★東京白金の日足では、下落基調から100日SMA(黒線)がサポートとなり5日SMA(赤線)の3,099円と75日SMA(緑線)の3,114円を上抜けしてきた。
上値では10日SMA(黄線)の3,138円、25日SMA(青線)3,165円がレジスタンスとして意識されている。ただ、このレジスタンスを上抜けすると、11月5日の直近高値3,322円が高値目処となりやすい。
下値では、100日SMAの3,063円を下抜けすると、200日SMA(紫線)の3,016円や260日SMA(茶線)3,001円がサポートラインとして意識される。サポートラインを下抜けすると8月16日の直近安値2,855円が下値目処として意識されやすい。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、売られ過ぎ域から、%DがSlow%Dを上抜けしてきていることから、戻り基調が継続している。
まとめると、100日SAMがサポートラインとなり、戻り基調が継続している。一方で、レジスタンスでは一旦戻りの上値を抑える展開となっている。そのため、投資判断は『様子見』となる。ただ、25日SMAを上抜けするような動きとなると、上昇の勢いが強まる可能性もあり、ストキャスティクスの動きを見ながら『買い目線』で対応したい。一方で、200日SMAや260日SMAを下抜けするようなら、底値模索の展開となる。
★英総選挙を巡る調査会社ユーガブの世論調査で、英保守党の支持率が45%となり、最大野党・労働党(28%)やEU残留を主張する自由民主党(15%)を引き続き大きく上回った。保守党が勝利し、EUからの円滑な離脱が実現するとの思惑がポンド買いを誘った。そのため、ポンド円も一時141.57円と約半年ぶりの高値を更新した。
にも関わらずボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、バンドが急拡大するエクスパンションにならず、まったくバンド幅は動かずスクイーズのままの状態となっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、%DとSlow%Dは55%近辺で横ばいとなっており、方向感を欠く動きとなっている。
全くどっちに振れるか分からない状態となってきた。ただ、ここまでスクイーズすること事態が珍しいことから、相場が上下に放れる展開となると大きな動きとなりそうである。そこでは、逆らわずに河の流れに沿うように順張り戦略が良さそうだ。
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★NY株式市場では、三指数ともに史上最高値まで上昇した一方で、米長期金利が低下したことで、イールドスプレッドは三指数ともわずかに拡大する結果となった。三指数とも割高なほどは買われているわけではないものの、過去のイールドスプレッドと比較して目に見えて割安感が薄れてきている。3指数ともに史上最高値を更新しているものの、米長期金利が以前に比べて低いことから、過熱感が抑えられている。
NYダウは、5日SMAの27,859ドルの上方に位置しており、短期的な上昇基調は継続している。また、10日SMAの27,733ドルと25日SAM27,303ドルが上向きとなっており、短中期的に上昇基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:97.40、Slow%D:95.74と高水準を継続しており、オシレーターから見て相場の過熱感は続いている。そのため、今後も長期金利の動向次第で上米国株の割高感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。
★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。
そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。
○米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.281%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%
(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、
19/8/5-▲4.102%
(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)
・11月15日:▲3.407%⇒11月18日予想▲3.415%
11月18日はNYダウは上昇した一方で、長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.281%から▲0.866%と平均値よりかい離が縮小している。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.346%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.367%に接近してきた。
NYダウが上昇たことで株式益利回りは低下した。一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。CNBCが米中貿易協議について『中国側の雰囲気は悲観的だ』と報じたことを受けて売りが先行したものの、ユナイテッドヘルスやウォルトディズニーなど個別銘柄へ買いが集まり相場を下支えした。午後にかけて上昇に転じたものの、上値は限られた。 主要3指数ともに史上最高値を更新した。
○米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.613%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、
19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%
・11月15日:▲3.358%⇒11月18日予想▲3.369%
S&P500が上昇した一方で、米長期金利は低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.613%から▲0.244%と平均値より縮小している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.638%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.403%に接近した。以前からみるとイールドスプレッドが徐々に縮小してきている。
