FITS エコノミックレポート

東京金と意外な逆相関通貨!

2019/11/21/12:51:29

 

★東京金と意外な逆相関の通貨がある。ユーロ/スイスフランと東京金は、2018年11月16日~2019年11月21日の1年間の相関関係では逆相関で▲0.8956となっており、かなり強い逆相関を示している。

4月に東京金が上昇した際は、ユーロ高・スイスフラン安の動きとなった。また、6月以降ユーロ高・スイスフラン安となると東京金は下落基調となっている。9月中旬でもユーロ高・スイスフラン安に対して東京金は下落基調となっている。

ただ、10月以降は逆相関というよりも、やや相関関係を強めているような動きとなっている。

基本的には、逆相関の動きになることが多いものの、10月以降は相関関係を強める動きとなっているので注意が必要となる。

カテゴリー: ホットニュース

日経225の当面の下値目処を探る!

2019/11/21/11:20:18

 

★日経225は、朝方から下落幅を広げる展開となっている。米議会上院が中国が香港に高度の自治を保障する『一国二制度』を守っているかどうか米政府に毎年検証を求める『香港人権・民主主義法案』を全会一致で可決したことで、米中の対立や米中貿易協議への悪影響が懸念されている。また、中国が報復姿勢を示唆していることも、リスク回避を後押しさせている。

日経225の日足では、ダブルトップの形成後に下落基調となり、11月14日のネックラインとなる23,062円と25日SMA(青線)の23,005円を下抜ける展開となった。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスが強まってきている。

気になるのは、一旦の下値目処となる。テクニカル的には、ダブルトップの高値となった11月8日の23,591.09円と11月14日のネックラインとなる安値23,062.16円の値幅は528.93円となる。ネックラインからこの値幅528.93円を差し引いた22,533.23円がテクニカル的な下値節目となりやすい。

この価格帯では、10月16日~10月23日に小幅もみ合い相場となった値位置である。

この価格を下抜けするようなら、9月19日の高値22,255円近辺も下値目処として意識されやすい。

米中関係悪化懸念が強まると、さらなる下落の可能性もあるので、警戒する必要がある。

 

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで11月21日の米国株市場を先取り!

2019/11/21/09:55:13

 

★NY株式市場では、三指数ともに下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは三指数とも拡大する結果となった。三指数とも割高なほどは買われているわけではないものの、過去のイールドスプレッドと比較して割安感は薄れてきている。3指数ともに史上最高値を更新しているものの、米長期金利が以前に比べて低いことから、過熱感が抑えられている。米長期金利の動向が重要なポイントとなる。

 

NYダウは、5日SMAの27,915ドルを下抜けする展開となったものの、直ぐに回復するようなら短期的な上昇基調は継続する。また、10日SMAの27,810ドルがサポートとなり、一旦下抜けしたものの引けには10日SMAを回復して終了した。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:91.29、Slow%D:94.92と高水準で、%DがSlow%Dを下抜けしてきていることから、下押しバイアスが強まる可能性もある。今後も長期金利の動向次第で上米国株の割高感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.303%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月19日:▲3.452%⇒11月20日予想▲3.511%

 

11月20日はNYダウが下落したうえ、長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.303%から▲0.792%と平均値よりかい離が縮小している。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.442%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.463%に接近してきた。

 

NYダウが下落たことで株式益利回りは上昇した。一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。米中貿易協議の第1段階の合意についてホワイトハウスに近い関係者が『来年にずれ込む可能性がある』との考えを示したと伝わると、投資家心理が悪化した。アップルや3M、キャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄を中心に売りが広がり、下げ幅は一時250ドルを超えた。ただ、ホワイトハウス副報道官が『米中交渉は継続しており、第1段階の合意文書について進展が見られる』との見解を示すと、急速に下げ幅を縮めた。

 

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.637%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・11月19日:▲3.408%⇒11月20日予想▲3.464%

 

S&P500が下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.637%から▲0.173%と平均値より縮小している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.733%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.498%に接近した。株価指数の下落調整と米長期金利低下により、徐々にイールドスプレッドも拡大しており、割高感は出ていない。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.143%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・11月19日:▲1.847%⇒11月20日予想▲1.903%

 

NASDAQは下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドが前日比でわ拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.143%から▲0.240%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.705%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.435%に接近した。

 

NASDAQは割高にはなっていないが、イールドスプレッドが未だに2.00%台割れとなっており、割安感も払しょくされてきている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数が下落したうえ、米長期金利が低下したことで、三指数ともに拡大した。米国株は史上最高値近辺に推移しているものの、割高感を感じるまでは買われているわけではない。だだし、全般米国株への割安感は薄れてきている。割高・割安感がないということは見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。また、米長期金利が上昇すると、一気に米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では240時間SMAがレジスタンス!

