FITS エコノミックレポート

東京金の週足ではエクスパンションが継続!

2020/02/03/07:14:17

 

★東京金の日足では高値圏でのもみ合いが続いている。しかし、ボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の週足では、±3σのバンド幅が急拡大するエクスパンションの動きとなっている。バンド幅が縮小するスクイーズから上放れしているが、マイナス3σが外側に開いているいることから未だに上昇の勢いが強いことを示している。勢いが鈍化するとマイナス3σが横ばいから内側に入ってくる。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:84.62、Slow%D:84.25とやや買われ過ぎ過熱感が出ているが、明確なトレンドが発生している時は高水準に張り付いて推移することが多い。そのため、過熱感だけでの売買はリスクが高まる。

一目均衡表の雲の上方に位置しており、26期間先の先行スパン1が上向きとなっていることで、転換線と基準線の中心値が上向きとなっていることを示しており、上昇基調が継続している。

 

まとめると、中期的なトレンドではやや過熱感が出ているものの上昇基調が継続している。そのため、投資判断では『買い』または『継続』となる。投資判断を変更する動きとしては、マイナス3σが横ばいから内側に入る動きとなること。そして、ストキャスティクスの%DとSlow%Dの両線が下向きとなると、上昇の勢いが鈍化していることを示し一転してトレンドに変化が生じたことになる。さらに、プラス3σが横ばいから内側に入ると、トレンドの転換が明確になる。

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東京金60分足では高値圏でもみ合い相場!

2020/02/03/03:03:23

 

★1月24日以降の東京金60分足では、雲のネジレ近辺から上昇基調が強まったものの、上値の重い展開が続くもみ合い相場となっている。72時間SMA(青線)がサポートとなり下支えする展開。5,540円が上値の目処として意識されている。

 

NY金先物市場は1575.00-1595.50ドルのレンジ相場となった。中国で発生した新型肺炎の拡大懸念によるリスク回避で安全資産としての買いが先行し、一時1593.8ドルまで上昇した。しかし、27日に頭打ちとなった1594.7ドルを目前に買いの流れは失速した。週末の調整フローが上値を抑えた。ただ、週間では先週末の4月限引値1578.2ドルより上昇して引けている。また、米国株式の大幅下落を意識して通常取引終了後の時間外取引で再上昇した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯まで持ち直すと、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値を抑える展開となっている。この『やれやれ売り』が一巡するまでは上値の重い展開が予想される。しかし、上値抜けすると大きな上昇基調となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインは上抜けしたものの横ばいとなっており、トレンドレスの状態になってきた。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、下落基調だったが%DがSlow%Dを上抜けしてきたことで、戻り基調となってきた。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,517円と10日SMAの5,511円を上抜けしていることから、短期的な上昇基調は継続している。ただ、両線ともほぼ横ばいとなっており、もみ合い相場となっている。しかし、25日SMAが緩やかに上昇していることで、中期的な上昇トレンドは継続している。NY金は新型コロナウイルス感染の拡大を嫌気して世界的な株価下落などリスク回避の動きとなっている。そのため、底堅い展開が予想される。為替市場ではリスク回避の動きが強まったころから、109円台から108円台前半まで円高が進行しており、東京金の上値を抑える要因となる。今までドル/円は底堅い展開が続いていたが、今後は以前のようにリスク回避の円高が強まるかが注目される。

東京金はもみ合い相場が続いており、値幅が小さいなか上下に振れるマグマが溜まってきている展開となっている。もみ合いが長くなると放れも大きくなる。

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イールドスプレッドで2月3日の米国株市場を先取り!米国株の大底を探る!

2020/02/03/03:02:45

 

★NY株式市場では、三指数が大幅下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。株価の下げ止まりや上値追いとなるには米長期金利の低下が重要ポイントとなる。また、新型コロナウイルスの感染者拡大が続いており、ネガティブな報道で株価が大幅下落しやすいので十分注意する必要がある。ウイルスのワクチン完成や感染者が縮小するような動きになるまでは、リスク回避の動きが継続しやすい。NASDAQには割安感も出始めていることから、下げ止まると大きな反動上昇となる可能性がある。

 

NYダウは、25日SMAの28,830ドルを大きく下回り下落基調となっている。ただ、75日SMAの28,058ドルがサポートラインとなり下げ止まるかが注目点となる。5日SMAが下向きとなっており、10日SMAとデッドクロスし両線とも下向きとなっていることから、短期的には下落基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、買われ過ぎ過熱感から%DがSlow%Dを下抜け、両線とも下向きとなっていることで下向きバイアスが強いことを示している。さらに、欧米貿易協議の行方と米企業決算結果やコロナウイルスの感染拡大報道などで上下に振れやすくなっている。米国株には、下落調整色が強まっているので警戒する必要がある安感の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.285%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

               20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月30日:▲3.416%⇒1月31日予想▲3.605%

 

1月31日のNYダウが大幅下落したうえ、米長期金利も大幅に低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.285%から▲0.680%と平均値よりかい離していることで現在は割高になっている。1913日の大底▲4.226%を▲0.621%と縮小した。1963日の大底4.038%を▲0.433%と縮小した。1985日の大底▲4.102%を▲0.497%と縮小した。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も大幅に低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。中国で多数の死者を出している新型コロナウイルスの感染が世界規模で広がる中、投資家の不安心理が再燃しリスク回避の動きが加速した。NYダウは一時680ドル超下落した。米政府が中国全土への渡航を最高警戒レベルに引き上げたことを受けて、米航空3社は中国行きの直行便を運休する。市場では『感染拡大による世界経済への悪影響に現実味が増してきた』との声が聞かれた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.655%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

