FITS エコノミックレポート

南アランド/円は12ヵ月線が戻り高値で推移!

2019/11/14/11:41:10

 

★南アランド/円の長期トレンドを示す月足では、2018年6月に12ヵ月SMA(赤線)下抜けしてから現在まで、レジスタンスとなり上値の目処となっている。また、12ヵ月SMAが下向きになっていることことで、徐々に上値を切り下げる展開となっている。

ただ、下値でも7.00円が下値目処となっており、下抜けしても下ヒゲで持ち直す展開となっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、低位で%DがSlow%Dをじわりと上抜けしてきたものの、力強い戻りにはなっていない。

まとめると、現状は下値7.00円と12ヵ月SMAのレンジ相場が続いていると言える。要するに時間をかけて三角持合いを形成してきている。普通に考えれば、7.00円割れで買って、12ヵ月SMAで売りとなる。さらに天井圏となる12ヵ月SMAで売って、7.00円割れで買い戻すことを繰り返せば利益が出ることになる。ただ、こういうレンジ相場が崩れると短期的に上下に大きく振れやすいので、事前に想定して準備することが大切である。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで11月14日の米国株市場を先取り!

2019/11/14/10:07:31

 

★NY株式市場では、三指数でNYダウとS&P500は上昇した一方でNASDAQは下落した。ただ、米長期金利が大幅低下したことで、イールドスプレッドは三指数とも拡大する結果となった。三指数とも割高なほどは買われているわけではないものの、過去のイールドスプレッドと比較して目に見えて割安感が薄れてきている。

 

NYダウは、一旦5日SMAの27,704ドルを下抜けしたものの、引けに掛けて5日SMAを回復したことで短期的な上昇基調は継続している。10日SMAの27,536ドルが上向きとなっており、短期的な上昇基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:92.76、Slow%D:91.97と高水準を継続しており、オシレーターから見て相場の過熱感は続いている。そのため、今後も長期金利が上昇するようなら米国株の割高感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.259%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月12日:▲3.362%⇒11月13日予想▲3.384%

 

11月13日はNYダウは上昇したものの、長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で小幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.259%から▲0.875%と平均値よりかい離が縮小している。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.315%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.336%に接近してきた。

 

NYダウが上昇たことで株式益利回りは低下した。しかし、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。ただ、3.4%台割れとなっている。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。米中通商協議の先行き不透明感や香港情勢の緊迫化が懸念されて売りが先行し一時100ドル超下落したものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で『金融政策は現状が適切』と述べ、当面の金利据え置きを示唆すると株式の買い安心感につながった。

 

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.587%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・11月12日:▲3.307%⇒11月13日予想▲3.343%

 

S&P500が小幅上昇したものの、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.587%から▲0.244%と平均値より縮小している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.612%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.377%に接近した。以前からみるとイールドスプレッドが徐々に縮小してきており、割高感に近づいている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.094%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・11月12日:▲1.750%⇒11月13日予想▲1.791%

 

NASDAQは低下したうえ、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.094%から▲0.303%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.593%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.323%に接近した。

 

NASDAQは割高にはなっていないが、イールドスプレッドが1.80%台割れまで縮小してきており、割安感も払しょくされてきている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。ナスダックは、前日に過去最高値を更新していただけに利益確定目的の売りがやや優勢となった。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数上昇・下落とまちまちの動きとなったが、米長期金利が大幅に低下したことで、三指数ともに拡大した。米国株は割高感を感じるまでは買われているわけではないが、全般米国株への割安感は薄れてきている。割高・割安感がないということは見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。米長期金利が上昇すると、米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足では90時間SMAに押し戻される展開!

2019/11/14/08:35:25

 

★11月7日以降の東京金60分足では、90時間SMA(紫線)がレジスタンスとなり、雲の中に押し戻される展開となっている。ただ、24時間SMA(緑線)がサポートとなり下支えされている。夜間取引直後に雲のネジレがあり、反転や加速など相場の節目となりやすいので、注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1456.40-1467.90ドルのレンジ相場となった。 米中通商協議の行方が不透明なことや香港のデモの激化などで、アジアや欧州株式市場が軟調だったことで、避難先として金先物が買われた。また米議会でのトランプ大統領弾劾調査の公聴会初日ということも、市場の不安要素となり金先物の上昇要因となった。もっとも反落して始まった米国株がプラス圏を回復したこともあり、金先物価格も上値が限られた。 

 

価格帯別出来高では、上値に出来高が多く戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく、上値の重石となっている。強い買い材料が出ないと、上値では出来高が多いことから、引き続き上値の重い展開が続きそうだ。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方に位置しているものの、横ばいとなっていることで方向感に欠く展開となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜けしてきており、戻り基調が続いていることを示している。90時間SMAと雲上限を上抜け出来るようなら戻り基調が鮮明となる可能性もある。