○米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.123%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、
19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%
・11月15日:▲1.808%⇒11月18日予想▲1.817%
NASDAQが上昇した一方で、米長期金利は低下したことでイールドスプレッドが前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.123%から▲0.306%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.619%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.349%に接近した。
NASDAQは割高にはなっていないが、イールドスプレッドが2.00%台割れまで縮小してきており、割安感も払しょくされてきている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。
三指数のイールドスプレッドは、指数は上昇した一方で、米長期金利が大幅低下したことで、三指数ともに拡大した。ただ、史上最高値を更新している米国株ではあるものの、割高感を感じるまでは買われているわけではない。だだし、全般米国株への割安感は薄れてきている。割高・割安感がないということは見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。米長期金利が上昇すると、一気に米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。
※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。
※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
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★11月13日以降の東京金60分足では、過去の高値目処となっていた近辺でもみ合う展開となっている。寄付き直後と夜間取引で雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。
NY金先物市場は1459.60-1474.40ドルのレンジ相場となった。米中通商協議への懸念が再燃し、逃避資産の金が買われた。また、為替相場でドルが対ユーロなどで下落し、ドル建ての金に割安感が生じたことも、金の買いを後押しした。また、トランプ米大統領の『FRB議長とマイナス金利やドルについて協議』との発言を受けて、先高思惑も買いにつながった可能性がある。
価格帯別出来高の出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、買い方からの『やれやれ売り』を吸収して上昇してきた。そのため、上値が軽くなってきている。買い方の含み益は現状では少ない状態なので、現段階では利益確定売りが入りにくい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを挟んで上抜け・下抜けするダマシが頻発しており、方向感を欠く展開となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感がでており、上値の重い展開となりやすい。
東京金の日足では、10日SMAの5,132円が上値を抑えられている一方で、下値では5日SMAの5,116円や100日SMAの5,090円が下値を支えており、狭いレンジ相場となっている。NY金先物市場では、米中通商協議の進展期待が後退したことで買いが入ったものの、1,500ドルまで回復出来ずに上値の重い展開となっている。為替市場でも、108円台後半から108円台半ばへレンジが下がったことで、東京金の上値の重石となっている。
本日も上値の10日SMAと下値の100日SMAのレンジ相場となるのか、どちらかに放れるのかが注目点となる。現状は100日SMAが緩やかに上昇していることから下値を切り上げる展開となっている。
★欧州市場朝方の取引では、ポンド全面高が進展する一方、株高観測を背景に円は全面安で推移した。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。欧州勢が本格参入し、米長期金利が1.85%台まで上昇幅を広げるとつれる形でドル/円はじり高となった。109円付近で売り買いが交錯し、方向感の乏しい展開となった。リスク選好的なムードが広がり、ドルと円が売られやすい展開だった。また、欧州株安は特に嫌気されず、米長期金利は下げ渋り、リスク回避の取引にはならなかった。
CNBCの報道で『北京政府は対米貿易交渉に関して悲観的なムードに覆われている』を受けてリスク回避の円買いが強まった。日米株価指数の失速とともにリスク回避的な円買い・ドル売りが続いた。トランプ米大統領とパウエルFRB議長が会談し、マイナス金利やドルについて協議したことも材料視され一段と下げ幅を広げた。その後、NYダウが先週末終値を挟んでの小動きにとどまり、米長期金利が1.80%台に低下幅を縮小したことで下げが一服するも、108.60円近辺で戻りの鈍い動きとなった。ドルの押し目買いが意識されて小幅に持ち直す展開となった。
★欧米主要経済指標
・米・11月NAHB住宅市場指数:70(予想:71、10月:71)
・米・9月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く):+495億ドル(8月:ネット長期有価証券-412億ドル←-411億ドル)
・米・9月対米証券投資全体:-376億ドル(8月:+419億ドル←+705億ドル)
★欧米市場のポイント
・108.48-109.07円のレンジ相場
・英保守党が勝利し、円滑な離脱実現思惑からポンド買い
・米中貿易協議めぐり中国側のムードは悲観的報道
・トランプ米大統領とパウエル米FRB議長が金融政策で協議
・米主要株価3指数は史上最高値を連日更新
・VIX指数は12.05から12.46へ上昇
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