                20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・1月30日:▲3.443%⇒1月31日予想▲3.615%

 

S&P500が大幅下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.655%から▲0.040%とかい離していることで現在は割高になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して▲0.254%より縮小。19年6月3日の大底となった3.881%から▲0.266%とイールドスプレッドは縮小。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%から▲0.387%縮小した。19年8月15日の▲4.179%とは▲0.564%より縮小した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.320%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・1月30日:▲2.201%⇒1月31日予想▲2.344%

 

NASDAQが大幅下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことからイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.320%から+0.024%と平均値より上回ったことで割高感は払しょくされいる。また、1913日の大底となった▲2.179%に対しては+0.165%上回った。1963日の大底となった▲2.328%に対して+0.016%上回った1985日の大底となった▲2.383%から▲0.039%と縮小した。19815日の大底となった▲2.498%から▲0.154%縮小した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。また、中国発の新型コロナウイルスの感染が拡大してきた。2003年に発生したSARS発生後では、中国GDP第1四半期は11.1%だったが、第2四半期のGDPは9.1%に低下した。そのため、感染拡大の規模が大きくなると中国経済に悪影響を与え、NASDAQの上値も抑えられる。ただ、NASDAQは割安感も出てきていることから、戻り基調になると大きな戻り相場となりやすい。ただ、世界的にリスク回避の動きとなっており、どこまでイールドスプレッドが拡大するか注目点となる。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数とも大幅下落したことや、米長期金利が大幅低下したことで三指数ともに前日比で拡大した。新型コロナウイルスの感染急速に拡大していることから、リスク回避の債券買いになりやすく米長期金利が低下しやすい。そのため、今後リスク回避の株価下落と米長期金利が低下するようなら、イールドスプレッドはより拡大しやすく米国株の割高感が出てくる。NASDAQには割安感も出てきていることから戻り場面では大きな動きになりやすい。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク回避の円買い強まりドル失速!

2020/02/03/03:00:58

 

★欧州市場朝方の取引では、英中銀が前日の政策会合で利下げを見送ったことを受けたポンド高が進展し、ドル/円の値幅は限定的だった。なお、欧州株は小幅反発して取引を開始した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響は想定ほど大きくないとの見方から、109円台を維持し底堅い値動きが続いた。欧州株が失速、日経先物も130円安に下げ幅を拡大する中、リスク回避による円買いが優勢になった。

 

NY勢参入後に円売り・ドル売りが強まる中、108.95円前後でもみ合い相場となった。NYダウが280ドル超下落したことを受けて円買い・ドル売りが先行した。1月シカゴPMIが市場予想を下回ったことも相場の重石となった。米長期金利が1.53%台まで低下したこともドル売りを誘った。ロシア、英国、スウェーデンなど、欧州でも新たに新型肺炎感染のケースが報告されるなど、世界中で感染が一段と拡大していることが確認されると警戒感が強まりリスク回避の円買いが強まった。月末のロンドンフィキシングに絡んだドル売りのフローも観測された。NYダウが600ドル超下落となるとなど米株安や、米長期金利の低位での推移から円高・ドル安の地合いが継続した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・10-12月期GDP速報値:前年比+1.0%(予想:+1.1%、7-9月期:+1.2%)
・ユーロ圏・1月消費者物価指数速報値:前年比+1.4%(予想:+1.4%、12月:+1.3%)
・ユーロ圏・1月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.1%(予想:+1.2%、12月:+1.3%)
・英・12月住宅ローン承認件数(中銀):6.72万件(予想:6.56万件、11月:6.55万件←6.50万件)

 

・米・12月個人所得:前月比+0.2%(予想:+0.3%、11月:+0.4%←+0.5%)
・米・12月個人消費支出:前月比+0.3%(予想:+0.3%、11月:+0.4%)
・米・12月コアPCE価格指数:前年比+1.6%予想:+1.6%、11月:+1.5%←+1.6%)
・米・10-12月期雇用コスト指数:前期比+0.7%(予想:+0.7%、7-9月期:+0.7%)
・米・1月シカゴ購買部協会景気指数:42.9(予想:48.9、12月:48.2←48.9)
・米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:99.8(予想:99.1、速報値:99.1)
・米・1月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.5%(速報値:2.5%)
・米・1月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.5%(速報値:2.5%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.27-109.07円のレンジ相場

・新型コロナウイルスの感染が世界規模の拡大を嫌気

・1月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が市場予想を下回る

・月末のロンドンのフィキシングに絡んだドル売り観測

・米長期金利は一時1.5017%前後と昨年9月5日以来の低水準

・NYダウは一時680ドル超下落

・VIX指数は15.49から18.84へ低下

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日経225の週足では200週SMAがキーポイント!

2020/01/31/15:42:29

 

★2015年以降の日経225の週足では、何度も大小の下落調整場面があった。そして、今週13週SMA(赤線)を窓を開けて下抜ける展開となったが、13週SMAの上向きは維持している。13週SMAを下抜けしても上向きを維持していると早々に上昇基調に戻ることが多い。また、26週SMA(青線)の22,607円52週SMA(緑線)の21,977円が上向きとなっていることで、サポートラインとして意識されやすい。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、買われ過ぎいきから%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなってきていることから、下押しバイアスが強まっているので注意が必要となる。

もし大幅下落となった場合は、過去の経験則から200週SMA(紫線)近辺で下げ止まる展開が続いている。2015年以降200週SMAで反転したのは5回あり、今後も下値目処として重要なサポートラインとして意識してみていく必要がある。

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