FITS エコノミックレポート

日経225は今回も75日SMAを意識した動き!

2020/01/29/15:54:30

 

★日経225は、新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気して下落基調となっている。1月17日高値24,115円がピークとなり徐々に上値を切り下げる展開となっていた。そして、1月27日には窓を開けて急落する展開となった。この時、75日SMA(緑線)が意識され下抜けせずに終了したが、翌28日には75日SMAを下抜ける展開となった。この75日SMAは19年10月上旬にサポートとなり反転のきっかけとなった。また、20年1月8日の急落時でも75日SAMがサポートとして意識され下抜けせずに終了した。その後は2万4000円台まで上昇した。

サポートラインだった75日SMAを下抜けしたことで、一転してレジスタンスラインとなりやすい中、本日75日SMAを回復して終了したことは重要なポイントとなる。

ただし、安心できないのはストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、買われ過ぎから%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっている。そのため、下押しバイアスが強いことを示している。

 

一旦75日SMAを下抜けしたものの、早々に回復したことで再び戻り基調となりやすい。ただ、5日SMA(赤線)の23,512円10日SMA(黄線)23,752円が下向きとなっているとで、レジスタンスとして意識される。明日の注目点では、75日SMAを維持出来るかが焦点となる。

再び75日SMAを下抜けると100日SMA(黒線)22,829円や大きな節目となる200日SMA(紫線)の22,068円260日SMA(茶線)の21,816円が下値目処として意識される。

カテゴリー: ホットニュース

東京金の日足では12日EMAがサポートライン!

2020/01/29/12:24:24

 

★東京金の日足で12日EMA(赤線)26日EMA(青線)とMACDを使って分析する。また、MACDは12EMA-26EMAで求め、MACDの9日指数平滑線を使用する。

12日EMAが26日EMAを上回っており、ロウソク足は12日EMAの上に位置していること。さらに、12日EMAと26日EMAの両線が上向きとなっていることで、上昇基調は継続している。

なお、ロウソク足は、12日EMAがサポートラインとなり下げ止まる展開となっている。

一方で、MACDはゼロラインの上方からシグナルを下抜け緩やかに下落基調となっている。

12日EMAと26日EMAでは下落調整はしているものの、12日EMAがサポートになり下げ止まっている。そのため、下落転換と判断するには時期尚早である。

しかし、MACDはゼロラインの上方で売りシグナルが出ていることから、下落基調となってきたと判断することになる。

このまま、12日EMAを下抜け下落基調が続けば、MACDの売りシグナルがトレンド転換としてのシグナルが正解だったと言える。しかし、12日EMAがサポートとなり反転するようなら、MACDの売りシグナルはダマシだったと言うことになる。

現状の投資判断では、相場の節目にあることから『様子見』としたい。ロウソク足が12日EMAを明確に下抜けするか、反転して上昇基調に戻るかを見極めたい。

MACDだけで判断するよりも、パラメータと同様のEMAを併用して判断するとダマシも減少する。

 

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで1月29日の米国株市場を先取り!

2020/01/29/10:03:01

 

★NY株式市場では、三指数が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。株価の下げ止まりや上値追いとなるには米長期金利の低下がポイントとなる。また、新型コロナウイルスの感染者拡大が続いており、ネガティブな報道には十分注意する必要がある。ウイルスのワクチン完成や感染者が縮小するような動きになるまでは、リスク回避の動きになりやすい。

 

NYダウは戻り基調となったが、25日SMAの28,817ドルがレジスタンスとして意識され上抜け出来なかった。5日SMAが下向きとなっており、10日SMAとデッドクロスし両線とも下向きとなっていることから、短期的には下落基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、買われ過ぎ過熱感から%DがSlow%Dを下抜け、両線とも下向きとなっていることで下向きバイアスが強いことを示している。また、欧米貿易協議の行方や米企業決算結果やコロナウイルスの感染拡大報道などで上下に振れやすくなっている。米国株には、下落調整色が強まっているので警戒する必要がある。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.267%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

               20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月27日:▲3.380%⇒1月28日予想▲3.299%

 

1月28日のNYダウが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.267%から▲0.968%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井となった▲3.069%まで▲0.230%に接近した。19年4月25日の天井となった3.048%まで▲0.251%に縮小した。20年1月17日の天井となった▲3.018%まで▲0.281まで接近した。米長期金利が低下したうえ株価も下落したことで、イールドスプレッドは拡大し徐々に割高感も緩和してきた。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。前日までに5日続落した反動で値ごろ感の出た銘柄を中心に買いが広がった。訪中した世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が『中国には新型コロナウイルスの感染を管理、抑制できる力があると確信している』と表明したことも投資家心理の改善につながった。引け後に予定される携帯端末のアップル(AAPL)や半導体のアドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)の好決算への期待が広がったことも買い材料になった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.608%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

                20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・1月27日:▲3.350%⇒1月28日予想▲3.253%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.608%から▲0.355%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.522%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.287%に接近した。20年1月17日の天井となった2.990%まで▲0.263%に接近した。S&P500のイールドスプレッドは3.2%台まで回復しており、過度な過熱感は緩和している。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.261%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・1月27日:▲2.082%⇒1月28日予想▲1.982%

 

