FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドルじり高でも上値の重い展開!

2019/11/27/07:34:08

 

★欧州市場朝方の取引では、新規材料難の中ドルは前日NY市場終値近辺でもみ合う展開となった。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。109円台前半での本邦輸出企業のドル売りオーダー、108円台前半の本邦輸入企業のドル買いオーダーに挟まれ、米中通商協議関連のヘッドラインを待つ展開となった。英独や米長期金利が低下する中、ドル/円の上値は重かった。NYダウ先物が小幅プラス圏に浮上し、米長期金利が1.74%台後半まで回復したことでドルはじり高となった。欧州株は高安まちまち、NYダウ先物は小幅高、米長期金利は前日比ほぼ横ばいとなり、米国の経済指標の発表を控えて小動きとなった。

 

米国株が小幅に史上最高値を更新すると円売り・ドル買いがじわりと強まったものの、米長期金利が1.73%台まで低下したことが重石となり上値も限定的となった。トランプ大統領が『中国の習近平国家主席と話し、貿易合意を模索している」と発言したことが伝わったこともドル相場の支えとなった。しかし、底堅かった米国株も上げ幅を縮小したことで一時109.14円までじり高となったものの、東京時間に付けた109.21円を前にドルの勢いは鈍化した。

 

★欧米主要経済指標

 

・英・10月銀行協会住宅ローン承認件数:41219件(予想:42200件、9月:42216件)

 

・米・10月卸売在庫速報値:前月比+0.2%(予想:+0.2%、9月:-0.7%←-0.4%)
・米・9月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+2.10%(予想:+2.01%、8月:+2.02%←+2.03%)
・米・9月FHFA住宅価格指数:前月比+0.6%(予想:+0.3%、8月:+0.2%)
・米・10月新築住宅販売件数:73.3万戸(予想:70.5万戸、9月:73.8万戸←70.1万戸)
・米・11月消費者信頼感指数:125.5(予想:127.0、10月:126.1←125.9)
・米・11月リッチモンド連銀製造業指数:-1(予想:5、10月:8)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.83-109.14円のレンジ相場

・ロウ豪RBA総裁が『マイナス金利となる可能性は極めて低い』と発言

・英国保守党と労働党の支持率が縮小してきていることでポンド売り

・米中貿易協議進展期待から米国株は連日史上最高値更新

・米経済指標は好悪まちまちの結果で反応は限定的

・東京時間の高値109.21円がレジスタンスとして意識

・VIX指数は11.87から11.54へ低下

カテゴリー: ホットニュース

東京原油を売買するならドル/円相場分析がポイント!

2019/11/26/16:13:01

 

★東京原油の日足とドル/円の日足をチャート上(2018年10月5日~2019年11月26日)に重ねると、相関関係が強いことが分かる。

円高が進行すると東京原油は下落基調となり、円安が進行すると東京原油が上昇基調となっていることが分かる。

ただ、為替と東京原油のどちらが先行性が強いかとみると、ある時は為替が先行しているものの、東京原油が先行することもあり、相互で干渉しあいながら相場が動いていることが分かる。

そのため、中期的にドル/円が円高になると予想するのなら東京原油が上昇していたら、逆張りの売り戦略となる。また、ドル/円が円安になると予想するのなら、東京原油が下落しているのなら、逆張りの買い戦略となる。また、トレンドに乗るのなら、ドル/円の基調を見極め順張りでの売買となる。

一方で、東京原油のトレンドが明確に出ているのなら、順張りでドル/円の売買をしても良い。

 

カテゴリー: ホットニュース

トルコリラ/円は今年一番のスクイーズ!

2019/11/26/12:48:59

 

★トルコリラ/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)日足では、今年一番のバンド幅が縮小するスクイーズしている。スクイーズ後は、上下どちらかに放れる展開となる。相場は基本的にはもみ合い後に放れて再びもみ合いの連続となっている。

一目均衡表の雲の上に位置しているので、上昇基調は継続している。ただ、先行き雲の厚みがなくなることから、抵抗体としての機能も低下する。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、上値を切り下げ%DがSlow%Dを下抜けしてきていることで、下押しバイアスが強まってきている。

まとめると、もみ合い相場の中で上下に放れるパワーが溜まってきている。その中、上下どちらに放れる可能性が高いかを探ると、先行き雲の厚みが急速に薄くなり、ストキャスティクスも下押しバイアスが強くなってきている。そのため、徐々に下抜けしやすい様相となってきているように見える。

これだけバンド幅が縮小していることから、バンド幅が拡大するエクスパンション時には大きく振れる可能性が高い。上下どちらかに放れたらついて行く順張りがリスクの少ない戦略となる。

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イールドスプレッドで11月26日の米国株市場を先取り!

