FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米国感謝祭の休場で動意の乏しい展開!

2019/11/29/07:12:09

 

★欧州市場朝方の取引では、北朝鮮が飛翔体を発射、との報道を受けて円買いがやや強まった。なお、欧州株は軟調に取引を開始した。中国政府による対米報復への警戒感、北朝鮮による弾道ミサイルの発射、月末のポートフォリオバランスによるドル売り警戒が上値を抑えた。感謝祭で米国市場が休場となって、次第に動意が乏しくなって小動きの展開となった。欧州市場では、新規手掛かり材料難にも米長期金利の上昇につれて買い優勢となった。対欧州通貨などでドル高が進んだことに伴い、ドルはじり高を継続した。

 

欧州市場でのドル買い優位の動きから一転し、様子見機運が強くなりこう着地合いとなった。欧州株やNYダウ先物の下げ渋りなどをながめ円売りがじわりと強まった。トランプ大統領は香港人権法案に署名したものの、中国への配慮も同時に示しているため最悪の事態は避けられるという見方もあり、リスク回避一辺倒にはならなかった。米国が感謝祭の祝日で市場参加者が少なく、狭い値幅での取引が続いた。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・11月業況判断指数:-0.23(予想:-0.14、10月:-0.20)
・ユーロ圏・11月鉱工業信頼感指数:-9.2(予想:-9.1、10月:-9.5)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は109.36-54円のレンジ相場

・北朝鮮が日本海に向けミサイルを発射したとの報道でリスク回避

・英国の合意ある離脱の実現期待からポンド買い

・米大統領が署名したことで米中貿易合意への期待が後退

・感謝祭の祝日で米国市場が休場となり取引は閑散

カテゴリー: ホットニュース

ドル/円で円安なら東京原油は買い目線?

2019/11/28/11:32:21

 

★ドル/円の日足と東京原油の日足を重ねてみると、同様の値動きとなっている。そのため、ドル/円が円安基調なら東京原油は上昇しやすく、円高基調なら東京原油は下落しやすいことになる。

ドル/円の日足では、レジスタンスとして意識されていた260日SMAを上抜けしてきたことから、円安基調が継続する可能性が高くなってきた。

そのため、東京原油は円安に対して上昇しやすい地合いとなってきている。

昨年後半では東京原油が先の下落したものの、ドル/円は年末による世界的なドル需要の強さから高止まりした。しかし、年末の資金繰りが終了すると、ドル/円も東京原油の下落につれるように大きく下落した。

今年も昨年同様に年末に向けてドル需要は強いものの、NY連銀が25日から年末越えのドル資金を大量に供給しており、今後も継続することを報じている。そのため、昨年よりは早めにドルの資金手当てが完了する可能性もある。

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ドル/円は260日SMAを上抜け110.00円トライか!

2019/11/28/11:07:15

 

★ドル/円の日足では、レジスタンスとして意識されていた260日SMA(茶線)を上抜けと同時に8月1日高根109.31円をも上抜け維持している。

そのため、260日SMAの109.30円がサポートラインとして意識される。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も%DがSlow%Dを上抜け両線ともかい離幅を広げて上向きとなっていることで、強い上昇基調となっている。

 

そのため、ドル/円はいよいよ心理的な節目となる110.00円への上値追いが次に目標値となる。また、110円をクリアすると5月21日に付けた高値110.67円が目標値となる。一方で、再び260日SMAを下抜け、ストキャスティクスも陰転するようなら、260日SMA上抜けがダマシとなり下落調整となる。その際は、200日SMA(紫線)の108.92円25日SMA(青線)の108.82円75日SMA(緑線)の107.88円100日SMA(黒線)の107.74円が下値目処となりやすい。

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イールドスプレッドで11月28日の米国株市場を先取り!

