FITS エコノミックレポート

ポンド/円は怖いほどスクイーズ!

2019/11/15/11:56:07

 

★ポンド/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、バンド幅が縮小するスクイーズとなっており、何時上下どちらかに大きく振れても不思議ではない状況となっている。

これだけスクイーズする市場も珍しく、反発力も大きくなる可能性がありそうだ。

スクイーズが長い期間続くとそれだけ売買建玉が累積することから、持ち合いが明確に放れると、大幅損失を恐れる建玉の手仕舞い売買とトレンドに乗り遅れまいとする新規建玉が加わって出来高を伴って値幅が一気に加速する可能性が高い。

上下どちらに振れるかは分からないが、手掛かりは3つある。一つ目は21日SMAの下に位置していることから下押し圧力が強い。2つ目は一目均衡表の雲の上限を上抜けしていることで上放れの可能性がある。3つ目のストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は下落基調だったものの、にわかに%DがSlow%Dを上抜けしてきている。

手掛かりからすると、エクスパンションではどちらかというと上放れる可能性が高そうだ。しかし、ここまで極端にスクイーズしていることから、下押し材料が出てくると一気に下振れする可能性もあるので下押へも警戒する必要がある。

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東京白金の日足では相場の節目に!

2019/11/15/10:08:56

 

★東京白金の日足では、100日SMA(黒線)3,057円がサポートとなり3日目を迎える。反転を試みているが、下向きの5日SAM(赤線)の3,087円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:10.09、Slow%D:17.70とかなり売られ過ぎ過熱感は出ているものの、明確な下落トレンドが発生している時には、低水準で張り付くようなダマシが発生しやすい。そのため、ストキャスティクスの機能が低下していることから、%DがSlow%Dを上抜けるような様相となるまでは注意しながら見ていく必要がある。

 

まとめると、100日SMAまで一気に下落したことで一旦の押し目買いに戻り基調となっている。しかし、明確なトレンドの変化がないことから投資判断は『様子見』と『売り保有』となる。投資判断を変更するシグナルとすれば、5日SAMを上抜け75日SMA(緑線)も上抜けしてくるようなら、ストキャスティクスも徐々に上向きとなってくることから、新規買いが膨らむ可能性が出てくる。上値の目処とすれば、25日SMA(青線)の3,161円や心理的節目となる3,200円、3,300円処、そして11月5日の直近高値3,322円となる。一方で、100日SMAを下抜けすると、10月7-8日の3,012円や200日SMA(紫線)3,013円260日SAM(茶線)3,000円処が下値目処となりやすい。さらに、260日SMAを下抜けすると下値模索の展開が予想される。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで11月15日の米国株市場を先取り!

2019/11/15/09:31:31

 

★NY株式市場では、三指数ではS&P500は上昇した一方でNYダウとNASDAQは下落した。ただ、米長期金利が大幅低下したことで、イールドスプレッドは三指数とも拡大する結果となった。三指数とも割高なほどは買われているわけではないものの、過去のイールドスプレッドと比較して目に見えて割安感が薄れてきている。

 

NYダウは、一旦5日SMAの27,726ドルを下抜けしたものの、引けに掛けて5日SMAを回復したことで短期的な上昇基調は継続している。10日SMAの27,610ドルが上向きとなっており、短期的な上昇基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:93.99、Slow%D:92.78と高水準を継続しており、オシレーターから見て相場の過熱感は続いている。そのため、今後も長期金利の動向次第で上米国株の割高感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.265%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月13日:▲3.376%⇒11月14日予想▲3.443%

 

11月14日はNYダウは小幅下落したうえ、長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.265%から▲0.822%と平均値よりかい離が縮小している。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.374%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.395%に接近してきた。

 

NYダウが小幅下落たことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。そして、3.4%台を回復した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。シスコ・システムズ(CSCO)の決算が嫌気されたほか、米中貿易協議を巡る不透明感が意識される中、高値警戒感から売りが優勢となり一時100ドル超下げた。ただ、下値では押し目買い意欲が旺盛で指数はプラス圏を回復する場面もあった。市場関係者からは『マーケットは米中貿易協議に関する具体的な情報を待ちつつ、神経質になっている』との声が聞かれた。

 

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.605%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・11月13日:▲3.343%⇒11月14日予想▲3.404%

 

S&P500が小幅上昇したものの、米長期金利がそれ以上に低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.605%から▲0.201%と平均値より縮小している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.673%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.438%に接近した。以前からみるとイールドスプレッドが徐々に縮小してきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.114%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・11月13日:▲1.789%⇒11月14日予想▲1.858%

 

NASDAQは小幅下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.114%から▲0.256%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.660%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.390%に接近した。

 

NASDAQは割高にはなっていないが、イールドスプレッドが2.00%台割れまで縮小してきており、割安感も払しょくされてきている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数上昇・下落とまちまちの動きとなったが、米長期金利が大幅に低下したことで、三指数ともに拡大した。米国株は割高感を感じるまでは買われているわけではないが、全般米国株への割安感は薄れてきている。割高・割安感がないということは見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。米長期金利が上昇すると、米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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東京金60分足では120時間SMAがレジスタンス!

