。米FOMC結果待ちムードが強く、動意に欠ける動きが継続した。米長期金利の低下も重石となった。米FRBは市場の予想通りに政策金利の据え置き決定を受けて、米長期金利が1.80%近辺に低下し、ドルの上値が重くなった。低金利政策が長期にわたって続くとの見方が強まるとドル売りが加速した。

 

★欧米主要経済指標

・米・11月消費者物価指数:前年比+2.1%(予想:+2.0%、10月:+1.8%)
・米・11月消費者物価コア指数:前年比+2.3%(予想:+2.3%、10月:+2.3%)
・米・11月消費者物価指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、10月:+0.4%)
・米・11月消費者物価コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.2%、10月:+0.2%)
・米・11月財政収支:-2088億ドル(予想:-2062億ドル、18年11月:-2049億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は108.42-78円のレンジ相場

・英総選挙の世論調査で保守党の獲得予想が前回から減少でポンド売り

・11月米消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る

・エネルギーと食品を除くコア指数は市場予想通り

・米FOMCでは市場の予想通り政策金利の据え置きを決定

・FRBの潜在的な次の行動は依然利上げよりも利下げに傾斜との観測からドル売り

・VIX指数は15.68から14.99へ低下

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ドル/円日足と相性の良いEMAを紹介!

2019/12/11/12:31:47

 

★ドル/円の日足チャートに20日EMA(指数平滑線:赤線)75日EMA(青線を引いて見てみると、上下の抵抗体になることが多く相場を見るうえで参考になる。

20日EMAが75日EMAを下抜けしている場面では両線がレジスタンスとして意識されることが多い。一方、20日EMAが75日EMAを上抜けしている場合では75日EMAがサポートラインとなり20日EMAがレジスタンスとなることが多い。

現在は、20日EMAが75日EMAを上抜けしていることから、上昇基調が続いている。そして、20日EMAの108.80円がレジスタンスとなり上値を抑えている一方で、75日EMAの108.42円がサポートラインとなり下支えしている。ただ、20日EMAが緩やかに低下傾向にあることから、75日EMAとデッドクロスすると、一転下落基調に転換する。

 

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東京ゴムRSS3では200週SMA上抜け上昇トレンド継続!

2019/12/11/10:22:07

 

★東京ゴムRSS3の週足では、200週SMA(紫線)を明確に上抜けしてきた。この200週SMAは18年5月25日週や19年1月25日週でレジスタンスとして意識され上抜け出来なかったことで、下落調整場面となった。そういう意味では、200週SMA上抜けは上昇基調の継続を示している。

13週SMA(赤線)が上昇してきており、26週SMA(青線)とゴールデンクロス寸前まで接近してきた。ゴールデンクロスするようなら、強い相場が継続しやすい。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:92.45、Slow%D:88.94とやや買われ過ぎ過熱感が出ているが、明確な上昇トレンドが発生していることで、高水準で張り付くような動きが継続しやすい。そのため、トレンドが発生している時は、モメンタム系オシレータはダマシが発生しやすい。

 

サイクル的には、10月4日週がボトムとなり今週で10期間目となっている。直近の下落では、6月7日週の天井から10月4日の底まで17期間かかった。また、18年11月23日週のボトムから3月8日週の天井まで15期間となっている。

そのため、一つのサイクル終了まで15期間~17期間が目安となりやすい。現在まで10期間なので、天井を付けるまであと5週から7週期間ある。

ただ、200週を上抜けて2週目で天井を付けて、その後は下落基調となっていることには注意する必要がある。

前回と前々回の天井は207円台後半から209円台半ばとなっており、上値目処として意識されやすい。

そのため、この価格近辺では買い方からの利食い売りや新規の売りが入りやすく、一旦上値が重くなりすい。

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イールドスプレッドで12月11日の米国株市場を先取り!