2019/11/21/08:38:33

 

★11月14日以降の東京金60分足では、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。一方で、一目均衡表の雲の下限がサポートとして意識され下げ止まる展開となっている。やはり5,140円を上抜けすると上値が重い展開が続いている。そのため、5,140円を明確に上抜け出来るかがポイントとなる。

 

NY金先物市場は1466.10ドルまで下落した後、1475.50ドルなで上昇する展開となった。米議会で『香港人権・民主主義法案』が可決されたことを受けて米中関係の悪化への懸念が高まりで金買いが入る一方で、NY通常取引終了後に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(10月29-30日開催分)への警戒感から売りも入り売買が交錯した。ただ、米中の『第1段階合意』の署名への期待感と警戒感が交錯する中、金の買いは続かずもみ合う展開となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜け維持しており、底堅い展開となっている。5,110-5,140円の狭いレンジ相場となっていることから、売り方・買い方双方とも含み損益は少ない状態。そのため、上下どちらかに放れると大きな動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインまで下落した後、横向きとなり急速に下押しバイアスが鈍化した。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜け戻り基調を示している。

 

東京金の日足では、レジスタンスとして意識されていた10日SMAの5,120円を上抜けた。上値では、なお75日SMAの5,161円と25日SMAの5,172円がレジスタンスとして意識される。ただ、徐々に安値を切り上げているので戻り基調となりつつある。NY金先物も、香港を巡る米中間の関係悪化懸念や米中通商協議の第1段階合意が遅延するとの報道などで、リスク回避の動きとなってきている。そのため、米長期金利の低下や米国株の調整下落から金の買いにつながりやすい。為替市場では、リスク回避の動きの中、108円半ば近辺で推移しておりドルの底堅さが意識される。

 

にわかにリスク回避の動きが強まってきたことから、東京金の戻りが意識される展開となる。そのため、75日SMAや25日SMAを上抜け出来るかが注目される。

 

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 香港を巡る米中対立再燃を嫌気!

2019/11/21/07:29:32

 

★欧州市場朝方の取引では、香港問題や米中貿易協議を巡る米中対立を背景に、株安・債券高が持続する中、リスク回避の円買いが強まった。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。米中対立が再燃する中、欧州勢が本格参入し、NYダウ先物が110ドル超安、日経先物が70円安となり、リスク回避の円買い・外貨売りが目立った。欧州株価指数が下げ幅を広げたほか、米長期金利も低下するなどリスク回避の動きが強まる中、下サイドでは本邦実需勢をはじめとした押し目買い意欲が強く、直ぐに下げ渋るなど下値も堅かった。その後は、株価下落や米長期の低下が一服したことで下げ止まる展開となった。

 

日米株価指数が下げ渋ったことなどが手掛かりに、ドルのショートカバーが入りドルの買い戻しの動きとなった。日経先物がプラス圏に転じたことや、米国株の下げ幅縮小の動きも支援材料となりドルの買い戻しが継続した。その後、一部通信社が『米中の第1段階の通商合意は来年にずれ込む可能性がある』と報じたことが手掛かりとなりドルは失速した。しかし、ホワイトハウス副報道官が『米中交渉を継続しており、第1段階の合意については進展が見られる』との発言を受けてドルが買い戻された。しかし、その後も神経質な展開が継続した。

 

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は108.31-74円のレンジ相場

・欧州委員会はイタリアとフランスの20年の予算案に懸念

・香港を巡る米中間の緊張の高まりでリスク回避の動き

・米中の第1段階の通商合意は来年にずれ込む可能性との報道

・米副報道官が米中交渉を継続しているとの見解を示す

・米10年債利回りは一時1.72%台に低下

・VIX指数は12.86から12.78へ低下

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