FITS エコノミックレポート

裁定売り残高と日経225とTOPIX市場!

2019/11/18/16:15:38

 

★裁定売り残とは、『先物買い・現物売り』のポジションを組んだ裁定取引を解消していない現物売りの残高のこと。先物取引の決算日に裁定売り残が大量に残っていると、裁定解消の手仕舞い取引で現物株の買い戻し相場が上昇する要因となる。

裁定売り残は、年初は3,500億~4,000億円程度で推移していたが、徐々に残高が積み上がり9月6日には2兆666円と過去最高の残高まで積み上がった。

ピーク後は、裁定売りのポジションの手仕舞いに対して、日経225とTOPIXが上昇する展開となっている。

11月8日現在で9,535億円の残高が残っていることで、下押し場面ではポジションの解消が進む可能性がある。そのため、日本株の押しも限定的になりやすい。

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東京金の短期的な節目価格!

2019/11/18/09:56:27

 

★東京金の日足による短期的な節目では、下値では11月12-13日にサポートラインとなった100日SMA(黒線)の5,087円が意識されている。この価格は、直近安値を付けた10月2日安値5,071円も位置しており、二つのサポートラインにより支えられている。さらに、5日SAM(赤線)の5,109円を上抜けしてきたことで短期的なサポートラインとしても意識されやすい。ほぼ横ばいとなっていることから、上向きになるかが注目される。

一方で、上値では75日SMA(緑線)とデッドクロスして下向きとなっている10日SMA(黄線)の5,146円がレジスタンスとして意識される。また、75日SAMの5,154円25日SMA(青線)の5,179円もレジスタンスとして意識されやすい。

一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20.80)は、売られ過ぎとなる%D:19.77、Slow%D:16.41から%DがSlow%Dを上抜けして戻り基調となってきた。

まとめると、現在は方向感のないもみ合い相場の展開が続いており、基本的には『様子見』となる。そのため、上下にある抵抗帯を上抜けするのか、下抜けするのかが焦点となる。ストキャスティクスでは、戻り基調の兆しとなっているが、まだ力強い戻り基調にはなっていない。

どちらかに放れるまではもみ合い相場が続きそうであるが、もみ合い相場が長ければ長いほど放れると大きく振れるの注意が必要となる。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで11月18日の米国株市場を先取り!

2019/11/18/07:36:54

 

★NY株式市場では、三指数ともに上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは三指数とも縮小する結果となった。三指数とも割高なほどは買われているわけではないものの、過去のイールドスプレッドと比較して目に見えて割安感が薄れてきている。3指数ともに史上最高値を更新しているが、米長期金利が以前に比べて低いことから、過熱感が抑えられている。

 

NYダウは、5日SMAの27,790ドルの上昇に位置しており、短期的な上昇基調は継続している。また、10日SMAの27,675ドルと25日SAM27,253ドルが上向きとなっており、短中期的に上昇基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:95.84、Slow%D:94.20と高水準を継続しており、オシレーターから見て相場の過熱感は続いている。そのため、今後も長期金利の動向次第で上米国株の割高感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.306%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月14日:▲3.457%⇒11月15日予想▲3.407%

 

11月15日はNYダウは大幅上昇したうえ、長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.306%から▲0.899%と平均値よりかい離が縮小している。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.338%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.359%に接近してきた。

 

NYダウが大幅上昇たことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長とロス米商務長官の発言を受けて、米中貿易協議の進展期待が強まると、キャタピラーなど中国関連株を中心に買いが優勢となった。10月小売売上高が予想を上振れたことも好感され、終日堅調推移となった。主要3指数とも史上最高値を更新した。

 

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.637%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・11月14日:▲3.407%⇒11月15日予想▲3.358%

 

S&P500が小幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.637%から▲0.279%と平均値より縮小している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.627%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.392%に接近した。以前からみるとイールドスプレッドが徐々に縮小してきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.145%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・11月14日:▲1.851%⇒11月15日予想▲1.816%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.145%から▲0.329%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.618%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.348%に接近した。

 

NASDAQは割高にはなっていないが、イールドスプレッドが2.00%台割れまで縮小してきており、割安感も払しょくされてきている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数上昇したうえ、米長期金利が上昇したことで、三指数ともに縮小した。ただ、史上最高値を更新している米国株であるが割高感を感じるまでは買われているわけではない。だだし、全般米国株への割安感は薄れてきている。割高・割安感がないということは見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。米長期金利が上昇すると、米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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東京金60分足では心理的な節目まで戻る!

