FITS エコノミックレポート

VIX指数と金価格動向!

2019/11/20/12:22:04

 

★VIX指数とは、シカゴ・オプション取引所が、S&P500を対象とするオプション取引の満期30日のインプライド・ボラティリティを元に算出している。別名を『恐怖指数』とも呼ばれている。1993年より公表している指数である。一般的に、数値が高まるほど投資家が先行きに対して不安を感じているとされる。要するに、指数が高くなるほど市場参加者は相場の急落を警戒していることを示している。

VIX指数が上昇するといことは、リスク回避の動きが強まることに等しい。そのため、リスク回避の金買いにつながりやすいと考えられる。

一方で、VIX指数が低位安定しているということは、リスク選好の動きになりやすく、金の上値を抑えることにつながりやすいと考えられる。

VIX指数はS&P500のボラティリティなので、NY金に影響を与えると考えられる。しかし、NY金と東京金のチャートを重ねると同じような値動きになっている。そのため、VIX指数の動向は東京金の動向にも当てはまりやすい。

VIX指数は、8月5日の24.59がピークとなり徐々に高値を切り下げ、低下傾向にある。要するに米国株式市場が安定化していることを示している。ただ、VIX指数は低位安定後は再びボラティリティが高まることを繰り返すものなので、何時ボラティリティが高まっても不思議ではない状況となっている。

VIX指数が反転してくるようなら、再び金への買いが強まりやすい。

そのため、VIX指数の動きを注視する必要がある。

カテゴリー: ホットニュース

VIX指数のポジションとNYダウの相場動向!

2019/11/20/10:10:38

 

★VIX指数とは、シカゴ・オプション取引所が、S&P500を対象とするオプション取引の満期30日のインプライド・ボラティリティを元に算出している。別名を『恐怖指数』とも呼ばれている。1993年より公表している指数である。一般的に、数値が高まるほど投資家が先行きに対して不安を感じているとされる。要するに、指数が高くなるほど市場参加者は相場の急落を警戒していることを示している。

 

11月12日付けのCFTCによるVIX先物市場の投機筋ネットポジションでは、▲206,157枚のショート(売り持ちポジション)となっている。これは過去最高の売りポジションとなっており、市場では株価が今後も上昇するとのポジションを取っている。

しかし、このポジションの手仕舞いが入ると、VIX指数の買い戻しとなりVIX指数が上昇するとともに米国株は大幅に下落しやすい。

 

過去においては、18年10月2日に▲140,444枚までショートが膨らむと、徐々にVIX指数の買い戻しが入ると共にNYダウは下落する展開なった。また、19年4月30日に▲180,359枚までショートが膨らみ、その後手仕舞いと共にNYダウも下落した。さらに19年7月30日に▲144,314枚までショートが膨らんだ後に、手仕舞いと共にNYダウは下落する展開となった。

よって、11月12日に▲206,157枚まで膨らんだ売りポジションの手仕舞いが入ると、かなりの下落調整となる可能性があるので、警戒する必要がある。まるで時限爆弾のような感じである。

 

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イールドスプレッドで11月20日の米国株市場を先取り!

2019/11/20/09:07:14

 

★NY株式市場では、三指数は上昇・下落のまちまちの動きとなったが、米長期金利が低下したことで、イールドスプレッドは三指数とも拡大する結果となった。三指数とも割高なほどは買われているわけではないものの、過去のイールドスプレッドと比較して目に見えて割安感が薄れてきている。3指数ともに史上最高値を更新しているものの、米長期金利が以前に比べて低いことから、過熱感が抑えられている。米長期金利の動向が重要なポイントとなる。

 

NYダウは、5日SMAの27,908ドルがサポートラインとなり下げ止る展開となり、短期的な上昇基調は継続している。また、10日SMAの27,777ドルと25日SAM27,339ドルが上向きとなっており、短中期的に上昇基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:96.08、Slow%D:96.44と高水準を継続しており、オシレーターから見て相場の過熱感は続いている。そのため、今後も長期金利の動向次第で上米国株の割高感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.281%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月18日:▲3.407%⇒11月19日予想▲3.460%

 

11月19日はNYダウが下落した一方で、長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.281%から▲0.821%と平均値よりかい離が縮小している。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.391%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.412%に接近してきた。

 

NYダウが下落たことで株式益利回りは上昇した。一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。連日で史上最高値を更新していただけに利益確定目的の売りが優勢となった。低調な決算を発表した米ホームセンター最大手ホーム・デポが5%超下落し、1銘柄でNYダウを81ドルほど押し下げた。

 

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.619%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・11月18日:▲3.371%⇒11月19日予想▲3.408%