2019/11/15/08:20:58

 

★11月9日以降の東京金60分足では、下向きの120時間SMA(赤線)がレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。一目均衡表の雲の上限を上抜けしていることから、もみ合いながらも戻り基調は継続している。

 

NY金先物市場は1461.70-1475.50ドルのレンジ相場となった。米中通商協議で知的財産や農産物の購入、関税についての最終合意に達することは容易ではないとの見方が広がっていることや、中国経済の成長鈍化に対する警戒感が再浮上した。また、欧州株式市場が軒並み軟調に引けたことで、市場はリスクオフになり避難通貨として金先物価格は堅調に推移した。その後、米10年債利回りが低下し、ドルが弱含んだことで金先物価格は上げ幅を更に拡大した。

 

価格帯別出来高では、買い方の『やれやれ売り』が入りやすく出来高の多い価格帯でもみ合う展開が続いている。売りが一巡するまで買い方が続くかが焦点となる。出来高の多い価格帯を明確に上抜けすると、売り方の手仕舞い買い戻しが入りやすく上値が軽くなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方に位置しているものの、横ばいとなっておりトレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%Dが上下に振れる展開となっているが、緩やかに低下していることで、戻りの勢いは低下している。

 

東京金の日足では、100日SMAの5,083円がサポートとなり、5日SMAの5,111円をわずかに回復してきたことで、戻り期待が意識される。ただ、上値では75日SMAの5,152円や、10日SAMの5,157円がレジスタンスとして意識されやすい。NY金も米長期金利が低下したことや、米中通商協議の進展期待が急速に後退しており、リスク回避の金買いにつながりやすい。外国為替市場では、リスク回避の円買いにより108円台前半まで円高基調となってきており、東京金の上値を抑える要因となっている。ただ、短期筋の動向では円ショート(円売り・ドル買い)のポジションの積み上げていることから、108円割れ近辺ではドルの押し目買いが入りやすい。

 

本日の注目点では、5日SMAを維持出来るかにある。再び下抜けすると100日SAMが意識される展開となる。米中通商協議の進展期待が後退していることから、金の買い材料となりやすく、底堅い展開のとなる可能性もある。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中通商協議の進展期待後退でドル売り!

2019/11/15/07:28:23

 

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物と米長期金利が下げ渋る中、リスク回避の円高は一服となった。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。一部通信社が、『米中貿易摩擦に関連して中国は米国大豆の購入に消極的である』などと報じたこともあり、欧州株やNYダウ先物が再下落となる中、リスク回避の動きが優勢になった。欧州株やNYダウ先物が軟調に推移、また米長期金利も低下幅を広げるなどリスク回避の動きが持続した。中国は米国からの鶏肉輸入の制限を解除するとの一部報道を受けてやや反発した。

 

米国株主要3指数はマイナスでスタートしたが、NYダウがプラス圏まで戻したことでドルはもみ合いとなった。米長期金利が1.80%台まで低下したことに連れて、緩やかなスピードながらも下落した。米国株も徐々に下げ幅を拡大しNYダウは一時3桁の下げ幅をなった。108.50円割れに観測されていたストップロスを巻き込んで一時108.20円台まで下落した。英紙FTが『米中は第1段階の合意とりまとめで難航している』と報じるとドルは失速したものの、すぐに下げ止まった。米国株が下げ幅を縮めたことなども相場の下支えとなった。

 

★欧米主要経済指標

・英・10月小売売上高(自動車燃料含む):前月比-0.1%(予想:+0.2%、9月:0.0%)
・ユーロ圏・7-9月期GDP改定値:前年比+1.2%(予想:+1.1%、速報値:+1.1%)

 

・米・10月生産者物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、9月:-0.3%)
・米・10月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、9月:-0.3%)
・米・10月生産者物価指数:前年比+1.1%(予想:+0.9%、9月:+1.4%)
・米・10月生産者物価コア指数:前年比+1.6%(予想:+1.5%、9月:+2.0%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:22.5万件(予想:21.5万件、前回:21.1万件)
・米・失業保険継続受給者数:168.3万人(予想:168.3万人、前回:169.3万人←168.9万人)米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)

 

★欧米市場のポイント

・108.20-76円のレンジ相場

・7-9月独GDP速報値はマイナス成長は回避も先行き懸念残る

・米中貿易交渉は農産物の購入を巡り暗礁に乗り上げたとの報道

・パウエル米FRB議長は金融システムを注視すると強調

・米10年物国債利回りはリスク回避から1.82%へ低下

・VIX指数は13.00から13.05へ上昇

 

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