2019/11/18/07:01:28

 

★11月11日以降の東京金60分足では、5,120円近辺での心理的節目で上げ止まる展開となっている。雲の上限や120時間SMA(赤線)を上抜けしたことで、戻り基調は継続している。ただ、夜間取引には雲のネジレがあり、雲の厚みもなくなることから上下に振れる可能性があるので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1462.80-1472.10ドルのレンジ相場となった。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長、ロス米商務長官と米政権主要メンバーが相次いで、米中通商協議の進展に楽観的な発言をしたことで、米ドルや米国株式市場さらに米国金利が上昇しリスクオンになり金先物価格は弱含んだ。

 

価格帯別出来高では、最も出来高の多い価格帯を上抜けしていることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい地合いとなっている。また、今までレジスタンスとなっていた価格帯まで戻ったことも利食い売りが入りやすい展開となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしたものの緩やかな上昇となっており力強い動きにはなっていない。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域まで上昇しており、買い方からの利食いが入りやすく上値を抑える。

 

東京金の日足では、100日SMAの5,087円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。また、5日SMAの5,109円を上抜けしてきていることから、短期的には戻り基調を示している。ただ、上値では、10日SMAの5,146円や75日SMAの5,154円がレジスタンスとして意識されることから、上値も重い展開が予想される。NY金はリスク選好の動きから上値の重い展開となっている。心理的な1,500ドル台を下回っていることも上値の重さが意識される。為替市場では、米中通商協議の進展期待からドル買いが強まったことで、108円台前半から108円台後半まで円安基調となった。そのため、東京金の下支えとなっている。ただ、200日SMAの108.99円がレジスタンスとして意識されやすい。

 

本日の注目点では、10日SMAや75日SAMを上抜けするのか、それとも5日SMAと100日SMAを下抜けするのか注目される。また、60分足では夜間取引で雲のネジレがあることから、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中貿易協議の進展期待再浮上でリスク選好!

2019/11/18/03:00:35

 

★欧州市場朝方の取引では、リスク選好による円売りの流れは後退した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。一時1.81%台まで上昇幅を縮めていた米長期金利が1.84%台まで再び上昇したほか、NYダウ先物が堅調地合いを維持する中、ドルは底堅い展開となった。米中貿易協議の部分合意への期待再燃により、欧州株は全面高でドル買いが優勢となった。株価が伸び悩む中、リスク選好回復による円売りは一服した。その後、ロス米商務長官が『米中はほぼ確実に合意するだろう』と発言したことにドル買いで反応した。

 

米10月小売売上高は前月で+0.3%となり、市場予想の+0.2%を上回ったものの、自動車を除くと前月比+0.2%と予想の+0.4%を下回った。また11月米NY連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったが小動きの展開だった。NYダウが150ドル超上昇し、史上最高値を更新したことをながめ円売り・ドル買いがじわりと強まった。トランプ米大統領は株価の上昇を喜ぶツイートをしたが、通商協議についてはコメントはなかった。ドルが欧州通貨に対して弱含んだことで、ドル/円の上値は限定され108.80円近辺でもみ合う展開となった。

 

★欧州主要経済指標

・ユーロ圏・10月消費者物価指数改定値:前年比+0.7%(予想:+0.7%、速報値:+0.7%)
・ユーロ圏・10月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.1%(予想:+1.1%、速報値:+1.1%)
・ユーロ圏・9月貿易収支:+187億ユーロ(9月:+147億ユーロ)

 

・米・10月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.2%、9月:-0.3%)
・米・10月小売売上高(自動車除く):前月比+0.2%(予想:+0.4%、9月:-0.1%)
・米・11月NY連銀製造業景気指数:2.9(予想:6.0、10月:4.0)
・米・10月輸入物価指数:前月比‐0.5%(予想:-0.2%、9月:+0.1%←+0.2%)
・米・10月輸入物価指数:前年比-3.0%(9月:-2.1%←-1.6%)
・米・10月鉱工業生産:前月比-0.8%(予想:-0.4%、9月:-0.3%←-0.4%)
・米・10月設備稼働率:76.7%(予想:77.0%、9月:77.5%)
・米・9月企業在庫:前月比0%(予想:+0.1%、8月:-0.1%←0.0%)

 

★欧米市場のポイント

・108.46-85円のレンジ相場

・一連の欧州経済指標は予想の範囲内の結果

・ロス米商務長官の発言で米中貿易協議の進展期待でリスクオン

・米経済指標は低調な数字が相次いだが目立った反応はなし

・米国株式市場は主要3指数が史上最高値

・VIX指数は13.05から12.05へ低下

 

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