 

東京金の日足では、100日SAMの5,079円がサポートラインとなり下げ止まる展開となっているが、5日SMAの5,116円がレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。上値では75日SMAの5,149円、10日SMAの5,168円、25日SMAの5,183円が位置しており、戻り場面ではレジスタンスとして意識されやすい。本日の100日SMAの攻防となりやすい。NY金先物市場も上値の重い展開が続いている。心理的な節目となる1,450ドルを維持出来るかが注目点となる。為替市場では、米中通商協議の行方に暗雲が漂っていることや、香港のデモが激化してきていることで、リスク回避の動きからドルの上値が重くなってきている。

本日の注目点は、5日SMAを上抜けできるのか、それとも100日SMAを下抜けするのかが焦点となる。60分足では、夜間取引前後に雲のネジレがあるので、反転や加速など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。

 

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中貿易協議の進展期待後退でドルじり安!

2019/11/14/07:40:55

 

★欧州市場朝方の取引では、ドルは主要通貨に対して強弱まちまちの展開となり、ドル/円は前日終値近辺で小動きが続いた。なお、欧州株は軟調に開始した。NYダウ先物と米長期金利が下げ幅を広げる中、リスク回避の動きにドルは軟調となった。その後も、米長期金利の低下が止まらず、1.87%台まで低下幅を広げたうえ、日米欧の株価指数が一段安となった。昨日のトランプ米大統領の発言を受けて、米中貿易協議の進展期待が削がれたことがリスクオフの動きにつながった。引き続き、NYダウ先物の反落と米長期金利低下などリスク回避ムードに円買いがやや優勢となった。

 

米国株相場が下落して始まったほか、米長期金利が低下傾向にあることを受けて円買い・ドル売りが優勢となった。パウエル米FRB議長の議会証言で、景気の基本的見通しについて慎重な見解を示したことで、利下げの可能性にも含みをもたせた。米国株の下げ幅を縮小したためリスク回避の動きは後退した。一部報道で『米中協議が農産物の購入を巡り暗礁に乗り上げた』と報じたことでドルが失速した。

 

★欧米主要経済指標

・英・10月消費者物価指数:前年比+1.5%(予想:+1.6%、9月:+1.7%)
・英・10月消費者物価コア指数:前年比+1.7%(予想:+1.7%、9月:+1.7%)
・英・10月生産者物価指数・産出:前年比+0.8%(予想:+0.9%、9月:+1.2%)
・英・10月生産者物価コア指数・産出:前年比+1.3%(予想:+1.5%、9月:+1.7%)
・ユーロ圏・9月鉱工業生産:前月比+0.1%(予想:-0.2%、8月:+0.4%)

 

・米・10月消費者物価指数(CPI):前年比+1.8%(予想:+1.7%、9月:+1.7%)
・米・10月消費者物価コア指数:前年比+2.3%(予想:+2.4%、9月:+2.4%)
・米・10月消費者物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、9月:0.0%)
・米・10月消費者物価コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.2%、9月:+0.1%)
・米・10月財政収支:-1345憶ドル(予想:-1300億ドル、18年10月:-1004.91億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・108.62-109.15円のレンジ相場

・欧州各国の株式相場は全面安(ドイツ銀行:4.44%安)

・米中貿易協議の進展期待後退や香港情勢の緊迫化でリスク回避

・パウエル米FRB議長の議会証言では利下げの可能性も含みで安心感

・米10年債金利が一時1.86%台まで低下したことがドルの重石

・VIX指数は12.68から13.00へ上昇

 

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メキシコペソ/円の上昇も一服か!

2019/11/13/11:37:43

 

★メキシコペソ/円の日足では、8月26日安値5.186円を起点として10月3日安値5.377円と結んだトレンドライン(S1)は上抜けしている。ただ、10月3日安値を起点として10月10日安値5.432円を結んだトレンドライン(S2)を明確に下抜けしてきた。

サポートラインとして意識されていた25日SMA(青線)を下抜けたほか、200日SMA(紫線)260日SMA(茶線)近辺でもみ合う展開が続いていたが下抜けた。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、戻り基調だったが%DがSlow%Dを下抜けしたことで、下落基調となってきた。

まとめると、上値が重くなりサポートラインとして意識されていたS2や中長期線のSMAを下抜けしたほか、ストキャスティクスでも下向きとなってきたことで、下落の兆しが強まってきた。そのため投資判断は『様子見』としたい。まだ明確に下落基調となっているわけではないので、早々に各SMAを回復すると再び上昇基調に戻る可能性もある。そのため、10月31日安値5.588円を下抜けを確認したい。

 

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