NASDAQが大きく上昇したうえ、米長期金利も上昇したことからイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.261%から▲0.279%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.784%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.514%に接近した。イールドスプレッドは1.9%後半となっていることから、割高感は払しょくされているものの、割安感はない。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。米中貿易交渉の進展期待が高まると買われやすい。一方で、米中関係悪化の報道では、売られやすい展開になっている。米中間で『第1段階合意』は署名されたが、次は『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。中国発の新型コロナウイルスの感染が拡大してきた。2003年に発生したSARS発生後では、中国GDP第1四半期は11.1%だったが、第2四半期のGDPは9.1%に低下した。そのため、感染拡大の規模が大きくなると中国経済に悪影響を与え、NASDAQの上値も抑えられる。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数とも上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで三指数ともに縮小した。新型コロナウイルスの感染がさらに拡大するようなら、リスク回避の債券買いになりやすく米長期金利が低下しやすい。そのため、今後リスク回避の株価下落と米長期金利が低下するようなら、イールドスプレッドは拡大しやすく米国株の割高感が払しょくされる。ただ、三指数とも割安感が出るには至っておらず、下落の余地は残っている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足では240時間SMAがサポート!

2020/01/29/08:52:17

 

★1月22日以降の東京金60分足では、緩やかに下落基調が続き雲の下限を下抜けした。しかし、240時間SMA(茶線)がサポートラインとして意識され、下げ止まる展開となっている。先行き雲の厚みが薄くなっていることで、雲の抵抗体としての機能が低下するので、雲の上下に振れやすい展開となる。

 

NY金先物市場は1566.10-1582.20ドルのレンジ相場となった。中国・武漢で発生した新型肺炎を材料としたリスク回避が一巡した。3営業日続伸で8日以来の水準まで上昇していた動きに調整が入った。本日から開催されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の明日の結果発表待ちのムードもあった。また、中国国営メディア新華社が『中国の研究チームがウイルス対策の候補薬30種を試験する』と報じたことを受けて、安全逃避の金買いはやや一服した。

 

価格帯別出来高では、高値圏でもみ合い相場となったところで出来高も膨らんだ。出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が上値を抑える。また、もう一段下落するような場面では手仕舞い売りが出やすく、下押しバイアスが強まりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとデッドクロスしてゼロラインをも下抜けしたことで、下押しバイアスが強いことを示している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ域から%DとSlow%Dは横ばいとなっており、下押しバイアスが弱回ってきている。寄り付き後のMACDの動きが横ばいになるようなら、下押しバイアスが弱回ってきているが、さらに下押しするようならストキャスティクスが底這いとなりやすいく下落基調が継続する。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,508円と10日SMAの5,506円をわずかに下抜けしてきた。そのため、5日SMAと10日SMAを回復出来るかが焦点となる。両線を下抜けすると、25日SMAの5,415円が視界に入ってくる。NY金は、高値圏にあったことから利益確定売りから入りやすい中、米国株高や米長期金利が上昇したことから売られた。しかし、新型肺炎の感染者が拡大していることなどから、一時的な下落となっている。為替市場では、ドルは底堅く109円前半まで回復しており東京金の下支えとなる。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを回復出来るかにある。新型肺炎の感染者拡大や死亡者数増大などのニュースに振れやすい地合いが継続しそうだ。まずは感染者が減少するまではリスク回避の動きが継続しやすい。

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5分足で分かる欧米ドル/円市場動向 ドルは底堅いものの上値は重い!

2020/01/29/07:47:26

 

★欧州市場朝方の取引では、前日からのドル高の流れが維持され、109.00円台でもみ合いとなった。なお、欧州主要株価指数は反発して取引を開始した。米長期金利が1.60%台へ低下し、NYダウ先物も上げ幅を縮小したことで、ややドル売りが優勢となった。武漢からのツアー客を乗せたバスの運転手が感染との報道でドル売りが優勢となった。ただ、前日安値の108.73円手前で下げ止まると、米長期金利の低下が一服したこともありドルの買い戻しが入った。

 

NY勢の参入後は米長期金利が再び上昇に転じたほか、NYダウ先物が上昇幅を広げたことでドル買いが優勢となった。しかし、109.10処での攻防に苦戦、調整感へと変化した。1月米消費者信頼感指数と1月リッチモンド連銀製造業景気指数が市場予想を上回る強い結果となったことを受け再びドル買いが強まった。株高でのリスク先行の円売りや、米長期金利上昇によるドル買いが優勢となった。その後は、米長期金利が伸び悩んだことやNYダウが一旦頭打ちとなったことでドル買いは一服となった。

 

★欧米主要経済指標

・米・12月耐久財受注速報値:前月比+2.4%(予想:+0.3%、11月:-3.1%←-2.1%)
・米・12月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比-0.1%(予想:+0.3%、11月:-0.4%←-0.1%)
・米・12月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比-0.4%(予想:+0.2%、11月:-0.3%)
・米・12月製造業受注・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比-0.9%(予想:+0.2%、11月:+0.1%←+0.2%)
・米・11月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+2.55%(予想:+2.40%、10月:+2.22%←+2.23%)
・米・1月消費者信頼感指数:131.6(予想:128.0、12月:128.2←126.5)
・米・1月リッチモンド連銀製造業指数:20(予想:-3、12月:-5)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は108.76-109.20円のレンジ相場

・30日の英中銀金融政策委員会(MPC)を控えポンド売り調整

・新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済の減速懸念

・好調な米経済指標を受けドル買い優勢

・NYダウが一時280ドル超上昇したこともドルの下支えに

・VIX指数は18.23から16.28へ低下

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