2019/11/26/09:18:59

 

★NY株式市場では、三指数ともに上昇した一方で、米長期金利は低下したものの三指数の上昇率が高かったことから、イールドスプレッドは三指数ともに縮小する結果となった。三指数とも割高なほどは買われているわけではないものの、過去のイールドスプレッドと比較して割安感は薄れてきている。3指数ともに史上最高値を更新しているものの、米長期金利が以前に比べて低いことから、過熱感が抑えられている。米長期金利の動向が重要なポイントとなる。

 

NYダウは、5日SMAの27,893ドルと10日SMAの27,876ドルを回復したことで、再び上昇基調に戻った。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:76.33、Slow%D:80.10と高水準で、%DがSlow%Dを下抜けしてきていることから、下押しバイアスが強まる可能性もある。今後も長期金利の動向次第で上米国株の割高感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.318%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月22日:▲3.480%⇒11月25日予想▲3.461%

 

11月25日はNYダウは上昇した一方で、長期金利は低下したもののNYダウの上昇率が高かったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.318%から▲0.857%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.392%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.413%に接近してきた。

 

NYダウが上昇たことで株式益利回りは低下した。一方で、米長期金利は低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。米中貿易協議の焦点である知的財産権の保護で、中国が譲歩したと伝わると、米中協議の進展期待が高まった。アップルや3M、キャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄を中心に買いが集まり、引けにかけて上げ幅を広げた。また、大型買収も相次ぎ、終日堅調推移した。

 

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.641%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・11月22日:▲3.415%⇒11月25日予想▲3.394%

 

S&P500が上昇した一方で、米長期金利は低下したもののS&P500の上昇率が高かったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.642%から▲0.248%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.663%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.428%に接近した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.146%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・11月22日:▲1.854%⇒11月25日予想▲1.824%

 

NASDAQは上昇した一方で、米長期金利は低下したもののNASDAQの上昇率が高かったことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.148%から▲0.324%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.626%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.356%に接近した。

 

NASDAQは割高にはなっていないが、イールドスプレッドが未だに2.00%台割れとなっており、割安感も払しょくしている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数が上昇した一方で、米長期金利は低下したものの三指数の上昇率が高かったことで三指数ともに縮小した。米国株は史上最高値近辺に推移しているものの、割高感を感じるまでは買われているわけではない。だだし、全般米国株への割安感は薄れてきている。割高・割安感がないということは見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。また、米長期金利が上昇すると、一気に米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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東京金60分足では一転して5,100円がレジスタンスに!

2019/11/26/08:21:51

 

★11月19日以降の東京金60分足では、心理的節目となっていた5,100円を下抜けしたことで、一転してレジスタンスとして意識されている。また、24時間SMA(緑線)も下向きとなり上値を抑える展開となっている。引けにかけて陰線が続いており、上値の重さが意識される。

 

NY金先物市場は1460.70ドルまで下落後、一時1467.60ドルまで反発した。米中通商協議の『第1段階合意』に向けた楽観的な見方が広がり、安全資産の金は売りが先行した。為替相場でドルがユーロに対して堅調に推移したことも、ドル建ての金先物に割高感を生じさせて上値の重しとなった。 

 

価格帯別出来高では、5,100円近辺でもみ合いながら出来高が膨らんできているが、上値での出来高が多いことから、買いが続くかが注目点となる。また、もう一段下落すると、買い方からの手仕舞い売りも入りやすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で再びシグナルを下抜け寸前となっており、下押しバイアスが続いている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きを継続していることから、下押しバイアスが強いことを示している。

 

東京金の日足では、今までサポートラインとなっていた100日SMAの5,102円を下抜けた。早々に回復するようなら、再び戻り基調になるものの明確に下抜けすると下値模索の展開となる。また、5日SMAの5,111円や10日SMAの5,114円が下向きとなってきていることで、レジスタンスとして意識される。NY金先物市場は、米中通商協議の進展期待やドル高を嫌気した売りが優勢となっている。ただ、米長期金利が低下していることから、大きな押しにはつながっていない。為替市場では、108円台後半での狭いレンジ内での動きが続いているため、東京金の下支えとなっている。

本日の注目点は、100日SMAを回復できるのか、それとも明確に下抜けすることになるのかが焦点となる。また10月2日安値の5,071円が意識される。ただ、明確に下抜けするようなら、200日SMAの4,866円が視界に入ってくる。

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