2019/12/11/09:03:41

★NY株式市場では、三指数とも下落した一方で、米長期金利が上昇したことで、イールドスプレッドは三指数ともに前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。三過3指数ともに高値圏で推移しているものの、米長期金利が以前に比べて低下していたことで過熱感が抑えられている。しかし、このところの米長期金利上昇によって、過熱感が出始めてきている。また、米長期金利は1.8%台に再び上昇しており、今後米長期金利が低下するのか、上昇するのか重要なポイントとなる。

 

NYダウは低下したが、5日SMAの27,827ドル、10日SMAの27,876ドル、25日SMAの27,822ドルがサポートラインとして意識され下げ止まった。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを上抜けしたことで再び上昇基調が継続している。そのため、テクニカル的には、下落基調から、一転して上昇基調を維持している。。今後も長期金利の動向次第で米国株の割高・割安感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。一方で過剰に売り込まれるようなら、米長期金利の低下にともなって一気に割安感が出る。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.247%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・12月9日:▲3.339%⇒12月10日予想▲3.323%

 

12月10日のNYダウは下落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.247%から▲0.924%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.254%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.275%に接近してきた。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。しかし、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買う方が良いことになる。朝方は下落したものの、明日のFOMC(連邦公開市場委員会)や、15日に期限を迎える対中追加関税措置の動向を見極めたいとの思惑から、下げ幅を縮小して揉み合う展開となった。『米中交渉担当者は米国が15日に予定している対中制裁関税第4弾の発動を見送る計画』との報道を受けて買いが入ったものの、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が『15日発動予定の追加関税はまだテーブル上にある』との認識を示すと失速した。市場では『米中協議を巡る報道が錯綜しており、積極的な売買は手控えられた』との指摘があった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.576%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・12月9日:▲3.286%⇒12月10日予想▲3.270%

 

S&P500が下落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.576%から▲0.306%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.539%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.304%に接近した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.098%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・12月9日:▲1.738%⇒12月10日予想▲1.738%

 

NASDAQが下落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.098%から▲0.360%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.540%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.270%に接近した。

 

NASDAQが下落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは1.70%台前半に縮小した。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数が下落した一方で、米長期金利が上昇したことで三指数ともに縮小した。米国株は史上最高値近辺に推移しているうえ、米長期金利も1.80%台で推移していることから、やや割高感を感じるようになってきた。米長期金利がもう一段上昇すると、一気に米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では72時間SMAと雲下限が抵抗体!

2019/12/11/08:19:06

 

★12月4日以降の東京金60分足では、もみ合い相場が続いているものの、緩やかに戻り基調となっている。しかし、72時間SMA(青線)がレジスタンスとして意識され上値が重くなっている一方で、雲の下限がサポートラインとして意識され下支えする展開となっている。抵抗体を上抜けするのか、それとも下抜けするのかが注目される。

 

NY金先物市場は1464.201473.70ドルのレンジ相場となった。米国株安や為替相場でドルが対ユーロで下落し、ドル建ての金に割安感が生じたことを支援材料に買いが優勢となった。ただ、11日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表や15日予定の対中追加関税の発動に絡んだ米中協議を見極めたいこともあって、積極的な取引は手控えられた。

 

価格帯別出来高では、出来高を膨らませながら緩やかに戻り基調となっている。ただ、5,150円前後ではもっとも出来高が多い価格帯となるため、戻り場面での重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしてきていることから、戻り基調は継続している。ただ、MACDの方向が緩やかになってきているので、上昇の勢いは鈍化している。ストキャスティクス・スロー(パラメター:14、3、3、20、80)は、%Dが下向きとなってきており、このままSlow%Dとデッドクロスすると再び下押し圧力が強まる。

 

東京金の日足では、上値に5日SMAの5,120円、10日SMAの5,126円、25日SMAの5,122円100日SMの5,130円が位置しており、上値の重い展開となっている。NY金は重要イベントを控えて積極的な売買は見送られる展開が続いている。為替市場では、108円台半ばから後半でのもみ合い相場が続ている。

重要なイベントを控えており、金融市場全般に積極的売買を手控える動きとなっており、どの市場をみても方向感を欠く展開となっている。イベントの結果次第では、上下に大きく振れる可能性があるので、緊張感の残る市場展開が週末まで継続する。

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