2019/11/28/09:42:48

 

★NY株式市場では、三指数ともに上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは三指数ともに縮小する結果となった。三指数とも割高なほどは買われているわけではないものの、過去のイールドスプレッドと比較して割安感は薄れてきている。3指数ともに史上最高値を更新したものの、米長期金利が以前に比べて低下していることから、過熱感は抑えられている。そのため、米長期金利の動向が重要なポイントとなる。

 

NYダウは、5日SMAの27,999ドルと10日SMAの27,957ドルを上抜けしていることで短期上昇基調を維持している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:82.10がSlow%D:78.28を上抜けしたことでと高水準で、再び上昇基調が強まる可能性もある。今後も長期金利の動向次第で上米国株の割高感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.309%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月26日:▲3.463%⇒11月27日予想▲3.431%

 

11月27日のNYダウは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.309%から▲0.878%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.362%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.383%に接近してきた。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買う方が良いことになる。朝方は揉み合う展開となったものの、7-9月期GDP改定値が予想を上振れ、好感された。また、米中協議進展への期待感が広がるなか、地区連銀経済報告(ベージュブック)では、米経済は緩やかに拡大したことが明らかとなり、製造業も回復の兆しが示され堅調推移となった。半面、2度の墜落事故を起こした主力旅客機『737MAX』について『米航空当局が出荷認証手続きを厳格化する』と伝わったボーイングが1.4%ほど下落し、相場の重しとなった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.629%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・11月26日:▲3.390%⇒11月27日予想▲3.345%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.629%から▲0.284%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.614%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.379%に接近した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.132%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・11月26日:▲1.825%⇒11月27日予想▲1.777%

 

NASDAQは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.132%から▲0.355%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.579%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.309%に接近した。

 

NASDAQは割高にはなっていないが、イールドスプレッドも1.80%台割れとなっており、割安感も払しょくしている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで三指数ともに縮小した。米国株は史上最高値近辺に推移しているものの、米長期金利が低位にあることから、割高感を感じるまでは買われているわけではない。だだし、全般米国株への割安感は薄れてきている。割高・割安感がないということは見方を変えれば、上振れ・下振れしやすいとも言える。また、米長期金利が上昇すると、一気に米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では高値引け!

2019/11/28/08:25:21

 

★11月21日以降の東京金60分足では、120時間SAM(赤線)がレジスタンスとして上値を抑えていたが、引けにかけて高値引けとなり戻り基調を維持している。ただ、お昼近辺で雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目となりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1463.60ドルから1459.10ドルまで下落した。米中貿易協議の部分合意期待の高まりから売りが先行するなかで始まった。その後、NY朝に発表された7-9月期米国内総生産(GDP)改定値は前期比年率2.1%増と速報値1.9%増から上振れた。米経済の好調さが裏付けられ、安全資産とされる金は売りが先行した。為替相場でドルが堅調となったこともドル建ての金先物の重しとなった。

 

価格帯別出来高では、徐々に出来高の多い価格帯を上抜けしてきていることから、買い方からの『やれや売り』を吸収しながら戻り基調が継続している。ただ、上値では出来高の多い価格帯があり、戻り基調の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとなり、MACDがシグナルを上抜けしてきており、戻り基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dは上向きを維持している。

 

東京金の日足では、100日SMAの5,108円を回復し、5日SMAの5,105円や10日SMAの5,114円も上抜けしてきたことから、短期的には戻り基調が継続している。NY金先物はリスク選好の動きやドル高を嫌気して上値が重くなっている。為替市場では、レジスタンスとして意識されていた109.21円を上抜け、バリアオプションのあった109.50円を上抜けるとストップロスを巻き込み109.61円まで上昇した。しかし、トランプ米大統領が、香港人権法に署名したことで、米中関係の悪化が必至となりリスク回避の円買いが強まってきたことで東京金の上値を抑える。

注目点は、短期的には戻り基調を維持していることから、上値に位置している25日SMAの5,156円や75日SMAの5,170円越えを目指す動きとなるのか、それとも再び100日SMAを下抜けするのかが焦点となる。

 

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