 

S&P500が下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.619%から▲0.211%と平均値より縮小している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.677%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.442%に接近した。以前からみるとイールドスプレッドが徐々に縮小してきている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.129%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・11月18日:▲1.820%⇒11月19日予想▲1.844%

 

NASDAQは上昇したものの、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドが前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.129%から▲0.285%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.646%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.376%に接近した。

 

NASDAQは割高にはなっていないが、イールドスプレッドが2.00%台割れまで縮小してきており、割安感も払しょくされてきている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数は上昇・下落のまちまちの動きだったが、米長期金利が低下したことで、三指数ともに拡大した。ただ、史上最高値近辺に推移している米国株ではあるものの、割高感を感じるまでは買われているわけではない。だだし、全般米国株への割安感は薄れてきている。割高・割安感がないということは見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。米長期金利が上昇すると、一気に米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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東京金60分足では出来高の多い価格帯近辺でもみ合い!

2019/11/20/08:07:59

 

★11月14日以降の東京金60分足では、雲のネジレ近辺ではトレンドの反転や加速などはあるものの、大きな動きにつながらずもみ合い相場が続いている。上値目処として5,140円が意識されており、上値の重い展開となっている。一方下値では雲の上限が意識され下げ止まる展開となっている。

 

NY金先物市場は1466.10-1475.60ドルのレンジ相場となった。中国政府の追加景気支援策への期待による中国、香港の株高が好感され、欧米でも株高になっていたことで売りが先行した。しかし、その後、米中貿易協議の先行き不透明感を嫌気したとみられる米国株安への転換やドルが対ユーロなどで下落したことを受けて、安全志向の買いが優勢になり、徐々に切り返す展開になった。

 

価格帯別出来高では、もみ合い相場が続いていることから、5,110-5,130円近辺での出来高が膨らんできている。そのため、強い売買材料が出てくると手仕舞い売買やトレンドに乗り遅れまいとする新規建玉が加わり値動きが加速する可能性があるので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDがシグナルを上抜けしており、上昇基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや買われ過ぎ過熱感が出ており、%DがSlow%Dを下抜けしてきていることから短期的な下落調整の可能性も残る。

 

東京金日足では、連日様相と変わらず上値では10日SMAの5,127円や75日SMAの5,158円が意識される一方で、下値では5日SMAの5,119円や100日SMAの5,093円が意識される展開となっており、レンジ相場が継続している。NY金は、米国株が下落したことや、ドルが安くなったことで買い戻される展開となったが、買いが継続するかは疑問が残る。為替市場では、108円台半ばでこう着相場となっており、狭いレンジ内での値動きとなっている。

注目点は上下の抵抗帯を上抜けするのか、下抜けするのかが注目される。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ホーム・デポの低調な決算切っ掛けにドル売り!

2019/11/20/07:19:42

 

★欧州市場朝方の取引では、ドル相場のは目立った動意は見られず、108.66円前後で推移した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。欧州勢が本格参入するにつれてNYダウや日経先物が強含み、欧州株も上昇して始まっていることを受けてドルはじり高を継続した。欧州株の堅調地合いが続いたほか、NYダウ先物が上げ幅を拡大するなど、リスク選好的な円売りが継続した。しかし、米ホームセンター最大手のホーム・デポの決算が低調だったことで同社株が時間外取引で急落し、NYダウ先物も120ドル高から10ドル高付近まで失速したことで、ドル/円も伸び悩んだ。

 

米中宅関連指標の結果を受け、マチマチの結果に動意薄の反応だった。ただ、米長期金利が一時1.77%台まで意低下したことで円買いがじわりと強まった。米メディアの『米政府は2018年に課された2500億ドルの関税の一部撤廃を検討』との報道を受けて一時的にドル買いが強まった。ただ、米長期金利の低下基調が続いたことで108円半ばでこう着し、戻りの鈍い展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・9月経常収支:+282億ユーロ(8月:+285億ユーロ←+266億ユーロ)

 

・米・10月住宅着工件数:131.4万戸(予想:132.0万戸、9月:126.6万戸←125.6万戸)
・米・10月住宅建設許可件数:146.1万戸(予想:138.5万戸、9月:139.1万戸)

 

★欧米市場のポイント

・108.42-84円のレンジ相場

・英保守党と野党労働党との支持率が縮小したことでポンド売り

・米ホームセンター最大手ホーム・デポの決算が低調でドル売り

・米長期金利が一時1.77%まで低下したこともドル売り

・米大統領が『中国と合意なければ関税をさらに引き上げる』と発言

・VIX指数は12.46から12.86へ上昇

 

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